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ちょっと息抜き
SS 夏だ!祭りだ!遊びまくれ! 〜ザザナームとアルケシュナーと愛し子 前編
しおりを挟む「やっほー!」
「こんにちは」
ある教会の礼拝堂で行われている奉納神事を育成と憤怒の神ザザナームは自分の像の中で見ていた。そして今年の奉納は以前に比べとても良いと頷き、いつも笑わぬその顔には微笑みがあった。だが、そこに裁きと鎮めの神アルケシュナーが現れた。
「何だ2人とも。どうしてここに居る」
「「遊びに来た」」
「……」
下界と天上界の間に存在する死生門。死んだ者、生れ変わる者の魂の通る門も管理するアルケシュナー。そこは24時間365日営業中の役所の様な所であった。
「死者と転生者の管理はどうした」
「「1日位大丈夫だよ」」
そんな訳があるものか。ザザナームはジロリと2人を睨み上げた。しかし、アルケはシュナーにもたれ掛かりながら欠伸をして答える。
「生前鑑定は1日掛かるから!だから全員分先に鑑定掛けて来た!待ちなの僕等」
何て適当な事をする。ザザナームは審判を待つ死者の魂を哀れに思った。そして、聖歌を民が歌い始めた為視線を下に向けた。元気に力強く歌う子供達を見ながら、ザザナームは健やかなる成長を願い神力を天井から降らせてやる。騒めき、喜ぶ声にまたザザナームは目を細めた。
「「やーさしー!子供に甘いよねーザザムはさ」」
「子供は純粋で、世界を正しく見る力がある。穢れを纏うその日まで、我が導くのだ。それが我の役目」
「ねぇザザム、子供の頃って記憶ある?一応さ、僕等フェリラーデ様から生まれたじゃん?その時はちーっこい眷属だった訳だけどさ。遠い昔過ぎて覚えて無いんだよね」
ザザナームはアルケの質問に、「はて、どうであったか」と応えたが、忘れられない記憶はあった。しかし、口にしてしまえばその記憶も昇華してしまいそうで言えなかった。
「アルケ、昔……フェリラーデ様とお祭り見に行った。覚えてる?」
「お祭りぃ?どんな」
「セジャーイーのお祭り」
「あぁ、夏祭りか。土着神のアマタケルに豊作を感謝する新嘗祭だな。懐かしいな、よく覚えていたなシュナーよ」
「ぼ、僕だって覚えてるしぃ!あそこの食べ物美味しいよね!あったあった!フェリラーデ様がかき氷?あれ食べ過ぎて頭痛い、お腹痛いって唸ってたよね!思い出したよ!僕、クラン焼き!あれ美味しくて好き!丸くて中にクランのぶつ切り入っててさ、ソースに何かの粉と削りカスが乗ってて!あーーっ思い出したら食べたくなった!」
空中でジタバタと暴れるアルケをザザナームは無言でみていたが、司祭の最後の祝詞が始まった為に、また視線を其方に戻した。
「ねー、ザザム行こうよー!もう直ぐ夏祭りだよね?確かザザナーム3の月〈7月〉の満月だった筈!あっ!それって今日でしょ?」
「ザザム、アルケのお願い。聞いてあげて?」
「はぁ……お前の願いでもあるのだろう?シュナー」
「うん。でもアルケが言った方が可愛いから効果あるかなって」
「神に可愛いも何も無いだろう。我々は互いの神力しか興味が無いのだから」
その言葉に、アルケシュナーはブーブーと不満気に文句を言ったが、ザザナームはそれを気にも留めず最後に妊婦や新婚夫婦へ祝福を表す自身の残像を見せて神事の最後を飾った。そして幸せそうに教会を出て行く人の子を見ながら、神として上神出来た事を今も喜ばしく思っていた。
「「そうだ!フロリアを連れて行くのはどう?」」
「何故愛し子を連れて行く」
「だって僕等教会の神像とか依代か降下の儀か祈祷してもらわ無いと下界に降りらんないじゃん」
「だから、何故愛し子なのだ。それにどうやってお前達はここに来た」
