18 / 25
過去と今
第17話
しおりを挟む
20
優雨にとって父親の存在は、自身が思い描く理想の人物そのものだった。決して口やかましい方ではないが、必要なときに自分を正しく導いてくれる。かつて警察官として職務を全うしていた頃の彼の姿が、幼かった優雨に多大な影響を与えていた。
息子が過剰なまでの正義感に則っていたことに対して漠然とした不安感を覚えていた優雨の父だったが、妻の晴子を亡くしてからというもの、幼いながらも健気に自分を支え続けてくれたかつての優雨を思うと、彼が自身で定めた生き方を蔑ろにすることはできなかった。それが大きな誤りであったことに気がついたのは、優雨が中学生になってからのことだ。
*
操原真冬は学校中の教師が手を焼く絵に描いたような問題児だった。明るく染めた髪色はいかにもな校則違反だったし、学業に対しても不真面目ときた。校内には一切の交友関係を持たず、やれ援助交際に手を出しているだの、やれ暴走族だか暴力団だかの男と付き合っているだのと、好き勝手に尾ひれのついた噂を流されたところで止める者もいなかった。
学校側が真冬の問題行動を黙認していたのは、彼女の両親が地元の有力者であったことも理由の一つだが、昨今取沙汰されることの多くなった教師から生徒への体罰問題によるところも大きかった。声の大きな生徒やその保護者によって糾弾されることを恐れた教師陣が、問題の対処に及び腰となっていたのである。
当然、周囲に同調できない真冬は校内でも孤立した存在となった。なまじテストの点数だけは良かったばかりに、彼女は担任教諭にも咎められることなく素行不良な生徒であり続けたのである。そして、他の生徒たちも問題を先送りにする教師たちに倣って真冬を腫れ物のように扱った。
ただ一人、秋山優雨だけを除いて。
「操原さん、宿題やってきた?」
真冬は答えない。鬱陶しいと言わんばかりにあらぬ方向に目を向けるばかりで、優雨に取り付く島も与えないのはいつものことだった。まだまだ成長を続けているらしい大きな身体に、窮屈そうに学校指定の制服をかっちりと着込みながら、彼は辛抱強く真冬の返答を待った。
無視されると分かっていてもめげずに話しかけようとするものだから、今やすっかり周囲から優雨は真冬とのパイプ役と見做されていた。真冬が課題に熱心に取り組むはずもないのに、気弱な担任の女性教諭がその確認すら満足にできない有り様なので、優雨が彼女の義務を代行しているというわけだ。
「持ってきてたら教えてね」
いつも通りといえばそれまでなのだが、こうして露骨に無視を決め込まれるのもいい気はしない。かといって自分の大柄な体格に物怖じするタイプでもない真冬に、強気な言動で挑んでも暖簾に腕押しといったところだろう―――誰が相手であろうと、そんなことをするつもりはないのだが。
正直なところ、ほとほと困り果てていた。それでもこのようなことを続けていたのは、真冬の問題を解決できるのは自分をおいて他にいないと確信していたからだった。
彼女が優雨の通う中学校に転入してきたのは、二年生になったばかりの春のことだった。初めこそ先生の助けになればと軽い気持ちで引き受けていたのだが、あわよくば彼女をクラスに馴染ませたいと思って事に臨んで間もなく、それが甘い考えだったということを思い知らされた。
問題は、意思疎通ができないという一点に限られていた。誰とも関わりたがらないように見えるが、不思議と学校には来る。不登校ならいっそ諦めがついたかもしれないが、こうして顔を突き合わせていると放っておくこともできない。
そんな風に一方的なコミュニケーションを試み続けてしばらく経ち、中学生になって二度目の夏休みを満喫した後のことだった。学校生活の再開に不満はなかったものの、再び真冬と顔を合わせることに躊躇いがないと言えば嘘になる。
夏休み明けに久々の制服に袖を通すと、以前よりも窮屈に感じられた。僅かばかりの憂鬱さを胸の内に抱えながら、優雨は新学期に臨んだ。
*
「久しぶり」
以前と変わらず、ホームルームの開始直前に真冬は教室へ入ってくる。周囲がそれに気づかない振りを決め込んでいるのを肌で感じながら、優雨は以前と変わらない態度で彼女と挨拶を交わそうとした。とはいっても、返ってくる声などないのが常だったが。
しかし、彼女の反応は夏休み前と大きく変わっていた。声を掛けられた真冬がこちらを一瞥すると、彼女は無言で席に着く。その仕草に違和感を覚えたのも束の間、
「・・・・・・はよ」
優雨の耳に、小さく呟かれた真冬の声が届いた。それからすぐにそっぽを向かれると、今の挨拶は自分の聞き間違いだったのではないかと思わず疑ってしまう。結局、彼が答えあぐねているうちにホームルームが始まってしまった。
*
「あんたさ」
「えっ」
「どうしてあたしに構うわけ」
ある日、放課後の教室で真冬から唐突に声を掛けられた。新学期に入って間もない頃だ。向こうから声を掛けられたのは、これが初めてのことだった。彼女の声をまともに聞くのも初めてだった生徒もいたに違いない。思わずぎょっとしたのは自分だけではないはずだ。
