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聖女暗殺編
第58話 魔王軍の侵攻(2)
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黒魔。
それは彼に与えられた二つ名のようなものであり、冒険者でその名を知らぬものは居ない。
冒険者ギルドにはランクという制度があり、SからEまでが存在する。
彼は数少ないSランクの冒険者であり、国家からも信頼を得るほどの実力者であった。
二つ名の由来はそのまま。
彼が纏う魔力は黒く、見たものの印象に残り続けるほどに──カッコいいものだからだ。
黒い魔力で黒魔。単純だが、だからこそ彼を表すには最適なものだった。
名は、アギト。黒髪赤目、中背の好青年。
生まれも育ちもプラヴィーチリの大陸だ。
女神との交流は少ないが、こういう事態では女神から直接依頼を受けることもある。
基本は女神の要望であろうと、タラス国王を仲介して渡されることが多いのだ。
”こういう事態”。
アギトとしても想定外であったが、魔王軍が歩を揃えて攻めて来たのである。
今までも魔獣の侵攻はあったものの、規模は小さなことが多かった。
それは主催が魔王ではなく、そこらへんの魔族がちょっと力を付けて纏め上げた魔獣集団だったから、である。
それと比べ、今回の侵攻は魔王によるものだと、女神から聞いていた。
この数の魔獣を統括して攻めてこれるのは魔王くらいだから、それには納得である。
アギトは魔獣討伐のプロフェッショナルであるが、そんな彼から見た魔王統括の魔獣の厄介な点は、その能力にある。
通常の魔獣と比べ、魔王の支配下にある魔獣は、何故かステータスが高くなる。
とはいえ、今回攻めてきているDランク相当の魔獣であれば大した違いは感じられない。
討伐を依頼されたアギトだが、その役目は比較的簡単なものだ。
今回、Bランクの魔獣が2体ほど混ざっていたそうだが、そのうちの1体は騎士団が、もう1体は勇者が処理することになっている。
アギトとしても戦士長に獲物を譲るのは悪い気はしないし、勇者であれば花を持たせるべきだろう。
いつか魔王と対峙する際にお世話になるだろうから、共闘くらいしておきたいというのが本音だ。
彼のこの願いは直ぐに叶うこととなるのだが、それはまた別の話として。
とりあえず、担当するDランク1万体は余裕で討伐可能だ。
アギトは魔法剣士のような役割である為、対集団戦はさほど得意ではないのだが、Dランクならば問題はない。
天職は剣聖。
これは父親譲りで、母は剣士だったのだとか。
出会いや結婚の話などはどうでも良いからしないとして、父と母には感謝している。
天職というのは、遺伝情報の影響を受ける。
決して遺伝するのではなく、遺伝情報に基づいて天職が決定されるのだ。
母親のお腹の中にいる時、人は皆天職を持っていない。
生まれた時初めてその人の天職は決まることとなる。
外界に初めて接した時、神からの祝福としてこれを受け取る、ということだ。
アギトの遺伝情報は父親に似ていたのだろう。それに最適な天職である、剣聖を与えられたのだ。
アギトには関係ないが、固有スキルも遺伝情報の影響を受ける。
ただしこれは固有スキルの系統であって、固有スキルの発現は影響を受けることがない。
どういうことか。
父親と母親が固有スキルを持っているから、子供も固有スキルを持って生まれやすい、というのは間違いだ。
父親と母親が固有スキルを持っていようがいまいが、子供が固有スキルを発現する可能性は変わらない。
ただし、発現した場合に限り、父や母、親族の固有スキル系統と似たものが出やすいのだ。
