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第93話 インターンシップ研修ですか?
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「あのねユウタ君、明日うちの病院でインターンシップ研修があるのよね。良かったらユウタ君もコッソリと職場体験してみない?」
「インターンシップ研修ですか?」
夕飯の唐揚げをモグモグと味わっていたら、夏子さんから突然のお誘いが来ました。夏子さんはオシャレなワイングラスで白ワインを飲んでいます。うん、ワインが似合う美女ですね!
インターンシップ研修ってあれでしょ、学生が就職先を体験するやつ。ボクも本当だったら来年の今頃に就職活動でやっていたはずだ……。もう主夫に永久就職しちゃいましたけどね。
「この夏休みを利用して学生さんが沢山来るんですよ。ユウタさんが女装して紛れ込んでいてもバレません」
「なるほどー! でもボクに出来るでしょうか……。あの、採血とかで血を見るのが苦手なんです……」
注射するのは良いんだけど、血を抜くのは嫌いなのです……。自慢じゃないけど、保健体育の授業で血の話とかやってて貧血起こした実績があります! あの赤血球とかの授業ですよ。ああいう話を聞いてると力が抜けて来て、貧血なっちゃうのです。
「……ふふ、可愛いですね。じゃあ私達に付き添う形で参加してみませんか? 私達の仕事場なら血を見る事もありません」
ふむ、ボクもお嫁さん達が頑張ってる姿を近くで見たいですね。大変なお仕事だったら、今まで以上に癒してあげたい。
「それなら良いかもですねー。分かりました、是非参加させて下さい!」
「うふふ、良かったわ~。それじゃ明日のお昼はとっておきのウナギ屋さんに行きましょうね」
「ウナギですか! 良いですね~」
夏だしウナギの季節だよね! 俄然やる気が出て来たぞ。
そうしてボクは、インターンシップ研修に参加する事になったのだった。
◇
翌日、ついにやってきましたインターンシップ研修です! いつもより早起きしてご飯を食べて、シャワーを浴びて清潔にしてからお化粧です。今日はお仕事なので頑張りますよ~。
「うふふ、ユウタ君ったら気合が入ってるわね」
「もちろんですー。桜さん、セッティングお願いします~」
「はい、可愛くしてあげますね」
男だってバレないように入念にお化粧をして貰いました。ふふ、これなら大丈夫な気がする!!
そして病院にやってきました。搾精した時以来なので随分と久しぶりなような気がしますね。そう言えば次の搾精は何時なのかな?
大きな病院だなーって見上げていたら、入口あたりに学生服を着た女性達が集合していた。はは~ん、あれがインターンシップ研修の子猫ちゃん達ですね。キャピキャピしてて良いですね。やっぱりボクもあの集団に入って一緒にキャピキャピしようかな? うん、楽しそうだぞ!!
「はいはい、ユウコちゃんはこっちですよ~」
「……今度セーラー服を着てあげますから我慢してください」
「べ、別に学生服を見てた訳じゃないですよ~」
「ふふ……じゃあセーラー服は無しで良いですか?」
「…………セーラー服でお願いします」
高校に通ってた時は制服とか見慣れちゃって何とも思わなかったけど、今になって凄く良い物だったと思い直しています。よし、今度は二人に着て貰ってイメージプレイをするしかない!!
ロッカールームに連れて来られてナース服にお着替えです。桜さんと同じピンク色です。胸元に『ユウコ』ってネームプレートが付いているのでした。ちゃんと研修中って書いてありますね。よし、ナースキャップを付けて完成です。うん、似合ってるな!!
「……ユウコちゃん良い感じですね。まずは朝礼から行きますよ」
「はーい!」
病院の裏側に入るのは初めてなので新鮮ですね。それにしてもナースさんが沢山いますね。あっ、入口で見た学生っぽい人もいる。
どうやら部署の人で集まって朝礼をやるそうです。そしてボクは産婦人科です。
「おはようございます。今日はインターンシップ研修の学生さんが来ています。紹介しますので簡単な自己紹介をお願いします。まずは……」
「……っ!?」
な、なんだってー!? いや、確かに自己紹介は必要だと思います。ヤバい、何も考えてないぞ……。
偉い人に呼ばれた学生さんがみんなの前に移動してハキハキと自己紹介をしている。所属している専門学校の名前や意気込みを言っているぞ……。
『園田ユウコ20歳、家事手伝いで~す! 今日は一生懸命お手伝いしたいと思いま~す!!』……、こんな感じで良いかな!? うん、イケる気がしてきたぞ。
そんな感じでドキドキワクワクして待っていたら、学生の紹介が終わってしまった。……あれぇ?