「時間とか、もったいなくない」
「それは、」
「他の子と話すとか、バイトするとか。部活もしてないじゃん」
邪険に扱われていたにも関わらず、優雨に全く懲りた様子がなかったことを不思議に思っていたのだろう。当然の疑問だが、こちらからすれば頑なに人を遠ざけようとする方がよっぽど不可解だったのだが。
「部活は、やってる時間がないから。バイトも。気軽に話せる友達もいないし」
少し考えてから、彼女には正直に話すことにした。しかし、答えを得たことでこちらへの関心が薄れてしまったのか、真冬はそれきり黙り込んでしまう。そんな彼女を尻目に帰り支度を進めていると、ふと気になることがあったので優雨も尋ねてみることにした。
「操原さんは、どうして俺と話してみる気になったの」
当然、答えは返ってこなかったが。
*
真冬本人の口から聞かされた「二人が付き合っている」という噂は、優雨にとってもまさに寝耳に水といった話だった。二人に真っ向から噂の真偽を問い質すような人間は一人もいなかったので、真冬がたまたま件の噂を立ち聞きしたということらしかったのだが、
「言わせておけば」
珍しく上機嫌な様子で真冬はそう言ったのだった。彼女は校内一と言っても差し支えのない美貌の持ち主だったから、これには優雨もまんざらではない気分にさせられた―――とはいえ、彼女が気難しい性格であることを除けばもっと素直に喜べるのだが。
それにしても、優雨としてはそんな噂が立つこと自体が心外であった。これではまるで、自分に下心があって真冬に近づいたみたいではないか。それを正面から否定したくとも、面と向かってその話題を持ち出すような者は周りに誰もいなかった。
結局、噂の出所もわからなければ真冬から又聞きするに留まった程度の話だ。優雨の胸の内にはもやもやするものが残ったものの、二人の関係や自分の学校生活がこれまで通りであることに違いはない。少しだけ、彼にものの見方を変えさせた点を除けば。
それは、どれだけ自分が善意で行動していると信じ込んだところで、周囲の目にも同じように映るとは限らないということ。その事実に優雨は落胆させられたが、そもそも見返りを求めて人の助けになろうとしたわけでもない。腑に落ちないと思いながらも、彼は今まで通りに行動することを選んだ。
優雨にとって父親の存在は、自身が思い描く理想の人物そのものだった。決して口やかましい方ではないが、必要なときに自分を正しく導いてくれる。かつて警察官として職務を全うしていた頃の彼の姿が、幼かった優雨に多大な影響を与えていた。
息子が過剰なまでの正義感に則っていたことに対して漠然とした不安感を覚えていた優雨の父だったが、妻の晴子を亡くしてからというもの、幼いながらも健気に自分を支え続けてくれたかつての優雨を思うと、彼が自身で定めた生き方を蔑ろにすることはできなかった。それが大きな誤りであったことに気がついたのは、優雨が中学生になってからのことだ。
*
操原真冬は学校中の教師が手を焼く絵に描いたような問題児だった。明るく染めた髪色はいかにもな校則違反だったし、学業に対しても不真面目ときた。校内には一切の交友関係を持たず、やれ援助交際に手を出しているだの、やれ暴走族だか暴力団だかの男と付き合っているだのと、好き勝手に尾ひれのついた噂を流されたところで止める者もいなかった。
学校側が真冬の問題行動を黙認していたのは、彼女の両親が地元の有力者であったことも理由の一つだが、昨今取沙汰されることの多くなった教師から生徒への体罰問題によるところも大きかった。声の大きな生徒やその保護者によって糾弾されることを恐れた教師陣が、問題の対処に及び腰となっていたのである。
当然、周囲に同調できない真冬は校内でも孤立した存在となった。なまじテストの点数だけは良かったばかりに、彼女は担任教諭にも咎められることなく素行不良な生徒であり続けたのである。そして、他の生徒たちも問題を先送りにする教師たちに倣って真冬を腫れ物のように扱った。
ただ一人、秋山優雨だけを除いて。
「操原さん、宿題やってきた?」
真冬は答えない。鬱陶しいと言わんばかりにあらぬ方向に目を向けるばかりで、優雨に取り付く島も与えないのはいつものことだった。まだまだ成長を続けているらしい大きな身体に、窮屈そうに学校指定の制服をかっちりと着込みながら、彼は辛抱強く真冬の返答を待った。
無視されると分かっていてもめげずに話しかけようとするものだから、今やすっかり周囲から優雨は真冬とのパイプ役と見做されていた。真冬が課題に熱心に取り組むはずもないのに、気弱な担任の女性教諭がその確認すら満足にできない有り様なので、優雨が彼女の義務を代行しているというわけだ。
「持ってきてたら教えてね」
