未来の悪役令嬢

えりんこ

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第1章 プロローグですわ

どうでもいい事に限って中々忘れない

如何お過ごしでしょうか?  アンジェリーナです

悪夢の婚約話騒動から少し日が経ちましたが まだ、立ち直れておりません。
それでも毎日やるべき事は山程ございまして 私を寝込ませてくれませんわ。 こんな傷心の乙女なのに
大人に混じっての会議や 会合 独楽鼠の様に働きっぱなしですわよ。これが世に言う
ブラック企業なんでございますね この世界は労働条件?なにそれ?美味しいの?ですからねえ・・・・

もう少ししたら《働き方改革》も必要ですわ 私が死ぬーーーーーーー
そんな事を朦朧とした意識の中で書類に目を通す 七歳児がやる事じゃないわよね? 絶対
宿題にしては多すぎるし こんな難しい案件持ってくるな!

OH!隠し切れない前世の自分が溢れ出ていますわ・・・段々、お嬢様じゃ無くなっているみたい。
これじゃあ只の社蓄だよ。マリーと遊びたいよ~~~~グスン。

そんな中、天は我を見捨ててはいなかった  マリーからお誘いがありましたわ。
重要ではない用件は全部ポイ!して 次回に回す 明日、明日 楽しみだわ~~
手土産何にしましょ?前回持って行って評判だったフルーツ・タルトでも作ろうかしら?
それともチーズ・ケーキかしら?この世界は材料があるくせに余りレシピが少なくてついつい、作りましたのよ
中身がヘッポコなくせにアンジェリーナったら凄いチート持ちだから作れましたの

その影には協力してくれる公爵家の使用人みんながいるからですわね。感謝ですわ
あっ、私レストランも経営しておりますのよ ケーキ類は王宮にも卸しておりますの
一度、サミュエル様に持っていったケーキやクッキーを姉姫様方や王妃様に気に入られましたの。
七歳児が考案したものを王族が食べている事実って如何なのかしら?
止めよう、深く考えると負けの様な気がする。

こうやって言うと凄い七歳児みたいですが全て現世のアンジェリーナの力ですわ
だって中身が私ですわよ? 他の誰かが転生者だったらこの世界はもっと発展したでしょうね~
産業革命とか起こしちゃったりして・・・残念ながらそんな頭脳はございません


ダンスのレッスンが終わりましたら 気分転換にケーキを作りましょう そうしましょう
一杯作って弟達のおやつにして 屋敷の皆にも食べて貰いましょう
喜んで食べてくれる人が沢山いるって幸せなんですわね。嫌な事忘れてしまいますわ。
前世むかしもこうやって愛する人に喜んで貰いたくって作った記憶が心の隅に残っている
引きずっても仕方の無い事なのに ふとした瞬間つい、思い出す。

こよ世に生を受けて7年・・・その前の自分は幾つまで生きていられたのだろう?
私が今、ここにいる その意味は一体、何なんだろう? 本当に神様や女神様に転生させられたのかしら?
考えても仕方の無い事だわ・・・とケーキ作りに没頭する事にした


*********************

「うわ~~~、姉さま いつもにましてこのケーキ凄く美味しいです」
興奮した声で話し掛けているのは
二番目の弟ジュリアン 三歳の可愛い盛りですの銀色でサラサラな髪の毛が可愛い美幼児
そしてもう一人は黙って一心不乱にケーキを頬張る 上の弟で癖の有る黒い髪の毛が可愛い美少年のテオドール

しかしエトワール家うちの姉弟は見目形をバラバラにした容姿していますわね
私は父親譲りの癖の無いサラサラの黒髪でエメラルドの瞳
テオドールは髪の毛の色は同じだけどお母様に似て癖の強いウエーブがかかっている
瞳はサファイヤブルー とても綺麗なの お母様と一緒なの
ジュリアンはお母様譲りの銀髪で触るととても気持ち良い 瞳は私とお父様と同じエメラルド
雰囲気は流石、エトワール て感じなのに見た目は何故かしら?違うのね・・・

「お姉様、僕はこのケーキも好きだけどチョコレートのケーキが一番好きです」
口の端にケーキをくっけたテオが言う・・・何だろう?  何だっけ?
ああ、そうだ、以前モントローズ家に手土産で持っていった時の事だ

「アンジェ、このケーキも君の手作りかい? 甘くなくて僕でも食べられる 月並みの言葉で済まないが凄く美味しいよ。 ありがとう」 
少年らしい表情をしていた

(あの時は珍しくストレートに褒めて下さいましたわね)
何時でもな少年は 美しい顔してを吐く
オブラートに何十も包まれているから直ぐには気が付かないから余計にたちが悪い 蝕まれる

只、あの素顔がもう一度見たいな~なんて考えてしまって
(時間もまだまだ有ることだしガトーショコラも作ろうかしら?マリー好きだったわよね?
別にアル様だけに持っていくわけじゃないんですわ)
どうでも良い日常の一コマを思い出すのは何故だろう?

(お姉様、何だろう?一人で赤くなったり青くなったりしている)
ジュリアンは不思議そうだったが
姉の心弟知らず 今は目の前のご馳走ケーキに没頭した



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