11 / 12
ざまあな話 ※アンドレイ視点
しおりを挟む
オレは父上に呼ばれた。
それも、ケイトまで連れて来い、と。
オレはケイトと共に父上の執務室へ向かった。
父上は呑気にパイプをくゆらせている。
「アンドレイ!!」
「なっ、何ですか父上、唐突に」
「何度でも言う。結婚は認めない」
「そっ……そんな」
「ダメなものはダメだ」
「でも、ウラ子爵様。私達は心から愛し合ったんです。認めて頂けないでしょうか?」
「ケイト・フォスティ。そうもいかぬ」
「父上!!」
「ターニアとの婚約を一方的に破棄した。浮気でな。よく言うだろ。一度浮気した輩はまた浮気すると」
父上はオレを指差してそう言ってきた。
疑われたものだな。
「私はケイトを愛しています。そして、これからも愛し続けます」
「どこまで信じていいんだかな。お前、言ったよな『私は永遠にターニアを愛する』とな」
「撤回して下さい!!」
「撤回するだと!?」
父上の顔は完全に憤怒の表情だ。
ヤバい。雷が落ちる!!
「けしからーん!!」
父上は立ち上がった。
予想通り雷が落ちた。
一度雷が落ちるといかようにも変えられないのが父上だ。
「戯けが。どうせまた『アイラとの結婚をお願いします』と言うに決まっている」
アイラ?
アイラって誰だ?
まぁ、適当に言ったのだろう。
アイラとは初恋の女性の名前。
初恋と言っても片思いだったが。
「どうしても結婚したいというなら条件がある」
ケイトと一緒になれるなら、どんな条件をも受け入れてやる!!
「何でしょうか、父上。私はどんな条件でも受け入れます」
「そうだ。お前ら二人、キスニンの森へ送ろう」
キ……キスニンの森だって?
キスニンの森の魔物たちが覚醒したという事はケイトから聞いた。
魔物には勝てない。
そもそもオレは武術も劣っているし、魔法も使えない。
それに、ケイトも魔法を使えない。
ケイトが使えるのは回復魔法だけ。
くそっ! 依に依って。
魔法が使えるのはターニアだ。
ターニアは怒ると雷魔法を使う。
魔物にもそれぞれ弱点があるが、魔法が使えるのと使えないのでは大きく差がある。
しかし、オレはケイトと婚約をしてしまった。
ケイトだけは裏切るわけにはいかない。
「私を捨てるなら捨てていいわ、アンドレイ」
「ケイト、それはできない」
「森にはアトポスもいて危険よ」
アトポスが危険なのはわかる。
「私はケイトと結婚する」
「そうか。じゃあ明朝、馬車でキスニンの森へ向かう」
☆★☆★
翌早朝。
二人はキスニンの森へ向かった。
鬱蒼と繁った木々はどこか不気味で昼間でも暗い。
「到着致しました」
オレらは馬車から降り、森の中を彷徨った。
と、そこへ音がした。
な、なんとアトポスが現れたのだ!!
それも、ケイトまで連れて来い、と。
オレはケイトと共に父上の執務室へ向かった。
父上は呑気にパイプをくゆらせている。
「アンドレイ!!」
「なっ、何ですか父上、唐突に」
「何度でも言う。結婚は認めない」
「そっ……そんな」
「ダメなものはダメだ」
「でも、ウラ子爵様。私達は心から愛し合ったんです。認めて頂けないでしょうか?」
「ケイト・フォスティ。そうもいかぬ」
「父上!!」
「ターニアとの婚約を一方的に破棄した。浮気でな。よく言うだろ。一度浮気した輩はまた浮気すると」
父上はオレを指差してそう言ってきた。
疑われたものだな。
「私はケイトを愛しています。そして、これからも愛し続けます」
「どこまで信じていいんだかな。お前、言ったよな『私は永遠にターニアを愛する』とな」
「撤回して下さい!!」
「撤回するだと!?」
父上の顔は完全に憤怒の表情だ。
ヤバい。雷が落ちる!!
「けしからーん!!」
父上は立ち上がった。
予想通り雷が落ちた。
一度雷が落ちるといかようにも変えられないのが父上だ。
「戯けが。どうせまた『アイラとの結婚をお願いします』と言うに決まっている」
アイラ?
アイラって誰だ?
まぁ、適当に言ったのだろう。
アイラとは初恋の女性の名前。
初恋と言っても片思いだったが。
「どうしても結婚したいというなら条件がある」
ケイトと一緒になれるなら、どんな条件をも受け入れてやる!!
