女性だらけの世界に迷い込んだショタが、年上のお姉さん達に色々されてドロドロに溶かされるまで

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第108話 ハーレム反対!!

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 お風呂から出て体を乾かしたところ、待ち構えていた美奈子さんに捕獲されてしまいました。美奈子さんはいつの間にかメイド服から白いドレス姿にお着替え完了していたのです。あれ、どうしてドレス姿なんですか?

「お召し物をご用意させて頂きました」

「ど、どうも……」

 美奈子さんが用意してくれた装備は……グレーのスーツでした。赤いネクタイまでキッチリと装備しましたよ。うん、中々似合ってる気がする! ボクのサイズに合うスーツとか、いつの間に用意したのだろうか……。

 そして髪型もワックスをペタペタしてもらって後ろに流す感じでオシャレさんにして貰いました。うん、言葉にするのって難しいね!!

「大変お似合いですね。……ちょっと失礼します」

「えっ、あの?」

 美奈子さんがボクの腕を組み、自前のスマホでパシャパシャと自撮りを始めてしまいました。まるでカップルのようですね。……まあファンサービスって事で大丈夫でしょう!

「ありがとうございます。さて、ご夕食会場までエスコートさせて頂きます」

「おねがいしますー!」

「では、お手をどうぞ」

「失礼しまーす」

 美奈子さんが肘を広げて腕を組むように言ってきました。そうか、この世界では女性が男性をエスコートするのか。ちょっと恥ずかしいけど軽く腕を組みました。うん、カッコイイ女性にリードされるのも良いかもしれない。高級ホテルとかだと普通だよね。

 そしてお部屋を出てエレベーターに乗り、レストランのあるフロアへ移動しました。エレベーターから降りた途端、淑女の皆様からの熱い視線が飛んできました。はは~ん、これが社交界ってやつですね。自分より下の奴を見つけてイジメるのだろう。どこの世界にも同じような事はあるんですねぇ。

『あの男性素敵だわ』

『カッコイイ……』

『どこのお方かしら?』

『もしかして、ユウタ様?』

『えっ、ユウタくん!?』

 ヤバい、凄く注目されています。ユウタって声が聞こえて来たから、バレてるような気がするぞ……。きっとボクの顔は引き攣った表情をしているのだろう。そんなボクを美奈子さんは見逃さなかった。

「ユウタ様、キョロキョロしてはダメです。キリっとした表情で、視線は真っ直ぐでお願いします。会場までこのままエスコート致します」

 ボクは美奈子さんを信じてキリっとした表情を作り、淑女の前を堂々と歩いて行きました。ふふ、決まったな。





 フロアの奥の方にある豪華な扉の前に来ました。すると、ボクと美奈子さんの顔を見たスタッフさんが豪華なドアを開けてくれました。

 ボクと美奈子さんが中に入るとドアが閉まり、部屋を見渡すとミウちゃんと恵美さん、そして見知らぬ女性が椅子に座っていた。ミウちゃんは赤いドレス、恵美さんは水色のドレスです。そして一番奥の席には、美羽ちゃんのお姉さんのような女性が座っているのでした。長い金髪をアップに纏め、黒色のドレスを着ています。大人な魅力が満点でセクシーです。

 美奈子さんにリードされて座った席は、あの妖艶な女性の正面でした。ちなみに、お隣はミウちゃんです!

「お、おまたせしました~」

「ユウ君カッコイイ! あとで写真撮らせてね~」

「ユウタ凄いね! キュンってしちゃったよー」

「あはは、皆さんもドレスが良くお似合いですよ」

 ボクが着席すると、美奈子さんは妖艶な女性に内緒話をしてからお部屋を出て行きました。そうか、本当にエスコート役だったんですね。一緒にお食事をするのかと思いました。

「ユウタに紹介するね。この人があーしのママだよ~」

「は、初めまして! ユウタです!!」

「フフフ、美羽から話は聞いているわ。キミがあのユウタくんなのね。私は美羽の母親で雪乃ゆきのと言います。よろしく」

 ……どう見てもミウちゃんのお姉さんにしか見えませんが、この人がミウちゃんのお母さんですか。キリっとした表情で、自信に満ち溢れるオーラのようなものを感じます。美羽ちゃんと同じプラチナブロンドに輝く髪が美しいですね。

「ごめんねユウタ、ママにユウタの事を話しちゃった」

「いえいえ、全然大丈夫です。急にお邪魔してしまい、すみませんでした」

「あはは、ユウタ優しいね! じゃあご飯食べよう~」

 ミウちゃんが『チリンチリン♪』とベルを鳴らしたところ、お料理が運ばれて来た。どうやらコース料理みたいですね。最初は前菜ですけど、瑞々しいサラダです。

 そしてスタッフのお姉さんがそれぞれに赤ワインを注いでくれました。う~む、赤ワインですか。夏子さんと一緒に飲んだやつは苦手だったけど、今日は無理してでも飲みますよ!!

