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第4章
アニス、労働する①
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二一一三年 八月某日 侍女の日記より
昨日殴ったはずの国王がなぜか機嫌がいい。ニヤニヤとペンダントなどプレゼントしてくるが、気持ち悪いので返す。
彼はドームの設計に携わったりと、馬鹿に見えて天才だ。凡人には理解しがたい特殊な性癖があるのかもしれない。気持ち悪いので(二度目)、お茶係を別の侍女に代わる。
清掃の仕事は、アニスの想像を越えて過酷なものだった。学院や墓地と違い、数人で片づく灰の量ではない。
そしてわかってはいたが、そもそも灰は雪や雹などと違い、解けてなくなるものではない。掃いても掃いても、次の日にはまた灰溜まりができている。気の遠くなるような無限の作業なのだ。
おまけにゴミ袋はひとつ数キロに及び、アニスにとっては持ち運ぶのも一苦労だった。
「ノルマはひとり三十袋だ」
「……無理です」
「お前の意見など聞いていない」
不敵に微笑むアカザに、アニスは改めてとんでもないところに来たと悟った。
「現場に出ればそのうち慣れる」とアカザは簡単に言うが、数日後には手のひらはマメだらけ、桜貝のような爪と指の間には灰がつまり、すっかり黒くなっていた。毎朝、躰の節々が筋肉痛で悲鳴をあげる。
「アニス、起きてる? 朝ごはんだよ」
となりの部屋のアオイが呼びに来るものの、アニスはジョイントに油が足りないブリキ人形のように、起きるのもままならない。
「いらない、寝てるほうがいい……」
「だめだよ、ちゃんと食べなきゃ美容にもよくないよ。それにここ、朝だけは無料でなんでも好きなもの食べていいんだ。いいもの食べなきゃ損だよ」
そう言われても寝起きは食欲がなく、寄宿舎にいたときでさえコーヒー一杯ですましていたくらいだ。しかし引き下がらないアオイに根負けして、仕方なく食堂へ向かう。
寄宿舎の食堂の数倍ほどの広さもあるホールは、すでに作業員で大にぎわいだった。学食よりメニューも豊富で、朝から一ポンドステーキを食べている強者もいる。
グラノーラを小皿にすくうアニスにアオイは、
「そんな鳩のエサみたいなのだけじゃ足りないよ!」
と、ホットミールのカウンターに連れて行く。賄い担当の調理人が目の前でパンケーキやオムレツを焼いてくれるコーナーは人気らしく、長い列ができている。
カリカリのベーコンやマッシュポテトを適当に皿によそっていると、マントを颯爽と羽織りアカザが人ごみを分けてやって来た。
「おはようございます、アカザさま」
「おう、ちゃんとそのやせっぽちのお嬢ちゃんに食わせてるか、アオイ」
アカザはアニスのトレイをじろりと見下ろす。
「だめだ、そんなんじゃ一日働けねえぞ」
さらにチキンやゆでたヒヨコ豆を勝手にどっかりと皿に盛られ、アニスはうんざりと肩で息をついた。
「ところで、リクドウさんはどうしてますか? ちゃんと食べているんですか?」
ツバキのいる病室とアニスの部屋は、同じ館内とはいえ離れている。アカザはリンゴをかじりながら、飄々と答えた。
「ああ、もちろん。怪我人にふさわしいもん食わしてやってるよ──」
──一方、病室では、相変わらずツバキがカシと口論をくり広げていた。
「おい、ふざけんな! 育ち盛りの男子が、こんな鳩のエサみてェな朝メシで足りると思ってんのか、せめてクラブハウスサンド持って来い!」
ツバキがグラノーラの入った小皿をスプーンで叩く。
「一日中ベッドの上なら、たいしてカロリーも消費しないだろう──また昼に来る」
「おい待て、この固太り!」
叫ぶツバキをまる無視して、カシはのしのしと部屋を出て行く。
ひとり残されたツバキは、小皿に添えられたミルクを注ぎ、やけになってかっこんだ。ぼりぼりとグラノーラをかみしだき、ふと我に返る。
(──アニス博士は、どうしてるだろうか)