父親が攻撃系統、母親が固有スキルなし、子供に固有スキルが発現した場合、その子の固有スキルは攻撃系統の可能性が最も高いだろう。
稀に、父親と母親のどちらもが固有スキルを持っていて、どちらからも系統を継ぐ子もいるのだが、それはレアケースである。
アギトの父は固有スキルを持たなかったが、母は固有スキルを持っていた。
強力なものではないにしろ、剣士である母が剣聖である父と渡り合える程度には役立つものだったらしい。
が、残念ながら。
子であるアギトに固有スキルはない。
受け継いだものは剣聖という才能だけだが、それだけでも十分に恵まれているだろう。
そんな恵まれた生まれでコツコツと努力をし、現在に至る。
魔法剣士を選んだ理由は、彼が半ば厨二病を患っているからであった。
それを名乗るだけの努力を本人はしているのだから、そこは目を瞑ってあげよう。
武器は一般的なショートソード。
特注品の魔道具で、中には合計6つの魔法が埋め込まれている。
アギト自身も魔法は使えるが、剣に仕込んでこそ魔法剣士。ロマンの追求には抜かりがない。
ゆっくりと腰から剣を抜く。
白銀の刀身がその身を顕にし、太陽の光を綺羅綺羅と反射する。
刀身には6つの文字が掘られている。
それはここらの文字ではなく、かつて使われたルーンと呼ばれる文字だ。
今でこそその使い手は少ないものの、それによって宿された魔法は高い魔術効率を誇る。
アギト自身の使う魔法は強化魔法が主なものであり、攻撃魔法は習得していない。
そのため、剣に宿されている魔法は攻撃魔法がほとんどだ。
作成には魔術師ギルドマスターと付与師ギルドマスターの2人が携わっている。
「しかし……圧巻だな」
アギトは眼前に広がる光景──魔獣の群れに息を呑む。
1万の魔獣というのは中々見れるものではない。
300年前ならともかく、19歳のアギトにとっては初めて見る光景だった。
だが、緊張はない。
剣を軽く握りしめ、自然体で構えている。
「じゃあ、行くか」
それが合図となった。
スタッ
と、軽快な音を立て、アギトの姿が消える。
───怨死霊とオーク・ゾンビか。リッチとスケルトン・アーチャーは厄介だが……。
音より速く移動したアギトの前に迫る、魔獣の軍勢。
目の前に居るのは、怨死霊とオーク・ゾンビが合計13体。
「はっ!」
それらが反応するよりも早く、アギトは剣を横薙ぎした。
怨死霊とオーク・ゾンビが切り裂かれ、地面に伏していく。
すかさず、その後ろからリッチの<火球>が放たれる。
それを地面を蹴るように上へと回避すれば、そこにはスケルトン・アーチャーの矢が放たれた。
「チッ!」
だが、さすがは剣聖。
空中で姿勢を変えて剣を振るい、その矢を撃ち落としていく。
地面に着地するも、数が多いだけあり、次々と追撃の一手がアギトに迫った。
「数を減らさせてもらうぞ────<聖爆>ッ!」
アギトが唱えると、剣に刻まれたルーンの1つが黄色く光りだし、魔獣たちの足元に巨大な魔法陣が描かれる。
少しの間があり。
それは眩い光を放ち、アンデッドたちに多大なダメージを与えた。
ウアァ………
アアアァァァ………
ウ……アァアアア………
そんな力ない声を上げ、苦しそうに死んでいくアンデッドたち。
ボロボロとその外形が崩れ、地面へと還っていく様子をアギトは眺める。
<聖爆>は180分に1度しか使えないが、アンデッドに対して絶大な効果を発揮する。
広大な範囲に渡り、聖属性の強力なダメージ。
総ダメージで言えばトップクラスの魔法だろう。
ちなみに第4階級である。
魔獣たちがアギトに密集していたこともあり、それだけで数は半分ほどまで減らされる。
普通の魔獣であればここで一度攻撃の手を緩めるのかもしれないが、アンデッドたちはそれを気にせず再び攻撃を開始せんとアギトへと肉薄した。