「……以上の3名になります。皆さんフォローしてあげて下さいね。他に何かありますか?」
「あ、いいですか?」
お? 夏子さんが手を上げた。ふふ、ついにボクの自己紹介デビューですね。バッチコイ!!
「この子は親戚の子なんだけど、一日だけ職場体験します。ユウコちゃんです。私の職場で面倒見るからよろしくね~」
よし、ボクの華麗なるデビューを飾る時が来ました。いくぞ! ……って思ったら、桜さんが内緒話をしてきた。なになに?
「……ユウコちゃんは名前だけ言って挨拶すれば良いですからね。変な事言わないで下さいね。言ったらシコシコスプラッシュですよ?」
「っ!? えっと、ユウコで~す。よろしくお願いします~」
何故か桜さんに『余計な事は言うなよ? 言ったらシコシコスプラッシュの刑だぞ?』って脅されました。シコシコスプラッシュ……ガーゼ……うっ、頭が。
自己紹介で皆から生暖かい目で見られてしまったけど、何とか乗り切る事が出来ました。よし、しっかりとお手伝いをしよう。
小さな診察室にやってきました。ここで夏子さんが診察して、桜さんがフォローするような感じですね。他にもナースさんが居たけど、今日は違うところでお仕事なのだそうです。つまりこの3人でお仕事です。頑張ろう!
「じゃあ診察を始めるわよ。ユウコちゃんは桜ちゃんの指示に従ってしっかりとお願いね?」
「……お仕事ですから真剣にやらないとダメですからね? 甘えは許されません」
「はい、分かりました!!」
どうやら二人とも真剣なお仕事モードになっています。いつも家で甘やかしてくれる感じじゃありませんね。……よし、ボクもいつも以上に真剣にお仕事しましょう。
そして本日の1人目のお客様は……学生服を着た幼さが残る女性でした。サイドポニーテールに纏めた黒髪が可愛らしい女の子ですね。身長も小さめで胸も控え目です。まさに成長途中な女の子です。どう見ても中学生ですね……。そんな女の子が産婦人科に来るなんて、どうしたのだろうか?
「こんにちは~。今日はどうしたの~?」
「こんにちはです。えっと、そのぉ、恥ずかしい話なんですが……」
「うふふ、安心して。ここには女性しか居ないし、何も恥ずかしがる事なんて無いわよ~」
「あ、ありがとうございます」
おお、夏子さんが優しい先生モードになっている。サイドポニーちゃんは顔を赤くしてモジモジしているけど、どんな恥ずかしい内容なのだろうか……。
「実は昨日の夜、そのぉ、とある見て見てTuberの男性の動画を見ていたら、えっと、ムラムラ……しちゃいまして、玩具を使って遊んでいたんです」
「あらあら、もしかしてユウタ君かしら?」
「そ、そうです!! ユウタ様は優しくて可愛くてエロくて最高ですよね!!!」
何やら和やかな雰囲気になっている。そうか、こんな幼く見えるサイドポニーちゃんも夜な夜な一人でお楽しみなのか。ふふ、最高じゃないか!!
夏子さんも患者さんの心を開くように親身になっている。さすが夏子さんですね!!
「それでですね、小さなブルブルで遊んでたら、その……ケーブルが切れちゃって、奥に残ったまま取れなくなっちゃったんです」
「あら~、それは大変ね。でも安心して、同じようなケースは沢山あるのよ。ふふ、じゃあ見て見ましょうか。桜ちゃんお願いね~」
「はい、先生。ではこちらへどうぞ。ユウコちゃんもフォローお願いしますね」
「わ、分かりました!!」
ブルブルが奥に入って取れなくなっちゃったんですか!? ふふふ、これはボクが得意なやつだ。そう、映画館のトイレで緊急クエストをクリアしたボクに打って付けのお仕事ですね!
スカートと真っ白なパンツを脱いだサイドポニーちゃんが診察ベッドに乗り、股を大きく開いた。薄っすらと茂みが出来始めたダンジョン周辺は、まさに出現したばかりのダンジョンだった。
桜さんが薄い手袋を装備してヌルヌルした液体を手に取り、サイドポニーちゃんのダンジョンへ指を進めた。
「少し冷たいかもしれませんが我慢して下さいね~」
「は、はい! ……んっ」
桜さんの指がサイドポニーの穴にゆっくりと侵入して行った。エリクサーを多めに使ってダンジョンを破壊しないよう慎重に進めている。さすが桜さんですね!!
