モブによるモブの為の狂想曲(カプリッチョ)

えりんこ

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ありきたりな学園生活の予定でした

モブ達に明日は・・・ある?

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自宅に死に体で帰ってから自室で寝込んでいた (課題を死ぬ気でモルガーナと終えた 感謝)
ママ上が心配をしていた。御免ね・・・アリーナはお星様になります
お腹も空いたので食堂に行くことにしました。全員集まっております。私の動向を探って居るようです

「一体、如何したって言うのアリーナ?おやつも食べないで部屋に閉じこもって 学校で何か有ったの?」
「もしかして 虐めとか・・・そんなアリーナに限って・・・・」
「買い食いしてお腹一杯で寝ていたんじゃないの?」最後のは兄様ですねモブの癖に生意気な

確かに虐めもどきもあったけど あんなのはどうにでもなる 前世が甦ったアリーナちゃんは強いのだ
まあ、普通の御令嬢はショック出かいよね あんなんでも・・・。
でも前世の事を思えば全然軽いわ~。嫌味なセクハラ上司とか意地悪なお局とかいけ好かない同僚そんなのを軽く(?)いなしてこその社会人である。所詮、ブラックだったのよ。

「違います・・何もございませんよ 只、エドモンド王子に今度 王宮に遊びに来いって誘われただけ・・・」
全員白目を剥いた・・・・。だよな~~ 自分でもそう思うもん。
今まで接点の何一つもない天上人王子様からいきなりのお誘いじゃあな~。魂も抜けるよね

「アリーナお前、何を仕出かしたんだ!!」 開口一番それですか・・・
「まさか・・・お前に限ってエドモンド王子様と何かあったんじゃ・・ ありえないか」 失礼な!
「こんなお行儀を何処かに忘れた子が王宮になんてとんでもない!」あっ、或る意味正解

みんなして色々失礼だなもう・・・乙女心は傷ついた ブロークン・ハートさ
「お父様、落ち着いてください アリーナは何もしておりません お母様泣かないで下さい一応ベルトロット家の名を辱める行いはしてません。礼節も心掛けております。 お兄様、お前に限ってってどういう意味?」
「「「じゃあどうして王子様直々にお誘いが(あるのだ?)(あるの?)(あるんだよ?)」」」

けっ、この似たもの親子め~~~~ハモってたよー
「私一人ではございませんよ。仲良くして頂いているモルガーナ・リッカルディ様がエドモンド王子の婚約者で
エラルド様と王子が側近って言うか親分・子分でその流れで皆で遊ぼうって話なの 解ってくれた?」

「リッカルディ様といえばあの宰相のリッカルディ様?」 そうだけど・・・他にいた?
「お前学園に入ってから如何しちゃったんだ?お友達なんかいらんとまで言ってたのに急に社交的になっちゃって」  本当にどうしたんでしょうね私は。
「いやあ、全て成り行きで」
「成り行きで大物と知り合いすぎだ」

そんな事言ったって 知り合っちゃったもんはしょうがないじゃん。私だって静かに過ごす筈だったのに
前世が甦ったのは痛かったな。でもモルガーナ様とかなり親しくなれたのは後悔してないよ
実を言うとヒロインのエレオノーラだって嫌いでは無い。前世では仮の自分だったし
確かに未だに逆ハーには怯えているが(王子様も 婚約者様狙いも×だが)それはトコトン邪魔するつもり
モブはしつこいのさ 自分もだけどモルガーナ様を絶対に糾弾させない。あんなツンデレ天使見た事ない
何ていってもあの 面倒見の良さ 何気ない優しさ 人を公平に見る実直さ おかしいだろ?
あんな子が悪役令嬢なんて呼ばれるなんて

王子と仲良くなって是非にモルガーナ様を売り込むかはたまた王子の弱みでも握れないかな~とか
邪な事ばかり考えている アリーナであった。

「アリーナ・・・顔が邪悪になっているぞ」 兄は煩い
「・・・で王宮に来ていけるドレスが無いんだけど どうすれば良い?」
「作りましょう貴方。 アリーナに恥をかかす訳にはございませんわ」
えっ、思わぬ展開 もしかしてラッキー??「しょうがないな 王子のお誘いだ何事も勉強だ」

うわーい、パパ上、ママ上大好き 二人に思わずキスをかました
 
お兄ちゃんは知らん 好きに生きて行くが良い 
「こいつが未来の陛下と友達ねえ~~」 それを旨く活用出来ぬのがモブの宿命なのよ
だってゲーム上 名前すら出てなかったじゃん 私等。

でも皆、人生がある。 私はこうして生きているから 此処に転生したのもきっと意味があるんだろう
それにしちゃモブ 何でモブ 明日は何処にある?






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