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第214話 監督ゲット!!
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ボクは今、とあるレストランの個室に居る。
6人くらいがゆったりと座れるちょっと豪華な個室では、和食を中心としたお上品なお料理が並んでいるのでした。お寿司が美味しそうです。
会食の挨拶も終わったのでまずはマグロから食べちゃおうかな! 大トロっぽいやつをお箸でつまみ、ちょっと醤油をつけてお口に入れます。ふむ、溶けてなくなっちゃいましたよ? うまー!!
「……」
そんな大トロに夢中なボクの目の前には、キラキラと輝く金髪をファサーっと靡かせ、少し機嫌の悪そうなお姉さんが座っています。ツンツンした表情にゾクゾクしちゃうこのツンデレさんこそ我らがエチエチ動画の監督(仮)であるソフィアさんなのです! まあツンデレさんだけどデレてるところは見た事ありませんけどね……。
「それで……? こんなところに呼び出してどんな用よ」
「うっ……」
小振りな胸の下に腕を組んで寄せて上げる仕草をするソフィアさんです。小さくても薄手のセーターを膨らませるお胸を見ていたからだろうか、彼女の冷たい視線が突き刺さります。ボクにデレる事はあるのだろうか……?
「ごめんなさいソフィアさん、ユウタちゃんったら急いでお仕事するんだーって言って張り切っちゃって。忙しいところ来て頂きありがとうございますわ」
「い、いえ……。アリス先輩に頼まれたら断れませんよ」
ボクのお隣に座るのはアリス社長です。ソフィアさんと同じように胸の下に腕を組んで寄せて上げる仕草をすると、ムニュっと音が聞こえそうなくらいこんもりと盛り上がりました。スライムが潜んでいるに違いない。調査せねば!?
そんな大きなお胸にビビったのか、アリスさんに対してだけはヘコヘコするソフィアさんなのでした。
「アリス先輩……ですか? アリスさんとソフィアさんはお知り合いだったんですねぇ」
「アリス先輩にはこの業界に入ってから色々とお世話になったのよ。面倒を見て貰ったり、本当に助かったのよ」
「うふふ、学園物のドラマとかで一緒にお仕事しましたわね。懐かしいですわ~」
むむっ、初耳ですよ。これは後で調べてDVDを仕入れるしかありませんね。アリスさんの若かりし頃のドラマですね……。い、今でもアリスさんはピチピチで若いですよ?
「先日のユウタちゃんがやったピュッピュチャレンジ、あの玩具もソフィアさんにお願いして作って貰ったのよ。ほら、例のオナホールですわ」
「オナホール……ゴクリ」
そう言えばピュッピュチャレンジの時にオナホール責めをされた記憶があります。そうか、あの3つのシリコンの穴はアリスさんが用意してくれたのか。あれはなかなか良かったです。あのオナホールはどこにあるのだろうか? あれから見てないんだよね。
「あのオナホ用意するの大変だったんだからね? ま、まあ京子お姉様のはあたしが手伝ったから役得だけど……って、あんたあのオナホ使ったの?」
ソフィアさんの鋭い視線が突き刺さりました。どうやらボクの動画は見ていないようです。
使用したオナホには京子さんのシリコンの穴があったはず。『ふわとろサキュバス』か『ヴァージンホール』のどちらかが京子さんのダンジョンなはずだ。
京子さんは百合プリズンでエチエチな演技もあったからキツキツな『ヴァージンホール』じゃなくて『ふわとろサキュバス』のような気がします。
ソフィアさんと京子さんはラブラブな百合カップルです。疑似的とはいえ、オナホールでシコシコしてしまったボクは殺されちゃうのかもしない!?