「んっ……あ、あんっ……ん」
サイドポニーちゃんが口に指を咥えて声を出さないように我慢している。……うう、凄い光景だ。ちょっと桜さん、ボクの出番はまだですか!?
次第に指が奥まで進み、気が付いたら緑色の小さなブルブルが取り出されていた。枝豆を二回りくらい大きくしたような可愛いブルブルですね。うん、良いと思います!
「はい、取れました。これだけですよね?」
「あ、ありがとうございます。そうです、それだけです」
桜さんの手に持つ緑色のブルブルは、コードがブルブルの根元で切れていた。どうやら強く引っ張り過ぎたようですね。……いや、切れちゃうくらい凄い締め付けなのか!?
興奮していたら桜さんに話し掛けられた。
「じゃあユウコちゃん、このタオルで患部をお掃除して下さい」
「わ、分かりましたー!」
濡れタオルを貰って患者さんの元へ急ぎます。よし、初仕事だ頑張るぞ!
目の前にサイドポニーの穴が現れた。ピッチリと閉じられた城門がダンジョンの入り口を隠してしまっている。若々しいピチピチの肌が美しい……。いかん、お仕事せねば!!
「し、失礼しま~す」
そっと優しく患部を擦り、エリクサーを取り除く。表面が終わったら次は城門の奥です。城門を強引に『くぱぁ』して開き、ダンジョン入口が見えて来た。テカテカとエリクサーが輝いていた。
これはお仕事です。邪念を捨てて無心で擦った。でも何故だろう、どんどんダンジョン入口からヌルヌルした液体が出て来るのである。もしや無限増殖か!?
「ん……んぅ、あん……」
ひぃ、一体いつまでスライムを取り除けば終わるのだろうか……?
「……もう、ユウコちゃん。表面だけ綺麗にして終わりで大丈夫ですよ」
「えっ!? は、は~い! 終わりました~」
「あんっ」
どうやら仕事に熱中し過ぎたようです。最後に表面を擦って終わりました。何やらサイドポニーちゃんが蕩けた目でボクを見つめているけど、気のせいだよね。
ふぅ、お金を稼ぐっていうのは大変なんだなって実感しました。
「インターンシップ研修ですか?」
夕飯の唐揚げをモグモグと味わっていたら、夏子さんから突然のお誘いが来ました。夏子さんはオシャレなワイングラスで白ワインを飲んでいます。うん、ワインが似合う美女ですね!
インターンシップ研修ってあれでしょ、学生が就職先を体験するやつ。ボクも本当だったら来年の今頃に就職活動でやっていたはずだ……。もう主夫に永久就職しちゃいましたけどね。
「この夏休みを利用して学生さんが沢山来るんですよ。ユウタさんが女装して紛れ込んでいてもバレません」
「なるほどー! でもボクに出来るでしょうか……。あの、採血とかで血を見るのが苦手なんです……」
注射するのは良いんだけど、血を抜くのは嫌いなのです……。自慢じゃないけど、保健体育の授業で血の話とかやってて貧血起こした実績があります! あの赤血球とかの授業ですよ。ああいう話を聞いてると力が抜けて来て、貧血なっちゃうのです。
「……ふふ、可愛いですね。じゃあ私達に付き添う形で参加してみませんか? 私達の仕事場なら血を見る事もありません」
ふむ、ボクもお嫁さん達が頑張ってる姿を近くで見たいですね。大変なお仕事だったら、今まで以上に癒してあげたい。
「それなら良いかもですねー。分かりました、是非参加させて下さい!」
「うふふ、良かったわ~。それじゃ明日のお昼はとっておきのウナギ屋さんに行きましょうね」
「ウナギですか! 良いですね~」
夏だしウナギの季節だよね! 俄然やる気が出て来たぞ。
そうしてボクは、インターンシップ研修に参加する事になったのだった。
◇
翌日、ついにやってきましたインターンシップ研修です! いつもより早起きしてご飯を食べて、シャワーを浴びて清潔にしてからお化粧です。今日はお仕事なので頑張りますよ~。
「うふふ、ユウタ君ったら気合が入ってるわね」
「もちろんですー。桜さん、セッティングお願いします~」
「はい、可愛くしてあげますね」
男だってバレないように入念にお化粧をして貰いました。ふふ、これなら大丈夫な気がする!!
