女性だらけの世界に迷い込んだショタが、年上のお姉さん達に色々されてドロドロに溶かされるまで

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第201話 ユウタの挫折

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 ボク達の乗る痴漢車ですが、ボクの卓越したフィンガーテクニックによる双子ちゃんの心地良い喘ぎ声をマッキュファイブのラジオ音がかき消してくれたお陰で、運転手のお姉様もブブーンと軽快に運転して、予定していた時間よりも早く目的地に到着しました。

 ユウタビルダーズは順調でして、もうちょっとで開拓した村から温泉が湧き出ちゃいそうなところまで発展させることが出来ましたよ。あとちょっと到着が遅れていたら、この新車が双子ちゃんの源泉垂れ流しの温泉宿になっていた事でしょう。

 駐車場に車を停めて貰い、発情中の双子ちゃんを侍らせて外に出ました。どうやらここら辺の地域は撮影スタジオがたくさんあるらしく、ドラマや映画の撮影も行っているそうです。チラッと辺りを見れば忙しそうに駆け回るスタッフさんと思しき女性が走って行きました。

「それではユウタ様、私は先にホテルに行って部屋の確認をして来ます。終わりましたらお迎えに参りますのでご連絡下さい」

「あ、了解しましたー。運転ありがとうございます!」

 職務に忠実なお姉様がボクにお辞儀をして来ました。今日のお姉様は背が高くスラっとしていてスタイルが良いですね。黒いスーツが決まっています。

 そんなお姉様がキョロキョロと辺りを確認してからコッソリとご忠告をくれました。

「あとアリスお嬢様からの伝言になります。車内でエッチな事をするのは良いけど車は汚しちゃダメですわよ? だそうです。次からはシートにシミが出来ないようにカバーを敷いておきますね」

「ば、バレてた!?」

「…………恥ずかしいです」

「…………ちょっとトイレ行ってくるです」

 このお姉様はボク達がエッチな事をしているのを見て見ぬ振りをしていてくれたのか。双子ちゃんはモジモジしながら二人揃って建物へ走って行ってしまった。あれ、ボクの護衛は良いんですか?

 そんな護衛失格な双子ちゃんが帰って来るまで運転手のお姉様と世間話をして時間を潰しました。どうやら双子ちゃんはヌルヌルしたスライムちゃん達を撤去してパンツを装備して帰って来たようです。





「ユウタ様入りま~す!!」

 指定された会場に入ってスタッフさんに挨拶すると、奥にあるスタジオに案内されました。初めて入った撮影スタジオは照明がキラキラと輝き、大型のカメラが3台もスタンバイしていました。

 そしてスタッフさん達がパチパチと拍手をしてボクを迎え入れてくれたのです。まるでハリウッドスターになったかのような待遇に気を良くしたボクは、笑顔で手を振りながら挨拶をするのでした。

 受付のお姉さんの後に続いて歩いて行くと、立派な椅子に座った金髪のお姉さんと黒髪ロングなお姉さんが仲良く談笑しているのが見えます。あの金髪の女性がソフィアさんという監督さんですね。一緒に居る黒髪ロングが美しい綺麗なお姉さんも見た事があるような……?

「初めましてユウタです。宜しくお願いしますー!」

 新人らしく元気に挨拶しました。でも談笑中だった二人からは両極端な反応が返って来たのです。

「ユウタさん始めまして、京子です。CM撮影ではママさん役になります。良いCMになるように頑張りましょうね」

「……チッ」

「は、はい! 宜しくお願いしますー!」

 この黒髪ロングの綺麗なお姉さんは京子さんでした。あの『百合プリズン』で主役を演じた女優さんですね。拘束されてグチョグチョにされているところが脳に焼き付いているので、ついついエッチな視線を送ってしまいます。アダルトなビデオに出演する女優さんと生で会ったような感じですね。会ったこと無いけど……。

 京子さんから握手を求められたのでギュッと手を握ると、柔らかい手の感触にドキドキしてしまいます。スベスベしてて気持ち良いですね。

 そして京子さんのお隣に居る監督さんですが、挨拶したのに睨まれて舌打ちされちゃいましたよ。もしかして聞き間違いかと思い顔を向ければ、ボクを殺さんとする鋭い目で睨み付けられてしまったのです。ボク、何かやっちゃいました?

「あ、あの、ユウタです。CM撮影とか初めてですけど、その、精一杯頑張りますので宜しくお願いしますー!」

「……」

 ビシッと直角に頭を下げてお辞儀しましたけど、ソフィアさんからの反応がありません。スタジオに居るスタッフさん達もシーンと静まり返ってしまい、ボクはどうして良いか分からなくなってしまったのです。

 そんなボクを京子さんが助けてくれました。

「ソフィア、新人いびりも良いけど挨拶くらいしっかりとしなさい。良い大人でしょう?」

「ふん……ソフィアよ。あんたみたいなクソオスを撮らないといけないなんて屈辱だわ。今回だって京子お姉様がどうしてもって言うから引き受けてあげたんだからねっ!」

「えっ、あ、はい……」

 ソフィアさんは怖いお姉さんでした。もしかしてボクはハズレな監督を引いてしまったのか? いや、きっとソフィアさんは監督としての高い志を持っているのでしょう。頑固親父みたいな感じでしょうか。職人肌でオレオレ系な監督さんっぽいです。

 ネットで調べたけどソフィアさんは数々の賞を受賞した注目の若手監督、それに対してボクはネットでチヤホヤされているだけのヘタレ素人です。サンガリーのコネでCM撮影に参加しているボクが気に食わないのかもしれません。

 ボクに出来る事は演技でソフィアさんをギャフンと言わせるだけですね。練習した成果を見せてやる!!