おそらく、寄宿舎から生まれてこのかた、出たことのない世間知らずだ。見知らぬ土地で、心細い思いをしているに違いない。
ツバキは、ここ数日とんと姿の見えないアニスの身を案じた。
そんな心細さを感じるひまもなく、アニスは今日も仕事に追われていた。
毎日早朝から起き出し、日中は陽が暮れるまで灰掃除の作業。夜になれば交代制で食事当番が待っている。後片づけ、入浴をすませると睡魔に襲われ、就寝時刻を待たずにベッドへ倒れ込む。
夜通し実験をくり返していた生活が懐かしい。
(もういや、寄宿舎に帰りたい)
学院は決して居心地のいい場所ではなかったが、規則に縛られていても人並みの生活が保障されていた。口やかましいシスターの保護下にあった毎日が、いかに恵まれていたかを思い知らされる。
こんな劣悪な環境で、文句も言わず元気に働く工場の面々が信じられなかった。
ツバキは、ハイイロウサギはギャングだと言っていなかったか。
ツバキが買ってくれたふわふわのパーカーは、ここへ来てすぐに降灰で生地がぼそぼそになり、古タオルのような質感になってしまった。ハンガーにかかったままの薄汚れた服を見ると、悄然となる。
(──やっぱり自分はお姫さまなんかじゃない、ずっと灰かぶりなんだ)
アニスは情けない気持ちで、灰を掃く箒をにぎりしめた。
翌日、天候は最悪だった。強風に混じって灰が舞うと、顔がちくちくする。アオイが、鈍色の空を見上げて言った。
「台風が来てる。こんな日は室内のお仕事かな」
「今日は中を手伝ってもらう」
アオイの言う通り、アニスたちはアカザに工場へと連れられて行った。
むわりとした油っぽい熱気に迎えられ、アニスはまわりを見回した。中では、外の作業員と変わらない完全防備の作業員たちが、各部署で規則正しく動いていた。
どろどろした液体が大釜の中で撹拌され、型に流し込まれる。別のエリアでは、チーズのような塊を均等にピアノ線で切っているチームもいる。
(何? 食べもの……?)
パッケージングされた商品を見て、アニスは驚いて言った。
「──石けん、ここは石けんを作っている工場なのね!」
「ご名答」
アカザが得意顔でふり返る。
「スクラップは工場区だ。食品会社、金属製造会社と、石けんの原料になる廃油はありあまるほどある。これなら元手不要で商品が作れるというわけだ」
「なのに、なかなか儲からないのはなぜなんですかね」
「うるせえ。お前はひとつでも多く商品を作って来い」
毒づくアオイの頭を、アカザはぐいっとおし込めた。
アニスは、工場奥の一室へ通された。
「お前には今日は、ここで事務を手伝ってもらう。納品を手配する部署だ」
そこは工場ほどの動きはなく、みな机に向かっていたが、ピリピリと謎の緊迫感が漂っていた。
(でも、いつもの重労働よりはマシだわ)
お願いします、とぺこりと頭を垂れるアニスに、部署の責任者であるヒノキがせかせかと説明をする。
「ええと、アニスくん? きみには電話交換手をしてもらうよ。なんせ納期が近くてね、人手が足りないんだ」
ヒノキに一通り受け答えの説明を受け、電話の前で待機する。ヘッドセットをつけるとドキドキと緊張した。
プルルルル。
「『ハイト油脂』です、マイドオオキニ! はい、○○ですね、ただ今代わります!」
「……アニスくん、アニスくん。毎度おおきに、はないんじゃないかな? 普通にお世話になります、でいいから」
ヒノキが額の青筋を抑えつつ苦笑する。
(古着屋の店員さんが使ってたんだけどなあ)
アニスが首を捻る間もなく、再びコールが鳴る。
「はい、ハイト油脂です、お世話になります! HS石けん十ダースご注文ですね、ありがとうございます!」
──チン。
「……アニスくん? 今の注文どこから?」
ヒノキが訝しげに尋ねる。
「あっ、聞き忘れました!」
「早く着信見て、着信!」
「ええと……イズム船舶さまです!」
プルルルル。
「はい、ハイト油脂です! ハレルヤマーケットさま。えっ発注ミス? 商品コードHSからSー2に変更ですね。承知いたしました」
「はい、ハイト──あっ、石けん十ダースのシズム船舶さま! 沈む──? あっすみません、待って、切らないで!」