そして病院にやってきました。搾精した時以来なので随分と久しぶりなような気がしますね。そう言えば次の搾精は何時なのかな?
大きな病院だなーって見上げていたら、入口あたりに学生服を着た女性達が集合していた。はは~ん、あれがインターンシップ研修の子猫ちゃん達ですね。キャピキャピしてて良いですね。やっぱりボクもあの集団に入って一緒にキャピキャピしようかな? うん、楽しそうだぞ!!
「はいはい、ユウコちゃんはこっちですよ~」
「……今度セーラー服を着てあげますから我慢してください」
「べ、別に学生服を見てた訳じゃないですよ~」
「ふふ……じゃあセーラー服は無しで良いですか?」
「…………セーラー服でお願いします」
高校に通ってた時は制服とか見慣れちゃって何とも思わなかったけど、今になって凄く良い物だったと思い直しています。よし、今度は二人に着て貰ってイメージプレイをするしかない!!
ロッカールームに連れて来られてナース服にお着替えです。桜さんと同じピンク色です。胸元に『ユウコ』ってネームプレートが付いているのでした。ちゃんと研修中って書いてありますね。よし、ナースキャップを付けて完成です。うん、似合ってるな!!
「……ユウコちゃん良い感じですね。まずは朝礼から行きますよ」
「はーい!」
病院の裏側に入るのは初めてなので新鮮ですね。それにしてもナースさんが沢山いますね。あっ、入口で見た学生っぽい人もいる。
どうやら部署の人で集まって朝礼をやるそうです。そしてボクは産婦人科です。
「おはようございます。今日はインターンシップ研修の学生さんが来ています。紹介しますので簡単な自己紹介をお願いします。まずは……」
「……っ!?」
な、なんだってー!? いや、確かに自己紹介は必要だと思います。ヤバい、何も考えてないぞ……。
偉い人に呼ばれた学生さんがみんなの前に移動してハキハキと自己紹介をしている。所属している専門学校の名前や意気込みを言っているぞ……。
『園田ユウコ20歳、家事手伝いで~す! 今日は一生懸命お手伝いしたいと思いま~す!!』……、こんな感じで良いかな!? うん、イケる気がしてきたぞ。
そんな感じでドキドキワクワクして待っていたら、学生の紹介が終わってしまった。……あれぇ?
「……以上の3名になります。皆さんフォローしてあげて下さいね。他に何かありますか?」
「あ、いいですか?」
お? 夏子さんが手を上げた。ふふ、ついにボクの自己紹介デビューですね。バッチコイ!!
「この子は親戚の子なんだけど、一日だけ職場体験します。ユウコちゃんです。私の職場で面倒見るからよろしくね~」
よし、ボクの華麗なるデビューを飾る時が来ました。いくぞ! ……って思ったら、桜さんが内緒話をしてきた。なになに?
「……ユウコちゃんは名前だけ言って挨拶すれば良いですからね。変な事言わないで下さいね。言ったらシコシコスプラッシュですよ?」
「っ!? えっと、ユウコで~す。よろしくお願いします~」
何故か桜さんに『余計な事は言うなよ? 言ったらシコシコスプラッシュの刑だぞ?』って脅されました。シコシコスプラッシュ……ガーゼ……うっ、頭が。
自己紹介で皆から生暖かい目で見られてしまったけど、何とか乗り切る事が出来ました。よし、しっかりとお手伝いをしよう。
小さな診察室にやってきました。ここで夏子さんが診察して、桜さんがフォローするような感じですね。他にもナースさんが居たけど、今日は違うところでお仕事なのだそうです。つまりこの3人でお仕事です。頑張ろう!
「じゃあ診察を始めるわよ。ユウコちゃんは桜ちゃんの指示に従ってしっかりとお願いね?」
「……お仕事ですから真剣にやらないとダメですからね? 甘えは許されません」
「はい、分かりました!!」
どうやら二人とも真剣なお仕事モードになっています。いつも家で甘やかしてくれる感じじゃありませんね。……よし、ボクもいつも以上に真剣にお仕事しましょう。
そして本日の1人目のお客様は……学生服を着た幼さが残る女性でした。サイドポニーテールに纏めた黒髪が可愛らしい女の子ですね。身長も小さめで胸も控え目です。まさに成長途中な女の子です。どう見ても中学生ですね……。そんな女の子が産婦人科に来るなんて、どうしたのだろうか?
