【完結】気づいたら異世界に転生。読んでいた小説の脇役令嬢に。原作通りの人生は歩まないと決めたら隣国の王子様に愛されました

hikari

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女好き ※チャールズ視点

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チャールズはこの学校中の女子生徒はみんな把握していた。なぜならチャールズは無類の女好きだからね。

なかんずくアレクサンドラは最高。目の保養にいつも彼女を見ていた。

目線が合うと、時折勃起してしまう。


彼女は絶対に王太子と婚約破棄するとわかっていた。

なんとなくそんな気がしていた。

(これでアレクサンドラは僕のところに来てくれるだろう)


アレクサンドラの魅力といえば、くりくりした大きな目と長い首。そして、細身にしては出ている胸。何もかもが好きだった。


以前はアレクサンドラは相手にしてくれた。


その時からチャールズに興味があると思っていた。

だから、彼女について行っていたのだ。


それまではアルテナに金魚の糞よろしくついて行っていたが、アルテナは転校してしまった。


アルテナは気の毒な女性だった。

母親は病気で入院中。

父親から日常的に虐待されていた。


靴で叩かれた、ワインのビンで叩かれたなど手口は枚挙にいとまがない。

傷口を見せてきては

「お父さんにやられた」

と言っていた。

可哀想だったので、一緒にいてあげた。

一緒にいるうちに、アルテナに情が移ってしまったのだ。


アルテナは美人だった。

額が広く、色も白い。

アレクサンドラは少し褐色を帯びているが、アルテナは真っ白だった。

それに、アレクサンドラよりアルテナの方が痩せている。


ある日、アルテナがアレクサンドラを「友達よ」と言って紹介してくれた。

それで、アレクサンドラに一目惚れしてしまったのだ。


その頃はまだ王太子とは婚約していなかった。


それ以来、チャールズはアルテナよりアレクサンドラを気に入ってしまったのだ。


とはいえ、アルテナの愚痴を聞いてあげなければいけない。

アルテナを放っておけなかったのだ。


そんなアルテナだが、アルテナはルクと付き合っていた。

ルクも平民だった。

ルクはケチだった。

ルクの家全体がケチで1週間に1度しか風呂に入らないのだ。

髪の毛も自分で切っていたようだ。

とにかく、お金がかかることが嫌い。


そんなルクに言い寄られ、ルクと付き合っていた。

流し台で手を握られ「好きだよ」と言われたらしい。


しかし、何度も父親の事をいうものだから、とうとうルクに振られてしまったようだ。

しかも、学年主任のミカマヤ先生を挟んで。

「何もミカマヤ先生を挟むことないじゃない」

なんて言っていたっけ。


とはいえ、分かれる気は満々だったらしい。


ルクに誕生日プレゼントに高価なハンカチをあげたらしいが、そのハンカチをボロボロにして捨ててしまった……とか言っていた。

しまいには、廊下でつかみ合いの喧嘩。

「尽くしてやったのに!!」

という怒声が老化中に響き渡っていた。

チャールズはそれを聞いていた。


そこにバイロン先生とデビッド先生が間に入って「ダメダメ」と言いながら両手を広げていた。


やはり、アルテナはモテた。

とことん細い体がモテる要因なのだろう。

細身……いや、アルテナの場合は痩せすぎに近かった。


アルテナは食べても太れないと言っていた。

そして、病気を疑い病院に行ったが、異常無し。


とはいえ、そんなアルテナもかつては太身だったらしい。

太身だった頃、農薬を飲んで自殺を図ったらしい。

ところが、死ねずにいたという。


一命を取り留め、しばらく昏睡状態が続いたようだ。

その間に痩せてしまったらしい。

以来、食べても太らなくなってしまったという。


つい最近も「また痩せちゃった」と言っていた。



そんな話もアルテナとしていた。

とにかく、愚痴の多い人だった。


アレクサンドラに乗り換えたのも、彼女の愚痴や悪口を聞くのに疲れたのも手伝ったのだろう。


事実、アルテナは友達ができても長続きしなかった。

年がら年中「誰々さんに縁を切られた」と言っていた。

それは男女を問わず。

しかも、自称裏切られるタイプ。

クラス中の生徒と話す人なつっこさはあったものの、うまくいかなかったのだ。

可哀想に思い、いつも同情していた。

クラス中から彼女は『悲劇のヒロイン』と呼ばれていた。


アレクサンドラは貴族令嬢ではあったが、高嶺の花とは思わなかった。

なぜなら、平民のアルテナと一緒にいたからだ。


アルテナからアレクサンドラにシフトチェンジしてからは「早くアルテナがいなくならないかな」と思っていた。

アルテナがいなくなれば、アレクサンドラと一緒にいられるからだ。

彼女の友人のサマンサと一緒にいる。

引き離さなければ二人きりにはなれない。


しかし、アレクサンドラは時々一人で読書をしている時がある。

その時を狙って話しかけるのだ。

最初は何かしらリアクションがあったが、最近は無視をしている。

いや、虫の居所が悪いのだろう。

何度か話しかければ、昔のようにリアクションをくれるかもしれない!!

(テイク・ア・チャンスだぞ、チャールズ!!)


丁度その時だった。

アレクサンドラが一人で読書をしていた。

「アレクサンドラさん、ごめんなさい。アレクサンドラさんの事を呼び捨てしてしまいました」

アレクサンドラは立ち上がり、無言で立ち去った。



いやいや、今日も虫の居所が悪かったのだろう。


意味不明な事を言うも、やはりアレクサンドラとのきっかけは欲しい。


(チャールズ! チャンスはまだまだあるぞ!! 王太子と婚約破棄をしたという事は僕が好きになったのだろう)

チャールズは彼女が根負けするのを待った。
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