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第5章 男の子って何でできてるの?
プライド未満
アンジェリーナとアルフレッドが退室した部屋には妙に静寂に包まれていた
残されたメンバーは自分達に与えられた仕事を黙々とこなしていた。
流石と言うかあの二人は自分達のやるべき仕事は見事に片付けてからの退室だった。
その中で一人沈黙を貫いていたマティアスだったがどうにもたまらずヨーランに声を掛けた
「ヨーラン先輩、大事なお話があるのですがチョッと二人で話せませんか?」
と小声でヨーランに声を掛けた。ううん?とヨーランが顔を上げる
「ここじゃ無理か?」と聞こうとしたが切羽詰っていそうな表情のマティアスに
「了解。俺ら一寸、出掛けてくるわ」と何時もの軽い感じで笑った
「えっ、まだ書類残ってるんだけど?」と訝しげな顔のユーリアを軽くいなし
「一寸だけだから 男同士の大事な話が有るの忘れてたわ」
「信じられない!今日は只でさえ書類多いのに!!」
激オコ3分前のアルゼンマの頬を軽く突いて
「怒るなよ~スイート・ベイビー 男には男の世界があるのさ 例えるなら一筋の流れ星 って言う事で直ぐに戻るから~~。行くぜマティアス!!」
言うが早いかマティアスの腕を取り出て行ってしまった。
「男の世界なら僕も連れて行って下さいよー。仲間外れ反対ー」
子犬のティエリーの声は多分届かない 何とも言えない空気を生徒自治会室を包む
「これ、ちゃっちゃと片付けちゃいましょう」フェルシーがティエリーの背中を叩きながら力無げに笑う
(恨みますわ、ヨーラン先輩)
「俺も一応、男なんだが・・・・」サミュエルの呟きは喧騒の中に埋もれた
************
裏庭に有る東屋に二人は腰を掛けた
「男ふたりで来るのは色気無いけどな 此処だったら人目、気にしなくていいぞ」
何時もの糸目で優しく笑う 最近弱っていたマティアスは思わず泣きたくなった
「ヨーラン先輩・・・・」 自分一人で抱えてた苦しい胸のうちを打ち明け始めた
「前は其処までじゃなかったんです。本当にアンジーに憧れている感じで嬉しそうに語っていました。俺が生徒自治会に入った頃からズルイとか言い出してアルフレッド様に対する黒い感情も隠さなくなってきて射殺さんばかりに睨むようになってきました。アルフレッド様は気が付かない振りをしてくださっていますが・・・・」
「ああ、最近良く見かける中等部の小僧か・・・・」
確かにアルフレッドの奴といると出くわす男子生徒がいる
一度、アルに其れともなく聞いてみたが 貴公子の仮面のままで笑っていた
「うん、知ってるよ。今の所はまだ平気かな~」と一言だけ
薄ら寒い思いをしたのはマティアスの従弟のせいか・・・・
「この先、従弟が暴走してしまったら自分に抑え切れるのか分からなくて。それでもまだ父親に言うのは忍びないし自分がこんなに無力だったなんて思い知らされました。あれでも可愛い従弟なんです。病んでいくのを見たくない。一番怖いのはアンジーに手を出したらと思うと・・・」
それっきりマティアスは黙り込んでしまった。
(うん、それは怖いね~。溺愛しているアンジーに手を出したら唯では済まないと思うよ。魔王様降臨するね)
「お前が言っても駄目ならやっぱり親父さん達の力借りるしか無いんじゃないか?下手に俺達が対処できる問題じゃないだろう?確か入学したてでアルフレッドに宣戦布告したんだよなお前の従弟。」
普通だったら一寸した騒ぎになっていても可笑しく無いがあの男爵令嬢の騒ぎですっかり忘れられていた。ヨーランは少し険しい顔になった
「ハー、やっぱり父や叔父上に言うしかないんでしょうかね?」
溜息しか出てこない そんなマティアスを気遣うように
「まだ大事になるって決まったわけじゃないんだ 予防線だよ面倒を避ける為の」
と肩を叩きながら何時もの調子でおどけて言う。
「しかしさ、高位貴族は何かと大変だよな 家の体面を守んなきゃいけないんだもんな。俺なんて跡継ぎじゃないし守るものなんて自分の身とアルゼンマ位なもんか。だけど素直に守られている女じゃねーしな
でもお前は偉いよ 従弟の為に其処まで心配してやってさ。辛いよな 俺に話すのだって勇気がいっただろう?プライドよりも従弟を重んじたんだ。偉いな。」
眼差しは優しい
「ヨーラン先輩・・・・」
照れくささもあるのか声が上ずっている
ヨーラン=ノルデグレーンはこう言う男である。
一見、チャラチャラしているが心根は真っ直ぐだ
顔立ちはイケメンでは無いが愛嬌の有る顔。糸目とソバカスがチャームポイントである。
「先輩に話を聞いて頂いて少し楽になりました。」
最初に声を掛けてきた時よりは幾分か顔色も戻っている
「俺等に出来る事は限られているがお前は出来るだけ従弟を抑えろよ 使える物は親父でも何でも使え! 躊躇するな。面倒臭い騒ぎに巻き込まれるのはこの間の一件だけで十分だ。俺は平和な学園生活を送りたい」
きっぱりと言い切った
(ヨーラン先輩・・・さっきまでの感動を返してくださいよ!)と頭を垂れた
