君の傷つけ方なら知っている

三愛 紫月 (さんあい しづき)

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結末なら知っている

慎吾の話②

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「慎吾、シャワー浴びてないから」

「僕は、入ってきたよ」

「だから、駄目だよ」

「大丈夫だよ」

静馬の涙が、僕の頬にポタリポタリとあたる。

「傷ついたね、嫌だったね」

僕は、やめて静馬を抱き締めた。

「あーーー、慎吾。僕、ただ俊太を好きだっただけなんだ」

しがみついてないてる。

「そこが、膨らむのだって俊太だったからだけなんだよー」

あの日に、また連れて行かれたのを知っていた僕は静馬を抱き締めながら泣いていた。

「もう、僕以外で膨らまない体にしてあげる」

「慎吾」

静馬は、僕から手を離した。

涙を拭ってあげる、顔を見つめる。

「静馬は、正常だよ。おかしくなんかないよ。恋をするのに、男も女も関係ない。俊太さんが、どれだけ静馬を傷つけたって、僕といる時は静馬は自由だよ。だから、泣かないで」

「慎吾、好きだよ」

欲しい言葉を初めて投げられた。

「僕も愛してるよ」

「いっぱい泣いたんだね。目が、腫れてる」

「静馬を愛してるから、終しまいは嫌だったから」

「これから、少しずつ慎吾への好きを増やしていくから」

「その言葉だけで、充分だよ」

俊太さんは、こんな優しい静馬を傷つける。

静馬は、何を言っても傷つかないみたいに扱われていた。

友達の扱いが、雑な人間にいい奴なんていない。

僕は、ずっとそう思ってる。

「慎吾、どうしよう」

まだ、膨らんでる下半身を静馬は、気にしていた。

「そんなの決まってるよ」

ベッド脇にある棚の引き出しから、いつものセットを取り出した。

「慎吾」

「これ使って、ゆっくり僕の中に入ってきて」

「わかった」

僕は、静馬の隣に寝転がった。

「痛いよ」

「大丈夫」

静馬は、ゆっくり優しく僕の中に入ってきた。

「慎吾に入ったよ」

「愛してるよ、静馬」

「ゆっくり動くから、痛かったら言って」

「大丈夫」

静馬の行為は、優しくて大好きだった。

僕も知ってる性暴力に傷つけられた事があるから…。

出会って、初めてする時に静馬に話した。

そしたら、静馬は出来る限り優しくするって言ってくれた。

「慎吾」

「静馬」

互いの息が重なり合って、果てた。

「付き合ってくれる?」

重いって言われるのを承知で静馬に聞いていた。

「店長さん、勿論ですよ」

「ハハハ、懐かしいね」

初めて、この家に来た時、そう呼ばれていた。

「慎吾、ずっと一緒にいよう」

「静馬、嬉しいよ」

普通じゃなくていい。

もう、今までの五年間とか気にしない。

「慎吾は、可愛いね」

「フフフ、嬉しい」

静馬を幸せにするのは、僕なんだよ。

愛してるよ、静馬



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