「も、もちろん使いましたよ。でもでも、あれはオナホールであって、疑似的なセックスになるのかもしれませんが、ソフィアさんの大好きな京子さんとエッチした訳じゃないので問題ないと思いま~す!」
「別にそんな事どうだっていいわよ。それより、3つのオナホール使ったんでしょ? どれが一番良かったの?」
「え、えとえと、そのぉ……」
ボクはチラチラと隣に座るアリスさんに視線を送ります。お嫁さんの目の前でどのオナホが気持ち良かったとか聞いてくるのはデリカシーが無いにも程があります。まるで姫ちゃん先輩みたいですね。
「私も気になりますわね。ユウタちゃん、どれが良かったのかしら?」
チラチラ見ていたからだろうか、アリスさんが海老天をお箸で持ちながら聞いて来ました。アリスさんのプルンプルンな唇にチュっと吸い込まれるエビちゃんが美味しそうです。
お嫁さんのオッケーも貰ったし、ビシッと言ってあげますか。ボクのナンバーワンは……。
「うへへ、ボクは『ぷに穴』が一番良かったな~って思いますー! 無数の小さなイボイボが奥の方までビッシリと詰まってて、ギュッと狭い穴がグッドでしたよ。きっとあれはロリ子さんのやつですよね? あの凶悪なオナホには流石のボクでも危うくお漏らししちゃうところでしたね~」
「…………」
あの狭くてイボイボ責めが癖になる快感でしたよ。ちょっと思い出してしまいました。今度コッソリと使ってみようかな? っていうかどこに隠されているのだろうか……?
そんな風に『ぷに穴』を思い出していたところ、アリスさんとソフィアさんが黙ってしまいました。あれぇ?
「あんたバカでしょ? そこは嘘でも『全然気持ち良くなかった。アリスさんが一番です』って言うのが普通でしょ。まあ京子お姉様のが一番良かったとか言ってたらぶん殴ってやってたけどね」
「ふぁっ!? あのあの、えっとぉ……」
ソフィアさんの話術に嵌められたボクは、ビクビクしながらアリスさんを見た。アリスさんは下を向いたまま、小鉢の中身をお箸でグルグルとかき混ぜているのでした。
くっ……ここに来てボクのアイデンティティが悪い方向へ行ってしまった。優しくてイケメンで、たまに見せるアホっぽいところにキュンと来ると言われたボクですが、たまに見せるはずのアホな回答がここで出てしまったのです。
ニコニコしながら小鉢をかき混ぜていたアリスさんの手が止まった。ガクガクブルブル……。
「ねえユウタちゃん、このトロロ芋をローションの代わりにして『ぷに穴』を使ったらも~っと気持ち良くなると思いますわ~。うふふ、ちょっとやってみましょう?」
「ぴぃー!?」
「ほら、こ~んなにヌルヌルですわ~。きっと泣いちゃうくらい気持ち良くなれますわね~」
「ううぅ……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
ボクは必死に謝った。トロロ芋はダメです。拷問を通り越して死刑ですよ。
「うふふ、冗談ですわ~。ユウタちゃんったら怖がり過ぎですわ。うふふ~」
ユウタ勃起党の政権公約は『どんな時でもお嫁さんファースト』にしようと決めたばかりなのに……。ボクは改めて心に誓うのでした。
ボクの体を張った渾身のオナホレビューのお陰で、場は良い感じに盛り上がって来ました。
ソフィアさんも最初のツンツンしてる感じが少なくなり、ちょっとだけデレな部分が出て来たのです。まあアリスさんに対してデレてるだけだけど……。
「それで、その動画の監督をあたしにやって欲しいって訳ね?」
ボクとアリスさんは必死にプレゼンしました。ソフィアさん以上にビビビって来る監督さんは居ないと思ったのです。だって『百合プリズン』で京子さんをあんなにエチエチに撮れる監督さんですよ。もうソフィアさんしか居ないっしょ!
「そうですわ。ストーリーとか設定はユウタちゃんが作りましたの。イメージにピッタリ合う配役も決めてるそうですわ。ね、ユウタちゃん?」
「そうなんですよー! もうエチエチ過ぎて見てる途中でピュッピュってお漏らししちゃうかもしれませんよー」
「うわぁ……やりたくない」
すごい大作が出来る気がするぞ……! ボクは夜寝る前にお布団に入ってストーリーを考えるのが得意ですからね。朝になって忘れてる事がほとんどだけど……。
ボクは嫌な顔をするソフィアさんに語りました。ストーリーから演出、出演者についてボクの考えた最強のエチエチ動画を!!