呆然とマイクを見つめるアニスに、ヒノキが目からビームをだしそうな勢いでぎりぎりと睨んでいる。
「……き~み~!」
プルルルル──
昨日殴ったはずの国王がなぜか機嫌がいい。ニヤニヤとペンダントなどプレゼントしてくるが、気持ち悪いので返す。
彼はドームの設計に携わったりと、馬鹿に見えて天才だ。凡人には理解しがたい特殊な性癖があるのかもしれない。気持ち悪いので(二度目)、お茶係を別の侍女に代わる。
清掃の仕事は、アニスの想像を越えて過酷なものだった。学院や墓地と違い、数人で片づく灰の量ではない。
そしてわかってはいたが、そもそも灰は雪や雹などと違い、解けてなくなるものではない。掃いても掃いても、次の日にはまた灰溜まりができている。気の遠くなるような無限の作業なのだ。
おまけにゴミ袋はひとつ数キロに及び、アニスにとっては持ち運ぶのも一苦労だった。
「ノルマはひとり三十袋だ」
「……無理です」
「お前の意見など聞いていない」
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「アニス、起きてる? 朝ごはんだよ」
となりの部屋のアオイが呼びに来るものの、アニスはジョイントに油が足りないブリキ人形のように、起きるのもままならない。
「いらない、寝てるほうがいい……」
「だめだよ、ちゃんと食べなきゃ美容にもよくないよ。それにここ、朝だけは無料でなんでも好きなもの食べていいんだ。いいもの食べなきゃ損だよ」
そう言われても寝起きは食欲がなく、寄宿舎にいたときでさえコーヒー一杯ですましていたくらいだ。しかし引き下がらないアオイに根負けして、仕方なく食堂へ向かう。
寄宿舎の食堂の数倍ほどの広さもあるホールは、すでに作業員で大にぎわいだった。学食よりメニューも豊富で、朝から一ポンドステーキを食べている強者もいる。
グラノーラを小皿にすくうアニスにアオイは、
「そんな鳩のエサみたいなのだけじゃ足りないよ!」
と、ホットミールのカウンターに連れて行く。賄い担当の調理人が目の前でパンケーキやオムレツを焼いてくれるコーナーは人気らしく、長い列ができている。
カリカリのベーコンやマッシュポテトを適当に皿によそっていると、マントを颯爽と羽織りアカザが人ごみを分けてやって来た。
「おはようございます、アカザさま」
「おう、ちゃんとそのやせっぽちのお嬢ちゃんに食わせてるか、アオイ」
アカザはアニスのトレイをじろりと見下ろす。
「だめだ、そんなんじゃ一日働けねえぞ」
さらにチキンやゆでたヒヨコ豆を勝手にどっかりと皿に盛られ、アニスはうんざりと肩で息をついた。
「ところで、リクドウさんはどうしてますか? ちゃんと食べているんですか?」
ツバキのいる病室とアニスの部屋は、同じ館内とはいえ離れている。アカザはリンゴをかじりながら、飄々と答えた。
「ああ、もちろん。怪我人にふさわしいもん食わしてやってるよ──」
──一方、病室では、相変わらずツバキがカシと口論をくり広げていた。
「おい、ふざけんな! 育ち盛りの男子が、こんな鳩のエサみてェな朝メシで足りると思ってんのか、せめてクラブハウスサンド持って来い!」
ツバキがグラノーラの入った小皿をスプーンで叩く。
「一日中ベッドの上なら、たいしてカロリーも消費しないだろう──また昼に来る」
「おい待て、この固太り!」
叫ぶツバキをまる無視して、カシはのしのしと部屋を出て行く。
ひとり残されたツバキは、小皿に添えられたミルクを注ぎ、やけになってかっこんだ。ぼりぼりとグラノーラをかみしだき、ふと我に返る。
(──アニス博士は、どうしてるだろうか)
おそらく、寄宿舎から生まれてこのかた、出たことのない世間知らずだ。見知らぬ土地で、心細い思いをしているに違いない。
ツバキは、ここ数日とんと姿の見えないアニスの身を案じた。
そんな心細さを感じるひまもなく、アニスは今日も仕事に追われていた。