「ん?クローヴェル様にお願いした。愛し子にお願いがあるって言って。それに愛し子って簡単に依代になってくれそう。単純そうだし、お祭り好きそうじゃん?」
「……」
「アルケ、トルトレス様怒ってる」
「ちえっ、過保護かよ!愛し子はみんなの愛し子なのにさ!」
不貞腐れるアルケ、もう考える事が面倒になったザザナーム。シュナーは欠伸をしてザザナームの首に襟巻きの様に絡み付くとあっという間に眠りに着いた。
「うぇっ!ぶしっっうぁーくさめー」
「フロリア様、何ですか?くさめーって」
ロアとラナはクスクスと笑いながらフロリアのだらんと垂れた鼻水をハンカチで拭うと、白湯を渡して風と氷魔法の込められた魔石の魔法放出の量を減らして窓を開け放った。
「んー?くしゃみした後言うおまじない。早死にしない様に」
「今のフロリア様にそのまじないは不要では?」
「……ロア氏。本当にそう思ってる訳ではないのだよ」
「し、失礼しました!」
「こっちの人がいい事あったらサンルナ!って呟くのと一緒」
ハカナームトを象形化した紋章、太陽と月の輪は主神と最高神を表した物でもある為、民達はみな【サンルナ】と呟いたり、胸の前で両手を重ねる様に円を作り、小指を立ててくっつけて太陽の円と月の三角を作り祈るのだった。
「な、成程?」
「特に意味無いから無視していーよ!」
「それにしましても、連日暑いですね。フロリア様」
「あーー海にかき氷に焼きそばに花火にプールそして盆踊りが踊りたいあぁ忘れてた山笠みたかったー」
一気に息を吐く様に願望を言い連ねたフロリアは、ぼんやりと窓の外を眺め溜息を吐いた。その異様な言葉にまた、ロアのラナは驚き首を傾げた。
「「……今のは呪いの言葉ですか?」」
「呪いて。はぁ、ザザナームの季節なのに」
広がる青空には入道雲がモクモクとしていて、フロリアは頬杖を着いて空を見上げた。
「いぇぇーーーい!夏だ!ザザナームだ!娯楽の季節だぁ!」
「いぇーい……あぁ、見ただけで暑苦しい。もうだめ。ザザムだっこ」
「……ここは天上界だ。暑くも寒くも無い」
「気分の話」
3柱は依代を見つけられず、空気だけでも楽しみたいと天上界から下界を繋ぎ眺めていた。祭囃子に、変わったお面を被り舞う人の子達。大人も子供も笑顔で、何か食べ物を買えば、至る所にある土着神アマタケルの像に一つ奉納して、皆また食べ歩きしながら祭りを楽しんでいる。
「いーなー。アマタケル。土着の癖に待遇良過ぎない?僕等は毎日毎日死者の裁定と案内、転生先の準備に送り出しして休みも無いのに」
「誰もこんな風にアルケと僕を大切にしてくれない……」
アルケシュナーは下界を見下ろしながら手を繋いで羨ましそうに民草の間をすり抜けながら踊るアマタケル神を見ていた。
「土着神故だ。大した加護も祝福も与えてやれぬ土着神は、全ての祈りを神力に変えて土地を守る事に費やすからな。その分寿命も短い」
「短くても良い。楽しいと思える日々があるなら……僕等は後どれくらいのこのままなのか。ザザムは考えた事ある?」
「……ない」
「僕等は考える。アルケといつも考える」
「僕等は誰かが助けを求める祈祷にも聖願にも応えない。応えられない。加護も祝福も死者にしか与えられない……そんな加護も祝福も死者には無用の物だけど。恐怖と懺悔と後悔、欲望と希望……そしてその穢れた念で僕等は上神した。誰も僕等を愛しちゃくれない」
「「いいなー」」
アルケシュナーはただじっと下界を見ていた。行き交う人の子と、その人の子とすれ違う度に肩に触れるアマタケル神。大した事が出来ぬとはいえ、人と神の在るべき姿の様で3神は何とも言えない気持ちで彼等を見た。一方下界では。
「フロリア、巡行に出る。お前も来い」
アルバートさんが突然部屋に訪れたと思ったら、巡行に来いと言う。まだ何も出来ない私が行ったら迷惑なのでは?