「ふーん……まあいいんじゃない? 似たいようなのやった事あるし。でも出演者、あたしの知らない人だけど大丈夫なんでしょうね?」
「も、勿論ですよー! まだオファーしてませんが、ボクの良く知る人達です。うへへ、お任せ下さいー!」
ふふふ、まだ出演者は内緒です。2人の重要人物がいるのです。大丈夫、きっと出演してくれるはずだっ!
「まあこの内容なら演技なんて必要なさそうだしどうでもいいか……。それよりアリス先輩、この配役で良いんですか? その……先輩が出なくても?」
「はっ!? そそそ、それはですねアリスさん……」
ついさっきお嫁さんファーストを誓ったばかりなのに……。でも違うんです。これはお嫁さんの裸を男子中学生に見せたくないというか、寝る前に考えた設定での出演者はお嫁さんじゃダメだったのです。
「大丈夫ですわ。きっとユウタちゃんの独占欲が出たのでしょう? 私達の裸を他の男に見せたくないっていう。うふふ、ユウタちゃんったら可愛いですわ~」
「も、もちろんですよー! アリスさんの綺麗な体を童貞野郎なんかに見せてやるもんか! ってやつですよー。でも出演者にはイメチェンして貰う配慮が必要そうですね。ちょっと設定を変えますね」
「ふーん……。まあアリス先輩が良いなら何も言いませんが」
普段から『見て見てTube』でボクとお嫁さんのエチエチ動画を配信してるのに裸なんて今更じゃないかと思うけど、ボクの動画は女性向けなので男性は見てないと思います。過去の動画を見ても、ボクが責められる回がほとんどだよね。
でもお嫁さんの代わりに他の女性に出演を頼むとなると、身元がバレないように配慮するとか、凄い報酬を用意するとか入念なフォローが必要な気がして来ました。今晩は寝る前にシナリオを修正したいと思います。
「それでソフィアさん、監督になってくれますか!?」
ボクのつぶらな瞳がソフィアさんを捉えた。ユウタEYEに補足された女性はキュンとしてしまい、無意識にオッケーを出してしまうはずなのです。桜さんとか成功率80%を超えていますので間違いありません。『一緒にお風呂入ろう?』とか、『寂しいから一緒に寝て下さい』って言うと嬉しそうにオッケーしてくれるのです。でも『お料理は任せて下さい!』っていうのは中々オッケーを出してくれないのです。
ボクの魔眼に捕らわれたソフィアさんが大きく溜息を吐き、イヤイヤな感じで頷きました。
「しょうがないわね。あたしが撮ってあげるわ。でもその代わり、気に食わないシナリオだったら勝手に書き換えるから。良いわね?」
「わーい、ありがとうございますー! 大筋はボクが考えますので、アレンジはお任せしますよ~」
ソフィアさんならエチエチな感じに仕上げてくれるはずだ。だって『百合プリズン』で京子さんが尋問されてるシーンとか凄く興奮したもん!
「ソフィアさんが引き受けてくれて助かりましたわ。では詳細な日程とスケジュールが決まったらご連絡しますわね。何か要望とかあったら早めに教えてくださいね」
「わかりました、アリス先輩。しばらく予定を入れてないのでいつでも大丈夫です」
ふぅ……何とか監督さんをゲットする事が出来ました。シナリオは出来てるので後は役者だけですね。ふむ、そうなると二人のうちどっちから攻略するべきか……。
よし、まずは近くにいるメインヒロインから攻略する事にしましょう!
