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第十七話「夏休み」
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それ以来なんとなく臼庭と会話するようになった。
臼庭も以前より喋るようになってくれて、一緒に過ごす時間が長い。
大学の中庭とか、学生寮のラウンジとか。見かけたら俺から声をかけて、話すようになっていた。
「蒼馬~、お前も大阪行かねえ? せっかくの大学生の夏休みなんだからさあ~、少しは思い出作ろうぜ」
「うーん……俺は寮に残るから、いいや。テーマパーク行くんでしょ? 楽しんで来てね」
「つれねえなあ。とりあえずお前の分のお土産は買ってくるよ」
臼庭と距離が少しだけ縮んで、夏休みに入る。
巡は夏期最後の講義が終わって、学生寮の前で俺と駄弁っていた。
どうやら管打楽器専攻の人たちと大阪のテーマパークに行くらしい。
巡は俺と違って他の人ともすぐに打ち解ける。
友人も多く、大学に入って半年も経っていないのに数人でテーマパークに行くなんて、とんでもないコミュ力だ。
「それじゃあ、一か月後にまた会おうな」
「うん。またね」
音大生の夏休みは普通の大学生と比べて少ない。
でも、それほど音楽に打ちこめる場所だから俺は嬉しかった。
巡と別れ、寮に戻る。
臼庭は帰省しないと言っていたから、俺も夏休みは残ると決めていた。
両親にはSNSで近況報告をいつも送っているから、帰省しないことを伝えても「そうなのね」くらいで、帰って来なさいなどは言われなかった。
それはそれで申し訳ないから、大学生のうちに一回くらいは帰省して顔を見せておこう。
「……あ」
スマホを弄ってネットサーフィンをしていたら、花火大会のサイトが見つかった。
今月この近くであるらしい。
臼庭と一緒に行けないだろうか。
交換した臼庭のSNSのアカウントに『八月二十日、花火大会に行かない?』とメッセージを送ってみる。
『いいけど、浴衣持ってない』
『いいよ、俺も持ってないし。花火一緒に見よう』
そんな二言三言くらいしか交わさなかったけれど、八月二十日の十八時半、臼庭と学生寮の前で待ち合わせすることにした。
臼庭も以前より喋るようになってくれて、一緒に過ごす時間が長い。
大学の中庭とか、学生寮のラウンジとか。見かけたら俺から声をかけて、話すようになっていた。
「蒼馬~、お前も大阪行かねえ? せっかくの大学生の夏休みなんだからさあ~、少しは思い出作ろうぜ」
「うーん……俺は寮に残るから、いいや。テーマパーク行くんでしょ? 楽しんで来てね」
「つれねえなあ。とりあえずお前の分のお土産は買ってくるよ」
臼庭と距離が少しだけ縮んで、夏休みに入る。
巡は夏期最後の講義が終わって、学生寮の前で俺と駄弁っていた。
どうやら管打楽器専攻の人たちと大阪のテーマパークに行くらしい。
巡は俺と違って他の人ともすぐに打ち解ける。
友人も多く、大学に入って半年も経っていないのに数人でテーマパークに行くなんて、とんでもないコミュ力だ。
「それじゃあ、一か月後にまた会おうな」
「うん。またね」
音大生の夏休みは普通の大学生と比べて少ない。
でも、それほど音楽に打ちこめる場所だから俺は嬉しかった。
巡と別れ、寮に戻る。
臼庭は帰省しないと言っていたから、俺も夏休みは残ると決めていた。
両親にはSNSで近況報告をいつも送っているから、帰省しないことを伝えても「そうなのね」くらいで、帰って来なさいなどは言われなかった。
それはそれで申し訳ないから、大学生のうちに一回くらいは帰省して顔を見せておこう。
「……あ」
スマホを弄ってネットサーフィンをしていたら、花火大会のサイトが見つかった。
今月この近くであるらしい。
臼庭と一緒に行けないだろうか。
交換した臼庭のSNSのアカウントに『八月二十日、花火大会に行かない?』とメッセージを送ってみる。
『いいけど、浴衣持ってない』
『いいよ、俺も持ってないし。花火一緒に見よう』
そんな二言三言くらいしか交わさなかったけれど、八月二十日の十八時半、臼庭と学生寮の前で待ち合わせすることにした。
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