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痴話喧嘩勃発
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寒々しい廊下で、一人の美女が息を切らせていた。彼女に平手打ちを食らったガイアモンドは、激昂することも悲嘆することもなく、ただ顔を俯かせてその場に佇んでいる。おかげで、彼の白い頬にじんわりと赤みが差し、結んだ唇の端に血が滲んでくる様を、アデレードは間近で目撃する羽目になった。
深刻な空気が漂う中、二人のやり取りを面白がっている傍観者から、甲高い口笛が飛んでくる。だが、アデレードもガイアモンドも、決して視線を注ごうとはしない。
「私はセイガを愛していた。だから、彼のためにあなたを騙そうとしたの。滑稽だったわ!あなたは私を疑おうとせず、私がちょっと囁くだけで、簡単に言いなりになったから。いくらでも、好きに操ることが出来た」
「違う、それこそが嘘だ!君の気持ちは、確かに本物だった。僕には分かる!!君を愛するこの僕に、君のことが分からないはずはないだろう!?」
アデレードがおもむろに口を開き、過度に侮蔑的な口調でガイアモンドを嘲笑う。しかし、ガイアモンドも屈することなく、必死の形相で彼女に迫った。
「適当なことを言わないで!!私の何が分かるって言うの!?あなたはいつも仕事優先で、私のことなんて一度も気にかけてくれなかったじゃない!!」
「そっ、そんなことはない!君のことは大切に思っていた!だから君に、その指輪を贈ったんじゃないか!!食事だって毎回、手間暇をかけて店探しを」
「そういう問題じゃないの!!私は別に、宝飾品やコース料理のためにあなたと付き合ってたわけじゃない!値段なんてどうでもいい、好みなんて考えてくれなくてもいいから、あなたと一緒にいたかったのよ……!」
両腕を広げて否定する彼に、アデレードはより一層激しい調子で反駁する。形のいい眉を寄せて切実な表情で哀願され、ガイアモンドは咄嗟に息を飲んだ。彼が押し黙った隙を突いて、アデレードは更なる攻撃を仕掛ける。
「それなのに……あなたはそばにいてくれるどころか、急な仕事が入ったとか、会議が長引いたとか、そんなことばかり。待ち合わせの時だって、時間通りに来たことなかったわよね!?私は必ず、あなたとの予定を優先させて仕事を調整していたのに……!あなたはいっつも仕事、仕事、仕事!私はスケジュールの空きを埋めるための駒なの!?あなたの人生を引き立て、華を添えるための脇役!?冗談じゃないわよっ!!」
「違う、アデレード!君の勘違いだよ、そんなこと」
「“そんなこと”!?私は、自分の気持ちをありったけ話したのに、あなたは……!言うに事欠いて、“そんなこと”で済ませるの!?」
次々と恨み言や不平不満をぶつけられ、ガイアモンドの脳裏を泥沼に浸かっていくイメージが過ぎる。いくら弁解すれども、いや弁解するからこそ、余計に袋小路へと追い込まれていく感覚だ。恐らく、現状を打開するためには、何も言い返さずひたすら謝罪に徹するのが最適解だろう。だが、高慢で強情な彼が、理不尽で一方的な譲歩に納得するわけがない。
「アデル……!誤解なんだ」
彼がどうにか会話による和解を試みた瞬間、同じ場にいる第三者がわざとらしく咳払いをした。
「コホン!あー、そろそろいいか?お二人さん。俺だってここにいる仲間なんだ。一人だけ隅っこに突っ立って、つまんねぇ時間を過ごせってのは酷だろ?ちょっとくらい、喋る権利があったっていいじゃねぇかよ」
彼は尊大な仕草で片手を挙げ、アデレードとガイアモンドの睨み合いを断ち切る。それがあえて愚か者を演じた結果だと察し、ガイアモンドは警戒しつつ尋ねた。
