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6.初めての交流会 2日目
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交流会の2日目。
俺はちょっと早めに交流棟に行った。デザートのコーナーに準備をしている康太さんと芳樹さんがいた。
「康太さん!芳樹さん!」
呼びかけると二人が驚いた顔でこちらを見ていた。
「透君…まさかほんとに…ここの生徒だった?やった!」
芳樹さんが持っていた焼き菓子を落としそうになって康太さんがフォローした。
「ヒートが来て転校しました。9月からここの生徒です」
俺が笑うと芳樹さんは僕の肩を抱きしめてきた。慰めるようないたわるような仕草だった。
「あれから1度も店に来ないからどうしたんだろうって思ってたんだよ。至君も心配してた」
俺はハテナを飛ばす…いたるくん?
「あぁ、ほら近所の工事現場で働いてるって言ってた体格のいい子だよ。透君目当てで良く来てた」
俺が目を見開くと芳樹さんはおかしそうに笑った。彼は俺がいなくなったことを惜しんでくれたそうだ。
「良かった。彼、大学生だったんだ。交流会は学生なら申し込めば参加できるから。おすすめしたんだよ。今日、久しぶりに会えるかもね」
俺はこれ以上大きくできないくらいに目を見開いた。会えるってどういうことだ?
俺の初恋(仮)と今日会うかもしれないのか。彼は何者なんだろう。
思わず顔を手で覆った。
呆然としながらも寮に帰ってヒナタと合流する。ヒナタは少し眠たげだった、一晩悩んだのだろう。それでも笑顔を見せてくれた。
開始して早々に遠くから大きな声が聞こえてきた。
「ひーなーたーくーーん」
昨日はびっくりしたけどこれは吉岡さんなりの囲い込み行動だったんだな。
俺は机の一点を見つめて二人を見ないようにした。俺の様子を見てヒナタまで緊張からか真似をするからおかしなことになっている。
「あれれ?ヒナタくんどしたの?」
ヒナタはハッと顔を上げ赤くした。吉岡さんが浮かべていた薄笑いを消してヒナタを見つめる。
「吉岡さん。ちゃんとお話しませんか」
ヒナタが吉岡さんの手を取って真剣な顔で言っている。吉岡さんはその圧に押されて耳まで真っ赤になってぶんぶん首を縦に振っている。
俺は邪魔をしない様に昨日と同じデザートの近くの席に移動した。
俺が熱心にデザートを選んでいるとアルファの人が声をかけてくれた。おすすめを聞いてきたのでプリンを勧めた。その会話はそれで終わったけど、何とか今日も誰にも声を掛けられなかったという事態は回避した。
2往復していったん席について飲み物でのどを潤していた。
「透君、ひさしぶり」
急に声を掛けられて俺が黙っていると、彼はあの白い歯の見える大きな笑顔で笑ってくれた。芳樹さんが言っていた、本当に来たんだ。
頭の中では彼が僕を透君と呼んだことをリフレインしている。
「張ヶ谷至です。よろしく」
「永田透です、よろしくお願いします」
反射で返す。目の前の席に座っても良いかと聞くので、どうぞと言うと手に持っていたお皿をテーブルに置いて座った。
俺は急にのどが渇いて飲み物を一気に飲んだ。
机の模様を観察したまま名前を3度ほど口の中で唱えた。”はりがやいたる”ってかっこいい名前だ。
「急に会えなくなったからびっくりした」