「何でしょうか、父上。私はどんな条件でも受け入れます」
「そうだ。お前ら二人、キスニンの森へ送ろう」
キ……キスニンの森だって?
キスニンの森の魔物たちが覚醒したという事はケイトから聞いた。
魔物には勝てない。
そもそもオレは武術も劣っているし、魔法も使えない。
それに、ケイトも魔法を使えない。
ケイトが使えるのは回復魔法だけ。
くそっ! 依に依って。
魔法が使えるのはターニアだ。
ターニアは怒ると雷魔法を使う。
魔物にもそれぞれ弱点があるが、魔法が使えるのと使えないのでは大きく差がある。
しかし、オレはケイトと婚約をしてしまった。
ケイトだけは裏切るわけにはいかない。
「私を捨てるなら捨てていいわ、アンドレイ」
「ケイト、それはできない」
「森にはアトポスもいて危険よ」
アトポスが危険なのはわかる。
「私はケイトと結婚する」
「そうか。じゃあ明朝、馬車でキスニンの森へ向かう」
☆★☆★
翌早朝。
二人はキスニンの森へ向かった。
鬱蒼と繁った木々はどこか不気味で昼間でも暗い。
「到着致しました」
オレらは馬車から降り、森の中を彷徨った。
と、そこへ音がした。
な、なんとアトポスが現れたのだ!!
0
あなたにおすすめの小説
女神に頼まれましたけど
実川えむ
ファンタジー
雷が光る中、催される、卒業パーティー。
その主役の一人である王太子が、肩までのストレートの金髪をかきあげながら、鼻を鳴らして見下ろす。
「リザベーテ、私、オーガスタス・グリフィン・ロウセルは、貴様との婚約を破棄すっ……!?」
ドンガラガッシャーン!
「ひぃぃっ!?」
情けない叫びとともに、婚約破棄劇場は始まった。
※王道の『婚約破棄』モノが書きたかった……
※ざまぁ要素は後日談にする予定……
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。
国王ごときが聖女に逆らうとは何様だ?
naturalsoft
恋愛
バーン王国は代々聖女の張る結界に守られて繁栄していた。しかし、当代の国王は聖女に支払う多額の報酬を減らせないかと、画策したことで国を滅亡へと招いてしまうのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ゆるふわ設定です。
連載の息抜きに書いたので、余り深く考えずにお読み下さい。
大好きな第一王子様、私の正体を知りたいですか? 本当に知りたいんですか?
サイコちゃん
恋愛
第一王子クライドは聖女アレクサンドラに婚約破棄を言い渡す。すると彼女はお腹にあなたの子がいると訴えた。しかしクライドは彼女と寝た覚えはない。狂言だと断じて、妹のカサンドラとの婚約を告げた。ショックを受けたアレクサンドラは消えてしまい、そのまま行方知れずとなる。その頃、クライドは我が儘なカサンドラを重たく感じていた。やがて新しい聖女レイラと恋に落ちた彼はカサンドラと別れることにする。その時、カサンドラが言った。「私……あなたに隠していたことがあるの……! 実は私の正体は……――」
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
聖女をクビにされ、婚約者も冷たいですが、優しい義兄がいるので大丈夫です【完結】
小平ニコ
恋愛
ローレッタは『聖女』として忙しいながらも充実した日々を送っていたが、ある日突然上司となった無能貴族エグバートの機嫌を損ね、『聖女』をクビとなり、住んでいた寮も追放されてしまう。
失意の中、故郷に戻ったローレッタ。
『聖女』でなくなったことで、婚約者には露骨に冷たい態度を取られ、その心は深く傷つく。
だが、優しい義兄のおかげで少しずつ元気を取り戻し、なんとか新しい生活に馴染み始めたころ、あのエグバートから手紙が届いた。『大変なことになっているから、今すぐ戻ってこい』と。
ゴースト聖女は今日までです〜お父様お義母さま、そして偽聖女の妹様、さようなら。私は魔神の妻になります〜
嘉神かろ
恋愛
魔神を封じる一族の娘として幸せに暮していたアリシアの生活は、母が死に、継母が妹を産んだことで一変する。
妹は聖女と呼ばれ、もてはやされる一方で、アリシアは周囲に気付かれないよう、妹の影となって魔神の眷属を屠りつづける。
これから先も続くと思われたこの、妹に功績を譲る生活は、魔神の封印を補強する封魔の神儀をきっかけに思いもよらなかった方へ動き出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる