愛し子

水姫

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終結

天使族

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「失礼します!ただ今城の上空に天使と思われる存在が多数おります」

「なんだと!もっと詳しく話せ」

「天使が言うには 姫を迎えに来た と」

「なに!?リリア?」
ガレンはお伽噺の存在にただただ困惑したが、リリアを目線に入れると唐突に理解した。

「参りましょう陛下」
ガレンの前にはうっすらと微笑むリリアがいた。

兵士に連れられるようにして、リリアとガレンはお城のバルコニーに向かった。

そこにいたのは純白の輝く羽を持つ人間とは一味も違う神々しく美しい存在だった。

「綺麗・・・」何処かで誰かか呟いた。

姫様を出せと言う天使たちはリリアを見つけると
「お迎えに上がりました」
と言ってリリアは目の前に降り立った。
「・・・」

「姫様?」

「あの、えっと、どういうことでしょうか?」
リリアは少しの可能性にかけて誤魔化してみた。

「本当はお分かりなのではないですか?」

「・・・それは」
本当は分かっている。初めて神様に会ったときに言われていたから。しかしリリアにとって現実は残酷だった。

「リリア!どういうことだ」
理解はしていても心はついてこなかった。

「ガレン・・・」

「さぁ、参りましょう」

「少し待って」

「しかし・・・」

「お別れの挨拶くらい」

「分かりました」

「あのねガレン、私ね「別れってどういうことだ?」っ、・・・バレてしまったの」

「えっ?」

「天使族に見つかってしまった・・・」

「それは・・・」

「いつから話すつもりだった、今まではぐらかしてごめんなさい。私ね神様の愛し子でしょ?つまりね神様の子どもなの」

「・・・」

「天使は神さ・・・「待ってくれ」」

「見つからなければって神様に言われてた、一緒に、今まで通りに過ごしたいならって」

「これからも一緒に過ごせばいいだけだろ?」

「ごめんね、無理なの」

「っ、何を・・・」

「天使族はね均衡を測ってるの。だから特定の場所にいられない」

「しかし、」

「今まではね、神様との約束の上に成り立っていたの。天使族として覚醒してしまった時、天使に見つからなければそのまま暮らしていいって。本当はね、覚醒したら自分のもとに来てくれって言われてたの」

「リリア・・・」

「そんなのって・・・」

「ステラに・・・初めてのお友だちがあなたで良かった とだけ伝えて欲しい」近くにいる兵士は膝をついてリリア言葉を受けた。

そしてリリアはガレンに向きなおり、
「私を愛してくれてありがとう、出会えて良かった」

「嫌だ!」
もっと早く知りたかった。
リリア憂いを共有したかった。
もう無理なのだと諦められなかった。

「ガレン、私が離れたら違う幸せを見つけて欲しい」
これはリリア本心でもあった。
願わくば忘れないで欲しい。
心の片隅でも残ればいいと。

その一部始終見ていた天使は苦渋の表情を浮かべる。
ガレンはそれを見逃さなかった。問い詰めるように見ると天使は一瞬リリアを見てから観念したかのようにぽつりぽつりと話しだした。

それは天使がいても均衡が変化しないまでの環境を整えることが出来ればまた会うことが出来るというもので、これは天使族がまだ人間を含め他の種族と関わりを持っていた時代が証明していた。

しかし、これには問題点があった。まず、今のアリスティア王国の環境。数十年ではとてもではないが及第点をとることは難しそうだった。次に姫であるリリアの自由を奪ってしまうこと。天使にはこれが許せなかった。リリアの気持ちを第一で考えても人間にこの話をすることが躊躇われたのだった。最終的にはリリアのに負けてしまったのだが。

「これで姫様を傷付けることはあってはならない」

「姫様を想っているならしっかり考えて欲しい」

「リリア・・・」

「ガレン、私あなたを信じているわ。待ってる」

「姫様!」慌てた天使が目線に入る。

「分かった」ガレンは天使の方を向く。

「お願いします。私たちはまだ時間が欲しい」

「・・・我が姫の御心のままに」
天使は姫とガレンの決意を秘めた瞳に観念した。
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