未来の悪役令嬢

えりんこ

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第2章 怒涛の学園生活の始まりですわ

本当に大切な物は見えにくい

アンジェリーナです ご機嫌如何?

私は既にライフは20を切っております もうすぐ赤くなるのでしょうね・・・
そんな現実逃避しておりましたらカフェテリアにつきました。ここでは毎日、ブッフェだそうです
学生の昼食としてはかなり豪勢ですわね。学生証を提出して確認してから入室が許可されるそうです。
それになんと驚いた事にお昼休みは2時間もあります。
ここで中等部、高等部 上級生、下級生の壁を取り払い大いに人脈を作れるようにとの事です。
1食分のお値段はかなりするので(毎月纏めて家に請求がいきます)
特待生や家がそれ程裕福で無い方は購買部で購入するかお弁当を持ってきております。

皆さん思い思いに好きな物を取っていきます。私も負けじと何食べようかしら?
席に着いたところで派手な集団が眼に入ります。生徒自治会の皆様でしたわ。

「華やかな方々がいらしたと思ったらアルフレッド やっぱり君達か」
会長のクレール様が声を掛ける
「私、アンジェリーナ様とちゃんとお話したかったんだ。何時も家の商品選んで下さっていて有難うございます」
家の商品?なんですの?
「お洋服よく購入してくださって」

私は大体がオーダーですけど既製服で気に入った商会がございまして普段着ているものはバルデン商会の・・・
「ああ、アルゼンマ様のお家のでしたか 凄く着心地が宜しいのですよ いつも素敵なお洋服有難うございます」
「いいえ、こちらこそ。実はねアンジェリーナ様が着て下さっていると歩く広告塔なのです。
凄い評判になって注文が殺到するので嬉しい悲鳴を上げています。これからも御贔屓に」

ええっ、そうだったの 知らなかったですわ~
「アンジェリーナ様、私は平民ですのでどうぞ 呼び捨てに為さって下さい」
「先輩を呼び捨てになんて出来ませんわ じゃあこれからはアルゼンマ先輩と御呼びしても宜しいかしら?」
アルゼンマは嬉しそうに「光栄です 此方もアンジー様と御呼びしても宜しくて?」
「此方こそ宜しくお願いしますわ」 求めていたのはこれですわ 素敵なお姉様方との穏やかな日々

「私もアンジーで呼びでも宜しいか?」ユーリア様も声を掛ける。
「勿論ですわ。」
美人さんなお姉様に囲まれるって素敵な事ですわね。あーもう無粋な殿方より宜しいかと・・・

「えー、ズルイ ズルイ俺もアンジーちゃんって呼びたい」
月蝿いのが一人居りましたわ
「ヨーラン、お前煩い 何でお前に愛称で呼ばれなきゃいけないんだ」

アルフレッドが両頬を軽く捻る うわ!痛そうですわ 
「いひゃいいひゃい」人間の声とは思えませんわよね
「アル~狭量な男は嫌われるぜ 男ならなあもっとドーンと構えてなきゃ」
「放って置いて下さい・・先輩?」

自治生徒会ここの人間関系 なんか分るようで嫌ですわ。
「これは大体、何時もの事だから気にしないでくれたまえ」
クレールが情けない顔しながら言う
私は苦笑いしかなかった。 食事も粗方終わりに近づいた時 一層煩い方々が現れた

「だからね、皆と一緒にお食事したいけど家は裕福では無いから食べられないんだ」
「そんな~ルイーズ 僕が奢るから一緒に食べよう」
「僕だってご馳走するからさ大丈夫だよ」

品が無く大きな声で喋っているのは もしかして 自称ヒロインさん?
なんでしょう? 色々な男子に囲まれてイチャイチャは・・・・見苦しいですわね

周りを見渡すと皆様 嫌な物を見たように眼を背けていますわね

「何だありゃ?」サミュエル様も初めての珍種の動物を見るように眺めている
此方の視線に気が付いたのかルイーズが徐に此方にやって来る。そしていきなり
「サミュエル王子様ですね あの、私、ルイーズ、ルイーズ=ボートリエと言います。Bクラスです
これから仲良くしてください。」 周りに一瞬の静寂、そしてざわめき 軽い眩暈がしましたわ

「殿下にいきなりなんて・・・」
「無礼な」 
「あの娘何て言ったんだ?」

目下の者から話しかけるだなんて・・・それも不躾に

「貴女、幾らなんでも失礼じゃございません事?いきなり話しかけるとは何事ですの?」
アンジェリーナは堪らず諭した 
「不敬罪にでもなりたいのかしら?」

ルイーズは馬鹿にしたように鼻で笑い 小馬鹿にしたように
「学園に身分は関係ないと伺いましたけど?話しかけるのも駄目なんですか?そんなの間違ってますよ。友達を作るのにお伺い立てなくっちゃいけないの?」

「ボートリエ嬢・・? だったか 確かに学園には身分は関係無い だけどね秩序という物はあるんだ」
「秩序?」 
「そう、何事にもルールがある。見えなくとも決まりは有るんだ」
アルフレッドが静かに諭す様に言う。私とは違って冷静に話の流れを持っていけるのは尊敬しますわ

「ふうーん。まあ今日のところはまあいいっか。やっぱりアンジェリーナあんた悪役令嬢だったわね。私と王子様の中を引き裂こうとしたわね。今に化けの皮剥がしてやるからね。あんたなんか糾弾されちゃえ」

言いたい事を言ってルイーズは取り巻きを連れて出て行った。 あの方なんなの?の声が聞こえる
「ねえ、アンジーあの人昨日の・・・」
「昨日なんだって?」
「昨日教室に入る前に絡まれちゃって」
「絡まれた?」  あれ?アルフレッド様怒ってる?
「アンジェどういう事?」

此方に飛び火しましたわ  
「私共にも良く分らないのです。一方的に悪役令嬢と罵られまして でも別に何かされたわけではございませんでしたから・・・」
「それでも!!教えてくれなきゃ手の打ち様がないでしょう?」
何かされてからじゃ遅いでしょ?と髪の毛を優しく撫でられてしまいましたわ
少し胸が熱くなったのは内緒ですわ 

「凄いもの見ちゃったな~ あの子って入学したばかりなのに色んな男に鞘当ててるみたいだぜ」
ヨーラン様意外と情報通でしたのね 
「所で悪役令嬢とはどんな意味?」
「さあ、悪い事する令嬢でしょうか?」
「アンジーが悪役令嬢なんて笑えるな 一番遠いとこにいるじゃんか」
サミュエル様有難うございます
臣下としては信頼して頂けて何よりでございますわ。 

「殿下を見る目つき物凄く媚を売ってましたね 厭らしい目つきだ。アル 君の事も同じような目で見てましたよ
気が付いていたでしょう? この分じゃまた君達に接触してくるでしょうね」
クレール様も溜息をつき考え込みながら話す。

「王子の護衛としてレアンドルとジルベールに強化するように言っておく マリーとアンジェは出来るだけ一緒にいるように その他は私が一緒にいるから離れないように」

「そんな、相手は私と同じ女の子ですわ。そこまで警戒しなくても宜しいかと・・」
「女性相手とは限らないからね 君を傷つける為に男性を使うかもしれない もしそんな事になったら僕は自分を止めることが出来ない」 大袈裟な事になってきちゃいましたわ。
でも・・・あのルイーズって子はまだまだ私に接触して来そうですわね。憂鬱ですわ


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