【完結】復讐に燃える帝国の悪役令嬢とそれに育てられた3人の王子と姫におまけ姫たちの恋愛物語<キャラ文芸筆休め自分用>

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王国姫様処遇会議、前編

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「ということで集まってもらいましたが。状況をラファエルから聞きましょう」


 いつもの個室、鍵をかけた状態で家族は集まり。追加で二人も同席させる。ウリエル、ラファエル、ガブリエル、ミカエルの4人にボロスとレイチェルが座る。


「では、ウリエルからご指名をいただきました私が報告します。王国の暗殺者は全て拷問のちに処刑。レイチェルのみとなりましたが。護衛の任は継続します。それ以外は変わったことはないです」


「ありがとう。ラファエル………ではレイチェル姫の行った事に関する処罰や王国姫の扱い方を議論しよう。ただ一つ、母上は何も言わず不問とする事がわかっている」


「ウリエル……不問ならば処罰はないだろう?」


「ウリエルお兄様は一体何を議論しようとするの?」


「ウリエルお兄ちゃん。そうだよ。何を議論する? お母さんが不問ならお母さんの顔を立てるべき」


「では……レイチェル姫。処罰はございません。安心してください」


「女王がそうなら、何も言えないね。ウリエル」


「………はい。ごめんなさい」


 レイチェル姫は素直に頭を下げ隣に座っているラファエルに撫でられる。妹のように接するラファエルにレイチェル姫は悔しそうにする。子供扱いだからだ。


「子供扱いしないでください」


「失礼……立派な大人でしたね」


「くぅ……」


 皆がラファエルの含んだ言い方と、レイチェルのうぶな顔を隠す仕草に察し、全員で指差す。


「ラファエル……私刑はいけない」


「ウリエル? いったい何のことかな?」


「レイチェル姫を抱いたでしょう」


「んん!?」


 レイチェル姫が唸りだし、否定をしようと顔をあげたが。結局言えずに顔を伏せる。その仕草だけで理解し………


「ラファエル。王国の姫を抱くと言うことの重さを知っているのですか?」


「ウリエル。知っているとも。だが……王国は彼女を捨てたのだろう? 彼女は姫として殺されるには惜しい。捨てるならば拾っても問題ないだろう?」


「問題ない訳じゃない。外交問題になる。いや………いい手か? ボロス……どう見る? 友好関係を持たせる場合……連合軍が大変になるだろう」


「連合軍の足並みに亀裂が走る。強行し、姫様は盗まれた等言えばいいが。それなら本人を返せば大義名分は失い。結局……それで戦っても悪は向こう。他の諸外国に示しがつかないだろうね。帝国のように王国も小さな国の集合体。しかも、向こうは国として認めているだろう?」


「第一帝国主義がここで生きてくるとは……ラファエル。もしかしてそれを念頭に?」


 ラファエルは……首を振る。


「そこまで考えてません。帝国内では護ると約束し、そのために考えて行動した結果です。それに……はじめてはウリエルとは違う無名の騎士団長であり痛みを伴う行為は流石にと思いました。王子としても男としてもそれは寂しいと思い。抱いたのです……これが自分の信念です。拒否されれば潔く去りましたが……」


「ラファエル様!! お願いです!! お願いですから!! 辱しめを!! 辱しめをやめてください!!」


「そうですか」


「ラファエル。そうだ。姫を辱しめるのは騎士がするべきではない」


「ウリエルの言う通りです。ラファエル番隊長。あなたも番隊長で名前が上がっているなら……控えるべきです」


「申し訳ありません。ウルルン令嬢にフラれ……心が荒んでいる中で表れた妹のような彼女につい……騎士というのを忘れてしまいました。これではウルルン令嬢にフラれても文句は言えません」


「そうです番隊長。ウルルン令嬢はあなたをいつだって見ています。心の中で」


「………ぷぅ……」(ウリエルお兄ちゃんめっちゃひきつってる!!)


「ククク……」(ウリエルお兄様すごく複雑そう!!)


 レイチェルが周りの変化に何があったのか気になり出す。一人だけわからずオロオロする。


「レイチェル姫……わからないですよね。実は……」


「ラファエル!!」


「ウリエルが女装癖でたまにウルルン令嬢になるんですよ」


「ラファエル番隊長が惚れるぐらいにきれいな令嬢になる」


「えっ……えっ……?」


「弊害がある!! 女装癖はないです!!」


「その……ウリエル様は……女装hは否定されないのですか?」


「……………理由があったんだ。ボロス後で折檻な」


「無慈悲!!」


 ラファエルとミカエルとガブリエルが腹を抱えて笑い。ボロスはウリエルに許しを乞う。その姿にレイチェル姫は……暖かい気持ちになる。


 同じ人で笑う事ができる。怒ることが出来る人たちで仲の良さに憧れが生まれた。弟を大切にしろと強要されての付き合いではない。本当に絆で繋がっている事がレイチェル姫に見える。


「……ふふふ……2つ名ある人でも……私たちと変わらない人なんですね」


「「「ボロス姉さんは違う」」」「……ボロスは違うでしょうね」


「えっ?」


 レイチェル姫はボロスを見る。クリクリした瞳で笑みを溢す。


「安心して同じ人です」


「ボロスお姉さま。バナナ食べます?」「ボロスお姉ちゃん。レイチェル姫を食べちゃだめですよ?」「ボロス番隊長……流石に自分が手を出してない理由を察してください」


「ウリエル!! なに酷くない!? なんでこんなに酷いの!? 扱い!? いつもこんな会議なの!?」


「いつもこんなユルい会議です。酒飲み場です。ボロス……本当の事を認めれないからって騒ぐのは……ぐはっ!?」


 ボロスがウリエルの首を絞める。椅子から立ち上がり。彼を持ち上げた。


「未来の嫁さんを化け物扱いするなんて!! ウリエル酷い!! 見て!! 何が見える!! 言ってみなさい!!」


「死んだ母が見える……」


「ウリエル!!」


「ま、ま……」


 ウリエルが手をトントンする。ボロスは……我に帰り……手を離すと。持ち上げていた事で床にウリエルが転がる。けほけほとせきこみ。ボロスはしまったと思い慌てて介抱する。


 しかし……その惨状よりも皆は……ある言葉に騒ぐ。


「「「未来の嫁!?」」」「お、おめでとうございます」


「けほけほ……ああ。ボロスと婚約する。時期は不明ですが」


「ボロス番隊長!! ウリエルをどうした!!」「ボロス姉様!! 最低です!! 薬で洗脳は人がやって良いことじゃない!!」「人じゃないから!! 人じゃないからって……これじゃぁ……お兄ちゃんが可哀想だよ……」


「可哀想なのは私よ!! あなたたち全員表へ出ろ!! 人間であることを知らしめる!!」


 ウリエルとレイチェル姫を残し、皆が表へ出る。まぁ決闘と言っても独楽で決めるだろうとウリエルは思い。木箱からワインを取る。


「レイチェル姫は呑めますか?」


「……はい……あの……いつもあんな感じなんですか?」


「あんな感じです。少しユルいですが戦争なると目の色が変わりますね……」


「はぁ~」


 そのままウリエルはレイチェル姫にグラスを渡し、二人だけで飲み始め……帰ってきた4人も含めて飲み始めるのだった。

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