【完結】復讐に燃える帝国の悪役令嬢とそれに育てられた3人の王子と姫におまけ姫たちの恋愛物語<キャラ文芸筆休め自分用>

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王国姫処遇会議前

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 家族会議延期となり休日夜中に行うことになる。その前にウリエルはボロスの家にお招きされ、女性の部屋に入って笑みを浮かべた。


 大きな金属の棒が転がっているのに好感を持ったのだ。


「はは……これで素振りですね。うわ!? 重いです!!」


「そ、そうかな?」


 ボロスはウリエルの秘密を握り、上機嫌で彼を通す。性根が図太い女性だなとウリエルは知っており。それが彼女の魅力でもあると知っていた。


 騎士団番隊長の家は遠くから来た農民出の子達が使えており。しっかりと教育が施され綺麗な化粧もしていた。若さが光り……ラファエルをつれてきてはいけないと思いながら。色々とボロスの部屋を探索した。


「ウリエル……少し。品がないよ?」


「盗み聞きされないか心配で……外に居ますよね」


 ウリエルが扉を指差す。忍び足でボロスは動く。


「……ウリエル少し待て」


 ガチャ


「あっお嬢様」


「お前たち。仕事に戻りなさい……これは秘密以上に禁止されている話なんだ」


「……ご、ごめんなさい」


 使用人達が慌ててそこ場を離れる。まだ若いための好奇心だからだろう。そこまで深くボロスは咎めなかった。


「ウリエルごめん」


「いえ、僕も聞き耳はよく立てますから……これで安心しました。では……何処からお聞きしますか?」


「もちろん。女王陛下に何故そこまで拘るようになった恋ばなを知りたい」


「……ああ。恥ずかしいですね」


「恥ずかしいの? あそこまでやって」


「いえ……勢いは大事です。そうですね……母上を愛してると気付いたのはずっと幼少の頃でした」


「ずいぶん若い時なのね……」


「はい。昔です」


 ウリエルは用意された椅子に座り、ボロスはワクワクしながら話を聞く。


「昔? どれだけ?」


「何歳だったか覚えてないですが……小さい頃にいつも添い寝をしていたんです。その時……歳も近い姉さんみたいな母上を綺麗だと思いました。綺麗で強い母上だったんです。しかし……弱さも見えてました」


「弱さ? あまり……大人顔負けの強烈な話しか聞かないけど? 聞いてもいいのかな?」


「いいと思います。母上はうなされて眠れない日もありましたね。ですが母上は隠す事なくなんでも話してくれました。虐げられた事とそれが夢に出ること。添い寝も実は人肌恋しいからと言っていました。特に僕に求められる事で必要とされている事に安心を覚えるとね。そして……虐げる彼等のようになってほしくないと願ってました」


「……それをずっと見てきたのウリエルは?」


「ずっと見てきました。だから……騎士となり母上を護れる一人前に背伸びしたんです。その時から愛してたのでしょう。添い寝、いつも唇見てドキドキしましたし。やはり姉さんみたいでしたし……何より。血が繋がってなかったのが決めてでした。最初は血の繋がってない事に悩んだんですがね……よかったと思えるようになりました」


「血が繋がってないよね……そういえば」


「そうです。それでも家族の一人として愛してくれましたね。もし……それが無ければ今の自分は無いほど人生を変えてくれた人なんです」


「………ふぅ。敵わないなぁ……絶対に……そこまで想われると」


 ボロスはため息を吐き。テーブルに肘を置く。


「でも……私はウリエルのこと大好きよ」


「……ありがとうございます。最初の時からですか? すごく突っかかって来てたので」


「いや……その……嫌いだったかな? すかした野郎とか思ってた?」


「あー嫌ってたんですね。わからなかったです……はは……」


 ウリエルが少し照れながら頭を掻く。爽やかな笑みで言うウリエルに同じような笑みでボロスは問う。


「私を振るの?」


「……ごめんなさい。一番はやはり母上です」


「2番は?」


「家族……」


「3番」


「親友です」


「じゃぁ……家族にさせてくれませんか? 振る前に交渉です」


「ボロス?」


「諦めきれない。いいえ……1番は私も敵わないのは知ってたし恩もあります。だから……2番になる。努力するから婚約結びませんか? 女王を支え会う仲ですしね」


 ボロスは正直に答え。指輪を取り出す。ウリエルはそれを見た後に……ボロスを見た。堂々とした女騎士に笑ってしまう。男らしいと。


「ははは……ボロス。君が用意するのかい?」


「騎士ですから。ウルルン令嬢」


「……黒歴史を蒸し返さないでください。いいんですか? 1番じゃないですよ?」


「女王に幸せになって欲しい。その願いは一緒じゃない? それに……メリットも沢山あるよ」


「デメリットもありますがね」


「安心して。力で押し潰す。押し通す。メリットに私を隠れ蓑に出来ますよ? 護ってあげれます。二人を」


「……どっちが令嬢かわからない答えですね。わかりました。母上とは婚姻出来ませんので枠はあります……ずっと一緒だった君となら気が知れているので上手く行くでしょう。よろしくおねがいします。同じ志を持つ同士として」


「男に二言はないね?」


「無いですよ……どちらかと言えばボロスがそれでいいのかと思います」


「いいに決まってる。ふふふ……ふふふ!! やった!! これで、ウリエルの独り占めがやっと出来る!! 正妻!! これで……心残りがなくなって王国を叩けますよ」


 ボロスは喜びながら、立ち上がりウリエルに抱きつく。ウリエルは絞め殺されそうになりながらも耐え。ボロスの頭を撫でた。


「ボロス……自分はどうしようもない屑に落ちますが大丈夫ですか?」


「大丈夫。そんなウリエルも愛せるわ」


「わかりました。母上も愛しますがあなたも愛しましょう。そんな最低な屑野郎です。よろしくお願いします」


「こちらこそ……はぁ……夢みたい」


「……つまみましょうか?」


「夢だったら嫌だからやめて……」


「はい。わかりました。でっ……発表はいつ頃に?」


「そうね。有名だから……まぁ春頃でいいわね。暗殺者を迎え撃たないといけない」


「暗殺者?」


「ウリエル。あなたを狙う令嬢は多い。ここから私は修羅を行く。生きていれば結婚しましょう」


「………」


 真剣なボロスにウリエルは思う。とっちが騎士で姫なのだろうかと……そして……思い付く。


「あっ今夜の家族会議に出ますか?」


「いいの?」


「いいですよ。そこで紹介します」


「やった!!」


 ボロスは子供のようにはしゃぎ。嬉しさのあまりに机を叩いて壊すのだった。



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