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13.ツバサの告白、ヒナタの変化
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宣言通り、ツバサはそのあと少しして学校を休んだ。
2週間たって学校に現れたツバサは変わったような変わってないようなと観察して、あの頑丈そうだったチョーカーがあっさりしたものに変わっていることに気づいた。
ツバサはニヤリと笑って手をひらひらさせていた。
放課後ヒナタと二人でツバサを部屋に連行する。
確かにツバサからほんの少し甘酸っぱいような匂いがした。これがツバサのアルファの匂いなんだろう。
ツバサは部屋に入るなり、俺とヒナタに抱き着いてきた。
「ごめん、僕4月から通信の授業に変える」
ツバサはちょっとだけ寂しそうな顔をして俺ら二人の肩をポンポンと叩いた。
「彼が好きだ。番になって思い知った。彼の就職が東京でさ、やっぱりついていくことにした。僕が一緒にいたい…彼の側にいたいって思うんだ」
俺はヒナタと目を合わせてツバサをまた見た。もう決めているって顔だった。俺はその表情で悟った。
「そうか、生活変えてもいいくらい覚悟を決めたのか。すごいな、うらやましいよ」
ツバサは照れた顔をした後、ちょっと目が潤んでいるヒナタの頭を撫でた。襟のボタンをはずして細いチェーンを引き出す。その先には指輪があって。
「結婚してきた」
「良かったね!」
俺は驚いたがヒナタは出そうだった涙が引っ込んで嬉しそうに笑った。ツバサとヒナタは小学部の頃から仲が良かった。彼の話もかなり聞いてきたのだろう。
「おめでとう」
「ありがとう」
二人の親密な雰囲気は少しだけうらやましかった。俺たちは部屋の中に入っていつもの席に着いた。
ヒナタはうつむいて膝の上で手をぐっと握った。
「僕ずっと怖かったけど吉岡さんとのお付き合い順調だよ。ツバサや透君を見てて思ったんだ、僕もちゃんと人を好きになってみたいって。僕はまだヒートも来ない不完全なオメガだからずっと逃げてた。ツバサ、ほんとはもっと早く彼と番う予定だったんだろ?だけど僕が心配だから決断できなかったんじゃない?もう大丈夫だよ。大丈夫じゃないかもだけど、頑張るよ。だから幸せになって」
ヒナタの決意の言葉にツバサはうつむく。俺が手を伸ばそうか悩んでいたら、一粒綺麗な涙を流してツバサが顔を上げた。
「ヒナタがそんな弱い人間だなんて思ってないよ、僕が怖気づいてただけだ」
ツバサはいつもお兄さん然としたところがあった、そんなツバサでも怖いと思うのか。
俺は二人を見守る。
アルファの中には執着が強くて番になったオメガを家から出さないという事もあるらしい。二人のやりとりの根柢にもう会えなくなるかもしれないという思いがあったのを知った。
二人は助け合ってこの学園を過ごしてたんだと改めて理解した。
「ほんとに、うらやましいな」
俺は心からそうつぶやいた。
至君からは東京の大学に戻ったとメッセがあった。だけど毎日”おはよう”と”おやすみ”のメッセが来る。たまにおいしいものを食べたりするとその写真が送られてきた、一口かじってあったりして至君らしくて笑ってしまう。
次またこっちに来るのは至君の誕生日がある週の週末。紅葉狩りに行こうという話になった。高校生の初デートが紅葉狩りなんて渋いなってツバサとヒナタに笑われた。
「大学生にプレゼントってさ。何をあげたらいいのかな?」
ヒナタはそうだねーと言ったまま固まった。ツバサはリュックとか?文具とか?と具体的にアイデアをくれた。それを参考にお小遣いの範囲内で準備した。
ヒナタは吉岡さんと何度かデートを重ねているそうだ。ヒナタはますます可愛くなっていく。
確実に俺たちは何かに向かって進んでいる。
2週間たって学校に現れたツバサは変わったような変わってないようなと観察して、あの頑丈そうだったチョーカーがあっさりしたものに変わっていることに気づいた。
ツバサはニヤリと笑って手をひらひらさせていた。
放課後ヒナタと二人でツバサを部屋に連行する。
確かにツバサからほんの少し甘酸っぱいような匂いがした。これがツバサのアルファの匂いなんだろう。
ツバサは部屋に入るなり、俺とヒナタに抱き着いてきた。
「ごめん、僕4月から通信の授業に変える」
ツバサはちょっとだけ寂しそうな顔をして俺ら二人の肩をポンポンと叩いた。
「彼が好きだ。番になって思い知った。彼の就職が東京でさ、やっぱりついていくことにした。僕が一緒にいたい…彼の側にいたいって思うんだ」
俺はヒナタと目を合わせてツバサをまた見た。もう決めているって顔だった。俺はその表情で悟った。
「そうか、生活変えてもいいくらい覚悟を決めたのか。すごいな、うらやましいよ」
ツバサは照れた顔をした後、ちょっと目が潤んでいるヒナタの頭を撫でた。襟のボタンをはずして細いチェーンを引き出す。その先には指輪があって。
「結婚してきた」
「良かったね!」
俺は驚いたがヒナタは出そうだった涙が引っ込んで嬉しそうに笑った。ツバサとヒナタは小学部の頃から仲が良かった。彼の話もかなり聞いてきたのだろう。
「おめでとう」
「ありがとう」
二人の親密な雰囲気は少しだけうらやましかった。俺たちは部屋の中に入っていつもの席に着いた。
ヒナタはうつむいて膝の上で手をぐっと握った。
「僕ずっと怖かったけど吉岡さんとのお付き合い順調だよ。ツバサや透君を見てて思ったんだ、僕もちゃんと人を好きになってみたいって。僕はまだヒートも来ない不完全なオメガだからずっと逃げてた。ツバサ、ほんとはもっと早く彼と番う予定だったんだろ?だけど僕が心配だから決断できなかったんじゃない?もう大丈夫だよ。大丈夫じゃないかもだけど、頑張るよ。だから幸せになって」
ヒナタの決意の言葉にツバサはうつむく。俺が手を伸ばそうか悩んでいたら、一粒綺麗な涙を流してツバサが顔を上げた。
「ヒナタがそんな弱い人間だなんて思ってないよ、僕が怖気づいてただけだ」
ツバサはいつもお兄さん然としたところがあった、そんなツバサでも怖いと思うのか。
俺は二人を見守る。
アルファの中には執着が強くて番になったオメガを家から出さないという事もあるらしい。二人のやりとりの根柢にもう会えなくなるかもしれないという思いがあったのを知った。
二人は助け合ってこの学園を過ごしてたんだと改めて理解した。
「ほんとに、うらやましいな」
俺は心からそうつぶやいた。
至君からは東京の大学に戻ったとメッセがあった。だけど毎日”おはよう”と”おやすみ”のメッセが来る。たまにおいしいものを食べたりするとその写真が送られてきた、一口かじってあったりして至君らしくて笑ってしまう。
次またこっちに来るのは至君の誕生日がある週の週末。紅葉狩りに行こうという話になった。高校生の初デートが紅葉狩りなんて渋いなってツバサとヒナタに笑われた。
「大学生にプレゼントってさ。何をあげたらいいのかな?」
ヒナタはそうだねーと言ったまま固まった。ツバサはリュックとか?文具とか?と具体的にアイデアをくれた。それを参考にお小遣いの範囲内で準備した。
ヒナタは吉岡さんと何度かデートを重ねているそうだ。ヒナタはますます可愛くなっていく。
確実に俺たちは何かに向かって進んでいる。
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