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断絶
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セイガの残酷な発言は、尖ったナイフとなってアデレードの心を切り裂いた。無情な現実を受け止めかねて、彼女は眼前が真っ暗になる感覚を覚える。
「もう一度だけ言うぞ、アデレード。この男を殺せ。最後のチャンスだ。裏切りを悔い改め、失敗を塗り替えてみせろ」
身体を硬直させ呆然と立ち尽くす彼女に、セイガは尚も命令した。指示されたら逆らえない性質のアデレードは、顔面を蒼白にさせながらも、銃把をきつく握り締める。腕を真っ直ぐに伸ばし、ほとんど無意識に構えを取る彼女を、彼は退屈そうに傍観していた。
「……む、無理よ……出来ないわ……」
「死にたいのか?それとも、この状況を上手く切り抜ける嘘でも思いついたか。お前は俺の所有物のくせに、俺を欺くことばかり考えるからな」
せめてもの抵抗とばかりに、彼女はかすかな声で本音を紡ぐが、冷淡にあしらわれてしまう。ついになす術をなくしたアデレードは、両の瞼を閉じて小さく唇を震わせた。彼女の頬を静かに涙滴が伝い、それを見たガイアモンドは強烈な怒りに突き動かされる。
「貴様!」
「なぁ、兄ちゃんよぉ」
しかし、彼が喋り出すよりも早く、隣で誰かが動く気配がした。金色の瞳を眠たげに瞬かせたグシオンが、のんびりとした動作で立ち上がる。彼はわざとらしい手付きで左肩を押さえると、痛みに眉を顰めたままセイガを睨み付けた。
「果たして、あんたに姉ちゃんを罰する資格があんのか?そいつは、あんたの親父の被害者だったんだぜ?その息子のことだって、恨んでいてもおかしくはねぇ。自分と同じ目に遭わせてから殺す、または拷問にかけてから殺す。あるいは命乞いする暇も与えねぇで殺す。そのくらい考えついても良さそうなもんだろうが?」
グシオンはあくまで気楽な口調で、平然と畳みかけた。彼という邪魔が入ったことに、セイガは腹を立てて険しい表情を浮かべる。だが、グシオンはそれさえも首を竦めるだけでかわした。尤も、流石に氷片を撃ち込まれた傷に障ったのか、多少頬の筋肉を引き攣らせていたが。
「なのに、彼女はあんたを見捨てて逃げるどころか、わざわざ残って面倒を見た。ガキの世話なんざ、クソ手間がかかるばっかりで、ちっとも報われねぇだろうになぁ!しかも、あんたがでかくなってからも、あんたのそばから離れようとしなかった。何でか分かるか?あんたの、その、病んだ心を心配してやってたんだよ!本当は、あんたとの暮らしにほとほと愛想が尽きて、逃げたいと思ってたにも関わらず、な」
「何だと……!?」
「それを言うに事欠いて、裏切られただぁ?ナマ言ってんじゃねぇよ、ったく……あんたみてぇな暴君に、どこのどいつが従うってんだ!!むしろ、どんな時も尽くしてくれた姉ちゃんに、頭下げて感謝するのが筋なんじゃねぇのかぁ!?少なくとも俺ぁ、奴隷だとか所有物だとか、そんなことしか言えない奴に仕えようとは思わないね」
彼は荒々しい口調に興奮と敵意とを滲ませて、一息に捲し立てた。途中でセイガに割り込まれ、殺気のこもった視線を送られても動じない。何故ならグシオンには、セイガの心情が克明に分かっていたからである。
