未来の悪役令嬢

えりんこ

文字の大きさ
23 / 70
第2章 怒涛の学園生活の始まりですわ

誰が為に薔薇は微笑む

御機嫌よう アンジェリーナです
通常の生活が戻ってきましたわ・・・戻ってきていると信じたい今日、この頃

授業もしっかり受けましたわ お友達とだってバッチリですわ。色々なご令嬢達とお知り合いになれましたのよ
しかし何でしょうか男子生徒は私に近寄ってくれません。(マリーも何処と無く遠巻きにされております)
私はこの悪役顔なのでしょうがないと思いますが 何でこの可愛らしさ200%のマリーがですの?

謎が多いですわ~ いえね、お隣の席の男の子に一度話しかけたのですが
「ぼ、僕はまだ人生お、終わりたくないのですみません」とか言われてしまいましたわ。
本当に訳分りません 別に悪役令嬢風と言っても人生終わりになんてしません事よ失礼しちゃいますわ

マリーやアンネッタ、クリスティアーネに其れを言ったら何故か皆様訳知り顔で頷いておりました。
途中で会話に加わったサミュエル様も凄く納得なさっておりました。解せぬ。

「本当にアンジー分んないのかよ 鈍いのもここまで来ると国宝級だぞ アルの奴浮かばれねーな」
あらー酷いですわ 何が国宝なんでしょ?なんで アル様?

「何時もはお兄様なんかたまに酷い目にあっちゃえとか思いますが・・・御免なさいお兄様」
何気にマリー、アルフレッド様に毒吐いておりますのね・・やっぱり兄妹?

「「お可哀想なアルフレッド様・・あんなに熱心に(愛を)囁いておりますのに」」
何で皆様、揃いも揃ってアルフレッド様の名前持ち出すんですの?

アンジェリーナは困惑しっぱなしだった。それを見た一同はまた溜息をついた

「お話の最中失礼します、殿下。エトワール嬢とお話しする機会を与えて頂いても宜しいでしょうか?」
・・・えっ、誰?
「私の事は気にしないで良いが アンジーに聞いてくれ」 サミュエルが事も無げに言う
「それではお許しが出たので名乗せて頂きます。ブランシャール=セレスタン と申します
エトワール嬢、アンジェリーナ様と御呼びしても宜しいでしょうか?」 

「ええ、宜しくてよ セレスタン様で宜しいですよね?」
「ああ、私の事はブランシャールと御呼びいただけたら幸いです」
何でいきなり名前呼びなの?まあいいでしょう。

「本当はもっと早くにお近づきになりたかったのですが色々、妨害がありまして。奇麗な薔薇を独り占めするとは貴女の婚約者はとても罪な方だ。 今度、ゆっくりお話などしたいのでお茶にでも行きませんか?」

アンジェリーナはブランシャールと名乗った男の事をさり気なく観察した
亜麻色の髪の毛ライトグリーンの瞳 それなりに整った顔立ち 
セレスタン家と言えば外務大臣補佐で伯爵家の家柄な筈だ。 
周りのお嬢様にとっては優良物件に違いない

この方、なあに初対面でお誘い掛けているの?お友達とかじゃなくて?
私、一応婚約者おりますのよそう云って 距離を取ろうとした。
「行き成り不躾で申し訳ございません。アンジェリーナ様は覚えていないのでしょうが園遊会で一度お会いしております その時の薔薇の精のような微笑を掛けていただきまして忘れられなかった」

「ああ、そうなのですか一度お会いしていたのですね。御免なさい 記憶に無くて」
困惑した声でアンジェリーナが口を開く
「その後も何度もお近づきになれる機会を探していたのですがことごとく潰されて・・」

何でしょ この人一度見ただけでずっと思っていたの? 前世で云うストーカーモドキ?
アンジェリーナだって女の子なのだからイケメンに告白をされて嫌な訳じゃない
只、時と場合によるんじゃなくて? こんな晒し者みたいなのは嫌ですわ


いきなりデートのお誘いなの? こんな皆様が見て 聞き耳立てているこの場所で?随分と大胆なお方ね
皆、アンジェリーナがどう返事をするのか興味有り気に見ている 
「あの、ですわねえ・・・・」
アンジェリーナが言葉を発しようとしたその時

「断るよね」 凄みのある静かな声が響いた
「アルフレッド様どうして此処に?」
中等部と高等部は 棟其の物が離れている為 行き行きするのは時間が掛かる で
どうしてこのタイミングで来るのかしら? アル様の方が立派なストーカーになれそうですわね。

そんな不謹慎な事を考えてしまう アンジェリーナだった。
「嫌だな~そんな眼で見ないでよアンジェ。今日お昼約束していただろう?場所も判り難いと大変だから迎えに来たのさ。そしたら愛しの婚約者が言い寄られている現場に出くわしたのさ。」

いつもにまして微笑が怖いですわ~~~
「ところでサミュエル・・見てただけなの?何してたの?」
おっ、おうサミュエル様に怒りの矛先が向いてしまった。貴方だけですわよ王族にそんな事言えるの

