未来の悪役令嬢

えりんこ

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第3章 嵐の中で令嬢たちは優雅に微笑む

自分を中心に愛を叫ぶ(通称 自己中)

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ルイーズ=ボートリエがアリアーヌ=クラルティに喧嘩を売ったと言う噂は忽ち学園中を駆け巡った
学園の貴公子でも或るアルフレッドとアンジェリーナにも不興を買ったと言う事実も見過ごせない事実であった。 お優しい貴公子様と何時も凛とした女王の様なアンジェリーナが・・・

どれをとってもルイーズにとって不利な話だった。一部の取り巻きを除いて誰も彼女に近づかない
(何で こうなるのよーー)
お花畑のルイーズは話が此処まで拗れた事を自分の所為だとは微塵も思ってもいなかった。
 日に日に陰湿な苛めは続いていく ゲーム上ではよくある苛めが教科書を破られたり
 
陰口、突き飛ばされる 水を掛けられる 等あった。それは覚悟していた・・・
だがここまでとは・・・

まず 高等部の上級生達は一切、ルイーズと話さなくなった 無視する、とかじゃなく完璧にいない者としてだ。
中等部は其処までではないにしても かなりの人数が余所余所しかった。
 
これまでの彼女の行いが行いなのでアリアーヌの事が無くっても仕方が無い事かもしれない。

これが元からだったらまだ同情され 救いの手があったかもしれないのに。
ある日は校舎の傍を歩いていたら上から大量の水が降ってきた 
しかも汚水だった。慌てて辺りを上を見たが誰もいなかった。 
そこへアリアーヌが取り巻きの令嬢を連れてやってきた。

「あら、そんなに汚れて如何なさったの?薄汚くて良く お似合いね」良く知らない取り巻き①が笑う
「素敵な格好でございますわね。男爵家の新しいファッションでしょうか? でも臭いわ」取り巻き其の②
アリアーヌは冷たい目で見るだけで何も言わない。だからこそ 却って怖さがあった

「冗談じゃないわよ アリアーヌあんたがやったんでしょう?ふざけるな!!」
アリアーヌは鼻で笑い 
「私がやったって証拠はございますの? じゃあ皆様に聞いてみたら?」
アリアーヌが自分でバケツを汲んでぶっ掛けたんじゃない事位分る 他の誰かにやらせたんだ。
「汚いのはどっちよ?こんな幼稚な嫌がらせして! この悪役令嬢!!ドリルの癖に!!」

(((ドリル???)))ドリルって何だろう?誰しもが思った この世界にドリルは無かった

(水掛けられるのって コップの水位じゃなかったの?) 
「さあ 皆様、次の授業に遅れますわよ」
アリアーヌはそれ以上は何も言わず 冷たく、軽蔑した視線しか投げなかった

誰もいなくなってから ルイーズは泣きたくなった (如何してこんな事に)完全な自己責任なのに・・・
彼女は逆恨みをしていた アンジェリーナが正しい悪役令嬢としての仕事をしないからだと
アンジェリーナだったらゲームの様な虐めですんだと思っていた。 どこまでも自分本位でしか考えられない少女であった。 (後で 文句を言わなくっちゃ) とその前に教師にも言わず寮に帰ってしまった

着替えに戻ったら寮監の先生に怒られた 
「ボートリエさん 担任の先生には許可を貰ったんですか?」
「煩いな~こんなずぶ濡れで そんな暇ないでしょ!!」
(どいつもこいつも見てわかんないのかしら)
「そうだとしてもクラスメイトに 頼むとか出来るでしょう?勝手に帰ってきてしまうなんて」
(あー本当にうざい )
寮監の事は無視して部屋に戻る 着替えをしながら溜息しか出なかった

着替えを済ませた後 学園に戻る 教室に戻るとクラス代表委員に選ばれてしまったブリジットが声を掛けてきた
「午前中、いらっしゃらなかったけど 如何なされました?」ルイーズは嫌そうな顔で 
「アリアーヌとか言う女の仲間に水ぶっ掛けられたのよ!!」
「えっ」周りの令嬢達が声を潜める 噂には聞いていたが・・・・

「大体ね、あんた達が取り巻いているアンジェリーナがちゃんと仕事しないから私があんな女に虐められる羽目になっちゃたんじゃない」 
お門違いもいいとこであるがルイーズはお構い無しに続ける
「あんたはアンジェリーナの取り巻きなんでしょ?」これにはブリジットも腹が立った

(アンジー様には取り巻き何ていらっしゃらないわよ 皆、お友達として接してくださっているわ!)

「何、勘違いなさっているのか知りませんが 貴女ごときが呼び捨てにしていい方ではございませんよ?
それに取り巻きなんていらっしゃいません。」
「ブリジット もう止めたほうが宜しいわ 何を言ってもこの方には伝わらないわ」 呆れた声でエイミーが口を出す
「貴女のためにB組が迷惑しているんですからね」
「あんた達には関係ないじゃない  所詮モブの癖にほっといてよ」 
自分がヒロインと信じて疑わないルイーズは何時でも強気のままで人の話し何て聞かない。

「ルイーズちゃんを虐めるなよ!!」それこそ取り巻きの一人の男爵家の嫡男
ロバートがルイーズを守るようにして立つ 後、2人ほどいた。
文句を言うのも馬鹿馬鹿しいとブリジットもエイミーも自分の席に座った

「ルイーズちゃん 大丈夫かい?」
「ロバート・・・最近、私意地悪されていて 怖かった~」
「ルイーズは僕が守るからね 大丈夫だから」
「有難う~ユーリス 貴方達だけよ 私の味方は・・」
「クラスの女共も冷たいよな ルイーズが虐められても知らん顔してさ」
「ギル、私 心細くって~」

(何 この茶番劇  呆れしかないわ)
益々ルイーズには関わらないでおこうと心に決めた級友達だった
自分で自分の居場所を狭めているルイーズ 本人は気がつかない 自分が物語の主人公なのだと信じて疑いもしない。ブリジット達に向かい 言い放った

「私はね この世界の中心なのよ あんた達の様なその他大勢とは違うのよ」

何処から見ても可哀想な子としか思えないのだが 取り巻いている男子達には別に見えるのだろうか?
ブリジット達には不思議でしょうがなかった。 
 

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