女性だらけの世界に迷い込んだショタが、年上のお姉さん達に色々されてドロドロに溶かされるまで

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第299話 ラスボス

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 真っ暗闇に包まれたホテルの中で怪しく光る瞳と淫紋が部屋を照らしていた。ピンク色の光を見ているだけで鼓動が激しくなり、ドクドクと愛棒に力を送っているのが分かる。これは只事ではないと臨戦態勢になっているのだ。あれだけ勢い良く吐精したというのに愛棒さんはダンジョンの中で復活しました。がんがれー!

「うふふふ♡ な~に? そんなに見つめてどうしちゃったの~?」

 腑に落ちない顔をしていたからだろうか、彼女がボクの顔を覗き込んで来た。動いた拍子に愛棒が抜けそうになったが、先ほどまでとは違う生き物のようにグニュグニュと動き回る膣壁に脳が痺れた。

 彼女の吐息が顔に当たる度に胸がときめく。さっきまでの夢子さんとは別人に思えた。

「あ、あなたは誰ですか!? 夢子さんじゃないですよねっ!?」

「あら、そんな事? キミは理解していると思ったのに、随分とおバカさんになっちゃったのねぇ」

「ど、どういう事ですか……?」

 彼女の言っている事が分からなかったが一瞬、夢子さんの実家で見た神像の姿と重なって見えた。もしかしてあの神様が乗り移ったとでも言うのか……?

 でもあの神像とボクは無関係のはずだ……。

「ほら、この姿を見れば思い出すでしょう?」

「あ、あなたはあの時の……!」

 それを見た瞬間に全てを理解した。この世界に迷い込んだ日の深夜に入った雑貨屋さんの店員さんだ!

 漆黒の夜空を思させる綺麗な黒髪が印象的な素敵な女性です。そうだ、ボクはあの雑貨屋からこの世界に飛ばされたのだ。冷静に考えれば犯人はこの人しかいない。どうして忘れていたんだ?

「やっと思い出してくれたのねぇ。いいわ、全部教えてあげる。この世界で慎ましく過ごしていた可哀想なサキュバスの話を――」

 そう言った彼女から語られた話は壮大だった……と思う。というのも話しながら騎乗位セックスを再開されてしまい話に集中出来なかったのだ。しかも神様じゃなくてサキュバスですか!

 要約するとこんな感じだと思う。今から千年以上前、この世界の神様の代理として地球を管理していたのがこのサキュバスお姉さんらしい。見守るのも飽きた彼女は地上に降り、とある地域の神様として崇められていた。雨を降らせたり作物が良く育つようにアドバイスしたりと、村の外れに建てられた社で慎ましく過ごしていたようだ。

 そんなサキュバスさんに不運が訪れる。暇つぶしにオナニーをしていたら淫香に誘われて幼い男の子がやって来たのだ。


『神様なにしてるのー?』

『あら、ここには入らない約束だったはずよね……?』

『ボクかくれんぼしてたのー! それよりお股痛いの? だいじょぶ?』

『あらあら気になるの? いいわ、こっちへいらっしゃい♡』


 そうしてショタは食べられてしまった。ちょっと味見する予定が初めて地上で食べるショタが美味しすぎて全部食べてしまったらしい。若い精気を吸い尽くされたショタは骨と皮だけになったが、この時代ではショタの命なぞ神隠しに遭ったと言って処理されてしまうのである。

 だけど予想外の事が起きた。サキュバスお姉さんの妊娠である。若いショタの精気に負けて子を孕んでしまったのである。そして生まれたのが神代の名を与えられた女の子だった。

 サキュバスお姉さんは娘を大事に育てた。立派に育ち絶世の美女とまで言われた女の子を時の権力者が放って置く訳も無く、嫁がれて行った。別に不幸話ではなくハッピーエンドである。嫁いだ先で多くの子供を産み繁栄したのだから。

 その子供がまた子供を産みどんどん繁栄していく。すると、いつの日からか悪い噂が立った。神代は神の子ではなく鬼の子、男児を産めぬ異端である……と。

「あああっ、らめぇ、しゅとっぷ、しゅとっぷですっ」

「――ねえキミ、聞いてる? ここからが酷いところなんだけど」

「む、むりっ、そんなにぱんぱんされたらおちんちん我慢できないっ、ああっ、話聞きますからとまってぇ」

「しょうがないわねぇ。ほら、これでいいでしょう?」

「んぐっ、グリグリするのもダメですよぉ」

 セックスするのか話をするのかどっちかにして欲しいですねぇ……。

「それでね、旅行から帰って来たババアに見つかっちゃってさ、しかも私が全部悪いみたいに言われてキミが居た世界に飛ばされちゃったって訳。罰としてずっとアルバイトの日々だったのよ~? サキュバスの子が女の子しか産めないのなんて私のせいじゃないのに酷いわよね~? ほんと、ムカつくわあのババア」

「えっと、もしかしてこの世界に男性が少ないのはお姉さんの子孫が広まったからですか?」

「そうらしいわね。今は血が薄まったから男性も増えて来てるようだけど。でも雑魚チンポしか生まれないのは私のせいじゃないっつーの!」

「へ、へぇ……」

 凄い情報を仕入れてしまった。っていうかこのサキュバスお姉さんを追放出来るくらい上位な存在が居るって事ですか……これを発表すればノーベル賞間違い無しか!?

