ある日突然ステータス画面が見えるようになったので、世界一の美女を目指します！

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「はぁ....はぁ......はぁ.....1キロ.....走ってきたぞ......」


息を切らしながら部屋に入る。途中お母さんがびっくりしたような顔で見ていたけど.......気にしないでおこう。



【今日の任務】
達成したよ！！



本を見ると書いてある文字が変わっていた。ほんとにこれただの本じゃなさそうだな。


ステータスと書かれているページを開くと、確かにSPが増えていた。

あれから他のページも見たが、SPの使い道はステータスを上げるか、スキルを手に入れるかの二つあり、他のページには手に入れられるスキルが書かれていた。

中には魔法とかすごい気になるのもあったけど、私が試したいのは.......。

ポイントを全て容姿に極振りする。


容姿:C 51


本の内容は変わったけど.....。



鏡の前に立つ。




そこに写っているのはいつもとは変わらないニキビだらけの顔にぽちゃっとした体。不細工な私だ。


「はぁ、まあそんな簡単に変わるわけなっ！？」


そう言いかけたところで急に体が痛くなり疼くまる。

な、何これ....。まるで体が内側から作り替えられるような痛み....耐えられないほどではないけど、歯医者での虫歯治療を思い出す。

痛みが引いていくと、私の体はさっきまでの醜かった姿から一変していた。

絶世の美少女.....とまではいかないが、普通の女の子が鏡に写っていた。

どんなにダイエットしても落ちなかった脂肪が消えてちょうどいい肉付きに、ニキビも消え失せている。


「すご、い」


顔を思わずペタペタ触る。

これが……私？ 嬉しさと驚きで言葉が出ずにいると、ふとある考えが頭をよぎる。

ちょうど今はゴールデンウィーク。この連休の間任務をこなせば、次学校に行くときにはもっと美人になってるんじゃ.......。


「沙羅～～！ご飯できたよ！」


「えっ！？あ、うん！すぐ降りる！」


急いで本を机に置いて扉に手をかけたところで気づいた。


これ、お母さん私だって気づく？