未来の悪役令嬢

えりんこ

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第1章 プロローグですわ

今、そこにある危機

こんばんわアンジェリーナです。あれから早いもので10日経ちました。
悪趣味な女神像に頭をぶつけてから3日程寝込んでいたみたいですわ。目覚めたとき何時もお忙しい筈のお父様や
お母様も傍にいらして手を握っていて下さいましたわ。お二人とも涙ぐんでいらしたみたい。

胸が熱くなりますわ。私は愛されておりますのね しかし二人とも若くて綺麗ですわね。
私の前世よりも多分、若いわね。
思わずジェラシーですわ。話が脱線しましたわごめんあそばせ
色々とこの状況を整理したいと思います。

私の名前はアンジェリーナ=ラ=トゥール=エトワール
6歳のピチピチ美幼女(一々表現が古臭いのは中の人がオバサンのせいですわ 絶対に)
歴史を辿ると王家にも縁が続く由緒ある公爵家の長女ですわね。貴族院議長の現公爵の父と
隣国アルペール 王弟殿下第二王女だった母。
そして可愛くって生意気盛りの弟二人の5人家族ですわ。
そこまで頭の中で整理して溜息をつく。

「お嬢様 やはりまだ具合が悪いのですか?お怪我なされたところ痛みますか?」
侍女のジルが心配気な顔をして覗き込む
「お医者さまをお呼びした方が宜しいでしょうか?」
執事のグレアムも自分の方が大丈夫かって位の青い顔して此方を覗き込む

(やばい やばい これ以上心配を掛けたらこの二人の方が倒れちゃう)

アンジェリーナは慌てて取り合えずこの場を取り繕った
「私は大丈夫よ二人にも心配をかけたわね」
「お嬢様、本当に心臓が止まると思いましたわ」
「私もです グレアム自分がついていながら
 アンジェリーナ様にお怪我をさせてしまい自分を許せません!」

グレアムは今にも自害しそうな位に動揺している
(嫌だ、本当に腹でも切りそうな勢いだわ)
如何にかして切り抜けなければこの忠義心溢れる若者を殺しかねない

「本当に大丈夫ですわ。只、長く寝過ぎたみたいで頭がすっきりしないだけなのよ」
なるべく保護欲をそそる様に微笑んだ。 目覚めてからは日にちは経っているのだからと
そして二人の従者にお茶を頼んでからゆっくりしたいので暫く一人にしてくれと申し付けた。
まだ傍に付き添っていたそうなジルとグレアムだったが流石、公爵家の使用人だけはある
幼い主の意向を汲み取り頭を下げ静かに部屋を出て行った。

これで暫く時間が稼げるはず。 もう一度自分の事を考えてみよう

ところでここはどこ?


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