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大博打
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「うっ……!?」
「冷てぇ!」
ドアの奥から吹き出してきたのは、極限まで冷えて水滴化した空気であった。身も凍るほどの寒風を浴びせられ、ガイアモンドとグシオンそれぞれ、驚きと苦痛の入り混じった声を上げる。だが、扉が開くにつれて煙は外に流され、下がりきっていた室温も少しずつ回復していった。良好になった視界の中に衝撃的な事実を見つけ、ガイアモンドは悲鳴じみた叫びを漏らす。
「アデル!!」
彼の眼前には、セイガによって腹部に氷の刃を突き立てられ、出血しているアデレードがいた。彼女はガイアモンドの姿を認めるなり、蒼白な顔に仄かな嬉色を浮かべる。
「ガイア……ごめん、なさい……」
彼女は壁に背を預け、廊下の端に蹲って微笑した。傷の上に置かれた白魚のような指と、薄い掌の隙間からは、真っ赤な鮮血が絶え間なく溢れている。ガイアモンドが重ねて手を当てて、それは止めどなく流れ、床に作った染みを拡大させていった。
「私、また……失敗、しちゃった」
“失敗”というその単語に、多様な意味を含めて彼女は呟く。鋭敏な理解力で全てを察したガイアモンドは、慌ててアデレードを宥めた。
「もういい、喋るな、アデル!死にたいのか!?」
彼女は恐らく、彼を助けられなかったことを悔いているのだろう。もしくは、これまで散々彼を振り回し、中身のない雑言で傷付けてきたことを謝っているのかも知れなかった。しかし、ガイアモンドにしてみれば、それらは何もかも瑣末な問題でしかない。確かに、かつて彼女が消えた時はショックを受け、再会後も一方的に詰られて怒りはしたが、心の奥底では常に許し続けてきた。そもそも、本当に傷付いたかどうかだって定かではないのだ。彼女への気持ちは真実で、彼女もまた彼を嘘偽りなく想ってくれていると分かったのだから。後に残った他の事柄などは、悉くどうでも良い話だった。別に彼女が何者でも構わないし、何をしていても関係ないと、彼ははっきりと断言する。今となってはもう、彼女がただ存在するというだけで、胸が満たされる自覚があった。否、元々そのように固まっていた心が、一連の出来事に影響されて明確な形を取ったのだろう。
だが、相変わらず不器用で鈍感な彼女には、ガイアモンドの意図が伝わらなかったらしい。あれほど必死に覚悟を決めたというのに、彼を守りきれなかったと、彼女は強い悔恨を抱いていた。痛みと苦しみ、そして冷や汗に塗れた頬を歪め、アデレードは申し訳なさと罪悪感を表情に宿す。
「ふん、俺に歯向かうとは、愚かなことをしたものだ」
彼女をつまらなさげに睥睨し、セイガが鼻を鳴らした。彼の肩には、アデレードの放った銃弾が食い込んでいたが、出血は少なく動き回るのに支障は来していない。自身の無事を誇示するつもりか、彼は早々と傷口を圧迫していた手を離すと、得意げな様子で語り始めた。
「所詮、この女は誰かに抗うだけの度量を持たない。弱く、無知で、支配者に操られるしか能のない女だ。だから俺が、道具として使ってやっていた。それなのに、今更逃げられるわけがないだろう。もちろん、逃がすつもりもないが」
端正な顔を酷薄に捻じ曲げ、彼はアデレードをせせら笑う。『いくら俺のことを憎んでいても、殺したいほど恨んでいても、お前が俺に勝つことは絶対に不可能だ』、『お前は俺の所有物として、永遠にそばにいるしかない』。彼の眼差しは、まるでそんな内容を訴えかけているかのようで、アデレードはなす術なく絶望に押し潰されそうになる。
扉の付近で沈黙を貫いていたグシオンは、彼女の瞳が空洞に変わったのを目の当たりにして、腹立たしげに息を吐いた。だが、未だ一言も口を開かずに、ただ眉間に深い皺を刻んで立っている。
彼と同様ガイアモンドも黙していたが、その内面はグシオンと異なり、甚だしく熱い炎に燃えていた。彼は早速激し過ぎる憤りに飲まれ、内臓が焼ける感覚さえ味わっているところだった。腑が煮えくり返り、呼吸すらまともに行えない。泣きたくもないのに、勝手に込み上げてきた涙が眦から滴った。
ところが、それとは対照的に、彼の頭には極めて冷徹な一部分も残されていた。そこには、表層にある感情とは完璧な形で切り離され、絶対的な規則性で淡々と回転を進める機械がある。働きを維持するために、莫大なエネルギーを消費する巨大な機械だ。しかし、彼は駆動を止める方法も知らなければ、止める気にもなれない。思考というその機械が働いている理由は、たった一つ。どうしたら、アデレードをセイガの魔の手から救い出せるかという点のみであった。