 それと男性が少ない理由と美女が多い理由もなんとなくわかりました。でもまだ解決してない問題があった。ボクがこの世界に飛ばされた事だ。

「ボクがこの世界に来たのは何か意味があるんですか……?」

「もちろんよ~。あの世界でバイトしながら少しづつ力を取り戻した私はこの世界に何人か手駒を送り込んだの。手駒が神代の子と繋がるのを期待して待っていたって訳ね」

 前の世界で頻発していた神隠し事件の犯人はやはりこのお姉さんだった。

 つまり夢子さんはサキュバスお姉さんの遠い子孫であり、そんな彼女とエッチしたことでサキュバスお姉さんが乗り移ったと……?

「ボク以外の転移者はどうなったんですか?」

「全員不幸な目に遭っているわよ? 一人は海外に売られて種馬の如く精液を絞り出される人間牧場で働いているし、一人は奴隷市場でボロ雑巾のように転がっているわね。ほかにも同じような子が調子に乗って海外へ売り飛ばされてお終いって訳。本当に使えないわね」

「ぴぃ!?」

 聞かない方が良かったかもしれない。平和な国だと思っていたのはボクが綺麗なところしか見ていなかったからなのか……。

「それで私は閃いたの。ただ単に手駒を送り込めば良い訳じゃないってね。だからキミにはちょっとした能力をプレゼントしてあげたのよ? 好きでしょう、異世界転移特典♡」

「異世界転移特典!?」

 異世界転移ボーナスとも呼ばれるラノベ定番の設定である。全属性の魔法が使えたり敵の能力を奪ったりと素敵なスキルが目白押しである。この言い方だとボクもスキルがあるというのか!?

 ふむ……エッチが上手になるスキルかな? 思い起こせば童貞だったボクが女性をアヘアヘにするサクセスストーリーだもんね!

「キミ、エッチなお姉さんにドロドロに溶かされたい性癖を持っていたじゃない? だからね、感度が良くなるように体をイジってあげたの。初めてのお尻でも気持ち良くなれたでしょう?」

「な、なんだってー!?」

 ボクが敏感なのはこのお姉さんのせいだったのか!!

「ふふ、もう一つプレゼントしてあげたのよ。キミだけの特別サービス♡」

「っ!?」

 期待を込めてお姉さんを見つめればゆっくりと腰を動かし始めた。

「知りたい……?」

「はうっ、お、教えてくださいっ……」

 焦らすように腰を動かし舐めるようにボクを見つめたお姉さんが驚愕の内容を囁いた。















「ピュッピュって射精する度にどんどんとアホになっちゃう加護よ♡」

「えっ……?」

 言っている事が理解出来なかった。アホになっちゃう加護……?

「今までの手駒ってみ~んな馬鹿みたいに増長しちゃって自滅しちゃうのよね~。だからね、見た目も可愛いキミの感度を良くして庇護欲をそそる様にして、い~っぱい愛して貰ってどんどんアホになってもらうようにしたのよ。でも安心して、愛されるアホな子になるように調整してあるからね♡」

「な、なん……だと……?」

 ボクはアホだったのか? この世界に来てから何回ピュッピュした? 良く考えたら大人なのにアホ過ぎる言動が脳をよぎる。この世界に来る前はもっとまともな大人だったはず。う゛っ……頭がっ!

「さてと。お喋りはこれでお終い。上手い具合にこの体も受精出来たし着床も完了。後は一年ゆっくりと待てばバイト生活から解放されて自由の身って訳ね」

「ぼ、ボクはどうなるんですか……?」

「え~、どうしようかしら~?」

 嘲笑うかのように見下していた。

 さっきこのお姉さんは死ぬまでイカせてあげると言っていた。哀れなショタっ子のようにサキュバスに精を吸い取られて死んでしまうのか!?

 死にたくない。ボクはこんなところで死ぬ訳にはいかないのだっ! 

 夏子さんの子供だって生まれる。桜さんが家で待っている。アリスさんとは結婚の儀をやるんだ。ミウちゃんと恋人気分でラブラブデートがもっとしたい。

 窮地に陥った瞬間、頭にスゥーっと声が聞こえて来た。




――殺らイカされる前に殺れイカせろ!!




 それはボクの半身であり頼れる相棒の声だった。いくぞ、愛棒っ!!!

