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スタンリーバンド(※ビリーバンドみたいなやつです)
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ずるくない?
こっちはコチコチに固くなった乳首を触ることもできないのに、自分だけ何やってるのよ。
拘束され、あられもない格好にされたことが、よけい下腹部を刺激した。ますます体が熱くなってきて、あちこち疼いてくる。
紐が──スタンリーバンドが全身に食い込んで、気持ちいい。
たらたらと内腿を蜜が滑り落ちていくのが、見えなくても分かる。
そしてスタンリー様には見えていることが恥辱と──不思議なことに快感も煽った。
私のあそこ、細く赤いスタンリーバンドに肉の花弁を広げられている。しかも大きく開脚させられているのだもの。
私の息が、さらに荒くなった。
これだとその中が空っぽなのを、やけに意識させられる。
埋めて欲しい。
あの時みたいに、指を入れてほしいのに。じっと観察しているだけで、何もしてくれないなんて。
スタンリー様は私から目を逸らさずに、見せつけるように赤黒い辺境伯をしごきだした。
それを見たら、指どころかそれが欲しくて仕方なくなった。
あれは痛いモノなのに、どうして?
スタンリー様の辺境伯、触ったり舐めたりしたから慣れたのかしら。
それとも、これが雌の本能なの?
物欲しげに見ていることに気づいたのだろう、スタンリー様は美しい形の唇を歪めた。まるで私がどう思っているか分かったみたいじゃない。
むぅ。どうしてこの人はいつもこう意地悪なの?
「きらいっ」
ほろっと涙がこぼれる。私は頭を枕に降ろし、涙を見られないようにした。
「自分ばっかり気持ち良くなって、私だけ苦しくして、これじゃあ拷問じゃないっ!」
スタンリー様がしごく手を止める気配がした。
「視姦っていうのよ、あと放置プレイ。エロイーズが教えてくれたもん。私こんなの嫌っ。早く、どうにかしてよぉ」
涙ながらに文句を言うと、スタンリー様が立ち上がる音がした。
彼が近づいてくる気配に、心臓が早鐘を打つ。もっと近くに来て。
上から覗き込んでくる深紅の瞳が、私の泣き濡れた頬を捉え、見開かれる。
「苦しい?」
「当たり前でしょ!」
マットレスに手を置き、身を乗り出すスタンリー様。ギシッとベッドがきしんだ。
それだけで、私は頬を染めた。恥も外聞もなく懇願していた。
「ねぇ、キスして」
きゅっ、とスタンリー様の眉間に皺が寄る。
なによケチ! いいじゃない、キスくらい!
ところが、この口が、さらにとんでもないことを要求してしまった。
「おっぱい……揉んでよぉ」
ハラハラ涙が零れる。恥ずかしくて。
「あそこも……触ってよぉ」
なんてこと、言わせるのよ!
ついにはひんひん咽び泣いてしまう私。じっと視線を注いでいたスタンリー様の目が、すっと細められた。
「一回達した方がいいのかもな。抜けるのを待つのは、時間がかかる」
スタンリー様は躊躇った後、片手を伸ばす。ふわっと乳房を優しく包み込んでくれた、固い皮の手の平。ああっ、これが。こうしてほしかったの!
いい、気持ちいい。
私はうっとり目をつぶった。もっといっぱい触って、スタンリー様!
