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入院

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皆様、特別治療室で入院中のリゼでございます。テストは無事に終わったのですけれど、無理が祟ったといいますか、病状が通院では対処不可なほど悪化いたしまして…現在ベットで様々な機械、薬と仲良くやっておりますわ。

それにしても一日中寝たきりで腕に点滴というのはしんどいですわね。

中々作用の強い薬らしく、一般治療室から特別治療室への移動と何時も2人以上のお医者様がそばに付いておりますの。

そうですわ、あれからのことですけれど、改善の余地なしと判断された方から順次学園を退学、領地にて再教育となっておりますわ。

大分甘い処罰だと思いまして?私もそう思いましたわ、ですがプライムさんと関係があった高位子息方はほんの少数を除いて皆様一人っ子でしたの。次代が育つまで、一応政治を担っていくことになりますから再教育ですわ。

ピアとプライムさんにはまだ処罰が決まっておりませんが、陛下のお考えなので、私がとやかく言うことはできませんわ。ただ、私に影響のないようにはして頂きたいですけれど…、お父様方がいれば、問題は起きないでしょう。


「ふぅ~」

「アンネリゼ様、いかがなされましたか?」私酸素マスクをしておりまして、言葉が上手く話せない状況なのですけれど、お医者様方はこのように度々気にかけてくださいまして、本当によくして頂いてますの。

「だい、じょ、う、ぶ」カタコトなのは許してくださいませ、これでも当初よりは上達しておりますのよ。


薬の副作用も大きく、免疫が極端に下がってしまったので、家族やお友達ともまともに会えておりませんの。

1日に2回の診察と、1回の検査、食事代わりの点滴を3回、それ以外の時は常に薬が投与されていますの。

飲み薬の方が良いと思う日が来るなんて想像も致しませんでしたわ。


ピッピッピッ………ピィーピィーピィー…。

五月蝿いですわね。少し静かにして頂かないと休めませんわよ。

「……!!………!」「………、……!」お医者様方も騒々しいですわ、少しは落ち着いたらどうですの?

あぁ、眠たくなってきましたわ。ふふ、五月蝿くても眠たくなるのですね、随分と神経が太くなりましたわ。...目を開けておくのも億劫ですの、皆様、またお会いしましょう。

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