要するに、彼も結局アデレードと同じ、相手への依存状態に陥っているだけなのだろう。だからこそ、背反の可能性に気付いた後も、彼女を切り捨てはしなかった。裏切り者を放置すれば、いずれ警察に突き出され、もしくは単純に殺される危険さえあったにも関わらず。彼は一切の行動を起こすことなく、事態を傍観する決断を下した。先程だって、散々愛情がないだの弄んでいただのと罵っていた割に、許しを与えると約束もしていたではないか。アデレードは動転のあまり理解し得なかったらしいが、それはつまり彼が未だに彼女に執着し、期待を抱いている証左に他ならない。幼い頃から知り抜いている彼女を近くに控えさせ、己の孤独と寂寥感を埋めようとしているのだ。そして、やはり彼女と同様に、自らの気持ちを認識しないでいる。
だが、グシオンはセイガ自身さえも把握していない本心を見抜き、その上で全面的な否定をぶつけた。正直なところ、彼はアデレードの言い分にも納得していなかったが、かといってセイガの肩を持ちたいわけでもない。彼自身も過去に虐げられ、酷使された経験があるからこそ、誰かが奴隷扱いされている状況に耐え難い思いを覚えるのだ。だから、あえてセイガの逆鱗に触れ、挑発することでアデレードを救おうとした。
「泥棒風情が……!俺に口出しするな」
狙い通り、セイガは憤懣に満ちた目付きでグシオンを睨んだ。彼はそれを、意図的に作った態度で迎え撃つ。
「へっ、言ってくれるねぇ。泥棒を敵に回すとどうなるか、あんたにも教えてやろうか?」
ニヤリと不敵な笑みで応酬した後、グシオンは首を巡らしてガイアモンドを一瞥した。背後に隠した手の中では、くすんだ緑色をした紡錘形の物体が頻りといじくり回されている。かと思うと、掏摸に長けた者らしい細長の指が蠢き、輪のついたピンを素早く抜き取ってしまった。その正体を理解したガイアモンドが、慌てて制止するがもう遅い。
「ちょ、待」
「ま、そんな余裕はねぇだろうがなっ!」
勝ち誇った声音と裏腹に、グシオンは緊張感に欠けた仕草で腕を振るった。下から投げ捨てられた手榴弾は、硬い音を響かせて床の上をバウンドし、セイガの足元まで転がっていく。彼の整った面差しが強張り、防御に使う氷の盾が展開された瞬間、派手な振動と共に爆発が発生した。
「っ……!」
「おい、行くぞ!あんたも!!」
衝撃と黒煙に怯んで、ガイアモンドは反射的に頭を低くし、服の袖で口元を覆う。彼の腕を引っ張る傍ら、グシオンはそばにいたアデレードをも呼び止めた。煙で視界の自由が効かない中、勘に任せて距離を探り、彼女の肩を突いて逃げろと促す。そして、来た道を数メートル分引き返すと、ロバートから奪ったIDカードを壁の電子錠に翳した。幸い、認証は速やかに行われ、堅固に行く手を塞いでいた扉がゆっくりと左右に開く。まだ通るには不十分な隙間を、グシオンとガイアモンドは互いに体を押し合って潜り抜けた。反対側のリーダーにもカードを当てると、開放の途中だったドアは動きを停止し、再び道を絶つ頑丈な障害物へと戻っていく。
「ゲホッ、ゲホ……危ないだろう、グシオン!もう少しで巻き込まれるところだったぞ!?僕だけじゃない、アデルもだ!!」
しつこく纏わり付いてくる煤煙に咳き込みながら、ガイアモンドは凄まじい勢いで彼を責めた。傷を負った体を庇い、壁に体重を預けていたグシオンは、片手をひらめかせて気楽に受け答える。
「だぁ~いじょうぶだって!だって、姉ちゃんはほら、ここに……」
ところが、最後まで言い切ることは出来なかった。彼につられてガイアモンドも辺りを確かめ、思わず絶句してしまう。
「あん?いねぇな?」
「あそこだ!」
訝しんで唸るグシオンを遮り、ガイアモンドは後方を指して叫んだ。二人の背後、今し方通ったばかりのドアの奥に、セイガの生成した氷が砕けて散乱している。その廊下の中央に、アデレードが呆然とした面持ちで佇んでいる光景が視界に映った。どうやら彼女は、グシオンの催促も無視して、セイガから遠ざかることを拒否したらしい。驚いたガイアモンドが助けに行こうと駆けるが、無情にも扉はスライドを続け、彼の鼻先でピッタリと閉じてしまった。彼に出来たのは、ただじっとこちらを眺めるアデレードの美しい瞳を、無言で見つめ返していることだけであった。