「<閻球>」
アギトに迫っていた魔獣の数を減らせたこともあり、残りの魔獣とはかなりの距離を取れている。
落ち着いてアンデッドの弱点である炎属性の魔法を放ち、少しずつ数を減らそうということだ。
刀身に宿った文字の1つが、今度は赤く輝く。
魔法陣はアギトの伸ばした左手の前に現れる。
そこから黒い炎の球が現れ、アンデッドたちに着弾した。
そして、爆発する。
黒いドームのようなものが更に周りの魔獣たちを巻き込み、焼き尽くした。
強力な魔法なだけあり、1度で殺せるのは200体前後。
アギトの魔力の関係からして、魔力切れまで魔法を使っても、3000体程度しか殺せない。
全滅は不可能だ。
それを5度ほど放ち、1000体程度の処理をした。
「<剣魔付与>」
だが、他にも切り札はある。
その1つが<剣魔付与>だ。
剣に属性を纏わせるというもの。
今回はアンデッドが相手ということもあり、刀身には炎を宿す。
勢いよく燃える炎の剣が出来上がるのだが、それはアギトには影響を及ぼさない。
「……やるか」
身体能力の強化のために、身体に魔力を纏う。
魔法を使わない剣士の魔力に使う方としては一般的で、身体能力の超強化を図ることが可能だ。
アギトが纏うのは黒き魔力。
そして、魔獣の軍勢へと突っ込んだ。
「はぁッ!」
剣を振るいながら魔獣の軍勢に突撃すれば、それだけで数体の魔獣が死んでいく。
「<四連一閃>」
目にも止まらぬ速さで4度、剣を横薙した。
その間、およそ1秒。
左から右、そしてそれを返し。そんな動作を繰り返すこと2度。
それに<剣魔付与>の効果も乗り、目の前に居る魔獣は処理されていく。
攻撃の隙さえ与えない。
相手が攻撃するよりも早く倒してしまえば良いのだ。
黒き魔力によって強化されたアギトの身体能力に対抗できるものは魔獣の軍勢には居なかった。
それから10分後。
魔獣の軍勢は壊滅した。
それは彼に与えられた二つ名のようなものであり、冒険者でその名を知らぬものは居ない。
冒険者ギルドにはランクという制度があり、SからEまでが存在する。
彼は数少ないSランクの冒険者であり、国家からも信頼を得るほどの実力者であった。
二つ名の由来はそのまま。
彼が纏う魔力は黒く、見たものの印象に残り続けるほどに──カッコいいものだからだ。
黒い魔力で黒魔。単純だが、だからこそ彼を表すには最適なものだった。
名は、アギト。黒髪赤目、中背の好青年。
生まれも育ちもプラヴィーチリの大陸だ。
女神との交流は少ないが、こういう事態では女神から直接依頼を受けることもある。
基本は女神の要望であろうと、タラス国王を仲介して渡されることが多いのだ。
”こういう事態”。
アギトとしても想定外であったが、魔王軍が歩を揃えて攻めて来たのである。
今までも魔獣の侵攻はあったものの、規模は小さなことが多かった。
それは主催が魔王ではなく、そこらへんの魔族がちょっと力を付けて纏め上げた魔獣集団だったから、である。
それと比べ、今回の侵攻は魔王によるものだと、女神から聞いていた。
この数の魔獣を統括して攻めてこれるのは魔王くらいだから、それには納得である。
アギトは魔獣討伐のプロフェッショナルであるが、そんな彼から見た魔王統括の魔獣の厄介な点は、その能力にある。
通常の魔獣と比べ、魔王の支配下にある魔獣は、何故かステータスが高くなる。
とはいえ、今回攻めてきているDランク相当の魔獣であれば大した違いは感じられない。
討伐を依頼されたアギトだが、その役目は比較的簡単なものだ。
今回、Bランクの魔獣が2体ほど混ざっていたそうだが、そのうちの1体は騎士団が、もう1体は勇者が処理することになっている。