「要するに、何が言いたいんだ?グシオン」
邪魔をするなと暗に込めて告げると、グシオンは何故か得心した様子でニヤリと笑みを浮かべる。
「いやぁ、俺は別に、世間話がしたいわけじゃなくてな?ただ、思ったことを言わせてもらいたいだけさ……あんたらは随分、似合いのカップルなんだってな」
「なっ!?」
指を突き付けられて揶揄われ、ガイアモンドは無意識の内に赤面した。ところが、アデレードは彼と比べ物にならないほど苛烈な拒絶を表している。
「ふ、ふざけないで!!」
「ふざけてるつもりなんかないよ~。姉ちゃんこそ、いい加減素直になったらどうだ?」
あまりに強い言い方に、ガイアモンドはもう一度頬を打たれた気持ちになって落胆した。しかし、グシオンは平然としたまま、肩を竦めてはぐらかす。彼はサッとガイアモンドの手から指輪の箱を奪い返し、掌に乗せて披露した。
「こいつを見りゃ、あんたが社長さんのことを憎からず思ってんのは瞭然だろうが。ほら、この箱、擦り切れまくってボロボロだろ?ここまでの劣化は、かなり頻繁に触ってないと起こらねぇはずだぜ……つまりあんたが、まだ社長さんに未練を残してるっつー何よりの証拠だ」
彼は早速馬鹿のふりを止めて、淡々と自らの推理を述べ立てる。唇の端だけを吊り上げた不敵な面持ちは、誰にも己を欺くことは出来ないという過信を湛えていた。
「……そうなのか?アデル」
彼の主張を鵜呑みにしたガイアモンドは、期待の宿った眼差しをアデレードへと注ぐ。図星を指されたアデレードは、黙って耳元の毛を掻き上げるなどしながら、隠しきれない気まずさを誤魔化していた。
やがて、彼女は沈黙に耐えきれなくなったのか、睫毛を戦慄かせて細く息を漏らす。髪に触れていた手が、音もなく下に落ちた。
「どうしようもなかったのよ……!確かに、あなたのことを忘れられなかったのは事実だわ。だけど今更、あの男を裏切るなんて出来ない。私は既に、彼の所有物なんだから。あなたではなく!」
アーモンド型の瞳に涙を溜めて、アデレードは震える声で訴えた。だが、ガイアモンドは必死に情に絆されるのを堪え、冷静な態度で問う。
「なら、何故僕を助けたんだ?あの時、君はナイフを持っていたのに、僕を刺そうとはしなかった。どうして、そんなことをした?何故だ、アデレード」
彼が言及するのは、最初に彼女と再開した際の出来事であった。セイガに雇われた者たちが、ガイアモンドの誘拐を企てた時。一味に加わっていたアデレードは、彼に刃を突き立てる絶好の機会に恵まれたにも関わらず、実行に移すことはなかった。彼女が本当にセイガの所有物であるなら、まず起こり得ない事態だろう。
「……分からない?生きていてほしいからよ」
しかし、わざわざ指摘されるまでもなく、彼女本人も己の抱える矛盾には気付いていた。その上で、何故言葉と行いの整合性が取れないのかを、彼に紐解いてほしかったのだ。他でもない、最愛の人に。
「あなたに、生きていてほしいから……あなただけは、殺したくなかった。それも、私自身の手でだなんて、とてもではないけど、耐えられなかった。だから、あなたのもとを去ったの」
アデレードは美しい顔立ちを歪め、泣きそうな表情で一歩前に踏み出す。その眦に抑えきれない感情が溜まったかと思うと、即座に決壊して白磁の頬を伝った。彼女は出来る限り意識して作った平板な声音で、本心を告白する。
「セイガは私を利用して、会社の機密や秘密組織の実情を探らせるつもりだった。でも、実際にあなたと出会って、話す内に、私の考えは変わった。あなたを欺くなんて、そんなこと、出来なくなってしまったの……それで、セイガには偽の報告をして、任務を切り上げることにした。あなたとずっと共にいれば、彼はいずれ私に、あなたの殺害を命じていたでしょうから。あなたと別れるのは辛かったけれど、必要なことだった……セイガのところに戻った私は、様々な手を使って、必死に説得しようとしたわ。オメガ社と争うのは危険だって、何度も言い聞かせた……でも、メレフとかいう男が現れて、全てが覆ってしまったの」