「もう一度だけ言うぞ、アデレード。この男を殺せ。最後のチャンスだ。裏切りを悔い改め、失敗を塗り替えてみせろ」
身体を硬直させ呆然と立ち尽くす彼女に、セイガは尚も命令した。指示されたら逆らえない性質のアデレードは、顔面を蒼白にさせながらも、銃把をきつく握り締める。腕を真っ直ぐに伸ばし、ほとんど無意識に構えを取る彼女を、彼は退屈そうに傍観していた。
「……む、無理よ……出来ないわ……」
「死にたいのか?それとも、この状況を上手く切り抜ける嘘でも思いついたか。お前は俺の所有物のくせに、俺を欺くことばかり考えるからな」
せめてもの抵抗とばかりに、彼女はかすかな声で本音を紡ぐが、冷淡にあしらわれてしまう。ついになす術をなくしたアデレードは、両の瞼を閉じて小さく唇を震わせた。彼女の頬を静かに涙滴が伝い、それを見たガイアモンドは強烈な怒りに突き動かされる。
「貴様!」
「なぁ、兄ちゃんよぉ」
しかし、彼が喋り出すよりも早く、隣で誰かが動く気配がした。金色の瞳を眠たげに瞬かせたグシオンが、のんびりとした動作で立ち上がる。彼はわざとらしい手付きで左肩を押さえると、痛みに眉を顰めたままセイガを睨み付けた。
「果たして、あんたに姉ちゃんを罰する資格があんのか?そいつは、あんたの親父の被害者だったんだぜ?その息子のことだって、恨んでいてもおかしくはねぇ。自分と同じ目に遭わせてから殺す、または拷問にかけてから殺す。あるいは命乞いする暇も与えねぇで殺す。そのくらい考えついても良さそうなもんだろうが?」
グシオンはあくまで気楽な口調で、平然と畳みかけた。彼という邪魔が入ったことに、セイガは腹を立てて険しい表情を浮かべる。だが、グシオンはそれさえも首を竦めるだけでかわした。尤も、流石に氷片を撃ち込まれた傷に障ったのか、多少頬の筋肉を引き攣らせていたが。
「なのに、彼女はあんたを見捨てて逃げるどころか、わざわざ残って面倒を見た。ガキの世話なんざ、クソ手間がかかるばっかりで、ちっとも報われねぇだろうになぁ!しかも、あんたがでかくなってからも、あんたのそばから離れようとしなかった。何でか分かるか?あんたの、その、病んだ心を心配してやってたんだよ!本当は、あんたとの暮らしにほとほと愛想が尽きて、逃げたいと思ってたにも関わらず、な」
「何だと……!?」
「それを言うに事欠いて、裏切られただぁ?ナマ言ってんじゃねぇよ、ったく……あんたみてぇな暴君に、どこのどいつが従うってんだ!!むしろ、どんな時も尽くしてくれた姉ちゃんに、頭下げて感謝するのが筋なんじゃねぇのかぁ!?少なくとも俺ぁ、奴隷だとか所有物だとか、そんなことしか言えない奴に仕えようとは思わないね」
彼は荒々しい口調に興奮と敵意とを滲ませて、一息に捲し立てた。途中でセイガに割り込まれ、殺気のこもった視線を送られても動じない。何故ならグシオンには、セイガの心情が克明に分かっていたからである。
要するに、彼も結局アデレードと同じ、相手への依存状態に陥っているだけなのだろう。だからこそ、背反の可能性に気付いた後も、彼女を切り捨てはしなかった。裏切り者を放置すれば、いずれ警察に突き出され、もしくは単純に殺される危険さえあったにも関わらず。彼は一切の行動を起こすことなく、事態を傍観する決断を下した。先程だって、散々愛情がないだの弄んでいただのと罵っていた割に、許しを与えると約束もしていたではないか。アデレードは動転のあまり理解し得なかったらしいが、それはつまり彼が未だに彼女に執着し、期待を抱いている証左に他ならない。幼い頃から知り抜いている彼女を近くに控えさせ、己の孤独と寂寥感を埋めようとしているのだ。そして、やはり彼女と同様に、自らの気持ちを認識しないでいる。