毎日早朝から起き出し、日中は陽が暮れるまで灰掃除の作業。夜になれば交代制で食事当番が待っている。後片づけ、入浴をすませると睡魔に襲われ、就寝時刻を待たずにベッドへ倒れ込む。
夜通し実験をくり返していた生活が懐かしい。
(もういや、寄宿舎に帰りたい)
学院は決して居心地のいい場所ではなかったが、規則に縛られていても人並みの生活が保障されていた。口やかましいシスターの保護下にあった毎日が、いかに恵まれていたかを思い知らされる。
こんな劣悪な環境で、文句も言わず元気に働く工場の面々が信じられなかった。
ツバキは、ハイイロウサギはギャングだと言っていなかったか。
ツバキが買ってくれたふわふわのパーカーは、ここへ来てすぐに降灰で生地がぼそぼそになり、古タオルのような質感になってしまった。ハンガーにかかったままの薄汚れた服を見ると、悄然となる。
(──やっぱり自分はお姫さまなんかじゃない、ずっと灰かぶりなんだ)
アニスは情けない気持ちで、灰を掃く箒をにぎりしめた。
翌日、天候は最悪だった。強風に混じって灰が舞うと、顔がちくちくする。アオイが、鈍色の空を見上げて言った。
「台風が来てる。こんな日は室内のお仕事かな」
「今日は中を手伝ってもらう」
アオイの言う通り、アニスたちはアカザに工場へと連れられて行った。
むわりとした油っぽい熱気に迎えられ、アニスはまわりを見回した。中では、外の作業員と変わらない完全防備の作業員たちが、各部署で規則正しく動いていた。
どろどろした液体が大釜の中で撹拌され、型に流し込まれる。別のエリアでは、チーズのような塊を均等にピアノ線で切っているチームもいる。
(何? 食べもの……?)
パッケージングされた商品を見て、アニスは驚いて言った。
「──石けん、ここは石けんを作っている工場なのね!」
「ご名答」
アカザが得意顔でふり返る。
「スクラップは工場区だ。食品会社、金属製造会社と、石けんの原料になる廃油はありあまるほどある。これなら元手不要で商品が作れるというわけだ」
「なのに、なかなか儲からないのはなぜなんですかね」
「うるせえ。お前はひとつでも多く商品を作って来い」
毒づくアオイの頭を、アカザはぐいっとおし込めた。
アニスは、工場奥の一室へ通された。
「お前には今日は、ここで事務を手伝ってもらう。納品を手配する部署だ」
そこは工場ほどの動きはなく、みな机に向かっていたが、ピリピリと謎の緊迫感が漂っていた。
(でも、いつもの重労働よりはマシだわ)
お願いします、とぺこりと頭を垂れるアニスに、部署の責任者であるヒノキがせかせかと説明をする。
「ええと、アニスくん? きみには電話交換手をしてもらうよ。なんせ納期が近くてね、人手が足りないんだ」
ヒノキに一通り受け答えの説明を受け、電話の前で待機する。ヘッドセットをつけるとドキドキと緊張した。
プルルルル。
「『ハイト油脂』です、マイドオオキニ! はい、○○ですね、ただ今代わります!」
「……アニスくん、アニスくん。毎度おおきに、はないんじゃないかな? 普通にお世話になります、でいいから」
ヒノキが額の青筋を抑えつつ苦笑する。
(古着屋の店員さんが使ってたんだけどなあ)
アニスが首を捻る間もなく、再びコールが鳴る。
「はい、ハイト油脂です、お世話になります! HS石けん十ダースご注文ですね、ありがとうございます!」
──チン。
「……アニスくん? 今の注文どこから?」
ヒノキが訝しげに尋ねる。
「あっ、聞き忘れました!」
「早く着信見て、着信!」
「ええと……イズム船舶さまです!」
プルルルル。
「はい、ハイト油脂です! ハレルヤマーケットさま。えっ発注ミス? 商品コードHSからSー2に変更ですね。承知いたしました」
「はい、ハイト──あっ、石けん十ダースのシズム船舶さま! 沈む──? あっすみません、待って、切らないで!」
呆然とマイクを見つめるアニスに、ヒノキが目からビームをだしそうな勢いでぎりぎりと睨んでいる。
「……き~み~!」
プルルルル──
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