深刻な空気が漂う中、二人のやり取りを面白がっている傍観者から、甲高い口笛が飛んでくる。だが、アデレードもガイアモンドも、決して視線を注ごうとはしない。
「私はセイガを愛していた。だから、彼のためにあなたを騙そうとしたの。滑稽だったわ!あなたは私を疑おうとせず、私がちょっと囁くだけで、簡単に言いなりになったから。いくらでも、好きに操ることが出来た」
「違う、それこそが嘘だ!君の気持ちは、確かに本物だった。僕には分かる!!君を愛するこの僕に、君のことが分からないはずはないだろう!?」
アデレードがおもむろに口を開き、過度に侮蔑的な口調でガイアモンドを嘲笑う。しかし、ガイアモンドも屈することなく、必死の形相で彼女に迫った。
「適当なことを言わないで!!私の何が分かるって言うの!?あなたはいつも仕事優先で、私のことなんて一度も気にかけてくれなかったじゃない!!」
「そっ、そんなことはない!君のことは大切に思っていた!だから君に、その指輪を贈ったんじゃないか!!食事だって毎回、手間暇をかけて店探しを」
「そういう問題じゃないの!!私は別に、宝飾品やコース料理のためにあなたと付き合ってたわけじゃない!値段なんてどうでもいい、好みなんて考えてくれなくてもいいから、あなたと一緒にいたかったのよ……!」
両腕を広げて否定する彼に、アデレードはより一層激しい調子で反駁する。形のいい眉を寄せて切実な表情で哀願され、ガイアモンドは咄嗟に息を飲んだ。彼が押し黙った隙を突いて、アデレードは更なる攻撃を仕掛ける。
「それなのに……あなたはそばにいてくれるどころか、急な仕事が入ったとか、会議が長引いたとか、そんなことばかり。待ち合わせの時だって、時間通りに来たことなかったわよね!?私は必ず、あなたとの予定を優先させて仕事を調整していたのに……!あなたはいっつも仕事、仕事、仕事!私はスケジュールの空きを埋めるための駒なの!?あなたの人生を引き立て、華を添えるための脇役!?冗談じゃないわよっ!!」
「違う、アデレード!君の勘違いだよ、そんなこと」
「“そんなこと”!?私は、自分の気持ちをありったけ話したのに、あなたは……!言うに事欠いて、“そんなこと”で済ませるの!?」
次々と恨み言や不平不満をぶつけられ、ガイアモンドの脳裏を泥沼に浸かっていくイメージが過ぎる。いくら弁解すれども、いや弁解するからこそ、余計に袋小路へと追い込まれていく感覚だ。恐らく、現状を打開するためには、何も言い返さずひたすら謝罪に徹するのが最適解だろう。だが、高慢で強情な彼が、理不尽で一方的な譲歩に納得するわけがない。
「アデル……!誤解なんだ」
彼がどうにか会話による和解を試みた瞬間、同じ場にいる第三者がわざとらしく咳払いをした。
「コホン!あー、そろそろいいか?お二人さん。俺だってここにいる仲間なんだ。一人だけ隅っこに突っ立って、つまんねぇ時間を過ごせってのは酷だろ?ちょっとくらい、喋る権利があったっていいじゃねぇかよ」
彼は尊大な仕草で片手を挙げ、アデレードとガイアモンドの睨み合いを断ち切る。それがあえて愚か者を演じた結果だと察し、ガイアモンドは警戒しつつ尋ねた。
「要するに、何が言いたいんだ?グシオン」
邪魔をするなと暗に込めて告げると、グシオンは何故か得心した様子でニヤリと笑みを浮かべる。
「いやぁ、俺は別に、世間話がしたいわけじゃなくてな?ただ、思ったことを言わせてもらいたいだけさ……あんたらは随分、似合いのカップルなんだってな」
「なっ!?」