俺はまた目線を上げて彼を見た。日に焼けた顔は男らしくて、でも髪型が短めの清潔感のあるものになっていた。大学生と言われればそんな風に見える。それに今日はきっちりとした格好をしている。
「バイトは8月中旬までの約束だったので挨拶もせずごめんなさい」
「うん。いや俺が勝手に…って透君オメガだったんだね」
俺はすっと血がひいた。何とかうなずいたがまた机の模様を観察した。
「あの頃はまだヒートが来ていなくて、俺はオメガだって言えなくて」
ほんとは怖くて言えなかったのを小さな嘘でごまかした。飲み終わったジュースのストローをくるくる回す。
「いや、バースはセンシティブな話題だからいいんだけど。俺だってアルファだって言ってなかったわけだし。でも、さっき康太さんから透君をここで見たって聞いてまた会えるのがうれしかった」
俺は顔を上げてじっと彼を見た。うれしかったってどういう意味だ。
彼が俺の視線を受けて笑う。瞬間、血が上るのを感じた。
うれしかった。
一月ぶりだけどやっぱりかっこいいと思った。笑うと見えるのは八重歯じゃなくて犬歯だったのか。
俺はまたうつむく。でもちゃんと言おう。俺も会えてうれしいです。
「あ…あの、俺…」
すると、キャーと言う悲鳴が聞こえた。「オメガの子がヒートを起こした!」と男の人が叫んだ。
そっちの方を見ると女の子が床にうずくまっていた。まわりにはアルファが集まっている。びっくりするよりも早く俺は動いていた。
「俺はオメガです。俺が避難させるので皆さん離れてください!」
俺は女の子を抱き上げて交流棟の出入口を目指して走った。オメガのヒートに当てられて興奮を隠せないアルファが、オメガを屈服させようとフェロモンを出して追ってくる。俺はくらくらしてくじけそうになった。職員さんたちもアルファの人を抑えるのに手いっぱいみたいだ。そんな中他のアルファが皆を威圧して落ち着かせてくれた。アルファ同士でもそんなことができるんだと驚いたが、目の前の女の子が苦しそうにくっとのどを鳴らしたため我に返った。
誰にも捕まることなく交流棟から出ることができた。そのままオメガ棟の保健室に運び込む。
保健医からは俺の服に彼女のヒートフェロモンが染みついていると言われたので交流棟に戻るのは断念した。俺はそのまま自分の寮の部屋に戻った。シャワーを浴びて部屋着に着替えて布団にもぐった。何もせずぼーっとしていたら遠くに交流棟の散会の合図が聞こえた。
明日の交流会は昨日と今日の交流会で相手のアルファからキャストカードをもらっていないと参加できない。
張ヶ谷さんと話ができた。名前を知ることができた。
うれしかった。また透君って呼んでくれた。できればちゃんと言いたかったな俺もうれしかったって。
ドアをノックしてヒナタが康太さんと芳樹さんから預かったというアップルパイを持って俺の部屋にきた。
「透君のお知り合いだったんだね。あのケーキ屋さん。これね。頑張った透君にご褒美だって預かってきたんだ」
ヒナタがにっこりと笑って。テーブルにアップルパイを広げて見せた。
「透君、かっこよかったよ。女の子を抱き上げて颯爽と走るなんて王子様みたいだった」
ヒナタがキラキラとした目で俺を見てきた。
「いや、何も考えられなかったんだ。みんなは大丈夫だった?」
「あー会場はすぐ落ち着いたよ。ラットって言うオメガのフェロモンにあてられた人も出てたけど。なんか、アルファの方にすごい人がいてさ。威嚇フェロモンで一瞬で押さえつけたって。あれがたぶん上位のアルファって人なんだろうね。クラスの子たちがみんな騒いでたよ」
「それはヒナタ以外?」