「ふざけるな……馬鹿は、君のことだろう」
優秀な脳が行き着いた答えに従い、ガイアモンドは最短距離でアイディアを実行に移した。きちんと抑制の効いた瞳で無機質にセイガを見据え、掠れかけた低い声音で吐き捨てる。挑発されたセイガは、案の定敵意の滲んだ眼差しで彼を睨め付けた。
「何?」
肌が粟立つほどの殺気を浴びせられても、ガイアモンドは決して怯まない。彼はスッと音もなく立ち上がると、街を背負う者に相応しい毅然とした態度で打ち明けた。
「彼女の言葉は全て嘘だ。彼女は僕を庇っている。僕を想っているから、だからあえて嘘をついて、君の注意を引こうとしたんだ……それなのに、君はまだ真実に気が付いていない。本当は、君の父親を殺したのは僕なんだよ!!」
ガイアモンドの青褪めた頬に、引き攣った笑みが浮かぶ。胸に両手を当てて告白した。彼は己の主張に明らかな無理があると悟りつつも、何とかしてアデレードを庇うため、一か八かの秘策に打って出たのだ。全く同じことを、先程彼女も試みていたとは知らずに。
「あぁ、そうさ、認めるよ。あの頃の僕らは、君の父親に脅されて、窮地に陥っていた。ハッキリ言って、邪魔だったんだ!だから殺した。僕が計画を立て、部下に手伝わせて、現場まで行って。全く、無様だったよ!奴は僕に銃口を向けられて、惨めに命乞いしていたからね!そんなことをするなら、初めからみかじめなんて要求しなければ良かったんだ……いつまで経っても、『許してくれ』とか何とかうるさいから、殺してやったよ!この手で、銃弾を撃ち込んで!そして残虐な方法で吊し上げた!!あのデブ、滑稽だったなぁ!!醜い体を天井からぶらぶらさせて、濁った血を垂れ流して……あれを見たらようやく、虐殺も悪くないものだと思えたよ」
結論から言えば、社長として日々多くの敵と渡り合っている彼は、中々の演技力を保持していた。とはいえ、流石に手放しで褒めることも能わない。良心の呵責に苛まれるガイアモンドは、声を震わせ、時折どもったり詰まったりしながら、必死にサイコパス男の皮を被っていた。無論、わずかでも彼を知る人物が見れば、すぐに虚偽と理解しただろう。だが、明確な対話でしか物事を判断出来ないセイガは、瞬く間に激昂した。
「貴様ァアアアッ!!!」
「っ!!」
血の気のなかった肌を憤怒に染め上げ、彼は氷の魔法を放つ。無数の氷片がガイアモンドたちを目掛けて飛んできたが、狙いが甘かったのか、体に命中することはなかった。咄嗟に身を竦ませ、攻撃を回避しかけたガイアモンドは、自らの無事を確かめるなり即座に踵を返して走り出す。
「こっちだ!!行くぞ、グシオン!」
「はぁ!?何で俺まで!!」
ジャケットの襟を強引に引っ張られて、グシオンが傲然と不満を喚いた。しかし、既に巻き添えになってしまったのだから、今更打つ手はない。彼は素早く腹を括ると、ガイアモンドと共に終わりの分からない逃亡劇へと自身を投げ入れた。
「冷てぇ!」
ドアの奥から吹き出してきたのは、極限まで冷えて水滴化した空気であった。身も凍るほどの寒風を浴びせられ、ガイアモンドとグシオンそれぞれ、驚きと苦痛の入り混じった声を上げる。だが、扉が開くにつれて煙は外に流され、下がりきっていた室温も少しずつ回復していった。良好になった視界の中に衝撃的な事実を見つけ、ガイアモンドは悲鳴じみた叫びを漏らす。
「アデル!!」
彼の眼前には、セイガによって腹部に氷の刃を突き立てられ、出血しているアデレードがいた。彼女はガイアモンドの姿を認めるなり、蒼白な顔に仄かな嬉色を浮かべる。
「ガイア……ごめん、なさい……」
彼女は壁に背を預け、廊下の端に蹲って微笑した。傷の上に置かれた白魚のような指と、薄い掌の隙間からは、真っ赤な鮮血が絶え間なく溢れている。ガイアモンドが重ねて手を当てて、それは止めどなく流れ、床に作った染みを拡大させていった。
「私、また……失敗、しちゃった」
“失敗”というその単語に、多様な意味を含めて彼女は呟く。鋭敏な理解力で全てを察したガイアモンドは、慌ててアデレードを宥めた。
「もういい、喋るな、アデル!死にたいのか!?」