(さあて どうするかな~。ここは魔王本人にお伺いたてるか)
その頃の生徒自治会室
「ヨーラン、遅い!」アルゼンマが今か今かと手ぐすねを引いて待ちわびていた。
残されたメンバーは自分達に与えられた仕事を黙々とこなしていた。
流石と言うかあの二人は自分達のやるべき仕事は見事に片付けてからの退室だった。
その中で一人沈黙を貫いていたマティアスだったがどうにもたまらずヨーランに声を掛けた
「ヨーラン先輩、大事なお話があるのですがチョッと二人で話せませんか?」
と小声でヨーランに声を掛けた。ううん?とヨーランが顔を上げる
「ここじゃ無理か?」と聞こうとしたが切羽詰っていそうな表情のマティアスに
「了解。俺ら一寸、出掛けてくるわ」と何時もの軽い感じで笑った
「えっ、まだ書類残ってるんだけど?」と訝しげな顔のユーリアを軽くいなし
「一寸だけだから 男同士の大事な話が有るの忘れてたわ」
「信じられない!今日は只でさえ書類多いのに!!」
激オコ3分前のアルゼンマの頬を軽く突いて
「怒るなよ~スイート・ベイビー 男には男の世界があるのさ 例えるなら一筋の流れ星 って言う事で直ぐに戻るから~~。行くぜマティアス!!」
言うが早いかマティアスの腕を取り出て行ってしまった。
「男の世界なら僕も連れて行って下さいよー。仲間外れ反対ー」
子犬のティエリーの声は多分届かない 何とも言えない空気を生徒自治会室を包む
「これ、ちゃっちゃと片付けちゃいましょう」フェルシーがティエリーの背中を叩きながら力無げに笑う
(恨みますわ、ヨーラン先輩)
「俺も一応、男なんだが・・・・」サミュエルの呟きは喧騒の中に埋もれた
************
裏庭に有る東屋に二人は腰を掛けた
「男ふたりで来るのは色気無いけどな 此処だったら人目、気にしなくていいぞ」
何時もの糸目で優しく笑う 最近弱っていたマティアスは思わず泣きたくなった
「ヨーラン先輩・・・・」 自分一人で抱えてた苦しい胸のうちを打ち明け始めた
「前は其処までじゃなかったんです。本当にアンジーに憧れている感じで嬉しそうに語っていました。俺が生徒自治会に入った頃からズルイとか言い出してアルフレッド様に対する黒い感情も隠さなくなってきて射殺さんばかりに睨むようになってきました。アルフレッド様は気が付かない振りをしてくださっていますが・・・・」
「ああ、最近良く見かける中等部の小僧か・・・・」
確かにアルフレッドの奴といると出くわす男子生徒がいる
一度、アルに其れともなく聞いてみたが 貴公子の仮面のままで笑っていた
「うん、知ってるよ。今の所はまだ平気かな~」と一言だけ
薄ら寒い思いをしたのはマティアスの従弟のせいか・・・・
「この先、従弟が暴走してしまったら自分に抑え切れるのか分からなくて。それでもまだ父親に言うのは忍びないし自分がこんなに無力だったなんて思い知らされました。あれでも可愛い従弟なんです。病んでいくのを見たくない。一番怖いのはアンジーに手を出したらと思うと・・・」
それっきりマティアスは黙り込んでしまった。
(うん、それは怖いね~。溺愛しているアンジーに手を出したら唯では済まないと思うよ。魔王様降臨するね)
「お前が言っても駄目ならやっぱり親父さん達の力借りるしか無いんじゃないか?下手に俺達が対処できる問題じゃないだろう?確か入学したてでアルフレッドに宣戦布告したんだよなお前の従弟。」
普通だったら一寸した騒ぎになっていても可笑しく無いがあの男爵令嬢の騒ぎですっかり忘れられていた。ヨーランは少し険しい顔になった
「ハー、やっぱり父や叔父上に言うしかないんでしょうかね?」
溜息しか出てこない そんなマティアスを気遣うように
「まだ大事になるって決まったわけじゃないんだ 予防線だよ面倒を避ける為の」
と肩を叩きながら何時もの調子でおどけて言う。
「しかしさ、高位貴族は何かと大変だよな 家の体面を守んなきゃいけないんだもんな。俺なんて跡継ぎじゃないし守るものなんて自分の身とアルゼンマ位なもんか。だけど素直に守られている女じゃねーしな
でもお前は偉いよ 従弟の為に其処まで心配してやってさ。辛いよな 俺に話すのだって勇気がいっただろう?プライドよりも従弟を重んじたんだ。偉いな。」
眼差しは優しい
「ヨーラン先輩・・・・」
照れくささもあるのか声が上ずっている
ヨーラン=ノルデグレーンはこう言う男である。
一見、チャラチャラしているが心根は真っ直ぐだ
顔立ちはイケメンでは無いが愛嬌の有る顔。糸目とソバカスがチャームポイントである。
「先輩に話を聞いて頂いて少し楽になりました。」
最初に声を掛けてきた時よりは幾分か顔色も戻っている
「俺等に出来る事は限られているがお前は出来るだけ従弟を抑えろよ 使える物は親父でも何でも使え! 躊躇するな。面倒臭い騒ぎに巻き込まれるのはこの間の一件だけで十分だ。俺は平和な学園生活を送りたい」
きっぱりと言い切った
(ヨーラン先輩・・・さっきまでの感動を返してくださいよ!)と頭を垂れた
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