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【閑話】居場所を探して
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端的に言って、私が旅をしているのはこの世界が私の居場所では無いと感じてしまっているからなのだろう。別に向こうの世界が恋しくて仕方がないというわけではない。
けれど、この世界に来てから、地に足がついていない様な感覚に陥っている。何処かそわそわし、居ても立ってもいられない、そんな思いが胸を駆け巡っているのだ。
けれど、それは向こうの世界でも常に感じていた事だった。きっと私が生まれてきた事が間違いであったのだろう。そう思っていたから、高校入学を機に一人暮らしを始め育て親から距離を取る様になった。私の扱いに困っていた育て親は二つ返事で同意して、私は泡沫の自由を手に入れた。唯一、義理の妹は反対していたけれど、私はそれを押しきって家を出た。
だけど、それでもまだ居心地の悪さは残り、当ても無く旅に出ては何処かに私の居場所が落ちていないか探していた。だから、この世界に来たのは、そんな私の心が居心地の悪さに耐えきれず遠くの世界に飛ばしたのかもしれないとも考えた。
だけど、この世界も私の居場所には思えなかった。それは、私には家族が出来ないと感じているからだ。だから、家族として手を広げられても、其処に私という邪魔者が居ていいのかと不安に思ってしまうのだろう。
この世界に来て直ぐに出来た妹から、離れる様に旅に出たのはそれが理由だ。彼女の元から離れなければいけない。私は家族になってはいけない。そんな思いが私を突き動かした。
けれど、それならば何故、私はこの世界で会った彼女を妹と呼ぶのだろうか?
そして何故、いつ迄も育て親の実子を妹と呼び続けているのだろうか?
その答えを私は持ち合わせていなかった。
けれど、この世界に来てから、地に足がついていない様な感覚に陥っている。何処かそわそわし、居ても立ってもいられない、そんな思いが胸を駆け巡っているのだ。
けれど、それは向こうの世界でも常に感じていた事だった。きっと私が生まれてきた事が間違いであったのだろう。そう思っていたから、高校入学を機に一人暮らしを始め育て親から距離を取る様になった。私の扱いに困っていた育て親は二つ返事で同意して、私は泡沫の自由を手に入れた。唯一、義理の妹は反対していたけれど、私はそれを押しきって家を出た。
だけど、それでもまだ居心地の悪さは残り、当ても無く旅に出ては何処かに私の居場所が落ちていないか探していた。だから、この世界に来たのは、そんな私の心が居心地の悪さに耐えきれず遠くの世界に飛ばしたのかもしれないとも考えた。
だけど、この世界も私の居場所には思えなかった。それは、私には家族が出来ないと感じているからだ。だから、家族として手を広げられても、其処に私という邪魔者が居ていいのかと不安に思ってしまうのだろう。
この世界に来て直ぐに出来た妹から、離れる様に旅に出たのはそれが理由だ。彼女の元から離れなければいけない。私は家族になってはいけない。そんな思いが私を突き動かした。
けれど、それならば何故、私はこの世界で会った彼女を妹と呼ぶのだろうか?
そして何故、いつ迄も育て親の実子を妹と呼び続けているのだろうか?
その答えを私は持ち合わせていなかった。
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