 スタジオの一角に設けられたキッチンで熱々のカレー鍋をオタマでかき混ぜている美女がいます。腰まで届くストレートな黒髪を緩く一つに結んでいます。可愛いヒヨコ柄のエプロンはお胸のところがこんもりと盛り上がっていて、ママっていうオーラが溢れていますね。さすが女優さんです。

 そんな京子ママにタタタッと小走りに駆け寄り、大きなおっぱい目掛けて抱き着きます。ちょっとだけクンカクンカして甘い香りを堪能し、おっぱいの膨らみを感じて得られる幸せな気分をあどけない笑顔で表現します。

「ママ~、今日の夕飯は何~?」

「うふふ、ユウタくんの大好きなマジカルバイアグーラカレーよ♪」

「わ、わ~い! ボクあれ大好きー!」

 マジカルバイアグーラカレーってどんなカレーだよって思いましたが、子供らしい喜びを精一杯表現してみました。そもそも子供にマジカルバイアグーラカレーって良いんだっけ? でも生理痛を和らげてくれるって聞いたような気がする。

 CMの前半部分はここまでの予定です。後半の撮影では熱々のカレーを食べてウマウマーって言うだけですよ。ふふふ、練習した成果が発揮されましたね。きっと一発オッケーでしょう。




「はいカーット!! ねぇちょっとあんた本当にやる気あるの? これは遊びじゃなくて仕事なのよ? もっと子供の演技をしてよね!」

「うぇっ!? す、すみませんー! もう一回お願いしますー!」

 練習した成果を見せてやるーって感じで意気込んでみたものの、監督のソフィアさんから厳しいダメ出しを食らってしまいました。ボクを射殺すような鋭い視線だったので京子さんじゃなくてボクに言ったんだと思います。

 ま、まぁ今のは単なるリハーサルですよ。琴音さんとやった結婚の儀のリハーサルみたいなものです。本番はこれからなのです。

 さっきのはちょっとだけ京子ママのおっぱいに気を取られただけです。次は大丈夫。よし、気を取り直して演技しましょう。

 そうしてボクの試練の時が始まったのです……。






――テイク2

 監督さんから子供っぽい演技をしろって言われてしまったので、今度はさっきよりも子供っぽい感じで喋って見ました。いつものイケメンボイスからショタっ子ボイスに切り替えた感じですね。

 まあボクくらいのレベルになると喉をコリコリってするだけでイケメンボイスからショタっ子ボイスに早変わりですよ。アーアー。


「はいカットカット! ふざけてんじゃないわよー! 今の棒読みな演技は何? 普段あんたが適当にネットでお喋りしてるのとは訳が違うのよ!? 寝惚けてんじゃないでしょうね」

「す、すみませんー!」

 あれ、ダメダメでしたか……?







――テイク10

 あ、あれ……おかしいぞ。ボクの演技が通用しない……? 一発で成功するはずだったのに……。一発で成功してユウタ様すごーいってチヤホヤされると思っていたのに……現実は非情でした。

「ま、ママ~、きょ、今日の夕飯は何~?」

 こんなはずじゃなかった……気持ちを切り替える事が出来ないままで京子ママに抱き着いても良い笑顔になりません。

「カット、カットよー! 私はカレーを楽しみにしてる子供の演技が欲しいの。あんたの演技はママに抱き着く子供じゃなくて京子お姉様に抱き着くエロ親父の演技だわ! やる気が無いなら帰りなさい!!」

「ひーん! ごめんなさいー!!」

 エロ親父って言われてしまった。ぼ、ボクはどんな演技をすれば良いんだろうか。もう頭が混乱してしまい、何が何だか分からなくなってしまったのです。

 でもそんなボクを京子ママがそっと抱き締めてソフィアさんから庇ってくれたのです。あれ、京子ママから滲み出る母性を感じる……。ちょっとだけヒントが掴めたような気がしました。

「ソフィア、ユウタさんは素人よ? 貴方だって分かっているでしょう?」

「し、素人だろうと何だろうとこれは仕事です京子お姉様! 私が監督を務めるからには妥協は許さないわ!!」

「もう、ソフィアったら。……これはちょっと頭を冷やす時間が必要そうね。今日の撮影はここまでにして明日にしましょう。ソフィアも良いわね?」

「うぐっ……分かりました。でも私、絶対に妥協なんてしませんからねっ!!」

「ええ、大丈夫よ。貴方はいつも通り良い画を撮ってくれれば良いわ。ふふ、私が何とかするから安心して頂戴」

 ボクの演技のせいでみんなを困らせてしまった。そっか、ボクの演技はヘタクソだったのか。みんながチヤホヤしてくれたから誤解してしまったのだ。ふふ、ボクはピエロだな……。

「……あんた、明日も同じようなクソ演技したらぶっ飛ばすからね」

「ひ、ひぃ!?」

 ソフィアさんが怖いセリフを言って部屋を出て行ってしまいました。どうやら本当に今日の撮影は終了なようです。スタッフさん達がテキパキと機材を片付けるの姿を見て涙が零れて来ました。

 監督待ってください、もう一度お願いします! ……頭の中ではその言葉が出てきたのに、ボクは去りゆくソフィアさんの後ろ姿を見送る事しか出来なかったのでした……。あのプリプリと揺れるお尻とミニなタイトスカート、そして高いヒールをカツカツと鳴らしながらモデル歩きする監督さんの後ろ姿を……。ゴクリ。
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