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再起と決意
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「……さぁ、行くぞ、二人とも」
静けさに満ちた広漠たる空間に、ガイアモンドの決然とした声が響いた。
「まだまだ、僕らのやるべきことは山積している。こんなところで休んでいる暇はない」
つい先刻まで、かすかな呻きと共に落涙していたというのに、今や彼の纏う雰囲気は大きく変わっている。しかし、それが虚勢に塗れた紛い物であることは、誰の目にもはっきりと映った。
「これから忙しくなるぞ、ムーン、ネプチューン……まずは会社の経営を立て直し、ビルを修繕しなければならない。それから、街の人々にも今回の事件の概要と、無事に解決したという顛末を伝えなければ。僕らの尽力で平和が戻ったのだと、魔界中に広く知らせるんだ。もう誰にも、この街に手を出させないように」
彼は一切反論を寄せ付けない調子で、延々と捲し立てる。氷が溶け始めて、歩きやすくなった床をぐるぐると徘徊しながら話す姿は、非常に危うげで脆弱に思われた。
「……ネェ、ガイアモンド」
つい不安の念を覚えたネプチューンが、怯えた眼差しで彼を見遣る。隣に控えるムーンも、壊れそうな男とどう接したらいいのか分からず、困惑の表情を湛えていた。彼の肉体を蝕んでいた氷の魔法は、術者の死によって解除され、溶けた水がスーツを濡らしている。そのせいで、傷口から一層の血が流れ出していた。
「何も言うな。君たちの言いたいことは分かっている」
身動ぐ度、痛みに眉を顰めているムーンの鼻先に、ガイアモンドは指を一本突き付ける。彼は足を止めて後ろに向き直ると、物怖じしない真っ直ぐな視線で二人の顔を射抜いた。
「僕は、大丈夫だ。もう復讐に駆られたりはしないよ。アデルが望んだ通りに……“僕”として生きる」
誰かを恨んではいけないなんて、そんなことは指摘されるまでもなく分かりきっていた。実際、セイガは報復を求め過ぎて死んだのだし、会社も街も甚大な害を被ることとなったのだ。彼の所業が憎いなればこそ、怒りを捨て、ひたむきに生きるべきだと世間の者は述べるだろう。ガイアモンドだって、十分以上によく理解している。けれど、頭で納得出来る常識や正論でも、心が受け入れられるかどうかは完全に別の問題であった。簡単に割り切って、意識を変えられるものではない。
にも関わらず、ガイアモンドは己の意思のみを用いて、容易ではない行いを見事にやってのけた。彼は胸を突き上げてくる怒りのざわめきを圧殺し、悲嘆に暮れた顔を冷徹な支配者の仮面で覆い隠すことに成功した。何故なら、不可能を可能にすることが彼に、“ガイアモンド”に与えられた役割で、愛する者に期待されている仕事だから。
ガイアモンドは、彼女を愛していた。他に表現の方法がないくらい強く、熱い愛情を常に彼女に注いできた。たとえ一緒にいられた時間は短くとも、彼の心は深く彼女を慈しみ、共にいた頃の思い出を大切にし続けていたのである。きっとこれからも、それは変わらないだろう。だからこそ、彼女を純粋に一途に想っていた者として、彼女に要求されることには何が何でも応えなければならない。本音を封じ込め、腹の底でのたうち回る苦しみを抑え付けて、全ての葛藤を飲み下さなければ。どれほど強烈な代償を支払うことになっても、彼女が彼に己の役目を果たせと望むなら、直ちに実行に移さなければいけない。それこそが、既にこの世にいない彼女を喜ばせ、安らぎを与えるために必要なこと。または自分自身の気持ちを整理するために、欠かせない存在となる。
「これは決意じゃない。たった今、この瞬間から、死ぬまで続く事実だ。僕は決して、何ものにも惑わされない。僕の、命をかけて約束する」
ガイアモンドは片手を掲げて、自らの言葉が真実であり、二度と覆されないことを保証した。ネプチューンとムーンは控えめな、しかし遠慮のない目付きでじろじろと彼の全身を観察する。ガイアモンドの顔色や姿勢の変化、全身の筋肉の微細な動きまでを瞬時に確かめ、彼の内心を推し量ろうと試みた。要は、彼の発言が相当な無理の上に築かれたものなのか、またはある程度本音を反映しているのかを、把握しておきたかったのだ。結果、彼らは鋭い洞察によって一つの真実を発見する。
「それに、今回の件はまだ終わっていない。というか、ほとんど何も片付いていないんだ。僕らが倒したのはセイガだけで、背後にいたSGPや、インペラトル共には一切辿り着けていないんだからな……」
