愛し子

水姫

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終結

王子

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「ははうえ~、ちちうえ~」

「ここにいますよ」

「ははうえ!」

「我が王子は元気だな」

「ちちうえ!」

リリアとガレンは結婚後子供を授かり、
国の後取りができたとそれは国中でお祭り騒ぎだった。

皆浮かれていた。
王子が生まれるまで。
王子の誕生を聞き国民は喜び、リリアの危篤を聞き悲しんだ。

そう、王子が誕生してからリリアは体調を崩してしまったのだ。
ガレンは急いで医者に頼った。
結果は「原因不明でどうしようもない」と。
しかし、リリアには理由が分かっていた。
王子を生んだことで身を守っていた魔力が極端に少なくなってしまったのだった。天使族であるが故に通常では地上に留まることは許されない。しかし、リリアは神様との約束があったから許されていた。それも限界がきている。リリアは悔しさを滲ませた。

「ガレン私あなたに言わなくちゃいけないことがあるの」

「!!何か知っているのか?自分の状態について。教えてくれ!頼む。このままじゃ・・・」

「!!??ちちうえ?」

「すまない、父は少し母と話がしたいのだ。侍女たちと遊んでいてくれるか?」

「はい!」

「良い子だ」

「えへへ」

「さぁ、いきましょう王子様」

「うん、またあとでね」バイバイ。

「それで?」

「今は全てを教えるわけにはいかないの。私なりに考えて・・・」

「私は、頼りないのか?」

「っ、そうじゃないわ」

「・・・そうか、分かった。でも、1人じゃない、私もヨシュアもいるからな」

「ふふ、ありがとう。心配しないでってこの様じゃ説得力がないわね」

「あぁ。心配くらいはさせてくれ」

「ふふ、・・・疲れちゃた。ごめんなさい少し休ませて」

「・・・分かった。何かあったら呼んでくれ駆けつける」

「ありがとう。大好きよ、ヨシュアにもよろしく」

「分かった。ゆっくり休め」ガチャン

「ふぅ~」どうしよう。このままでは駄目よ。
バレるわけにはいかない。まだもう少し。

『リリア』

神様?

『子供を生むなど無謀な真似を』

私は・・・あるべき所に戻るべきなのでしょうか?

『無理強いはしない。だが、限界が近いのだろう?天使族の身では辛かろう』

そうですね。正直侮ってました。
地上に影響が強すぎるだけかと。

『そうだな。それもあるが一番は天使族の体』

・・・何故私だったのですか?
ずっと疑問に思ってました。
私は普通に暮らしたかった。
ガレンともヨシュアともずっとずっと一緒に。
ヨシュアの成長を見届けたい。

『すまない』

っ、

『そろそろ時間のようだ。私の力を少し分けてやろう。気を付けなさい』

うっ、「はぁ、あとどれだけ・・・」




リリアは何か知っている。
でもそれは私には言えない・・・。
何を知っている?何があるのだ?

「ちちうえ?」

「おお、すまない。綺麗だなそれはどうするのだ?」

「ははうえにもっていきます!はやくげんきになりますようにって」

「そうだな、はやく元気になるといいな」

「はい!」

「母は父に何を隠しているのだろうな」

「ははうえはちちうえのことだいすきです!ちちうえだいいちです!」

「っ、そうだな。だがなヨシュア、私たちの一番はお前だよ」

「ありがとうございます!」

「さあ、行こうか」

「はーい!」
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