※宣伝になります※
29日(日)の0時に短編を投稿予定です。
今回の撮影予定のエチエチ動画を三人称で書いた感じになります。
ユウタ脚本ですが、初めて読む人でも分かる内容ですので、良かったら読んで見て下さい。
(29日更新の後書きでタイトル等の告知します)
6人くらいがゆったりと座れるちょっと豪華な個室では、和食を中心としたお上品なお料理が並んでいるのでした。お寿司が美味しそうです。
会食の挨拶も終わったのでまずはマグロから食べちゃおうかな! 大トロっぽいやつをお箸でつまみ、ちょっと醤油をつけてお口に入れます。ふむ、溶けてなくなっちゃいましたよ? うまー!!
「……」
そんな大トロに夢中なボクの目の前には、キラキラと輝く金髪をファサーっと靡かせ、少し機嫌の悪そうなお姉さんが座っています。ツンツンした表情にゾクゾクしちゃうこのツンデレさんこそ我らがエチエチ動画の監督(仮)であるソフィアさんなのです! まあツンデレさんだけどデレてるところは見た事ありませんけどね……。
「それで……? こんなところに呼び出してどんな用よ」
「うっ……」
小振りな胸の下に腕を組んで寄せて上げる仕草をするソフィアさんです。小さくても薄手のセーターを膨らませるお胸を見ていたからだろうか、彼女の冷たい視線が突き刺さります。ボクにデレる事はあるのだろうか……?
「ごめんなさいソフィアさん、ユウタちゃんったら急いでお仕事するんだーって言って張り切っちゃって。忙しいところ来て頂きありがとうございますわ」
「い、いえ……。アリス先輩に頼まれたら断れませんよ」
ボクのお隣に座るのはアリス社長です。ソフィアさんと同じように胸の下に腕を組んで寄せて上げる仕草をすると、ムニュっと音が聞こえそうなくらいこんもりと盛り上がりました。スライムが潜んでいるに違いない。調査せねば!?
そんな大きなお胸にビビったのか、アリスさんに対してだけはヘコヘコするソフィアさんなのでした。
「アリス先輩……ですか? アリスさんとソフィアさんはお知り合いだったんですねぇ」
「アリス先輩にはこの業界に入ってから色々とお世話になったのよ。面倒を見て貰ったり、本当に助かったのよ」
「うふふ、学園物のドラマとかで一緒にお仕事しましたわね。懐かしいですわ~」
むむっ、初耳ですよ。これは後で調べてDVDを仕入れるしかありませんね。アリスさんの若かりし頃のドラマですね……。い、今でもアリスさんはピチピチで若いですよ?
「先日のユウタちゃんがやったピュッピュチャレンジ、あの玩具もソフィアさんにお願いして作って貰ったのよ。ほら、例のオナホールですわ」
「オナホール……ゴクリ」
そう言えばピュッピュチャレンジの時にオナホール責めをされた記憶があります。そうか、あの3つのシリコンの穴はアリスさんが用意してくれたのか。あれはなかなか良かったです。あのオナホールはどこにあるのだろうか? あれから見てないんだよね。
「あのオナホ用意するの大変だったんだからね? ま、まあ京子お姉様のはあたしが手伝ったから役得だけど……って、あんたあのオナホ使ったの?」
ソフィアさんの鋭い視線が突き刺さりました。どうやらボクの動画は見ていないようです。
使用したオナホには京子さんのシリコンの穴があったはず。『ふわとろサキュバス』か『ヴァージンホール』のどちらかが京子さんのダンジョンなはずだ。
京子さんは百合プリズンでエチエチな演技もあったからキツキツな『ヴァージンホール』じゃなくて『ふわとろサキュバス』のような気がします。
ソフィアさんと京子さんはラブラブな百合カップルです。疑似的とはいえ、オナホールでシコシコしてしまったボクは殺されちゃうのかもしない!?