「俺は別にアンジーの保護者でもなんでも無いからな。話したいって奴を止める権利なんかないぜ」
「それでも 私は君を信頼してお願いしたよね?悪い虫が付かない様にってさ」

当事者抜きにして何時もの小競り合いが始まっている  何か疲れましたわ
さっきの方のお返事しなくてはいけませんわね。これ以上晒し者になりたくございませんわ

「あの、セレスタン様」声を掛けるとその少年は嬉しそうに顔を赤くした
「お誘いは嬉しいのですが私は婚約者のある身。誤解されるような二人で出掛ける事など出来かねます
クラスメイトとしてなら仲良くとお付き合いをさせて頂きたく存じます。」

私なりのお断りをちゃんと言えましたわ。 セレスタンはそれでも諦め切れないように
「わかりました。は潔く身を引きましょう。でも僕のこの思いはそうそう、消えませんから
今後共宜しくお願いします」  
えー、諦めてくれないの~~~~~?

黙って会話を聞いていたアルフレッドが口を挟む 「しつこい男は嫌われるだけだと思うけど?」

「僕は同級生です。この有利な立場を確実に使いたい。貴方に負けたくは無い」
「私達はね幼い頃からの婚約者だ。渡さないよ けして君の女神なんかじゃない」
女神ってなんですの~~今一、訳が解りませんわね
男達の間で寒い火花が交わる  普通火花散ったら熱くなるんじゃございません事?
寒い、寒すぎますわ この教室が氷河期に見舞われているようですわ

「お兄様、お昼、お昼に連れて行って下さるのよね?はっ、早くマリーを連れて行ってくださいませ。
マリーはお腹ペコペコです」 
マリー ナイスフォローですわ。やっぱりマリーが天使なのは間違いない

「ああ、そうだね こんなくだら無い事してる暇は無かったね。 このクラスの皆にもすっかり迷惑を掛けてしまったね 今度、埋め合わせするので許して欲しい」
何時もの貴公子然とした笑みを返す

それだけでポーとなって頬を染めるご令嬢の多いこと多いこと
(何で男子生徒も顔赤らめていらっしゃる方いるんですか? 分りませんわ)

私達はカオスと化した教室から出る事に成功した








感想 34

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

田舎娘をバカにした令嬢の末路

冬吹せいら
恋愛
オーロラ・レンジ―は、小国の産まれでありながらも、名門バッテンデン学園に、首席で合格した。 それを不快に思った、令嬢のディアナ・カルホーンは、オーロラが試験官を買収したと嘘をつく。 ――あんな田舎娘に、私が負けるわけないじゃない。 田舎娘をバカにした令嬢の末路は……。

【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます

鳴宮野々花
恋愛
 一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────  私、この子と生きていきますっ!!  シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。  幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。  時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。  やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。  それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。  けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────  生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。 ※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。 ※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。

妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~

サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――

片思いの貴方に何度も告白したけど断られ続けてきた

アリス
恋愛
幼馴染で学生の頃から、ずっと好きだった人。 高校生くらいから何十回も告白した。 全て「好きなの」 「ごめん、断る」 その繰り返しだった。 だけど彼は優しいから、時々、ご飯を食べに行ったり、デートはしてくれる。 紛らわしいと思う。 彼に好きな人がいるわけではない。 まだそれなら諦めがつく。 彼はカイル=クレシア23歳 イケメンでモテる。 私はアリア=ナターシャ20歳 普通で人には可愛い方だと言われた。 そんなある日 私が20歳になった時だった。 両親が見合い話を持ってきた。 最後の告白をしようと思った。 ダメなら見合いをすると言った。 その見合い相手に溺愛される。

病弱設定されているようです

との
恋愛
『あのようにご立派な家門にお産まれになられたのに⋯⋯お可哀想なご令嬢だそうですのよ』 なんて噂が流れているけれど、誰も会ったことがないミリー・ミッドランド侯爵令嬢。 ネグレクトなんて言葉はない時代に生まれ落ちて、前世の記憶を取り戻したら⋯⋯。 前世の記憶と共に無双します! 再開しました。完結まで続投です。 ーーーーーー 恋愛小説大賞27位、ありがとうございました(感謝) ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定。 完結確定、R15は念の為・・

ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!

沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。 それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。 失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。 アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。 帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。 そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。 再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。 なんと、皇子は三つ子だった! アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。 しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。 アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。 一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。

王太子に「戦友としか思えない」と言われたので、婚約を解消しました

明衣令央
恋愛
婚約者である王太子ヘンリーから「君のことは戦友としか思えない」と告げられた、公爵令嬢アリスティア。 十年以上の王妃教育を積んできた彼女は、静かに婚約解消を受け入れる。 一年後、幸せな結婚を迎えた彼女にとって、ヘンリーのその後は――もうどうでもいいことだった。