当たり前と言えばその通りだが、ガイアモンドの内部に渦巻く怒りの炎は、消えたわけではなかった。むしろ、表には噴出しなくなったからこそ、尚更勢いを増して激しく燃え盛っている。その証拠に、彼の黒い瞳はかつてないほど冷酷な光を湛え、薄暗い照明の下でギラギラと輝きを放っていた。
「もう、うんざりだ。ずっと耐え忍んできたが、いい加減、奴らの横暴には我慢ならない!……というわけで、せっかくの機会だ。セイガの証言を活かして、連中をその地位から引き摺り下ろそうと思う。一族の特権だか伝統だか知らないが、これからは二度と、僕のいる街で好き勝手はさせない!権力者とそれに付き従う者たちは皆、全員アメジストから追い出してやろう!!追放処分だ!!永久に……!!」
鼻梁を伝う涙の雫をぐいと乱暴に拭い、ガイアモンドは両足に力を込めて佇む。全身から敵意を漂わせ、徹底抗戦の構えを見せている彼を、ムーンとネプチューンは無言で凝視した。彼らの心の中には未だ憂慮が残っていなくもなかったが、とはいえガイアモンドに逆らう意思は微塵もない。君主らしい態度を取り戻した彼に、二人は黙って恭しく頭を下げた。そして、アデレードの血に塗れたまま、足早に歩いていくガイアモンドの背中を追う。と思いきや、ネプチューンだけが慌てて数メートル引き返し、静かに横たわっているアデレードを丁寧に抱え上げた。彼女の身体からはすっかり生命の力が抜け、硬直さえもが始まっていたが、その圧倒的な美しさは依然として健在だった。彼女の頬を優しく軽く撫で、ネプチューンは歩みを再開させる。彼の手前では、貧血に苛まれるムーンがよろめき、苦しげに壁にもたれかかっていた。そこへ、やはり来た道を戻ってきたガイアモンドが肩を貸す。
彼らの出て行った部屋では、セイガの魔法による侵食はすっかり止まっていた。辺りを覆い尽くす氷は全て溶け、床中が水浸しになっている。一本だけ伸びる通路の真ん中には、額に穴を空けられたセイガの死体が無様に転がっていた。あれだけ大勢の手下を抱えていたというのに、もはや彼の安否を案じ、埋葬をしてやろうという者は誰も現れない。孤独な男の周囲には、がらんとした虚しい空間が広がり、グシオンを飲み込んだ暗闇がぽっかりと口を開けていた。まるで、彼の屍肉を食らう甘美な瞬間を待ち焦がれているかのように。
静けさに満ちた広漠たる空間に、ガイアモンドの決然とした声が響いた。
「まだまだ、僕らのやるべきことは山積している。こんなところで休んでいる暇はない」
つい先刻まで、かすかな呻きと共に落涙していたというのに、今や彼の纏う雰囲気は大きく変わっている。しかし、それが虚勢に塗れた紛い物であることは、誰の目にもはっきりと映った。
「これから忙しくなるぞ、ムーン、ネプチューン……まずは会社の経営を立て直し、ビルを修繕しなければならない。それから、街の人々にも今回の事件の概要と、無事に解決したという顛末を伝えなければ。僕らの尽力で平和が戻ったのだと、魔界中に広く知らせるんだ。もう誰にも、この街に手を出させないように」
彼は一切反論を寄せ付けない調子で、延々と捲し立てる。氷が溶け始めて、歩きやすくなった床をぐるぐると徘徊しながら話す姿は、非常に危うげで脆弱に思われた。
「……ネェ、ガイアモンド」
つい不安の念を覚えたネプチューンが、怯えた眼差しで彼を見遣る。隣に控えるムーンも、壊れそうな男とどう接したらいいのか分からず、困惑の表情を湛えていた。彼の肉体を蝕んでいた氷の魔法は、術者の死によって解除され、溶けた水がスーツを濡らしている。そのせいで、傷口から一層の血が流れ出していた。
「何も言うな。君たちの言いたいことは分かっている」
身動ぐ度、痛みに眉を顰めているムーンの鼻先に、ガイアモンドは指を一本突き付ける。彼は足を止めて後ろに向き直ると、物怖じしない真っ直ぐな視線で二人の顔を射抜いた。
「僕は、大丈夫だ。もう復讐に駆られたりはしないよ。アデルが望んだ通りに……“僕”として生きる」
誰かを恨んではいけないなんて、そんなことは指摘されるまでもなく分かりきっていた。実際、セイガは報復を求め過ぎて死んだのだし、会社も街も甚大な害を被ることとなったのだ。彼の所業が憎いなればこそ、怒りを捨て、ひたむきに生きるべきだと世間の者は述べるだろう。ガイアモンドだって、十分以上によく理解している。けれど、頭で納得出来る常識や正論でも、心が受け入れられるかどうかは完全に別の問題であった。簡単に割り切って、意識を変えられるものではない。