彼女は恐らく、彼を助けられなかったことを悔いているのだろう。もしくは、これまで散々彼を振り回し、中身のない雑言で傷付けてきたことを謝っているのかも知れなかった。しかし、ガイアモンドにしてみれば、それらは何もかも瑣末な問題でしかない。確かに、かつて彼女が消えた時はショックを受け、再会後も一方的に詰られて怒りはしたが、心の奥底では常に許し続けてきた。そもそも、本当に傷付いたかどうかだって定かではないのだ。彼女への気持ちは真実で、彼女もまた彼を嘘偽りなく想ってくれていると分かったのだから。後に残った他の事柄などは、悉くどうでも良い話だった。別に彼女が何者でも構わないし、何をしていても関係ないと、彼ははっきりと断言する。今となってはもう、彼女がただ存在するというだけで、胸が満たされる自覚があった。否、元々そのように固まっていた心が、一連の出来事に影響されて明確な形を取ったのだろう。
だが、相変わらず不器用で鈍感な彼女には、ガイアモンドの意図が伝わらなかったらしい。あれほど必死に覚悟を決めたというのに、彼を守りきれなかったと、彼女は強い悔恨を抱いていた。痛みと苦しみ、そして冷や汗に塗れた頬を歪め、アデレードは申し訳なさと罪悪感を表情に宿す。
「ふん、俺に歯向かうとは、愚かなことをしたものだ」
彼女をつまらなさげに睥睨し、セイガが鼻を鳴らした。彼の肩には、アデレードの放った銃弾が食い込んでいたが、出血は少なく動き回るのに支障は来していない。自身の無事を誇示するつもりか、彼は早々と傷口を圧迫していた手を離すと、得意げな様子で語り始めた。
「所詮、この女は誰かに抗うだけの度量を持たない。弱く、無知で、支配者に操られるしか能のない女だ。だから俺が、道具として使ってやっていた。それなのに、今更逃げられるわけがないだろう。もちろん、逃がすつもりもないが」
端正な顔を酷薄に捻じ曲げ、彼はアデレードをせせら笑う。『いくら俺のことを憎んでいても、殺したいほど恨んでいても、お前が俺に勝つことは絶対に不可能だ』、『お前は俺の所有物として、永遠にそばにいるしかない』。彼の眼差しは、まるでそんな内容を訴えかけているかのようで、アデレードはなす術なく絶望に押し潰されそうになる。
扉の付近で沈黙を貫いていたグシオンは、彼女の瞳が空洞に変わったのを目の当たりにして、腹立たしげに息を吐いた。だが、未だ一言も口を開かずに、ただ眉間に深い皺を刻んで立っている。
彼と同様ガイアモンドも黙していたが、その内面はグシオンと異なり、甚だしく熱い炎に燃えていた。彼は早速激し過ぎる憤りに飲まれ、内臓が焼ける感覚さえ味わっているところだった。腑が煮えくり返り、呼吸すらまともに行えない。泣きたくもないのに、勝手に込み上げてきた涙が眦から滴った。
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「何?」
肌が粟立つほどの殺気を浴びせられても、ガイアモンドは決して怯まない。彼はスッと音もなく立ち上がると、街を背負う者に相応しい毅然とした態度で打ち明けた。
「彼女の言葉は全て嘘だ。彼女は僕を庇っている。僕を想っているから、だからあえて嘘をついて、君の注意を引こうとしたんだ……それなのに、君はまだ真実に気が付いていない。本当は、君の父親を殺したのは僕なんだよ!!」
ガイアモンドの青褪めた頬に、引き攣った笑みが浮かぶ。胸に両手を当てて告白した。彼は己の主張に明らかな無理があると悟りつつも、何とかしてアデレードを庇うため、一か八かの秘策に打って出たのだ。全く同じことを、先程彼女も試みていたとは知らずに。
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結論から言えば、社長として日々多くの敵と渡り合っている彼は、中々の演技力を保持していた。とはいえ、流石に手放しで褒めることも能わない。良心の呵責に苛まれるガイアモンドは、声を震わせ、時折どもったり詰まったりしながら、必死にサイコパス男の皮を被っていた。無論、わずかでも彼を知る人物が見れば、すぐに虚偽と理解しただろう。だが、明確な対話でしか物事を判断出来ないセイガは、瞬く間に激昂した。
「貴様ァアアアッ!!!」
「っ!!」
血の気のなかった肌を憤怒に染め上げ、彼は氷の魔法を放つ。無数の氷片がガイアモンドたちを目掛けて飛んできたが、狙いが甘かったのか、体に命中することはなかった。咄嗟に身を竦ませ、攻撃を回避しかけたガイアモンドは、自らの無事を確かめるなり即座に踵を返して走り出す。
「こっちだ!!行くぞ、グシオン!」
「はぁ!?何で俺まで!!」
ジャケットの襟を強引に引っ張られて、グシオンが傲然と不満を喚いた。しかし、既に巻き添えになってしまったのだから、今更打つ手はない。彼は素早く腹を括ると、ガイアモンドと共に終わりの分からない逃亡劇へと自身を投げ入れた。
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