聖なる幼女のお仕事、それは…

咲狛洋々

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第一章 転生と始まり

10 それは神様を宥めること3 王様逃げて

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「愛とは見守り、慈しみ、幸せを喜び願うこと……願わくばそれを与え、与えられたい物だ」

トルトレスとクローヴェルは未だ燃え盛るフェリラーデの加護消失による、連鎖爆発の光景を眺めぽつりと呟いた。感傷的な雰囲気に、聖は一瞬同情的な気分になった。

 え?待って待って、違くない?そんな抽象的な話しがしたい訳では無い!現実的に何するつもりかを聞きたいんだけども?その、何、キスしたりぃ?大人なさ、パープルナイト的な?そんなの考えちゃったりしてるのかなぁ?なんて!思ってるんだけど!こちとらセカンドバージンなんすけど?いや、この体じゃ違うんだけどさ、気持ち的にはね?こう、心構えっていうかさ。そういうつもりで連れて来たのかなって、思うじゃん。どっちと?え、2人?いやいや、そこまでTL求めてないし、でもさぁ~~漫画みたいにさ、どちらか1人を一途ってのは無い訳でさ、尽くしてもらえりゃそっちに揺らぐし、頼り甲斐のある所を見ちゃえばねぇ?クラリときたりするわけですよ!

「「……其方、大丈夫か?」」

「はっ!」

いかん!何かが脳内で爆発してた。そもそも、神様は自分の力で神様を生み出せる訳で、そんな行為は不要なのでは?……やめよう、これを深掘りしたら駄目な気がする。

「其方の思考のほとんどが良くよく要点が掴めぬし、そもそも言語など我等に意味は無いのに、何を言っているのかが全く分からぬ」

ありがとう!ポンコツで助かったわー!

「ごめん、ちょっとバグってただけ。それよりさ、どんな愛が欲しいの?」

「ど、どんな愛だと?」

「友愛、情愛、家族愛、親愛、敬愛。愛に関わる感情はいくつもあるよ?」


クローヴェルはトルトレスを見て、頭を捻る。よくよく考えてみた所で【愛】を具体的に表す事が出来ず、何故フェリラーデを愛しているのだろうと二柱は思い返した。


 我が孤独の世界で命の海を見守っていた時、クローヴェルが言った。「我々さえいれば良いでは無いか」それは、生命自体を無くせば、こんな面倒な役割をしなくても良いでは無いか。そう言う意味であったのだろうが、我はその言葉に酷く焦燥感を覚えたのを思い出した。クローヴェルとの日々に不満は無かったが、次第にそれが常となり変化なき日々は、我を更に孤独にさせる。人間や動物ですら、互いに無くてはならない【愛する者】が居るのに、何故、我には【愛する者】が居ないのか?そう思ったものだ。

 トルトレスは足元の宇宙と溶け合っているかの様な、キラキラと輝く光の服をふわりと揺らし歩き出した。

「どこいくの?」

「ついて来い」

「クローヴェルさんは?行かないの?」

「トルトレス、我はそこには行けぬ……聖は連れてゆくな」

「……聖、其方はクローヴェルの側におれ」

「?」

 人が神を真似たのか、神が人を真似たのかは分からぬ。だが、我にも感情はあった。いつだったか……別の天上界を統べる神と会った事があったな。互いの世界について話し、気が付けば下界は1000年近くも時が過ぎていた。これが楽しい、嬉しいという感情なのかと驚いた物だ。愛を求めたのは、フェリラーデが上神じょうしんした時だっただろうか。我とクローヴェルが神力しんりょくを注ぎ、神の礎を作り上げた。

創造主あるじよ」

神魂しんこんが定着し、自我が生まれた時フェリラーデは瞳を開け、鈴の音の様な声で我を呼んだ。その美しさは例える物が無い程で、我もクローヴェルも吸い寄せられる様にあの手を取ったな。

 聖の問うた【愛とは何か】それを我々神が答えて良いのかとも思うのだ。何故なら、自由を我々神は人の子に、命ある者全てに与えているからだ。無数に存在する愛を、ただの一つに定める事は出来まいよ。だが、我の愛はどうであったろうか、側で支え導き一点の闇も寄せ付けぬ様守り続けた事……これは愛と呼べるのか。だが、クローヴェルは違ったな。あいつは、その腕に囲い守り、与え尽くした。それ故に反発し合ったな。

「フェリラーデ……愛とは何だ?」

 宇宙の天幕を開け、トルトレスは光の溢れる世界へと足を踏み入れる。そこには一面花が咲き乱れ、神鳥達が舞い踊っていた。そして花畑の中央に聳える巨大な白い木の根元、そこにクリスタルの結晶が剥き出しに鎮座している。