湯気が出るんじゃないかくらいヒナタは一瞬で真っ赤になった。顔を隠すようにテーブルに突っ伏して唸っている。
「吉岡さんとは話せた?」
ヒナタはポケットから一枚カードを出しておでこのとこに掲げた。あぁ。キャストカードってそんな感じなのか。俺はまじまじと見ていた。『長谷川陽向様』と手書きで書かれたカードにはたくさんハートが書いてあった。
俺はヒナタの頭を丁寧に撫でた。
「じゃあ、明日もヒナタは交流会に参加するんだな。最終日はあれだろ。ツーショットタイムと言うか。二人でじっくり語り合うんだろ」
ヒナタがコクコクとうなずく。俺はちょっと乱暴にヒナタを撫でた。ヒナタはポツリ。
「吉岡さん、思ったよりちゃんとした人だった」
俺はニヤニヤが止まらない。吉岡さんのチャラそうなキャラは、ヒナタの警戒心を解くための計画的なチャラさだったんだな。
するともう一枚キャストカードを出した。
「なんだ。モテモテかよ」
「いや違うよ、これは透君にって預かったんだ」
そこにはカタカナで『ナガタトオル様』と書いてあった。裏面には男らしい文字で張ヶ谷至と書いてあった、気づいた瞬間泣きそうになった。
「その人だよ、すごいよね。一瞬であの場を収めたよ。透君のこと心配してた…初対面じゃないよね?」
ヒナタが俺を覗き込んで話すようにうながす、今度は俺が洗いざらいしゃべる番だ。
「へー透君の初恋か。また会えるなんて赤い糸じゃない?」
「でも、俺は彼のことを知らなさすぎる。場を治めることができるくらい凄いアルファならきっともう」
ヒナタが俺の手を握ってポンポンと叩いた。そしてポケットから小さな紙を出して読み上げる。
「歳は21歳O型。大学3年生。工学部の人らしいよ。建築現場で働いてたのは社会勉強だって。あと、ケーキ屋さんのとこに何度も通って透君のこと聞きだそうとしたって。透君はどう思った?」
「俺は嬉しかった、でも怖かった」
今度はヒナタがニヤリとする。そして、ふんふんとわざとらしく大きくうなずいて
「それってさ。好きになるのが怖いって意味の怖いだろ。好きなんじゃないか?」
俺は思わずテーブルに突っ伏した、そしてヒナタを睨む。
「良かったじゃない。だって明日会って話ができるんだよ?」
俺はコクリとうなずく。ヒナタがわしゃわしゃっと俺の頭を撫でた。
盛大なブーメランはしっかりと突き刺さった。
俺はちょっと早めに交流棟に行った。デザートのコーナーに準備をしている康太さんと芳樹さんがいた。
「康太さん!芳樹さん!」
呼びかけると二人が驚いた顔でこちらを見ていた。
「透君…まさかほんとに…ここの生徒だった?やった!」
芳樹さんが持っていた焼き菓子を落としそうになって康太さんがフォローした。
「ヒートが来て転校しました。9月からここの生徒です」
俺が笑うと芳樹さんは僕の肩を抱きしめてきた。慰めるようないたわるような仕草だった。
「あれから1度も店に来ないからどうしたんだろうって思ってたんだよ。至君も心配してた」
俺はハテナを飛ばす…いたるくん?
「あぁ、ほら近所の工事現場で働いてるって言ってた体格のいい子だよ。透君目当てで良く来てた」
俺が目を見開くと芳樹さんはおかしそうに笑った。彼は俺がいなくなったことを惜しんでくれたそうだ。
「良かった。彼、大学生だったんだ。交流会は学生なら申し込めば参加できるから。おすすめしたんだよ。今日、久しぶりに会えるかもね」
俺はこれ以上大きくできないくらいに目を見開いた。会えるってどういうことだ?