「も、もちろん使いましたよ。でもでも、あれはオナホールであって、疑似的なセックスになるのかもしれませんが、ソフィアさんの大好きな京子さんとエッチした訳じゃないので問題ないと思いま~す!」
「別にそんな事どうだっていいわよ。それより、3つのオナホール使ったんでしょ? どれが一番良かったの?」
「え、えとえと、そのぉ……」
ボクはチラチラと隣に座るアリスさんに視線を送ります。お嫁さんの目の前でどのオナホが気持ち良かったとか聞いてくるのはデリカシーが無いにも程があります。まるで姫ちゃん先輩みたいですね。
「私も気になりますわね。ユウタちゃん、どれが良かったのかしら?」
チラチラ見ていたからだろうか、アリスさんが海老天をお箸で持ちながら聞いて来ました。アリスさんのプルンプルンな唇にチュっと吸い込まれるエビちゃんが美味しそうです。
お嫁さんのオッケーも貰ったし、ビシッと言ってあげますか。ボクのナンバーワンは……。
「うへへ、ボクは『ぷに穴』が一番良かったな~って思いますー! 無数の小さなイボイボが奥の方までビッシリと詰まってて、ギュッと狭い穴がグッドでしたよ。きっとあれはロリ子さんのやつですよね? あの凶悪なオナホには流石のボクでも危うくお漏らししちゃうところでしたね~」
「…………」
あの狭くてイボイボ責めが癖になる快感でしたよ。ちょっと思い出してしまいました。今度コッソリと使ってみようかな? っていうかどこに隠されているのだろうか……?
そんな風に『ぷに穴』を思い出していたところ、アリスさんとソフィアさんが黙ってしまいました。あれぇ?
「あんたバカでしょ? そこは嘘でも『全然気持ち良くなかった。アリスさんが一番です』って言うのが普通でしょ。まあ京子お姉様のが一番良かったとか言ってたらぶん殴ってやってたけどね」
「ふぁっ!? あのあの、えっとぉ……」
ソフィアさんの話術に嵌められたボクは、ビクビクしながらアリスさんを見た。アリスさんは下を向いたまま、小鉢の中身をお箸でグルグルとかき混ぜているのでした。
くっ……ここに来てボクのアイデンティティが悪い方向へ行ってしまった。優しくてイケメンで、たまに見せるアホっぽいところにキュンと来ると言われたボクですが、たまに見せるはずのアホな回答がここで出てしまったのです。
ニコニコしながら小鉢をかき混ぜていたアリスさんの手が止まった。ガクガクブルブル……。
「ねえユウタちゃん、このトロロ芋をローションの代わりにして『ぷに穴』を使ったらも~っと気持ち良くなると思いますわ~。うふふ、ちょっとやってみましょう?」
「ぴぃー!?」
「ほら、こ~んなにヌルヌルですわ~。きっと泣いちゃうくらい気持ち良くなれますわね~」
「ううぅ……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
ボクは必死に謝った。トロロ芋はダメです。拷問を通り越して死刑ですよ。
「うふふ、冗談ですわ~。ユウタちゃんったら怖がり過ぎですわ。うふふ~」
ユウタ勃起党の政権公約は『どんな時でもお嫁さんファースト』にしようと決めたばかりなのに……。ボクは改めて心に誓うのでした。
ボクの体を張った渾身のオナホレビューのお陰で、場は良い感じに盛り上がって来ました。
ソフィアさんも最初のツンツンしてる感じが少なくなり、ちょっとだけデレな部分が出て来たのです。まあアリスさんに対してデレてるだけだけど……。
「それで、その動画の監督をあたしにやって欲しいって訳ね?」
ボクとアリスさんは必死にプレゼンしました。ソフィアさん以上にビビビって来る監督さんは居ないと思ったのです。だって『百合プリズン』で京子さんをあんなにエチエチに撮れる監督さんですよ。もうソフィアさんしか居ないっしょ!