「世界をお前も見ておくべきだ」
「いいの?」
「だが、俺の側から離れるなよ、良いか、絶対、1ミリも離れるなよ」
「……そこまで念押ししなくても。ねぇ、パパとダダフォンのおじちゃんは?ロアさんとラナさんは行かないの?」
「ハリィは今物凄く大変なんだ。それに機嫌が頗る悪い。ロアとラナは連れて行く。準備しろ、夕には発つ」
「「畏まりました」」
「はーーい!」
パパが機嫌が悪いとな?あぁ、離婚調停ね。あれから離婚の話が遅々として進まないといつも溜息を溢していた。それもそうだろう、2ヶ月前にパパさんは国王さんに離婚を願い出た。国王さんは渋々了承したけど奥さんがそれを認めなかったらしいし。ここに怒鳴り込んで来た奥さんをチラリと見たけど、すっっっごい美人。思わず擦り寄りたくなる程美人!なのに言動が残念過ぎる。
「ハリィ!どう言う事ですの?私を誰だと思っているの!私はこの国の皇女よ?貴方の妻なのよ?離婚なんて許さないわ、それに誰に子供を産ませたの!出しなさい、その子供は魔の者よ!殺して差し上げるわ!貴方は永遠に私の物なのよ!」
だってさ。私本当に殺られるって思ったけどね。それに、初めて死神トルソンを見て私はその日悪夢にうなされたよ。いやぁ……あんな上司とか聖騎士団の皆さんご愁傷様ですっ!
「貴方が私の妻であるのは紙の上だけの事。貴女という肉の塊に何故私が従わねばならない。あぁ、貴方は病をお持ちでしたね。妄想性障害、これは誠に厄介だ。教会に入り神に縋ると宜しい。そして、懺悔なさい、この私を怒らせた事。その魂が霧散するまで凍らせ砕いて差し上げますよ?さぁ、この紙にその穢れた血を垂らしなさい。否は認めません、決定事項です」
笑みもなく、目尻は釣り上がり寒々とした空気を身に纏う彼は虫ケラを見る様な目で皇女マリーナを見下ろしている。そしてその手には離婚証明の紙が握られていた。
「誰も私に指図は出来ませんわ!貴方もよ!私が死ねば永遠に貴方の妻の座は私の物、再婚?そんなの王族となった貴方には出来っこないのよ!」
「寝言は死んでからアルケシュナー神に言え。この魔人がっ!ハカナームト神よ、我怒りをお認め賜え、御力をお貸し賜え聖鎧」
そうそう。武装したパパさんは格好良かったよ。うん。ごちでした、でもねー。女の人にあれは無い。
「死ねっ!この魔人がっ‼︎」
まさかねぇ、屋敷内で氷属性の風魔法とか使うなんて思わないじゃん?あれって、組み合わせ的に良い組み合わせらしいけどコントロール難しくてやらないってダダフォンのおじちゃん言ってたな。思い出すだけで震えるわ。風に乗った無数の氷の刃、風もカッターみたいにカーテンやら柱やらを切っていくし。見るに恐ろしい光景でしたよ。奥さんガタガタ震えて泣いて帰って行ったし。でもねー女の人に向かって魔人はないよ。
「おや、フロー!どうしました?あぁ、そんなに震えてっ、怖かったですね。魔人は私が追い払いましたよ、さぁ。パパと一緒にクッキーを食べましょう。ラナさん、クッキーにアモレのクリームバターを付けて頂けますか?フロー、大好きですよね?」
この変わり身の早さよ。パパさんが怖くて震えてたんだけど?とは言えず、黙って頷いてしがみつきました。絶対に逆らっては駄目な人だ。怒らせない様に愛嬌振り撒いておかねば!