「ではでは、あーしとユウタの未来を祝って、かんぱ~い!!」

 グラスを掲げて乾杯です。ボクも一口飲んでみたけど、とてもフルーティで飲みやすいですね。これなら大丈夫そうです。

 お料理を頂いていますけど、正直なところ味が分かりません。ミウちゃんが一人で喋っていて、雪乃さんはコクコクと首を振るだけです。もっと質問攻めになるのかと思っていましたが、予想と違いますね。頼みの綱である恵美さんと言えば、我関せずな感じでお酒をお代わりしているのです。酷い!!






 ボクはどうして良いか分からないけど、とりあえずお料理を食べてお酒をグビグビと飲んじゃいます。もうシラフじゃ乗り切れないと思ったのです。せっかくの顔合わせなのに、全然会話が弾みません……。

 スタッフさんにお酒のお代わりを頂いた時、ついに雪乃さんが喋りました!!

「ねぇユウタくん。キミの動画とか見たんだけど、随分とお盛んなのね?」

「……え、えっとぉ、そうなのかもしれません」

「今現在キミは何人と関係を持っているのかしら?」

「う゛っ……そ、その、4人です……」

 咄嗟に応えちゃったけど、この答えは正解なのだろうか? ミウちゃんを下さいって言いに来てるのに、他にお嫁さんが沢山いますって言ってしまった。ううぅ……最低な男じゃないか。

 雪乃さんを見つめていると、顔を赤くして微笑んでいた。お酒を沢山飲んでいるからかもしれないけど、赤くなってて可愛いです。この人は本当にミウちゃんのお母さんなんですか? どう見てもミウちゃんのお姉さんにしか見えませんけど!!

「フフフ、かなり立派なモノを持っているのねぇ~」

「も、もうママったら! セクハラじゃーん。ユウタごめんね?」

「ぜ、全然大丈夫ですー」

「……これが神楽坂グループの総裁なのねぇ……」

 ミウちゃんがママさんを庇っています。そして恵美さんがボソッと小声で何かを言っていました。良く聞こえなかった……。

「そ~んなユウタくんは美羽をハーレムに加えたいって話なのね?」

「……っ!!」

 ついに来た!! ふぅ、深呼吸をして落ち着こう。ヨシ、ビシッと伝えよう!!

「ミウちゃんが大好きです! 娘さんをボクに下さい!!!」

「ユウタ嬉しい!!!」

「……………………」

 ミウちゃんがボクに抱き着いて来ました。ふふふ、ボクだってやる時はやるんですよ。ビシッと言ってやりました。雪乃さんの表情は変わらないけど、きっと大丈夫だろう。ドキドキ……。

 ……あれ? 雪乃さんが固まったまま返事がありませんよ?

「……ちょっとママ? 何とか言ってよ~」

「ふ~ん、どうしようかしら? 別に4人も相手が居るなら美羽は要らないんじゃない? それとも誰か捨てるつもり?」

「えっ!?」

 雪乃さんがワインを飲みながら突っ込んだ質問をしてきました。……もしかしてこれは、圧迫面接ってやつか!? 大学の先輩が就職面接でやられたって言ってました。『別にキミ、うちじゃなくても良いよね? なんでうちがいいの?』とか言われたそうです!

 雪乃さんはニコニコと笑いながらボクを見つめて来ます。きっと試しているのだろう。

「ちょっとママ! あーしが好きなんだからそれで良いでしょ!?」

「美羽は黙ってなさい!!」

「…………はぃ」

「……こわぁ……」

 ミウちゃんが助け船を出してくれたけど、雪乃さんの迫力ある声が響き渡りました。ミウちゃんは縮こまってしまい、恵美さんは小声で何か言っていました。

 よし、ここは真面目に答えよう。ワイングラスに残ったワインのグビっと飲み干し、雪乃さんの目を見つめて言った。

「確かにボクは多くの女性と関係を持っています。でもボクは全ての女性を平等に愛し、皆を幸せにすると誓います。ミウちゃんの事だって絶対に幸せにして見せます!! だからミウちゃんと結婚させて下さい!!!」

「ユウタ!!!」

 ビシッと言ってやりました。そんなボクの言葉を聞いた雪乃さんはと言えば……、笑っていました。

「ふふ、あはははは、面白い冗談ねユウタくん。あ~面白い、今までで一番笑ったかもしれない。うひ~、お腹痛い」

「ちょ、ママ!!!」

「じょ、冗談なんかじゃありません! 本気です!!」

 雪乃さんの笑い声がしばらく続いた後、ボクを鋭い視線が突き刺さりました。視線だけで殺せるような、殺気を帯びた視線です。

「…………ふぅ、あんまり夢ばっかり見ちゃダメよ? 一人の男が愛せる女なんて、良く二人までよ。それが5人なんて、幸せになれる訳がないわ。そんな男に大事な娘を託せる訳ないじゃない」

「っ!?」

「ママ! ユウタなら大丈夫よ!!!」

「これは大人同士の話なの。生娘な美羽は黙ってなさい」

「うう……っ」

 雪乃さんの言ってる事は良く分かる。大事な娘をハーレム要員に加えさせろって言われて喜ぶだろうか? しかもこの世界の男性の評判は悪いのである。ボクは皆と一緒に幸せになりたいと思っている。体だけじゃなくて、心も……。でもこの気持ちを雪乃さんにどう説明したら良いのだろうか?