俺の初恋(仮)と今日会うかもしれないのか。彼は何者なんだろう。
思わず顔を手で覆った。
呆然としながらも寮に帰ってヒナタと合流する。ヒナタは少し眠たげだった、一晩悩んだのだろう。それでも笑顔を見せてくれた。
開始して早々に遠くから大きな声が聞こえてきた。
「ひーなーたーくーーん」
昨日はびっくりしたけどこれは吉岡さんなりの囲い込み行動だったんだな。
俺は机の一点を見つめて二人を見ないようにした。俺の様子を見てヒナタまで緊張からか真似をするからおかしなことになっている。
「あれれ?ヒナタくんどしたの?」
ヒナタはハッと顔を上げ赤くした。吉岡さんが浮かべていた薄笑いを消してヒナタを見つめる。
「吉岡さん。ちゃんとお話しませんか」
ヒナタが吉岡さんの手を取って真剣な顔で言っている。吉岡さんはその圧に押されて耳まで真っ赤になってぶんぶん首を縦に振っている。
俺は邪魔をしない様に昨日と同じデザートの近くの席に移動した。
俺が熱心にデザートを選んでいるとアルファの人が声をかけてくれた。おすすめを聞いてきたのでプリンを勧めた。その会話はそれで終わったけど、何とか今日も誰にも声を掛けられなかったという事態は回避した。
2往復していったん席について飲み物でのどを潤していた。
「透君、ひさしぶり」
急に声を掛けられて俺が黙っていると、彼はあの白い歯の見える大きな笑顔で笑ってくれた。芳樹さんが言っていた、本当に来たんだ。
頭の中では彼が僕を透君と呼んだことをリフレインしている。
「張ヶ谷至です。よろしく」
「永田透です、よろしくお願いします」
反射で返す。目の前の席に座っても良いかと聞くので、どうぞと言うと手に持っていたお皿をテーブルに置いて座った。
俺は急にのどが渇いて飲み物を一気に飲んだ。
机の模様を観察したまま名前を3度ほど口の中で唱えた。”はりがやいたる”ってかっこいい名前だ。
「急に会えなくなったからびっくりした」
俺はまた目線を上げて彼を見た。日に焼けた顔は男らしくて、でも髪型が短めの清潔感のあるものになっていた。大学生と言われればそんな風に見える。それに今日はきっちりとした格好をしている。
「バイトは8月中旬までの約束だったので挨拶もせずごめんなさい」
「うん。いや俺が勝手に…って透君オメガだったんだね」
俺はすっと血がひいた。何とかうなずいたがまた机の模様を観察した。
「あの頃はまだヒートが来ていなくて、俺はオメガだって言えなくて」
ほんとは怖くて言えなかったのを小さな嘘でごまかした。飲み終わったジュースのストローをくるくる回す。
「いや、バースはセンシティブな話題だからいいんだけど。俺だってアルファだって言ってなかったわけだし。でも、さっき康太さんから透君をここで見たって聞いてまた会えるのがうれしかった」
俺は顔を上げてじっと彼を見た。うれしかったってどういう意味だ。
彼が俺の視線を受けて笑う。瞬間、血が上るのを感じた。
うれしかった。
一月ぶりだけどやっぱりかっこいいと思った。笑うと見えるのは八重歯じゃなくて犬歯だったのか。
俺はまたうつむく。でもちゃんと言おう。俺も会えてうれしいです。
「あ…あの、俺…」
すると、キャーと言う悲鳴が聞こえた。「オメガの子がヒートを起こした!」と男の人が叫んだ。
そっちの方を見ると女の子が床にうずくまっていた。まわりにはアルファが集まっている。びっくりするよりも早く俺は動いていた。
「俺はオメガです。俺が避難させるので皆さん離れてください!」
俺は女の子を抱き上げて交流棟の出入口を目指して走った。オメガのヒートに当てられて興奮を隠せないアルファが、オメガを屈服させようとフェロモンを出して追ってくる。俺はくらくらしてくじけそうになった。職員さんたちもアルファの人を抑えるのに手いっぱいみたいだ。そんな中他のアルファが皆を威圧して落ち着かせてくれた。アルファ同士でもそんなことができるんだと驚いたが、目の前の女の子が苦しそうにくっとのどを鳴らしたため我に返った。