「そうですわ。ストーリーとか設定はユウタちゃんが作りましたの。イメージにピッタリ合う配役も決めてるそうですわ。ね、ユウタちゃん?」
「そうなんですよー! もうエチエチ過ぎて見てる途中でピュッピュってお漏らししちゃうかもしれませんよー」
「うわぁ……やりたくない」
すごい大作が出来る気がするぞ……! ボクは夜寝る前にお布団に入ってストーリーを考えるのが得意ですからね。朝になって忘れてる事がほとんどだけど……。
ボクは嫌な顔をするソフィアさんに語りました。ストーリーから演出、出演者についてボクの考えた最強のエチエチ動画を!!
「ふーん……まあいいんじゃない? 似たいようなのやった事あるし。でも出演者、あたしの知らない人だけど大丈夫なんでしょうね?」
「も、勿論ですよー! まだオファーしてませんが、ボクの良く知る人達です。うへへ、お任せ下さいー!」
ふふふ、まだ出演者は内緒です。2人の重要人物がいるのです。大丈夫、きっと出演してくれるはずだっ!
「まあこの内容なら演技なんて必要なさそうだしどうでもいいか……。それよりアリス先輩、この配役で良いんですか? その……先輩が出なくても?」
「はっ!? そそそ、それはですねアリスさん……」
ついさっきお嫁さんファーストを誓ったばかりなのに……。でも違うんです。これはお嫁さんの裸を男子中学生に見せたくないというか、寝る前に考えた設定での出演者はお嫁さんじゃダメだったのです。
「大丈夫ですわ。きっとユウタちゃんの独占欲が出たのでしょう? 私達の裸を他の男に見せたくないっていう。うふふ、ユウタちゃんったら可愛いですわ~」
「も、もちろんですよー! アリスさんの綺麗な体を童貞野郎なんかに見せてやるもんか! ってやつですよー。でも出演者にはイメチェンして貰う配慮が必要そうですね。ちょっと設定を変えますね」
「ふーん……。まあアリス先輩が良いなら何も言いませんが」
普段から『見て見てTube』でボクとお嫁さんのエチエチ動画を配信してるのに裸なんて今更じゃないかと思うけど、ボクの動画は女性向けなので男性は見てないと思います。過去の動画を見ても、ボクが責められる回がほとんどだよね。
でもお嫁さんの代わりに他の女性に出演を頼むとなると、身元がバレないように配慮するとか、凄い報酬を用意するとか入念なフォローが必要な気がして来ました。今晩は寝る前にシナリオを修正したいと思います。
「それでソフィアさん、監督になってくれますか!?」
ボクのつぶらな瞳がソフィアさんを捉えた。ユウタEYEに補足された女性はキュンとしてしまい、無意識にオッケーを出してしまうはずなのです。桜さんとか成功率80%を超えていますので間違いありません。『一緒にお風呂入ろう?』とか、『寂しいから一緒に寝て下さい』って言うと嬉しそうにオッケーしてくれるのです。でも『お料理は任せて下さい!』っていうのは中々オッケーを出してくれないのです。
ボクの魔眼に捕らわれたソフィアさんが大きく溜息を吐き、イヤイヤな感じで頷きました。
「しょうがないわね。あたしが撮ってあげるわ。でもその代わり、気に食わないシナリオだったら勝手に書き換えるから。良いわね?」
「わーい、ありがとうございますー! 大筋はボクが考えますので、アレンジはお任せしますよ~」
ソフィアさんならエチエチな感じに仕上げてくれるはずだ。だって『百合プリズン』で京子さんが尋問されてるシーンとか凄く興奮したもん!
「ソフィアさんが引き受けてくれて助かりましたわ。では詳細な日程とスケジュールが決まったらご連絡しますわね。何か要望とかあったら早めに教えてくださいね」
「わかりました、アリス先輩。しばらく予定を入れてないのでいつでも大丈夫です」
ふぅ……何とか監督さんをゲットする事が出来ました。シナリオは出来てるので後は役者だけですね。ふむ、そうなると二人のうちどっちから攻略するべきか……。
よし、まずは近くにいるメインヒロインから攻略する事にしましょう!
※宣伝になります※
29日(日)の0時に短編を投稿予定です。
今回の撮影予定のエチエチ動画を三人称で書いた感じになります。
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