縛られてさらに大きく膨らんだ乳房を揺する。
スタンリー様の赤い瞳が光った。
「それに、俺も苦しいしな」
「ほんとう? ……あんっ」
やわやわと揉みしだかれ、私は目をつぶってその刺激を堪能した。
「あんぅ」
乳輪をなぞっていた彼の長い指が、硬くなった尖端を撫でる。私は喉を鳴らした。気持ちいい。
こりこり、こりこり、初夜の時より優しく、でもしつこく、スタンリー様は私の尖端を弄ぶ。
「くっ……っ、シュタンリーしゃま、ぎゅって……抱きしめてぇ」
スタンリー様は何か堪えるような顔をした。でも観念したように、ハムみたいに縛られた私を抱えあげてくれた。
「うあっうぁぁ」
全身に彼のガウンや肌が擦れ、ビクンと体が反った。
「もっと強く抱いてぇ!」
柔らかい乳房が彼の胸筋に押しつぶされ、尖端がパイル地のガウンに擦られた。
ますますびちょびちょになって疼く秘部に、我慢できなくなる。わたしは無意識に、ガウンがめくれたスタンリー様の腿に股間を押し当てて擦り付けた。
ぬちゃぬちゃ音がする。彼の腿を汚してしまっているのも気にならない。刺激で快感が背中を這い上がる。そんなはしたない自分が恥ずかしい。
スタンリー様は私の痴態をじっと観察していた。
視線が絡み合い、恥ずかしさに耐えられずに顔を逸らすと、顎を掴まれた。
「顔、隠すなよ」
私は眼を閉じて、彼の刺し貫くような視線から逃げた。だって、ひどい顔してるもん。理性の飛んだ、スタンリー様が嫌いな淫乱ビッチそのものの雌犬みたいな顔だもの。
「嫌わないで」
ぽつっと呟いていた。
「好きなの。男なんてダメなのに、また好きになっちゃったの」
スタンリー様が息を呑んだ。
「裏切られても仕方ないって思えるほど……どうしようもないの」
泣きながら告白すると、スタンリー様は私のお尻を両手で包み込み、ひょいと上に持ち上げた。
「ちゃんと聞きたい──冷静に、話し合わないとな」
ズプッと何かが秘部に埋まった。
「……っ?」
ぐぐっとねじ込まれるそれは、指なんか比べ物にならないもので……靄がかかった私の頭でも、それが何か分かった。
アレだ。
欲しくて欲しくて堪らなかったもの。でも──。
「こわいっ」
牢で犯されたときの、あの痛いやつだもの。傲慢な黒騎士だ。
「こわいよ」
欲しいのに、痛みに身構えてしまう。
「指の方がいいよ」
「ニーナ」
スタンリー様がお尻を支えながら、前後に温かい竿をすりつける。彼は額に汗をびっしょり浮かべて言った。
「痛くなんかならないよ。もう君の中の準備はできている。吸い込まれそうだ」
それから忌々しそうに吐き捨てた。
「くそっ、俺が君をこんなふうにしたかったんだ! 妙な薬などではなく」
次の瞬間、スタンリー様は私の腰を支えていた腕から力を抜いた。
こっちはコチコチに固くなった乳首を触ることもできないのに、自分だけ何やってるのよ。
拘束され、あられもない格好にされたことが、よけい下腹部を刺激した。ますます体が熱くなってきて、あちこち疼いてくる。
紐が──スタンリーバンドが全身に食い込んで、気持ちいい。
たらたらと内腿を蜜が滑り落ちていくのが、見えなくても分かる。
そしてスタンリー様には見えていることが恥辱と──不思議なことに快感も煽った。
私のあそこ、細く赤いスタンリーバンドに肉の花弁を広げられている。しかも大きく開脚させられているのだもの。
私の息が、さらに荒くなった。
これだとその中が空っぽなのを、やけに意識させられる。
埋めて欲しい。
あの時みたいに、指を入れてほしいのに。じっと観察しているだけで、何もしてくれないなんて。
スタンリー様は私から目を逸らさずに、見せつけるように赤黒い辺境伯をしごきだした。
それを見たら、指どころかそれが欲しくて仕方なくなった。
あれは痛いモノなのに、どうして?
スタンリー様の辺境伯、触ったり舐めたりしたから慣れたのかしら。
それとも、これが雌の本能なの?
物欲しげに見ていることに気づいたのだろう、スタンリー様は美しい形の唇を歪めた。まるで私がどう思っているか分かったみたいじゃない。
むぅ。どうしてこの人はいつもこう意地悪なの?
「きらいっ」
ほろっと涙がこぼれる。私は頭を枕に降ろし、涙を見られないようにした。
「自分ばっかり気持ち良くなって、私だけ苦しくして、これじゃあ拷問じゃないっ!」
スタンリー様がしごく手を止める気配がした。
「視姦っていうのよ、あと放置プレイ。エロイーズが教えてくれたもん。私こんなの嫌っ。早く、どうにかしてよぉ」
涙ながらに文句を言うと、スタンリー様が立ち上がる音がした。
彼が近づいてくる気配に、心臓が早鐘を打つ。もっと近くに来て。
上から覗き込んでくる深紅の瞳が、私の泣き濡れた頬を捉え、見開かれる。
「苦しい?」
「当たり前でしょ!」
マットレスに手を置き、身を乗り出すスタンリー様。ギシッとベッドがきしんだ。
それだけで、私は頬を染めた。恥も外聞もなく懇願していた。
「ねぇ、キスして」
きゅっ、とスタンリー様の眉間に皺が寄る。
なによケチ! いいじゃない、キスくらい!