「パパ、フローパパとお散歩したい。ぎゅってお手繋いでお花見に行こう?」
彼の心を落ち着かせ賜え!ハカナームト神よ!
「はぁ、やはり貴女は私のフェリラーデ。穢れた心が癒されます」
そうですか。それはよぅございました。
と、まぁそんな事があった訳で、今頃パパさんは王宮で暴れてるんだろうなぁ。早いところアルバートさんと出掛けなきゃ!
私は馬車を使わず初めて転移魔法を使った。アルバートさんのお部屋の奥にある隠し部屋の中にそれはあって、この部屋は決まった人にしか姿を現さないと言う。いつか私も持てるかな?アルバートさんに怒られたら逃げ込もう。
「うぇっ、おえっ。ぎぼにわるぅ」
「転移酔いだ。子供と老人は酔いやすい」
「先に言ってぇ」
アルバートさんと、ラナさんとロアさん。そして現地で聖騎士団の人10名と合流した。彼等は私を知っているからか、挨拶後も目を合わせない。神と直接目を合わせてはならないからと言ったけど、私は上神するつもりは無いと言った。
「申し訳ございません。戒律には背けませぬ故」
私はしゃがんで彼等の顔を覗き込んだ。ヘラヘラ笑ってしまって、きっと馬鹿な子供だと思われたかもしれない。
「へへっ、目、合っちゃったね。お兄ちゃん達」
「「……ご勘弁を!」」
実につまらん!遊び心の無い大人はモテないよ?だがしかし、何とまぁ素敵な世界!ここはロアさんの故郷セジャーイー。土着信仰に厚く、大らかな人達が多いと言う。何気に日本の山奥にある集落の様な感じで、私は心が躍った。しかもお祭り!アルバートさんっ、ありがとう連れてきてくれて!
「たまには良かろう。良い加減お前も屋敷から出たかっただろう」
「うん!しかもお祭りだよ?盆踊りとかある?ロアさんっ!」
「盆……踊り、でございますか?」
無いんだ。まぁ、それも良いでしょ!買い食いだぁ!
「アルバートさん。この神力の魔石、お金と換金出来る?私お金持ってないからお買い物出来ない」
「?、お前に予算は付けているだろ。ラナ」
「はい。フロリア様の支度金等々は貯蓄管理されております。別途トルソン様より月12白金貨を生活費に充てる様お預かりしております」
「12白金貨ってどんくらいのお金?クッキーどれだけ買える?」
「10銅貨で1銀貨、1000銅貨で1金貨。10000銅貨で1白金貨です。平民の平均年収は約1白金貨ですから、クッキーは毎日食べたとして、フロリア様がご成人あそばされても買えますわね」
「……パパってちょっとネジ飛んでるよね?」
「そう?でしょうか。貴族でしたら妥当かと。ドレスは1着3白金貨は最低致しますし、日用品も揃えれば月その程度は必要となります」
「え、聖騎士団ってお給料いいの?」
「役職が無ければ月平均金額は大体5白金貨程度だ。貴族は基本的に領地運営により費用を賄っている。給金の殆どが自身の装具整備費用だ」
「はっ⁉︎ブラック!神の国超ブラック!だめっ!ちゃんとお給料出して貰わないと!危険手当は?保険は?勤務外労働手当ある?アルバートさんっ!駄目だよ、貴族でもお金は形に見える成功体験!頑張って稼いだお金がたくさんあれば、あぁ、自分は国に役立てているんだなっ、国民の為になれてるんだなって思うでしょ!装具整備費用?そんなの国が面倒見るの当たり前じゃん!だって国の為に使ってるんだよ?ダメダメ!そんなのダメっ!」
「「「……」」」
え?何か間違ってた?