「フェリラーデ、其方の欠片が帰って来たぞ」

 クリスタルの中にはふわふわと七色の神力が揺れていて、トルトレスはクリスタルを一撫でするとその場に座り込んだ。

「愛とは……慰めなのか」




「クローヴェルさん、良いんだよ?別に抱っこしてくれなくて」

「駄目なのか?」

 いや、良いんだけど。何処に行くでも無いのに抱っこしてもらう理由ってあるのかな?あぁ、ただこの神体しんたいに触れていたいだけなのね。はぁ、フェリラーデ補給したいってとこかな。

「いいよ。……トルトレスさんと2人でも寂しかった?」

「……寂しい、とは違う気もするな」

「何でフェリラーデさんは2人の側に居てくれなかったんだろうね」

「分からぬ。だが、フェリラーデはいつも言っていた。人が、命が好きだと。愛で満たしたいと」

 ぐぬぬぬ。聖女かっ!愛で世界を救うつもりかっ!いや女神だからね、慈愛に満ちていたんだろうね。

「……満ちていた」

「どうした聖?」

「もしかしたらさ、2人がフェリラーデさんを求めるのは取り戻したいからなのかもね」

「取り戻したい?」

「きっと2人が持っていた愛情を注いだからフェリラーデさんは愛の神様になったんじゃない?だから2人は失った物を取り返したくて私に執着するのかもね」

あぁ、すっきり。なんで本人じゃなくて、彼女の残した物をこう欲しているのかと思ったけれど。そっか。返して欲しかったんだね。

「そうだろうか?我はそんな物欲しいと思ってはおらん」

「え?」

サクッと否定されちゃったよ。腑に落ちてスッキリしてたのに。

「其方を欲しいと思うのは、トルトレスの為でもある」

「へ?」

「我は後数億年で役目を終える。その時、其方が彼奴の側に居てくれたらと思うのだ」

 確かに我はフェリラーデを愛している。この腕の中から離さず、誰の目にも触れさせたくない程に。それが今この腕の中に居る聖かと問われれば、違うかも知れない。それに我のフェリラーデでは無いと聖は言う。けれど溢れるフェリラーデの魔力に、神力しんりょくに心が乱され聖はフェリラーデだと神魂しんこんが叫ぶ。何が正しい?

 だがそれよりも我は恐れている。我の居なくなったこの天上界で、眷属が側に居らぬ彼奴が1人となる事を。我が執着の塊なのは、彼奴がそれを我に込めたからだ。今は我が側に居る故に、この執着心を彼奴も共有しておるが……我が無に帰した後、彼奴はどうなる?
 神を生み出せば孤独は減るだろう、しかし、その分お前の感情も、欲も失うのだ。最期には抜け殻の様な死ねぬ神として1人ここに居るのかと思うと、我は新たな神を生み出す事は反対だった。


「え?結構生きるね……私嫌だよ。そこまで長生きしたく無い。もしトルトレスさんが孤独になるのが嫌なら人間界で過ごせばいいじゃん。行ったり来たり出来るんでしょ?寂しい時は教会で過ごしたら?めっちゃ人、居るらしいよ?」

「ふっ。其方はなんと豪胆な」

「そうかな?神様だって寂しいとか悲しいとかって感情があるわけで、それを変な方向に向けるよりは気持ちのままに、癒される場所で過ごしたら良いと思うんだけど」

「そう、出来たら良いが」

ふぅっと、息では無い何かを吐き出すクローヴェルさんは、何だか所在無さ気で、私は思わず頭を撫でた。何年生きたって、こんな環境じゃ子供のまま精神年齢は成長しないんだろうな。だから神様は穢れを、感情の繊細さを知らないのかも知れない。あの時泣いたのは、混乱したから。迷惑を掛けると思ったからで、決してあそこが嫌だった訳じゃ無い。見ていたのなら分かるはず。でしょ?クローヴェルさん、トルトレスさん。

「あのね、私がパパさんと居る時嬉しい、幸せって思うのはさ、いつも笑って側に居てくれるからなんだよね。それにアルバートさんがいると楽しいって思うのは、いちいち私の感情に反応してくれるからなんだ。たまにすっごく怖いけど、本当はいつも心配してくれてるの……知ってる」

あぁ、泣きたい。何で私は聖女の子供になんか生まれたんだろう?何で駄目父は王弟だったんだろう。パパさんの子供に生まれてたら……絶対パパっ子だったよ。媚び売りじゃ無くて、本気でパパと結婚するって言ってたね。

