大丈夫のその先は…

水姫

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引っ越しと

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いつもより軽い体を起こし、準備を始める。
「今日でこの家ともさよならか…」

迎えに来てくれた義父の車に荷物を詰め込んだ。
「これで、全部かしら」

「うん、大丈夫そうだね。じゃあ出発!」
新しい家はここから2時間くらい離れたところにあるらしい。不安と新しいところに行くワクワクでお母さんたちの話なんて気にならなかった。


「今日はこの前より顔色が良くて安心したよ」
「…実来私に心配させたくないのか何も言わないのよ」
「これからは私だけじゃなく結矢、透理も実来ちゃんのこと気にかけるから。ちょっとの異変も見逃す気ないよ」
「ふふ、貴方たちが見てくれるなら安心ね。お願いいたします」


「ほら、もうすぐだよ」義父の声にはっとして、外を見ると高級そうな家ばかりが建ち並ぶエリアにいた。えっ…。

到着して降りるとそこには豪邸が…。今日からここに住むの!?
「素敵な家ね」
「ははっ、君たちと住めるとこんな広い家も無駄じゃなかったね。さぁ、こっちだよ」


「うわぁ~、凄っ」
「ははっ、ありがとう」

中に入ると更に広く感じた家の玄関は吹き抜けで、1人1部屋はもちろん、ゲストルームなどもあった。


「ここが実来の部屋だよ。何色が好きとか何も分からなかったから……」義兄の結矢が案内してくれた部屋は白を貴重にした可愛い部屋だった。家具も全て高そうで、ちょっと…。
「ん?あっ、心配しないで。実来のために準備したんだから」
「あっ、ありがとうございます」
「どういたしまして」隣が俺の部屋、向かいが今日は仕事でいないけど、透理の部屋だよ。そういって私たちはまたリビングへと戻った。
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