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永遠の別れ
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「……くくっ、っははははは!!」
かつてないほど緊迫し、張り詰めた空気を破ってセイガの哄笑が響く。唐突な出来事に警戒心を強め、アデレードがわざとらしく銃を構え直すが、彼は気にも留めずに笑い続けた。彼の色の薄い唇には、冷酷な歪みが生じている。
「そうか、そういうことか……!ようやく、分かったぞ。そうだったのか……アデル、お前が……お前が、全ての元凶か!!」
彼はぶつぶつと独り言をこぼしていたが、やがていきなり体勢を変え、アデレードに拳銃を突き付けた。異様に開かれた暗い瞳からは、狂気的な悦楽が迸り、暗がりの中で爛々と光を放っている。
「待っていた。ずっと待っていたんだ!この時が来るのを!!」
やっと恨むべき相手を見出したと、彼は喜びに頬を紅潮させて叫んだ。依然として、他人の言い分を丸きり信用してしまう彼に、アデレードは呆れの溜め息を漏らす。あるいは、彼は本当に真実を看破したのかも知れなかったが、確かめる方法はなかった。
「私も、待っていたわ!もう覚悟は出来てる。終わりにしましょう、セイガ……私が、あなたを止めるわ。あなたの復讐計画も、全て」
代わりに彼女は、セイガに対抗して同程度の声量で宣言する。無論、“止める”という単語に別の意味があることは、彼も気が付いたろう。毅然とした口調で最後通牒を告げ、沈着な面持ちを保つアデレードを、セイガは憎悪の表情で睨んだ。
「やめろ、アデレード!!ネプチューン、離せっ!!」
彼の中に強烈な殺意が宿ったことを悟り、ガイアモンドが一層激しく抵抗する。しかし、当たり前ではあったが、彼の力でネプチューンを振り払えるわけがなかった。
「駄目ヨ、あなたまで失えないわ!!」
錯乱に等しい状態のガイアモンドを、ネプチューンは太い腕で厳格に戒める。彼はこの場にいる五人の内で最も、状況を俯瞰的に眺める余裕を持っていた。だからこそ、アデレードの主張にも一定の合理があると認めていたのだ。その上で彼は、個人的な感情で彼女の気持ちに同意し、絶対の味方でいる決意を固めた。
「分からないの!?今飛び出したら、あなたはあの子の覚悟を台無しにすることになるのヨ!!」
己の弱さの影響で、大切に思う者たちが互いに争い合った。たとえ周りが必死に否定しても、発生した現実と心の奥に巣食う自責の念は消えない。彼女自身が自らを許し、罪の意識から解放されるためには、セイガとの対決が必要だとネプチューンは捉えていた。客観視すれば、それもまたエゴなのかも知れないが、いずれにせよ瑣末な問題である。
「ネプチューン、銃を」
だが、ムーンの考えはネプチューンとは違った。彼は眼鏡のない顔で赤い瞳を覗かせたかと思うと、さっと片手を差し出してくる。持っている得物を渡せという指示を、ネプチューンはすぐに察したが、同時に逡巡もした。その一瞬も惜しいとばかりに、ムーンが焦れた様子で眉根を寄せる。直後、セイガから嘲りを含んだ非情な声音が発せられた。
「さぁ、最期だ、アデレード!俺の目の前に生まれたことを、後悔しながら死ぬがいい!!」
「……それはあなたもよ、セイガ」
長い年月を費やして追いかけた、念願が果たされる時。待望の瞬間を前に、セイガは陶酔し優越に満ちた笑みをこぼす。一方、アデレードは彼とは対照的に、静かで落ち着き払った佇まいを維持していた。
二人の視線が、何ものにも遮られず、真っ直ぐにぶつかり合う。相手を正面から凝視したセイガは、勝利を確信しニヤリと唇の端を吊り上げた。彼の目の中に凶暴な光が輝くのを、アデレードは顔を背けることなく終いまで見届ける。やがて、軽く息を吐いた彼女の美しい容貌に、仄かだが意味ありげな影が落ちた。
そして、永遠にも思われた、しかし実際のところは数秒にも足らない間の後。一発の銃声が鳴り響き、部屋中の空気がビリビリと振動する。通常よりも大きく聞こえた音は、全く同じタイミングで放たれた、二丁の銃によって生み出されたものだった。虚ろな空間に余韻が広がり、即座に離れた位置にある壁や天井へと吸い込まれていく。
二人の人物が、各々撃たれた箇所を押さえて崩れ落ちた。ガイアモンドは急いで、力の緩んだネプチューンを振り払い、片方のもとに駆け付ける。