「だが、我は其方を手放せぬ。離してしまえばもう、会えぬ気がする……何年振りだろうか。笑ったのは。ふっ、くくっ」

 あぁ、繁殖行動ね。ごめんて、笑わせるつもりは無かったよ。

「また遊びに来たら良いじゃん」

「神々が人の世に関わる事は無い。それに、依代となる者が居らねば言葉も容易には交わせぬだろう。それが契約だからな」

 契約。そうだ、ハカナームトは国王さんと契約しているんだったね。なんの契約なのかな?そもそも何で国王さんと契約する必要があるんだろう。

「何でハカナームトは国王さんと契約したの?契約内容は?」

「フェリラーデはあの地を事の他大切にしておった。普通は一つの星に一柱が付く。一柱で出来る事は多く無い……しかし、フェリラーデはあの性格故に多くの者達に力を分け与えた。フェリラーデの存在を知らぬ人間共はその加護を、祝福を、恩寵を当たり前の様に享受し、祈りもせずただ消耗した」

「まぁ、そうなるだろうね」

「フェリラーデは力を奪われ続け、祈りも無く力を得られず、本来ならば後数億年は神魂しんこんも保てる筈であったが予想以上に早く寿命が訪れ……眷属等がオーウェの加護神として補助したが間に合わなんだ」

あぁ、それであの爆発。ってぇ!祈りが無いだけであの被害って!ちゃんと説明しないと!祈り捧げないと皆んな危ないって教えないと分かんないよそんなの!

「我等はフェリラーデの神魂しんこんを、加護を…残した物を守りたかったのだ」

「それで国王さんと契約したの?」

「あぁ。細かくは色々と誓約も含め多岐に渡るが、大まかに言えば、教会に力を持たせる事で信仰を絶やさぬ様にする為に力ある聖職者の声に応える事、我々の代弁者、依代として聖人、聖女を選べば我々の力の一旦を貸与する事。王族には人間を縛る真名縛りは行わない。フェリラーデの与えた加護が実を結んだ際は、大いなる祝福を与える事を約束した」

「加護が実を結ぶって何?」

「お前の事だ聖。この身体はフェリラーデの神力により作られた神体しんたいだ。他にも世界に飛散しているが
な。魂が宿らねば、地上ではただの魔力。その魔力をフェリラーデより受け継いだ聖女の胎の中で、上手く聖の魂とフェリラーデの契約と言う名の神魂しんこんが融合した様だ。これ以上の喜びがあろうか」

「なら、国王さんが探してた契約って私の事だったの?」

 マジか。でも、それが事実なら私、別に殺される可能性は無いんじゃない?うーん……まだこの世界の当然が分からない、王族と教会、神々の関係性も。彼等に私の存在が知られたら、パパさんやアルバートさんにどう影響するのかな。

「……まぁ、今戻った所で、パパさんとアルバートさんを困らせるだけだし。私が居なくなった事で華麗なるお嬢様は疑問に思っただろうしなぁ。情報漏れてるかなぁ?漏れてたら国王さんに殺せって言われるかもだし……悲しいし、寂しいけど2人をこここら見守るよ。トルトレスさんもクローヴェルさんも私はここにいるからさ、もう寂しくないね!仲良くしよっ」

「何だと」

 ん?ちょっ、髪の毛!メデューサみたいになってる!

「今、何と言った」

「え?だからここに居るって」

「その前だ国王が何とすると言った」

あ……。嘘、嘘嘘!無し!今の無し!

「ちがっ!」

「何が違うと言うのだ!おのれ、我が加護なくばオーウェ等朝日も拝めぬと言うのに、我等がフェリラーデを弑すると言うか‼︎」

怖っ!ってか圧がっ!苦しいっ!うぇっ、身体が捩れそうっ。トルトレスさん!助けて!パパさんっ!アルバートさん!

「クローヴェル‼︎落ち着かぬか‼︎」

トルトレスは手をすっと前に出すと、開いた手をグッと握り締めた。すると、クローヴェルが放つ殺気と魔力がふっと無くなって、聖はぐったりとクローヴェルの肩に頭を乗せた。

「こ、殺す気?怖いよクローヴェルさんっ」

「ふっ、ふぅっ、はっはっ」

怒りが、普段納めている剣が抜かれたかの様に鋭く周囲を貫いてゆく。トルトレスは歩み寄ると聖の手を取り抱き上げた。そして、額をコツンと当てると背中を撫でながら囁いた。