アギトとしても戦士長に獲物を譲るのは悪い気はしないし、勇者であれば花を持たせるべきだろう。
いつか魔王と対峙する際にお世話になるだろうから、共闘くらいしておきたいというのが本音だ。
彼のこの願いは直ぐに叶うこととなるのだが、それはまた別の話として。
とりあえず、担当するDランク1万体は余裕で討伐可能だ。
アギトは魔法剣士のような役割である為、対集団戦はさほど得意ではないのだが、Dランクならば問題はない。
天職は剣聖。
これは父親譲りで、母は剣士だったのだとか。
出会いや結婚の話などはどうでも良いからしないとして、父と母には感謝している。
天職というのは、遺伝情報の影響を受ける。
決して遺伝するのではなく、遺伝情報に基づいて天職が決定されるのだ。
母親のお腹の中にいる時、人は皆天職を持っていない。
生まれた時初めてその人の天職は決まることとなる。
外界に初めて接した時、神からの祝福としてこれを受け取る、ということだ。
アギトの遺伝情報は父親に似ていたのだろう。それに最適な天職である、剣聖を与えられたのだ。
アギトには関係ないが、固有スキルも遺伝情報の影響を受ける。
ただしこれは固有スキルの系統であって、固有スキルの発現は影響を受けることがない。
どういうことか。
父親と母親が固有スキルを持っているから、子供も固有スキルを持って生まれやすい、というのは間違いだ。
父親と母親が固有スキルを持っていようがいまいが、子供が固有スキルを発現する可能性は変わらない。
ただし、発現した場合に限り、父や母、親族の固有スキル系統と似たものが出やすいのだ。
父親が攻撃系統、母親が固有スキルなし、子供に固有スキルが発現した場合、その子の固有スキルは攻撃系統の可能性が最も高いだろう。
稀に、父親と母親のどちらもが固有スキルを持っていて、どちらからも系統を継ぐ子もいるのだが、それはレアケースである。
アギトの父は固有スキルを持たなかったが、母は固有スキルを持っていた。
強力なものではないにしろ、剣士である母が剣聖である父と渡り合える程度には役立つものだったらしい。
が、残念ながら。
子であるアギトに固有スキルはない。
受け継いだものは剣聖という才能だけだが、それだけでも十分に恵まれているだろう。
そんな恵まれた生まれでコツコツと努力をし、現在に至る。
魔法剣士を選んだ理由は、彼が半ば厨二病を患っているからであった。
それを名乗るだけの努力を本人はしているのだから、そこは目を瞑ってあげよう。
武器は一般的なショートソード。
特注品の魔道具で、中には合計6つの魔法が埋め込まれている。
アギト自身も魔法は使えるが、剣に仕込んでこそ魔法剣士。ロマンの追求には抜かりがない。
ゆっくりと腰から剣を抜く。
白銀の刀身がその身を顕にし、太陽の光を綺羅綺羅と反射する。
刀身には6つの文字が掘られている。
それはここらの文字ではなく、かつて使われたルーンと呼ばれる文字だ。
今でこそその使い手は少ないものの、それによって宿された魔法は高い魔術効率を誇る。
アギト自身の使う魔法は強化魔法が主なものであり、攻撃魔法は習得していない。
そのため、剣に宿されている魔法は攻撃魔法がほとんどだ。
作成には魔術師ギルドマスターと付与師ギルドマスターの2人が携わっている。
「しかし……圧巻だな」
アギトは眼前に広がる光景──魔獣の群れに息を呑む。
1万の魔獣というのは中々見れるものではない。
300年前ならともかく、19歳のアギトにとっては初めて見る光景だった。
だが、緊張はない。
剣を軽く握りしめ、自然体で構えている。
「じゃあ、行くか」
それが合図となった。
スタッ
と、軽快な音を立て、アギトの姿が消える。