「うふふ♡ さっきはあんな事を言っちゃったけど、キミは私の忠実なる使途として使命を全うしてくれたから特別に生かして……キャッ!?」

「うわぁぁぁぁあああん! 死にたくないっ、死にたくないでござるーっ!!」

「ちょっ、落ち着きなさいっ! んっ♡ お゛んっ……♡ ど、どこからそんな力が出るのよっ……や、やめっ♡」

 ここでお姉さんのペースに任せて搾り取られて死ぬくらいなら、お姉さんをアヘアヘにして腰が立たなくなるくらい責め続けるしかないっ!!

 騎乗位セックスマウントポジションは危険と判断した体が勝手に動きお姉さんを押し倒した。きっとこれが火事場の馬鹿力だろう。

 正常位をキープするように夢子さんの足を抱えて一心不乱に腰を突き出すっ!!

「んぐっ……♡ ま、まって……♡ キミは大人しく寝てればいいのっ……♡♡ このっ、あたしがっ……♡ ああんっ、死ぬ寸前ギリギリまで……♡ 搾り取ってあげるからっ……♡♡」

「フゥ! フゥ! ボクはこんなところで死ぬわけには行かないんですっ!! イケっ……イケっ……イケっ……イケっ……!!」

「やっばっ♡ オチンポ効くっ♡ このちんぽヤバっ♡ 必死にパチュンパチュンって腰打ち付けて可愛いっ……♡♡ あはっ♡♡ がんばれっ♡♡ がんばれっ♡♡」

「うぐぅ、バカにしてーっ!!」

 悔しさに負けて思い切り腰を突き出したところプニュンと愛棒の先端が柔らかいものに包まれた。それはさっき子宮口でキスされた感触よりも大きなものだった。

「んん゛っ……!?♡♡ ま、まってっ、おくっ、そこはだめなところっ……♡ 入っちゃダメなところだからっ……♡♡ ね? いったんおちついて…………お゛っ!♡ ん゛ほっ!♡♡ んんぅ゛~っ……♡♡♡」

 初めて見せた弱点を責めない訳には行かなかった。相手はサキュバスお姉さんだ、油断したら一発逆転満塁ホームランでゲームセットなのである。ふんっ!!!

「ん゛っ……♡♡ お゛っ、奥っ……♡♡ 奥のとこっ、突きすぎよっ……!♡♡ ――んぉ゛っ!♡ お゛っ!♡ お゛っ!♡ お゛んっ!♡ ぉおお゛っ!♡♡ お゛っ!♡ お゛~~~~っ!!♡♡♡♡」

 ああこれだ。これが答えだっ! アヘ顔アクメを決めるお姉さんを見てボクは確信した。このままどっちが力尽きるか命を掛けた勝負である。幸せな未来のため、絶対にボクが勝つんだっ!!

「んぉ゛っ……!?♡♡ イっ、イったっ……♡♡ イったからぁ……♡♡ まってっ、まちなさいっ……!♡♡」

 くそっ、こんな時に愛棒が限界を迎えそうだ。ここでピュッピュしたら精気を吸い取られて死んでしまうのか!?



――俺様をそこら辺にいる雑種ヘタレと一緒にするなっ!!



 その心強い言葉に後押しされ、腰を大きく突き出した。今日はまだ二発目だ。朝までだって戦って見せるっ!

「――んほぉぉぉぉ!!!」

「ん゛ん゛ん゛っ、あづっ、ぉおお゛っ……!♡ でてるっ、子宮に直接でてりゅっ……♡♡ まって、だしすぎっ……♡ おなかっ、もういっぱいよぉっ……♡♡ あっ……イグっっ……♡♡」

 魂が抜けるくらい気持ち良い射精だったがここで負ける訳には行かないのだ。お嫁さん達の元へ絶対に帰るんだっ!!

「まだまだこれからですよーっ!!!」

「…………も、もうイった…………♡♡ ちょっ…………きゅうけ…………!!♡♡」



   ◇



「はぁはぁ……朝?」

 気が付けば窓から朝日が差し込んでいた。どうやらボクは生き残ったらしい。

「夢子さん……?」

 抱えた両足を離すとバタンと勢い良くベッドに落ちた。そうか、ずっと抱えたまま腰を振り続けていたのか……。

 まるで轢かれたカエルのように四肢を投げ出して気絶する夢子さんだが、そのアヘ顔はとても幸せそうに見えた。股の間からはドロドロと白い塊が流れ出ているが、サキュバスお姉さんも想像以上の精液で食べきれなかったのかもしれないな。

 ふとお腹に浮かんだ淫紋を見ると、何か文字が書いてあった。


『今回は私の負けだけど……次は死ぬほどイカせてあげるから期待して待っていなさい♡』


 読み終わると淫紋と共に文字が消えてしまった。いつの日か生まれたサキュバスお姉さんがボクをレイプしに来るのか……。えっ、それって娘との禁断プレイって事ですか!?

 色々と思うところはあるけれど、それは未来のボクに任せるとしよう。

「ああ、疲れた~……」

 ビチョビチョのベッドに倒れ込むと強い眠気に襲われた。
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