「恐れるな、我がいる。怖く無い、大丈夫だ」

「私は大丈夫だよ?でも、クローヴェルさんが」

「あぁ、分かっている。お前を弑すると言う事に怒りが抑えられぬのだ」

「でも、まだ何にも知られてないから大丈夫なんだよ?」

「それでもだ。人の子が神の寵愛を受けし神子であり、神の代理人でもあるそなたを殺めるなど、考える事すら烏滸がましいとは思わぬか?」

 どんどん立場が大仰おおぎょうになるな!あれ?トルトレスさんがストッパーじゃ無いの?こんないつ爆発するか分からない時限爆弾2つも相手出来ないんですけど。

「だからね、パパさんとアルバートさんが私を守ってくれてたの!それに、ここにいるんだから殺しようがないじゃん」

「あぁ、そうだな。何があろうと我が守ってやろう聖」

あ、名前。いつの間にかちゃんと私を呼んでくれてる。素直に嬉しい。

「ん。ありがとう、トルトレスさん」

「聖、トールと呼んでくれ」

「……うん。ありがとうトールさん」

「トルトレス‼︎聖‼︎」

「ひゃいっ!び、びっくりした」

「許せるのか⁉︎こんな愚かな事、許せるのか」

「疑わしきは罰せずだよ!クローヴェルさん。殺されるなんだから!国王さんはさ、怖いんだよ。皆んなが国王さんじゃなくって聖女を求めてるのがさ。でも分かる気がする。一生懸命に皆んなの為に頑張ってるのに、実利的な聖女が良いって言われたら悪の道にも踏み込んじゃうかもだよ!」

「その様な度量もない王で民を束ねられるのか⁉︎ならば聖女を庇護し共存関係を築くべきであろう。それに、あの男はその程度の感情で魔に身をやつす程繊細な男ではないぞ、現に次代の聖人、聖女を擁立しておらぬ。穢れなき心で真に人のみで世界を、力を御せると思っておるのだ。この男は」

 険しい目つきのクローヴェルさんは、手を翳しリットールナ王城を見せた。白亜の城は魔力だろうか、金色の光を纏い輝いている。そして王城中央の建物の一室を更に映し出した。

「誰?この人」

「現国王、ヒルト•レイスターク•ヴォード•リットールナ……我々神との縁を断ちたいと願ってやまぬ愚か者だ」

 歳の頃は40代前半か、濃い金髪に、蓄えた髭も髪色同様で、その繊細でいて神経質そうな顔立ちには似合っていない。一見穏やかそうに見えるグレーの瞳は知的な感じもするが、クローヴェルさんの言う様に、裏で何をしているのかわからない。そんな風に私には見えた。

「聖女の力はかなり前になくなってたんでしょ?なら縁が切れたも同然じゃない?」

「あぁ。あの者がお前を産み出す為に徐々に神魂しんこんに魔力を込め続け、妊娠と共に全ての力を使ったからな」

「え。どう言う事?」

 トールさんは私を抱え直すと、頬を寄せ頭を私に預けてくる。甘えているのか、寂しさといった感情が湧いているのか、その腕に力が入った。

「本来、聖女、聖人は人の体では御する事が難しい程の加護、祝福等を我々から与えられる。日々、それらをコントロールする事に体力も魔力も消耗される。だから子を成す事が出来ぬのだ」

「あぁ、だから子供を生んじゃいけないって言われてたんだね」

「産むなとは言っておらぬ。我々の依代、力の代行者として研鑽を積みつつ子を成せるならば我々は何も言いはしない。だが、国王も教会の者もそれを許さなかったのだろう……ただ、聖女あの者はフェリラーデと何かしら繋がりがあったのかもしれぬな。朝夕の勤めの折、請願してきおった」

「なんて?」

「己の全てを捧げ、フェリラーデの願いを叶えたい。とな」

 フェリラーデの願い。それは世界を愛で満たす事、命を見守り癒す事、リットールナを守る事。そしてフェリラーデは子を持つ事を願っていたと言う。そう私の母である聖女に聞かされて、ハカナームトとして2人はそれを拒絶出来なかったと言った。命を失う可能性が高く、聖女という存在を失えば、国への加護も弱まると言うことを教えたが、それでもと強く願われてしまった、と。

 フロリアと言う子への愛情はあったのだろうか?フェリラーデへの想いだけでこの肉体を生み出したなら、良い加減にしろっていいたい。子供は道具じゃない、王弟を愛し、その子を欲していたから子を産んだ。それが正しい形なのではと思う私は……狭量なのかな。

「……はぁ。なんか噛み合わないね。神様を大切にしたい聖魔力保持者、神様に頼りたく無い魔力しかない人。どうなるの?これから」

「「王が愚かであれば、魔神による蹂躙がはじまるだろう」」




















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