───怨死霊とオーク・ゾンビか。リッチとスケルトン・アーチャーは厄介だが……。
音より速く移動したアギトの前に迫る、魔獣の軍勢。
目の前に居るのは、怨死霊とオーク・ゾンビが合計13体。
「はっ!」
それらが反応するよりも早く、アギトは剣を横薙ぎした。
怨死霊とオーク・ゾンビが切り裂かれ、地面に伏していく。
すかさず、その後ろからリッチの<火球>が放たれる。
それを地面を蹴るように上へと回避すれば、そこにはスケルトン・アーチャーの矢が放たれた。
「チッ!」
だが、さすがは剣聖。
空中で姿勢を変えて剣を振るい、その矢を撃ち落としていく。
地面に着地するも、数が多いだけあり、次々と追撃の一手がアギトに迫った。
「数を減らさせてもらうぞ────<聖爆>ッ!」
アギトが唱えると、剣に刻まれたルーンの1つが黄色く光りだし、魔獣たちの足元に巨大な魔法陣が描かれる。
少しの間があり。
それは眩い光を放ち、アンデッドたちに多大なダメージを与えた。
ウアァ………
アアアァァァ………
ウ……アァアアア………
そんな力ない声を上げ、苦しそうに死んでいくアンデッドたち。
ボロボロとその外形が崩れ、地面へと還っていく様子をアギトは眺める。
<聖爆>は180分に1度しか使えないが、アンデッドに対して絶大な効果を発揮する。
広大な範囲に渡り、聖属性の強力なダメージ。
総ダメージで言えばトップクラスの魔法だろう。
ちなみに第4階級である。
魔獣たちがアギトに密集していたこともあり、それだけで数は半分ほどまで減らされる。
普通の魔獣であればここで一度攻撃の手を緩めるのかもしれないが、アンデッドたちはそれを気にせず再び攻撃を開始せんとアギトへと肉薄した。
「<閻球>」
アギトに迫っていた魔獣の数を減らせたこともあり、残りの魔獣とはかなりの距離を取れている。
落ち着いてアンデッドの弱点である炎属性の魔法を放ち、少しずつ数を減らそうということだ。
刀身に宿った文字の1つが、今度は赤く輝く。
魔法陣はアギトの伸ばした左手の前に現れる。
そこから黒い炎の球が現れ、アンデッドたちに着弾した。
そして、爆発する。
黒いドームのようなものが更に周りの魔獣たちを巻き込み、焼き尽くした。
強力な魔法なだけあり、1度で殺せるのは200体前後。
アギトの魔力の関係からして、魔力切れまで魔法を使っても、3000体程度しか殺せない。
全滅は不可能だ。
それを5度ほど放ち、1000体程度の処理をした。
「<剣魔付与>」
だが、他にも切り札はある。
その1つが<剣魔付与>だ。
剣に属性を纏わせるというもの。
今回はアンデッドが相手ということもあり、刀身には炎を宿す。
勢いよく燃える炎の剣が出来上がるのだが、それはアギトには影響を及ぼさない。
「……やるか」
身体能力の強化のために、身体に魔力を纏う。
魔法を使わない剣士の魔力に使う方としては一般的で、身体能力の超強化を図ることが可能だ。
アギトが纏うのは黒き魔力。
そして、魔獣の軍勢へと突っ込んだ。
「はぁッ!」
剣を振るいながら魔獣の軍勢に突撃すれば、それだけで数体の魔獣が死んでいく。
「<四連一閃>」
目にも止まらぬ速さで4度、剣を横薙した。
その間、およそ1秒。
左から右、そしてそれを返し。そんな動作を繰り返すこと2度。
それに<剣魔付与>の効果も乗り、目の前に居る魔獣は処理されていく。
攻撃の隙さえ与えない。
相手が攻撃するよりも早く倒してしまえば良いのだ。
黒き魔力によって強化されたアギトの身体能力に対抗できるものは魔獣の軍勢には居なかった。
それから10分後。
魔獣の軍勢は壊滅した。
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