誰にも捕まることなく交流棟から出ることができた。そのままオメガ棟の保健室に運び込む。
保健医からは俺の服に彼女のヒートフェロモンが染みついていると言われたので交流棟に戻るのは断念した。俺はそのまま自分の寮の部屋に戻った。シャワーを浴びて部屋着に着替えて布団にもぐった。何もせずぼーっとしていたら遠くに交流棟の散会の合図が聞こえた。
明日の交流会は昨日と今日の交流会で相手のアルファからキャストカードをもらっていないと参加できない。
張ヶ谷さんと話ができた。名前を知ることができた。
うれしかった。また透君って呼んでくれた。できればちゃんと言いたかったな俺もうれしかったって。
ドアをノックしてヒナタが康太さんと芳樹さんから預かったというアップルパイを持って俺の部屋にきた。
「透君のお知り合いだったんだね。あのケーキ屋さん。これね。頑張った透君にご褒美だって預かってきたんだ」
ヒナタがにっこりと笑って。テーブルにアップルパイを広げて見せた。
「透君、かっこよかったよ。女の子を抱き上げて颯爽と走るなんて王子様みたいだった」
ヒナタがキラキラとした目で俺を見てきた。
「いや、何も考えられなかったんだ。みんなは大丈夫だった?」
「あー会場はすぐ落ち着いたよ。ラットって言うオメガのフェロモンにあてられた人も出てたけど。なんか、アルファの方にすごい人がいてさ。威嚇フェロモンで一瞬で押さえつけたって。あれがたぶん上位のアルファって人なんだろうね。クラスの子たちがみんな騒いでたよ」
「それはヒナタ以外?」
湯気が出るんじゃないかくらいヒナタは一瞬で真っ赤になった。顔を隠すようにテーブルに突っ伏して唸っている。
「吉岡さんとは話せた?」
ヒナタはポケットから一枚カードを出しておでこのとこに掲げた。あぁ。キャストカードってそんな感じなのか。俺はまじまじと見ていた。『長谷川陽向様』と手書きで書かれたカードにはたくさんハートが書いてあった。
俺はヒナタの頭を丁寧に撫でた。
「じゃあ、明日もヒナタは交流会に参加するんだな。最終日はあれだろ。ツーショットタイムと言うか。二人でじっくり語り合うんだろ」
ヒナタがコクコクとうなずく。俺はちょっと乱暴にヒナタを撫でた。ヒナタはポツリ。
「吉岡さん、思ったよりちゃんとした人だった」
俺はニヤニヤが止まらない。吉岡さんのチャラそうなキャラは、ヒナタの警戒心を解くための計画的なチャラさだったんだな。
するともう一枚キャストカードを出した。
「なんだ。モテモテかよ」
「いや違うよ、これは透君にって預かったんだ」
そこにはカタカナで『ナガタトオル様』と書いてあった。裏面には男らしい文字で張ヶ谷至と書いてあった、気づいた瞬間泣きそうになった。
「その人だよ、すごいよね。一瞬であの場を収めたよ。透君のこと心配してた…初対面じゃないよね?」
ヒナタが俺を覗き込んで話すようにうながす、今度は俺が洗いざらいしゃべる番だ。
「へー透君の初恋か。また会えるなんて赤い糸じゃない?」
「でも、俺は彼のことを知らなさすぎる。場を治めることができるくらい凄いアルファならきっともう」
ヒナタが俺の手を握ってポンポンと叩いた。そしてポケットから小さな紙を出して読み上げる。
「歳は21歳O型。大学3年生。工学部の人らしいよ。建築現場で働いてたのは社会勉強だって。あと、ケーキ屋さんのとこに何度も通って透君のこと聞きだそうとしたって。透君はどう思った?」
「俺は嬉しかった、でも怖かった」
今度はヒナタがニヤリとする。そして、ふんふんとわざとらしく大きくうなずいて
「それってさ。好きになるのが怖いって意味の怖いだろ。好きなんじゃないか?」
俺は思わずテーブルに突っ伏した、そしてヒナタを睨む。
「良かったじゃない。だって明日会って話ができるんだよ?」
俺はコクリとうなずく。ヒナタがわしゃわしゃっと俺の頭を撫でた。
盛大なブーメランはしっかりと突き刺さった。
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