「あぁ、そんな!嘘だ、アデレード!!」
右胸に凶弾を受けたアデレードは、体に赤黒い穴を空けて、仰向けに横たわっていた。止めどなく溢れる血液が、彼女の赤いドレスや解けた金髪をじわじわと汚していく。恐ろしい光景に、ガイアモンドは全身を戦慄かせ、ほとんど反射的に彼女を抱き締めていた。
「駄目だ、アデル、しっかりしろ!!目を逸らすな、僕を見るんだ!大丈夫、君は絶対助かるから!」
彼はアデレードのドレスを少しはだけさせて、露わになった傷口をきつく圧迫する。だが、手が震えているせいか、中々出血は治らなかった。わずかな隙間から、心臓の鼓動に合わせて生温かい血液が流れ、ガイアモンドの掌を染めていく。
「いいの……これで、いいのよ……ガイア」
ショックのせいか、顔色を蒼白にしたアデレードが指先で彼の服を摘んだ。濃紺のスーツの袖にべったりと赤が付着するが、今は誰もそんなことを気にしてはいない。
「私……あなたに愛されて、とても幸せだった。それまでは、自分の人生なんて、不幸のどん底だと思っていたけれど……あなたに会うことが出来て、私にも価値があると思えた。誰かを愛することが、こんなにも幸福なものだなんて……知らなかったわ」
アデレードが語るのは、これまでずっと伝えられずにいた己の本心であった。自身の内に湧く羞恥や、周りの環境に左右されて話せなかった事柄の全て。ガイアモンドが何よりも知りたかったものだが、現在のこの差し迫った状況で打ち明けられても、喜ぶことは出来ない。むしろ、黙っていてほしいとさえ考えた。何しろ、声を出して話すという行為は、彼女の貴重な体力を奪う原因になるのだから。
「そして、最後には、あなたを助けられた……それだけで、十分よ。だから……もう、私のことは忘れて。二度と、思い出さないで」
「いいや、駄目だ!忘れるなんて、そんなことは出来ない!出来るわけがない!だって僕は……!僕は、君がいたから……!!」
訥々と喋っているアデレードを、ガイアモンドは激しい口調で遮る。彼は何度も首を横に振り、彼女の告げた提案をきっぱりと否定した。次に、彼女のくれた助言がどれほど愚かで、馬鹿げたものであるかを説明しようとしたが、望みが叶うことはない。彼の頭は混乱し、恐怖と悲しみに埋め尽くされていて、まともな文章を組み立てる能力を失っていたからだ。かろうじて搾り出せたのは、嘆きとも悲鳴ともつかない、か細い声音だけだった。
「君のいない世界で、僕はどうしたら!!」
その叫びで残っていた力を全部使い果たしたのか、ガイアモンドは静かに頽れる。彼は首が俺そうなほど深く項垂れて、自らの膝を拳で叩いた。知らない内に込み上げてきた涙が、ボタボタと滴り床にこぼれる。早速、嗚咽すら漏らせずに無言で号泣するガイアモンドを、アデレードは穏やかな眼差しで見据えた。弱々しく伸びてきた、血塗れの細い指がガイアモンドの頬を撫でる。
「そのままでいて、ガイア。あなたは、あなたのままでいいの。ただ、生きて、ガイアモンド。生きて、会社を、街を守って。そんなあなたが……私は、大好きだった。いつも、自分以外の誰かのために、動けるあなたが……私は、とても」
「やめろ……やめてくれ、アデル。これ以上は本当に……あぁ、血が止まらない!!」
彼女の顔は驚くほどに落ち着き払っていた。いつになく色白の頬や柔らかな目元には、彼女が誕生してから現在まで重ねてきた、あらゆる美しさを融合させたよりも深みのある神秘が宿っている。彼女は着々と近付いてくる最期の時にまるで怯んでおらず、どこか感謝の念をも抱いている風に見えた。辛く濁りきった世で味わう苦痛の呪縛から、逃れる機会が与えられたことを嬉しく思っているらしい。ガイアモンドにはその表情が、そこに漂っている美の気配が、何よりも怖くて認め難いものに感じられた。もはや確定済みの未来を直視したくなくて、どうにか覆せないかと願って、彼は悶え暴れたい衝動を覚える。
体ごと捩り、視線を背けるガイアモンドを、アデレードはひたすら見つめ続けた。やがて前触れもなく、彼女の瞳の中にこれ以上彼と時間を過ごせないことへの悲嘆が浮かぶ。
「ガイア……最後に、一つだけ、伝えたいことがあるの……」
「何だ?何でも聞く!君の言葉なら、君の望みなら、どんなことだって!!」
潤んだ目で請われた彼は、勢い込んで彼女の顔を覗く。しかし、早急に尋ねてしまってから、即座に後悔に襲われた。
「愛しているわ、ガイア……本当に、ありがとう……」