「こんにちは~。今日はどうしたの~?」
「こんにちはです。えっと、そのぉ、恥ずかしい話なんですが……」
「うふふ、安心して。ここには女性しか居ないし、何も恥ずかしがる事なんて無いわよ~」
「あ、ありがとうございます」
おお、夏子さんが優しい先生モードになっている。サイドポニーちゃんは顔を赤くしてモジモジしているけど、どんな恥ずかしい内容なのだろうか……。
「実は昨日の夜、そのぉ、とある見て見てTuberの男性の動画を見ていたら、えっと、ムラムラ……しちゃいまして、玩具を使って遊んでいたんです」
「あらあら、もしかしてユウタ君かしら?」
「そ、そうです!! ユウタ様は優しくて可愛くてエロくて最高ですよね!!!」
何やら和やかな雰囲気になっている。そうか、こんな幼く見えるサイドポニーちゃんも夜な夜な一人でお楽しみなのか。ふふ、最高じゃないか!!
夏子さんも患者さんの心を開くように親身になっている。さすが夏子さんですね!!
「それでですね、小さなブルブルで遊んでたら、その……ケーブルが切れちゃって、奥に残ったまま取れなくなっちゃったんです」
「あら~、それは大変ね。でも安心して、同じようなケースは沢山あるのよ。ふふ、じゃあ見て見ましょうか。桜ちゃんお願いね~」
「はい、先生。ではこちらへどうぞ。ユウコちゃんもフォローお願いしますね」
「わ、分かりました!!」
ブルブルが奥に入って取れなくなっちゃったんですか!? ふふふ、これはボクが得意なやつだ。そう、映画館のトイレで緊急クエストをクリアしたボクに打って付けのお仕事ですね!
スカートと真っ白なパンツを脱いだサイドポニーちゃんが診察ベッドに乗り、股を大きく開いた。薄っすらと茂みが出来始めたダンジョン周辺は、まさに出現したばかりのダンジョンだった。
桜さんが薄い手袋を装備してヌルヌルした液体を手に取り、サイドポニーちゃんのダンジョンへ指を進めた。
「少し冷たいかもしれませんが我慢して下さいね~」
「は、はい! ……んっ」
桜さんの指がサイドポニーの穴にゆっくりと侵入して行った。エリクサーを多めに使ってダンジョンを破壊しないよう慎重に進めている。さすが桜さんですね!!
「んっ……あ、あんっ……ん」
サイドポニーちゃんが口に指を咥えて声を出さないように我慢している。……うう、凄い光景だ。ちょっと桜さん、ボクの出番はまだですか!?
次第に指が奥まで進み、気が付いたら緑色の小さなブルブルが取り出されていた。枝豆を二回りくらい大きくしたような可愛いブルブルですね。うん、良いと思います!
「はい、取れました。これだけですよね?」
「あ、ありがとうございます。そうです、それだけです」
桜さんの手に持つ緑色のブルブルは、コードがブルブルの根元で切れていた。どうやら強く引っ張り過ぎたようですね。……いや、切れちゃうくらい凄い締め付けなのか!?
興奮していたら桜さんに話し掛けられた。
「じゃあユウコちゃん、このタオルで患部をお掃除して下さい」
「わ、分かりましたー!」
濡れタオルを貰って患者さんの元へ急ぎます。よし、初仕事だ頑張るぞ!
目の前にサイドポニーの穴が現れた。ピッチリと閉じられた城門がダンジョンの入り口を隠してしまっている。若々しいピチピチの肌が美しい……。いかん、お仕事せねば!!
「し、失礼しま~す」
そっと優しく患部を擦り、エリクサーを取り除く。表面が終わったら次は城門の奥です。城門を強引に『くぱぁ』して開き、ダンジョン入口が見えて来た。テカテカとエリクサーが輝いていた。
これはお仕事です。邪念を捨てて無心で擦った。でも何故だろう、どんどんダンジョン入口からヌルヌルした液体が出て来るのである。もしや無限増殖か!?
「ん……んぅ、あん……」
ひぃ、一体いつまでスライムを取り除けば終わるのだろうか……?
「……もう、ユウコちゃん。表面だけ綺麗にして終わりで大丈夫ですよ」
「えっ!? は、は~い! 終わりました~」
「あんっ」
どうやら仕事に熱中し過ぎたようです。最後に表面を擦って終わりました。何やらサイドポニーちゃんが蕩けた目でボクを見つめているけど、気のせいだよね。
ふぅ、お金を稼ぐっていうのは大変なんだなって実感しました。
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