【R18】ブリザード鉄仮面眼鏡令嬢とヤリチン(博愛主義者の童貞)令息が「偽」恋人契約を結んだ結果……

世界のボボブラ汁(エロル)

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第四章

おっぱ! おっぱ!(エイベル視点)

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 びっくりした、びっくりした、びっくりした!

 僕は動揺のあまり、踊り場から階下に飛び降りていた。

 リビングにいたメイベルが、華麗に着地した僕にビクッとなる。

「なによ、お兄様。早くケーキ作って。甘い物で締めないと食事が終わった気がしないの」
「だまらっしゃい」

 なんでこの子はこんなに我儘なんだ! そんなことより、委員長だ。

「誰がペチャパイだって!? とんでもないぞ」

 着痩せしすぎだろ! スレンダーすぎるあの体なら、真っ平らか抉れていてもおかしくないのに!

 僕がテーブルに頭を打ちつけだしたものだから、メイベルが目を丸くしている。

「ああ……もしかしてルシールさん、さっきペチャパイって言ったこと怒っていたの? だって私よりずっと小さかったわ」
「お前が母上に似て巨乳すぎるんだろ! ちょっとダイエットしなさいっ。ケーキは一切れまで」

 メイベルがキーキー騒ぎだしたので、僕は耳を塞いで目をつぶり、先ほどの委員長に思いを馳せた。

 眼鏡を外してお下げを解き、ゆったりしたバスローブを着たその姿は、戦闘力ゼロだった。

 つまり、いつもの氷のバリアが無くなった委員長は、まったくの無防備だったのだ。

 それなのに、対魔獣用ランチャーで砲撃されたような、すさまじい破壊力──すごく……すごく色っぽかった。

 透き通るような肌は、湯上りのせいでほんのりピンク色に染まっていた。ほっそりした首筋に湿り気を帯びた髪がまといつき、ぶかぶかのバスローブは細い肩を滑り落ちそうだった。

 だから胸元についつい、目がいってしまったんだ。

 つるんとした谷間が見えていた。その膨らみの上に並んだ二つの小さなホクロまではっきりと。

 僕の赤い縄索で縛ったら、さぞ映えるだろうな。白い肌に食い込んだロープから、柔肉がまろび出る。そしてそこにメタリックブルーの髪が一筋かかって、まるで一枚の絵画のように美しくなるに違いない。

 そんな妄想をウッカリしてしまったせいで、股間が一気に起立! 礼! 着席はせずに走り出しそうになる。

 仕方なく前屈みのまま、大声で国歌を歌った。妹は気味悪そうに僕を見ていたが、どうにか股間には気づかれなかった。セーフだ、セー……

「エイベル君」
「うわぁああああああ」

 叫んだ僕にビクッと肩を震わせたのは、いつの間にか隣に立っていた委員長だった。

 おかげで股間は縮みあがったが、動悸が……。

 銀縁眼鏡とお下げ姿に戻った委員長は、怪訝そうにしていたが、僕は平静を保ちニッコリ笑ってごまかす。

「良かった、着替えはぴったりだね」

 黒、紺、茶、グレー、しか着ない委員長が、ワインレッドのワンピースを着ているのがやけに新鮮だった。

「このベロアのワンピース、いいブランドの物よ。料金を払うわね」
「何言ってるんだ、メイベルが汚したってことは僕が汚したことと同義なんだよ」

 僕が委員長を汚した……。なんかエロいな。いや待て、股間。勝手に疼くんじゃない。

「とにかくせっかくのガイアス神生誕祭よ。ケーキは絶対食べなくちゃ」

 委員長が冷静に言ったおかげで、立ち上がりかけていた僕の股間は着席した。ふぅ、なんて危険なんだ、委員長は。下半身が学級崩壊を起こすところだったぞ?


 僕たちは残った材料で小さなケーキを焼き、その後三人でボードゲームをやった。

 メイベルの誕生日に買ってあげた、生存ゲームだ。スゴロクみたいなもので、進学、就職、そして結婚──。さらに子供が出来たり、孫が出来たりと、現実で起こりそうなイベントが満載だ。

 僕はカジノで出会った女性と結婚した。ボード上の馬車の駒に伴侶の駒を増やした時は、花嫁の委員長を妄想しニヤニヤしてしまった。これから子沢山だぞ!

 しかし結局結婚詐欺に引っかかっていたようで、今まで稼いだコインを巻き上げられ、失意のために三回も休みになった。

 さらに薬の売人になったメイベルと、魔王になった委員長からボコボコにされて、ゴールすらできなかった。

 なんだよ。最終的に生き残ったひとりが勝ちなんて、サバイバルデスゲームじゃないか!

「まあ……そこそこ楽しかったわ。委員長……あなたとお友達になら、なってあげてもいいわ。ケーキも上手だし。またお家に来てもいいわよ?」

 メイベルがケーキをムシャムシャ食べながらそう言ったが、なんで上から目線なんだ?

「そう、嬉しいわ。妹ができたみたい」

 眼鏡を指で押し上げて頷く委員長に、メイベルはなぜか狼狽え、顔を真っ赤にしている。

 なんだ?

「お、お姉さまって呼んであげても良くてよ?」

 僕と委員長が目を丸くした。メイベルが慌てて言い訳をする。

「た、ただし、本当にお兄様を狙っていないとはっきり分かってからだから! 今までそういうビッチばかりだったの。だから追い払ったのよ! あなたも、実はお兄様狙いなら許さないからね!?」

 委員長は微笑を浮かべて頷いた。

「もちろん、そんなつもりはないわ。エイベル君はいいお友達だから。それ以上の感情は、持っていないわ」

 その夜僕は、枕を濡らして眠った。
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