何故ならアデレードの言葉は、彼が最も聞きたくなかった、別れの挨拶そのものであったからだ。
かつてないほど緊迫し、張り詰めた空気を破ってセイガの哄笑が響く。唐突な出来事に警戒心を強め、アデレードがわざとらしく銃を構え直すが、彼は気にも留めずに笑い続けた。彼の色の薄い唇には、冷酷な歪みが生じている。
「そうか、そういうことか……!ようやく、分かったぞ。そうだったのか……アデル、お前が……お前が、全ての元凶か!!」
彼はぶつぶつと独り言をこぼしていたが、やがていきなり体勢を変え、アデレードに拳銃を突き付けた。異様に開かれた暗い瞳からは、狂気的な悦楽が迸り、暗がりの中で爛々と光を放っている。
「待っていた。ずっと待っていたんだ!この時が来るのを!!」
やっと恨むべき相手を見出したと、彼は喜びに頬を紅潮させて叫んだ。依然として、他人の言い分を丸きり信用してしまう彼に、アデレードは呆れの溜め息を漏らす。あるいは、彼は本当に真実を看破したのかも知れなかったが、確かめる方法はなかった。
「私も、待っていたわ!もう覚悟は出来てる。終わりにしましょう、セイガ……私が、あなたを止めるわ。あなたの復讐計画も、全て」
代わりに彼女は、セイガに対抗して同程度の声量で宣言する。無論、“止める”という単語に別の意味があることは、彼も気が付いたろう。毅然とした口調で最後通牒を告げ、沈着な面持ちを保つアデレードを、セイガは憎悪の表情で睨んだ。
「やめろ、アデレード!!ネプチューン、離せっ!!」
彼の中に強烈な殺意が宿ったことを悟り、ガイアモンドが一層激しく抵抗する。しかし、当たり前ではあったが、彼の力でネプチューンを振り払えるわけがなかった。
「駄目ヨ、あなたまで失えないわ!!」
錯乱に等しい状態のガイアモンドを、ネプチューンは太い腕で厳格に戒める。彼はこの場にいる五人の内で最も、状況を俯瞰的に眺める余裕を持っていた。だからこそ、アデレードの主張にも一定の合理があると認めていたのだ。その上で彼は、個人的な感情で彼女の気持ちに同意し、絶対の味方でいる決意を固めた。
「分からないの!?今飛び出したら、あなたはあの子の覚悟を台無しにすることになるのヨ!!」
己の弱さの影響で、大切に思う者たちが互いに争い合った。たとえ周りが必死に否定しても、発生した現実と心の奥に巣食う自責の念は消えない。彼女自身が自らを許し、罪の意識から解放されるためには、セイガとの対決が必要だとネプチューンは捉えていた。客観視すれば、それもまたエゴなのかも知れないが、いずれにせよ瑣末な問題である。
「ネプチューン、銃を」
だが、ムーンの考えはネプチューンとは違った。彼は眼鏡のない顔で赤い瞳を覗かせたかと思うと、さっと片手を差し出してくる。持っている得物を渡せという指示を、ネプチューンはすぐに察したが、同時に逡巡もした。その一瞬も惜しいとばかりに、ムーンが焦れた様子で眉根を寄せる。直後、セイガから嘲りを含んだ非情な声音が発せられた。
「さぁ、最期だ、アデレード!俺の目の前に生まれたことを、後悔しながら死ぬがいい!!」
「……それはあなたもよ、セイガ」
長い年月を費やして追いかけた、念願が果たされる時。待望の瞬間を前に、セイガは陶酔し優越に満ちた笑みをこぼす。一方、アデレードは彼とは対照的に、静かで落ち着き払った佇まいを維持していた。
二人の視線が、何ものにも遮られず、真っ直ぐにぶつかり合う。相手を正面から凝視したセイガは、勝利を確信しニヤリと唇の端を吊り上げた。彼の目の中に凶暴な光が輝くのを、アデレードは顔を背けることなく終いまで見届ける。やがて、軽く息を吐いた彼女の美しい容貌に、仄かだが意味ありげな影が落ちた。
そして、永遠にも思われた、しかし実際のところは数秒にも足らない間の後。一発の銃声が鳴り響き、部屋中の空気がビリビリと振動する。通常よりも大きく聞こえた音は、全く同じタイミングで放たれた、二丁の銃によって生み出されたものだった。虚ろな空間に余韻が広がり、即座に離れた位置にある壁や天井へと吸い込まれていく。
二人の人物が、各々撃たれた箇所を押さえて崩れ落ちた。ガイアモンドは急いで、力の緩んだネプチューンを振り払い、片方のもとに駆け付ける。
「あぁ、そんな!嘘だ、アデレード!!」
右胸に凶弾を受けたアデレードは、体に赤黒い穴を空けて、仰向けに横たわっていた。止めどなく溢れる血液が、彼女の赤いドレスや解けた金髪をじわじわと汚していく。恐ろしい光景に、ガイアモンドは全身を戦慄かせ、ほとんど反射的に彼女を抱き締めていた。