「私の旦那もね、ユウタくん程じゃ無かったけどハーレムを作っていたのよ。最初はユウタくんと同じような事を言ってた。……でも結果はコレよ。旦那の精力じゃハーレムなんて直ぐに決壊しちゃった。私は美羽が残ったから良いけど、他の子は可哀想だったわ……。美羽をそんな風にしたくない。美奈子から聞いたわよ、ユウタくんは女性を大事にする素敵な子だって。でも、ハーレムはダメよ」

「……っ」

 そうか、雪乃さんはミウちゃんに自分と同じような目にあって欲しくないのだろう。旦那さんがどうなっちゃったのか分からないけど、精力って話が出た。つまり複数の女性を満足させる事が出来ずに、病んでしまったのかもしれない。ボクは皆を満足させられるのだろうか? ちょっと自信が無くなって来た……。

 部屋の空気が悪くなったその時、独り沈黙を保っていたあの人が声を上げた!!

「ちょっとちょっと、黙って聞いてれば言いたい放題じゃないの! ハーレムはダメ? 天下の神楽坂家も落ちぶれたものね!!」

「……なんですって?」

 恵美さんが雪乃さんに喧嘩を売ってしまいました。あの、酔ってますか? 穏便に行きましょう?

「ミウがせっかくユウ君っていう世界一の男を射止めて来たって言うのに、逃がしちゃうんだからね~」

「フフフ、世界一の男ですって? 男なんてどれも一緒よ。一人で気持ち良くなって果ててお終い。ユウタくんだって同じじゃない。動画を見たけど簡単にピュッピュしちゃってお終い。ユウタくんって早撃ちなのね?」

「っ!?」

 ううぅ……女性からそう言われるとグサッっと来ますね。どうやら雪乃さんは旦那さんに不満があったのでしょう……。

「あははは。そっか~、みんな動画のユウ君しか知らないもんね。動画じゃ夏っちゃんと桜ちゃんに搾り取られてお終いだし、そりゃ分からないよね~」

「……つまり、あの動画が全てじゃないって言いたいの?」

「そうよ!! 言っておくけどあの動画は世を欺くために小出しにしてるのよ。やろうと思えば毎日だって投稿出来るわよ。ねっ、ユウ君?」

 キラーパスが飛んできた! ここはボクがアピールしろって事ですね!!

「えっと、その……普通のエッチなら毎日やってるかな? ボクは精力が強いらしくて、えっと、いっぱいイチャイチャしてます!」

「ほら見なさい! ユウ君は毎日3発は余裕よ!!! ……まあちょっと早いけどね」

「そ、それは言っちゃダメです!! 最近はちょっと長持ちするようになったんですから~」

「うへへ、サーセン」

「…………」

「……ユウタ凄いんだね」

 ボクの精力アピールをしたところ、雪乃さんもミウちゃんも真っ赤になってしまいました。今日ばかりは愛棒が誇らしいですね!!

「もしそれが本当だったら美羽と結婚を認めても良いわ。でも、証明なんて出来ないわよね」

「はぁ~? 何言ってんのよ。そんなのあんたがユウ君をテストすりゃ良いじゃない」

「て、テスト?」

 あの、恵美さん酔っ払ってますか? 顔が真っ赤ですよ!?

「そうよ! ユウ君のおちんちんをあんたがテストすりゃ良いのよ。二人だろうが三人だろうが、ユウ君なら余裕よ!! ねっ、ユウ君?」

「うぇっ!? あの、その……ミウちゃんのお母さんはマズいんじゃないかな~って」

「そ、そうよママ! あーしだってまだユウタとした事ないんだからっ!!」

 た、大変な事になってきたぞ。あれですか、ミウちゃんが欲しけばお母さんを屈伏させろって事ですね。

「っ! ……ユウタくんは私みたいな年増は抱けないって言うのね!? そう言えば美奈子を見て発情してたって言ってたわね。やっぱり若い女しか興味が無いのね……」

「そ、そんな事ありません!! 雪乃さんはとても魅力的な女性だと思います!! その、綺麗だなって思います」

「…………ユウタ?」

「ひぃ」

 ミウちゃんが怖い顔で睨んで来ます。ううぅ……雪乃さんとエッチして良いって言われたら余裕で出来ます。年上の女性って、良いよね♪

「…………そ、そう。じゃあ私がユウタくんをテストしてあげる!!! 私は厳しいわよ、覚悟しなさいね!」

「はい、喜んで!!!」

「…………ユウタ?」

「ひぃ」

 どうしてこうなったのだろうか? これもミウちゃんをお嫁さんにするためだよね!!

 そうしてボクは、雪乃さんを体で説得する事になったのでした。
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