「何?間違ってる?」
「騎士や官僚というのは基本名誉職だ。貴族は各地を領地という形で国から与えられている。そこを発展させるだけで充分給料など不要な程稼げるんだ」
「それは上手くやれている人の話でしょ?当然領地が少ない人や、兄弟の多い人も居て、一旗揚げる為に騎士になる人もいると思うよ?そんな旨みの無い仕事、幾ら名誉が貰えても食べて行けないなら誰もならないんじゃない?」
「もう良いから黙ってろ」
私が振り返ると、部下さん達はワナワナしていた。怒ったのかな?名誉の為ならって感じだった?でも、お金って大切な物だよ。それで救える人は沢山いる。お金に余裕があるなら困っている人に寄付も出来る。名誉ってその為にあるんじゃないのかな。自分を飾り立てる為の物は名誉では無いはず。
「騎士の皆んな恵まれてるんだね。食事にあり付けない人が世界には居て、頑張ってやっと日銭稼いでそれを片手にパン一切れを買うって人も居る筈だよ。私の前世の世界にはそんな人沢山居たし。だったらちゃんとお金貰って、使って、社会を回すのも貴族のお仕事じゃ無い?」
「……そうだな。だったらハリィから貰った金を使ってやれよ」
「それとこれは別。だってパパが頑張って、命削って稼いでるお金だもん。私は私でお金を作る!アルバートさん、ここで待ってて」
「おいっ!離れるなと言っただろうが!」
フロリアは駆け出すと、人集りの出来ている飲食店の向かいにハンカチを広げ、魔石をバラバラと置いた。
「いらっしゃいませー!いらっしゃいませー!神力の籠った魔石は如何ですか?奉納したら神様大喜びです!神様はこの魔石が美味しいって沢山たべますっ!」
「ばっ!馬鹿野朗!そんな物白金貨何百枚出しても買えねぇんだよ!」
まさかの魔石販売にアルバート達は慌てた。そしてフロリアの前に立つと、その魔石とフロリアを回収して走り出そうとした。
「お嬢ちゃん、それは本当かい?」
1人の青年が物珍しそうにフロリアに声を掛けた。アルバートの肩越しにフロリアは体を乗り出すと魔石を一つ渡した。
「うん!私、レネベント神の眷属の神様にこれあげたの。そしたらとっても美味しいって。袋いっぱい食べても足りないって言ってたよ?法炎の1人で、聖琰って言う神様だよ!」
「「なんと!法炎様達がお好きなのか!」」
「お嬢ちゃん、それいくらだい?」
「うーんと、かき氷とあのお料理っていくら?」
「銅貨5枚と6枚だよ?」
「なら銅貨6枚!一個銅貨6枚だよっ」
「おいっ!フロリアっ!売るなっ!あぁっ、俺が買い取るからっ」
慌てるアルバートに、セジャーイーの民が怒り出した。ロアが止めるも、興奮した民達は話を聞かずアルバートに詰め寄った。
「お兄さん、あんたその子のなんだい!小さい子から荷物を取り上げて乱暴に抱き上げるなんて!」
「誰かっ!警備隊呼んでこい!人攫いだっ、子供が襲われてるぞっ!」
「なっ!お、俺はこいつの保護者だっ!あぁっ!これを見ろっ」
アルバートは聖騎士団の階級章と紋章を見せた。しかし、あまり騎士を見た事の無いセジャーイーの民達は首を捻り顔を見合わせていた。
「おじちゃん、おばちゃん。違うのっ、アルバートさんはフローの保護者なんだよ!これね、本当はとっても高価なんだけど、フロー自分で作れるから売ろうと思っただけなの!アルバートさん良い人だよ?多分」
「多分って何だ、多分って!」
後編へ続く
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