「駄目だ、アデル、しっかりしろ!!目を逸らすな、僕を見るんだ!大丈夫、君は絶対助かるから!」
彼はアデレードのドレスを少しはだけさせて、露わになった傷口をきつく圧迫する。だが、手が震えているせいか、中々出血は治らなかった。わずかな隙間から、心臓の鼓動に合わせて生温かい血液が流れ、ガイアモンドの掌を染めていく。
「いいの……これで、いいのよ……ガイア」
ショックのせいか、顔色を蒼白にしたアデレードが指先で彼の服を摘んだ。濃紺のスーツの袖にべったりと赤が付着するが、今は誰もそんなことを気にしてはいない。
「私……あなたに愛されて、とても幸せだった。それまでは、自分の人生なんて、不幸のどん底だと思っていたけれど……あなたに会うことが出来て、私にも価値があると思えた。誰かを愛することが、こんなにも幸福なものだなんて……知らなかったわ」
アデレードが語るのは、これまでずっと伝えられずにいた己の本心であった。自身の内に湧く羞恥や、周りの環境に左右されて話せなかった事柄の全て。ガイアモンドが何よりも知りたかったものだが、現在のこの差し迫った状況で打ち明けられても、喜ぶことは出来ない。むしろ、黙っていてほしいとさえ考えた。何しろ、声を出して話すという行為は、彼女の貴重な体力を奪う原因になるのだから。
「そして、最後には、あなたを助けられた……それだけで、十分よ。だから……もう、私のことは忘れて。二度と、思い出さないで」
「いいや、駄目だ!忘れるなんて、そんなことは出来ない!出来るわけがない!だって僕は……!僕は、君がいたから……!!」
訥々と喋っているアデレードを、ガイアモンドは激しい口調で遮る。彼は何度も首を横に振り、彼女の告げた提案をきっぱりと否定した。次に、彼女のくれた助言がどれほど愚かで、馬鹿げたものであるかを説明しようとしたが、望みが叶うことはない。彼の頭は混乱し、恐怖と悲しみに埋め尽くされていて、まともな文章を組み立てる能力を失っていたからだ。かろうじて搾り出せたのは、嘆きとも悲鳴ともつかない、か細い声音だけだった。
「君のいない世界で、僕はどうしたら!!」
その叫びで残っていた力を全部使い果たしたのか、ガイアモンドは静かに頽れる。彼は首が俺そうなほど深く項垂れて、自らの膝を拳で叩いた。知らない内に込み上げてきた涙が、ボタボタと滴り床にこぼれる。早速、嗚咽すら漏らせずに無言で号泣するガイアモンドを、アデレードは穏やかな眼差しで見据えた。弱々しく伸びてきた、血塗れの細い指がガイアモンドの頬を撫でる。
「そのままでいて、ガイア。あなたは、あなたのままでいいの。ただ、生きて、ガイアモンド。生きて、会社を、街を守って。そんなあなたが……私は、大好きだった。いつも、自分以外の誰かのために、動けるあなたが……私は、とても」
「やめろ……やめてくれ、アデル。これ以上は本当に……あぁ、血が止まらない!!」
彼女の顔は驚くほどに落ち着き払っていた。いつになく色白の頬や柔らかな目元には、彼女が誕生してから現在まで重ねてきた、あらゆる美しさを融合させたよりも深みのある神秘が宿っている。彼女は着々と近付いてくる最期の時にまるで怯んでおらず、どこか感謝の念をも抱いている風に見えた。辛く濁りきった世で味わう苦痛の呪縛から、逃れる機会が与えられたことを嬉しく思っているらしい。ガイアモンドにはその表情が、そこに漂っている美の気配が、何よりも怖くて認め難いものに感じられた。もはや確定済みの未来を直視したくなくて、どうにか覆せないかと願って、彼は悶え暴れたい衝動を覚える。
体ごと捩り、視線を背けるガイアモンドを、アデレードはひたすら見つめ続けた。やがて前触れもなく、彼女の瞳の中にこれ以上彼と時間を過ごせないことへの悲嘆が浮かぶ。
「ガイア……最後に、一つだけ、伝えたいことがあるの……」
「何だ?何でも聞く!君の言葉なら、君の望みなら、どんなことだって!!」
潤んだ目で請われた彼は、勢い込んで彼女の顔を覗く。しかし、早急に尋ねてしまってから、即座に後悔に襲われた。
「愛しているわ、ガイア……本当に、ありがとう……」
何故ならアデレードの言葉は、彼が最も聞きたくなかった、別れの挨拶そのものであったからだ。
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