ところが、この口が、さらにとんでもないことを要求してしまった。
「おっぱい……揉んでよぉ」
ハラハラ涙が零れる。恥ずかしくて。
「あそこも……触ってよぉ」
なんてこと、言わせるのよ!
ついにはひんひん咽び泣いてしまう私。じっと視線を注いでいたスタンリー様の目が、すっと細められた。
「一回達した方がいいのかもな。抜けるのを待つのは、時間がかかる」
スタンリー様は躊躇った後、片手を伸ばす。ふわっと乳房を優しく包み込んでくれた、固い皮の手の平。ああっ、これが。こうしてほしかったの!
いい、気持ちいい。
私はうっとり目をつぶった。もっといっぱい触って、スタンリー様!
縛られてさらに大きく膨らんだ乳房を揺する。
スタンリー様の赤い瞳が光った。
「それに、俺も苦しいしな」
「ほんとう? ……あんっ」
やわやわと揉みしだかれ、私は目をつぶってその刺激を堪能した。
「あんぅ」
乳輪をなぞっていた彼の長い指が、硬くなった尖端を撫でる。私は喉を鳴らした。気持ちいい。
こりこり、こりこり、初夜の時より優しく、でもしつこく、スタンリー様は私の尖端を弄ぶ。
「くっ……っ、シュタンリーしゃま、ぎゅって……抱きしめてぇ」
スタンリー様は何か堪えるような顔をした。でも観念したように、ハムみたいに縛られた私を抱えあげてくれた。
「うあっうぁぁ」
全身に彼のガウンや肌が擦れ、ビクンと体が反った。
「もっと強く抱いてぇ!」
柔らかい乳房が彼の胸筋に押しつぶされ、尖端がパイル地のガウンに擦られた。
ますますびちょびちょになって疼く秘部に、我慢できなくなる。わたしは無意識に、ガウンがめくれたスタンリー様の腿に股間を押し当てて擦り付けた。
ぬちゃぬちゃ音がする。彼の腿を汚してしまっているのも気にならない。刺激で快感が背中を這い上がる。そんなはしたない自分が恥ずかしい。
スタンリー様は私の痴態をじっと観察していた。
視線が絡み合い、恥ずかしさに耐えられずに顔を逸らすと、顎を掴まれた。
「顔、隠すなよ」
私は眼を閉じて、彼の刺し貫くような視線から逃げた。だって、ひどい顔してるもん。理性の飛んだ、スタンリー様が嫌いな淫乱ビッチそのものの雌犬みたいな顔だもの。
「嫌わないで」
ぽつっと呟いていた。
「好きなの。男なんてダメなのに、また好きになっちゃったの」
スタンリー様が息を呑んだ。
「裏切られても仕方ないって思えるほど……どうしようもないの」
泣きながら告白すると、スタンリー様は私のお尻を両手で包み込み、ひょいと上に持ち上げた。
「ちゃんと聞きたい──冷静に、話し合わないとな」
ズプッと何かが秘部に埋まった。
「……っ?」
ぐぐっとねじ込まれるそれは、指なんか比べ物にならないもので……靄がかかった私の頭でも、それが何か分かった。
アレだ。
欲しくて欲しくて堪らなかったもの。でも──。
「こわいっ」
牢で犯されたときの、あの痛いやつだもの。傲慢な黒騎士だ。
「こわいよ」
欲しいのに、痛みに身構えてしまう。
「指の方がいいよ」
「ニーナ」
スタンリー様がお尻を支えながら、前後に温かい竿をすりつける。彼は額に汗をびっしょり浮かべて言った。
「痛くなんかならないよ。もう君の中の準備はできている。吸い込まれそうだ」
それから忌々しそうに吐き捨てた。
「くそっ、俺が君をこんなふうにしたかったんだ! 妙な薬などではなく」
次の瞬間、スタンリー様は私の腰を支えていた腕から力を抜いた。
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