その男マイペースにつき

お城にて観光してみた。

真っ白い空間から扉をくぐり、
何度か揺らされるような感覚を覚えていた。
辛くて目を閉じて堪え忍ぶ。
どれくらい経っただろうか？
揺れが収まり目を空けると、目の前には
王冠を被った女性が居た。
隣には鎧甲冑の騎士っぽい人がいる。
周りを確認して居ると、王冠を被った女性が
話しかけてきた。

「よくぞ、来てくれた。
異界の勇者よ。私の名前は
デロリス・ヴァンズこの国の王である。」

どうやら王様だったらしい。
俺も自己紹介をして、
軽く事情を聞く。

「この先、魔王と戦が有るから、
私達と戦ってくれないか？まずは、ステータスオープンと言って能力の有無を教えてくれ。」

なるほど、
話が進まない為、ステータスオープンと言ってみたら、鏡のような物が胸から出てきた。
文字が書いてある。
      

            name     田中 太郎丸
             sex                男     
              level             1
                腕力           100(-5)
                 速さ          100(-7)
                  頑丈         320 (-6)
                  魅力         20(-17)
                  魔力        0     (-25)
                 固有 skill    気合い
                  状態              呪い×1         
     
良くわからない。
とりあえず、女王に見せると、しかめっ面の
状態になりながら、ボソッと
ハズレか…と言っていた。

「路銀はやるから、
この国から出てくれないか？
済まなかった。
半年後に異界の門が開くので
その時に帰れるであろう。」  

良い話が聞けた。
早速城を出て、町へと繰り出した。
途中、ギルドに行くと身分証が作れると言うことを城の騎士から聞いたので、
ギルドに来ている。