指を突き付けられて揶揄われ、ガイアモンドは無意識の内に赤面した。ところが、アデレードは彼と比べ物にならないほど苛烈な拒絶を表している。
「ふ、ふざけないで!!」
「ふざけてるつもりなんかないよ~。姉ちゃんこそ、いい加減素直になったらどうだ?」
あまりに強い言い方に、ガイアモンドはもう一度頬を打たれた気持ちになって落胆した。しかし、グシオンは平然としたまま、肩を竦めてはぐらかす。彼はサッとガイアモンドの手から指輪の箱を奪い返し、掌に乗せて披露した。
「こいつを見りゃ、あんたが社長さんのことを憎からず思ってんのは瞭然だろうが。ほら、この箱、擦り切れまくってボロボロだろ?ここまでの劣化は、かなり頻繁に触ってないと起こらねぇはずだぜ……つまりあんたが、まだ社長さんに未練を残してるっつー何よりの証拠だ」
彼は早速馬鹿のふりを止めて、淡々と自らの推理を述べ立てる。唇の端だけを吊り上げた不敵な面持ちは、誰にも己を欺くことは出来ないという過信を湛えていた。
「……そうなのか?アデル」
彼の主張を鵜呑みにしたガイアモンドは、期待の宿った眼差しをアデレードへと注ぐ。図星を指されたアデレードは、黙って耳元の毛を掻き上げるなどしながら、隠しきれない気まずさを誤魔化していた。
やがて、彼女は沈黙に耐えきれなくなったのか、睫毛を戦慄かせて細く息を漏らす。髪に触れていた手が、音もなく下に落ちた。
「どうしようもなかったのよ……!確かに、あなたのことを忘れられなかったのは事実だわ。だけど今更、あの男を裏切るなんて出来ない。私は既に、彼の所有物なんだから。あなたではなく!」
アーモンド型の瞳に涙を溜めて、アデレードは震える声で訴えた。だが、ガイアモンドは必死に情に絆されるのを堪え、冷静な態度で問う。
「なら、何故僕を助けたんだ?あの時、君はナイフを持っていたのに、僕を刺そうとはしなかった。どうして、そんなことをした?何故だ、アデレード」
彼が言及するのは、最初に彼女と再開した際の出来事であった。セイガに雇われた者たちが、ガイアモンドの誘拐を企てた時。一味に加わっていたアデレードは、彼に刃を突き立てる絶好の機会に恵まれたにも関わらず、実行に移すことはなかった。彼女が本当にセイガの所有物であるなら、まず起こり得ない事態だろう。
「……分からない?生きていてほしいからよ」
しかし、わざわざ指摘されるまでもなく、彼女本人も己の抱える矛盾には気付いていた。その上で、何故言葉と行いの整合性が取れないのかを、彼に紐解いてほしかったのだ。他でもない、最愛の人に。
「あなたに、生きていてほしいから……あなただけは、殺したくなかった。それも、私自身の手でだなんて、とてもではないけど、耐えられなかった。だから、あなたのもとを去ったの」
アデレードは美しい顔立ちを歪め、泣きそうな表情で一歩前に踏み出す。その眦に抑えきれない感情が溜まったかと思うと、即座に決壊して白磁の頬を伝った。彼女は出来る限り意識して作った平板な声音で、本心を告白する。
「セイガは私を利用して、会社の機密や秘密組織の実情を探らせるつもりだった。でも、実際にあなたと出会って、話す内に、私の考えは変わった。あなたを欺くなんて、そんなこと、出来なくなってしまったの……それで、セイガには偽の報告をして、任務を切り上げることにした。あなたとずっと共にいれば、彼はいずれ私に、あなたの殺害を命じていたでしょうから。あなたと別れるのは辛かったけれど、必要なことだった……セイガのところに戻った私は、様々な手を使って、必死に説得しようとしたわ。オメガ社と争うのは危険だって、何度も言い聞かせた……でも、メレフとかいう男が現れて、全てが覆ってしまったの」
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