にも関わらず、ガイアモンドは己の意思のみを用いて、容易ではない行いを見事にやってのけた。彼は胸を突き上げてくる怒りのざわめきを圧殺し、悲嘆に暮れた顔を冷徹な支配者の仮面で覆い隠すことに成功した。何故なら、不可能を可能にすることが彼に、“ガイアモンド”に与えられた役割で、愛する者に期待されている仕事だから。
ガイアモンドは、彼女を愛していた。他に表現の方法がないくらい強く、熱い愛情を常に彼女に注いできた。たとえ一緒にいられた時間は短くとも、彼の心は深く彼女を慈しみ、共にいた頃の思い出を大切にし続けていたのである。きっとこれからも、それは変わらないだろう。だからこそ、彼女を純粋に一途に想っていた者として、彼女に要求されることには何が何でも応えなければならない。本音を封じ込め、腹の底でのたうち回る苦しみを抑え付けて、全ての葛藤を飲み下さなければ。どれほど強烈な代償を支払うことになっても、彼女が彼に己の役目を果たせと望むなら、直ちに実行に移さなければいけない。それこそが、既にこの世にいない彼女を喜ばせ、安らぎを与えるために必要なこと。または自分自身の気持ちを整理するために、欠かせない存在となる。
「これは決意じゃない。たった今、この瞬間から、死ぬまで続く事実だ。僕は決して、何ものにも惑わされない。僕の、命をかけて約束する」
ガイアモンドは片手を掲げて、自らの言葉が真実であり、二度と覆されないことを保証した。ネプチューンとムーンは控えめな、しかし遠慮のない目付きでじろじろと彼の全身を観察する。ガイアモンドの顔色や姿勢の変化、全身の筋肉の微細な動きまでを瞬時に確かめ、彼の内心を推し量ろうと試みた。要は、彼の発言が相当な無理の上に築かれたものなのか、またはある程度本音を反映しているのかを、把握しておきたかったのだ。結果、彼らは鋭い洞察によって一つの真実を発見する。
「それに、今回の件はまだ終わっていない。というか、ほとんど何も片付いていないんだ。僕らが倒したのはセイガだけで、背後にいたSGPや、インペラトル共には一切辿り着けていないんだからな……」
当たり前と言えばその通りだが、ガイアモンドの内部に渦巻く怒りの炎は、消えたわけではなかった。むしろ、表には噴出しなくなったからこそ、尚更勢いを増して激しく燃え盛っている。その証拠に、彼の黒い瞳はかつてないほど冷酷な光を湛え、薄暗い照明の下でギラギラと輝きを放っていた。
「もう、うんざりだ。ずっと耐え忍んできたが、いい加減、奴らの横暴には我慢ならない!……というわけで、せっかくの機会だ。セイガの証言を活かして、連中をその地位から引き摺り下ろそうと思う。一族の特権だか伝統だか知らないが、これからは二度と、僕のいる街で好き勝手はさせない!権力者とそれに付き従う者たちは皆、全員アメジストから追い出してやろう!!追放処分だ!!永久に……!!」
鼻梁を伝う涙の雫をぐいと乱暴に拭い、ガイアモンドは両足に力を込めて佇む。全身から敵意を漂わせ、徹底抗戦の構えを見せている彼を、ムーンとネプチューンは無言で凝視した。彼らの心の中には未だ憂慮が残っていなくもなかったが、とはいえガイアモンドに逆らう意思は微塵もない。君主らしい態度を取り戻した彼に、二人は黙って恭しく頭を下げた。そして、アデレードの血に塗れたまま、足早に歩いていくガイアモンドの背中を追う。と思いきや、ネプチューンだけが慌てて数メートル引き返し、静かに横たわっているアデレードを丁寧に抱え上げた。彼女の身体からはすっかり生命の力が抜け、硬直さえもが始まっていたが、その圧倒的な美しさは依然として健在だった。彼女の頬を優しく軽く撫で、ネプチューンは歩みを再開させる。彼の手前では、貧血に苛まれるムーンがよろめき、苦しげに壁にもたれかかっていた。そこへ、やはり来た道を戻ってきたガイアモンドが肩を貸す。
彼らの出て行った部屋では、セイガの魔法による侵食はすっかり止まっていた。辺りを覆い尽くす氷は全て溶け、床中が水浸しになっている。一本だけ伸びる通路の真ん中には、額に穴を空けられたセイガの死体が無様に転がっていた。あれだけ大勢の手下を抱えていたというのに、もはや彼の安否を案じ、埋葬をしてやろうという者は誰も現れない。孤独な男の周囲には、がらんとした虚しい空間が広がり、グシオンを飲み込んだ暗闇がぽっかりと口を開けていた。まるで、彼の屍肉を食らう甘美な瞬間を待ち焦がれているかのように。
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