だが、グシオンはセイガ自身さえも把握していない本心を見抜き、その上で全面的な否定をぶつけた。正直なところ、彼はアデレードの言い分にも納得していなかったが、かといってセイガの肩を持ちたいわけでもない。彼自身も過去に虐げられ、酷使された経験があるからこそ、誰かが奴隷扱いされている状況に耐え難い思いを覚えるのだ。だから、あえてセイガの逆鱗に触れ、挑発することでアデレードを救おうとした。
「泥棒風情が……!俺に口出しするな」
狙い通り、セイガは憤懣に満ちた目付きでグシオンを睨んだ。彼はそれを、意図的に作った態度で迎え撃つ。
「へっ、言ってくれるねぇ。泥棒を敵に回すとどうなるか、あんたにも教えてやろうか?」
ニヤリと不敵な笑みで応酬した後、グシオンは首を巡らしてガイアモンドを一瞥した。背後に隠した手の中では、くすんだ緑色をした紡錘形の物体が頻りといじくり回されている。かと思うと、掏摸に長けた者らしい細長の指が蠢き、輪のついたピンを素早く抜き取ってしまった。その正体を理解したガイアモンドが、慌てて制止するがもう遅い。
「ちょ、待」
「ま、そんな余裕はねぇだろうがなっ!」
勝ち誇った声音と裏腹に、グシオンは緊張感に欠けた仕草で腕を振るった。下から投げ捨てられた手榴弾は、硬い音を響かせて床の上をバウンドし、セイガの足元まで転がっていく。彼の整った面差しが強張り、防御に使う氷の盾が展開された瞬間、派手な振動と共に爆発が発生した。
「っ……!」
「おい、行くぞ!あんたも!!」
衝撃と黒煙に怯んで、ガイアモンドは反射的に頭を低くし、服の袖で口元を覆う。彼の腕を引っ張る傍ら、グシオンはそばにいたアデレードをも呼び止めた。煙で視界の自由が効かない中、勘に任せて距離を探り、彼女の肩を突いて逃げろと促す。そして、来た道を数メートル分引き返すと、ロバートから奪ったIDカードを壁の電子錠に翳した。幸い、認証は速やかに行われ、堅固に行く手を塞いでいた扉がゆっくりと左右に開く。まだ通るには不十分な隙間を、グシオンとガイアモンドは互いに体を押し合って潜り抜けた。反対側のリーダーにもカードを当てると、開放の途中だったドアは動きを停止し、再び道を絶つ頑丈な障害物へと戻っていく。
「ゲホッ、ゲホ……危ないだろう、グシオン!もう少しで巻き込まれるところだったぞ!?僕だけじゃない、アデルもだ!!」
しつこく纏わり付いてくる煤煙に咳き込みながら、ガイアモンドは凄まじい勢いで彼を責めた。傷を負った体を庇い、壁に体重を預けていたグシオンは、片手をひらめかせて気楽に受け答える。
「だぁ~いじょうぶだって!だって、姉ちゃんはほら、ここに……」
ところが、最後まで言い切ることは出来なかった。彼につられてガイアモンドも辺りを確かめ、思わず絶句してしまう。
「あん?いねぇな?」
「あそこだ!」
訝しんで唸るグシオンを遮り、ガイアモンドは後方を指して叫んだ。二人の背後、今し方通ったばかりのドアの奥に、セイガの生成した氷が砕けて散乱している。その廊下の中央に、アデレードが呆然とした面持ちで佇んでいる光景が視界に映った。どうやら彼女は、グシオンの催促も無視して、セイガから遠ざかることを拒否したらしい。驚いたガイアモンドが助けに行こうと駆けるが、無情にも扉はスライドを続け、彼の鼻先でピッタリと閉じてしまった。彼に出来たのは、ただじっとこちらを眺めるアデレードの美しい瞳を、無言で見つめ返していることだけであった。
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