いつも通りといえばそれまでなのだが、こうして露骨に無視を決め込まれるのもいい気はしない。かといって自分の大柄な体格に物怖じするタイプでもない真冬に、強気な言動で挑んでも暖簾に腕押しといったところだろう―――誰が相手であろうと、そんなことをするつもりはないのだが。
正直なところ、ほとほと困り果てていた。それでもこのようなことを続けていたのは、真冬の問題を解決できるのは自分をおいて他にいないと確信していたからだった。
彼女が優雨の通う中学校に転入してきたのは、二年生になったばかりの春のことだった。初めこそ先生の助けになればと軽い気持ちで引き受けていたのだが、あわよくば彼女をクラスに馴染ませたいと思って事に臨んで間もなく、それが甘い考えだったということを思い知らされた。
問題は、意思疎通ができないという一点に限られていた。誰とも関わりたがらないように見えるが、不思議と学校には来る。不登校ならいっそ諦めがついたかもしれないが、こうして顔を突き合わせていると放っておくこともできない。
そんな風に一方的なコミュニケーションを試み続けてしばらく経ち、中学生になって二度目の夏休みを満喫した後のことだった。学校生活の再開に不満はなかったものの、再び真冬と顔を合わせることに躊躇いがないと言えば嘘になる。
夏休み明けに久々の制服に袖を通すと、以前よりも窮屈に感じられた。僅かばかりの憂鬱さを胸の内に抱えながら、優雨は新学期に臨んだ。
*
「久しぶり」
以前と変わらず、ホームルームの開始直前に真冬は教室へ入ってくる。周囲がそれに気づかない振りを決め込んでいるのを肌で感じながら、優雨は以前と変わらない態度で彼女と挨拶を交わそうとした。とはいっても、返ってくる声などないのが常だったが。
しかし、彼女の反応は夏休み前と大きく変わっていた。声を掛けられた真冬がこちらを一瞥すると、彼女は無言で席に着く。その仕草に違和感を覚えたのも束の間、
「・・・・・・はよ」
優雨の耳に、小さく呟かれた真冬の声が届いた。それからすぐにそっぽを向かれると、今の挨拶は自分の聞き間違いだったのではないかと思わず疑ってしまう。結局、彼が答えあぐねているうちにホームルームが始まってしまった。
*
「あんたさ」
「えっ」
「どうしてあたしに構うわけ」
ある日、放課後の教室で真冬から唐突に声を掛けられた。新学期に入って間もない頃だ。向こうから声を掛けられたのは、これが初めてのことだった。彼女の声をまともに聞くのも初めてだった生徒もいたに違いない。思わずぎょっとしたのは自分だけではないはずだ。
「時間とか、もったいなくない」
「それは、」
「他の子と話すとか、バイトするとか。部活もしてないじゃん」
邪険に扱われていたにも関わらず、優雨に全く懲りた様子がなかったことを不思議に思っていたのだろう。当然の疑問だが、こちらからすれば頑なに人を遠ざけようとする方がよっぽど不可解だったのだが。
「部活は、やってる時間がないから。バイトも。気軽に話せる友達もいないし」
少し考えてから、彼女には正直に話すことにした。しかし、答えを得たことでこちらへの関心が薄れてしまったのか、真冬はそれきり黙り込んでしまう。そんな彼女を尻目に帰り支度を進めていると、ふと気になることがあったので優雨も尋ねてみることにした。
「操原さんは、どうして俺と話してみる気になったの」
当然、答えは返ってこなかったが。
*
真冬本人の口から聞かされた「二人が付き合っている」という噂は、優雨にとってもまさに寝耳に水といった話だった。二人に真っ向から噂の真偽を問い質すような人間は一人もいなかったので、真冬がたまたま件の噂を立ち聞きしたということらしかったのだが、
「言わせておけば」
珍しく上機嫌な様子で真冬はそう言ったのだった。彼女は校内一と言っても差し支えのない美貌の持ち主だったから、これには優雨もまんざらではない気分にさせられた―――とはいえ、彼女が気難しい性格であることを除けばもっと素直に喜べるのだが。
それにしても、優雨としてはそんな噂が立つこと自体が心外であった。これではまるで、自分に下心があって真冬に近づいたみたいではないか。それを正面から否定したくとも、面と向かってその話題を持ち出すような者は周りに誰もいなかった。
結局、噂の出所もわからなければ真冬から又聞きするに留まった程度の話だ。優雨の胸の内にはもやもやするものが残ったものの、二人の関係や自分の学校生活がこれまで通りであることに違いはない。少しだけ、彼にものの見方を変えさせた点を除けば。
それは、どれだけ自分が善意で行動していると信じ込んだところで、周囲の目にも同じように映るとは限らないということ。その事実に優雨は落胆させられたが、そもそも見返りを求めて人の助けになろうとしたわけでもない。腑に落ちないと思いながらも、彼は今まで通りに行動することを選んだ。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
椿の国の後宮のはなし
犬噛 クロ
キャラ文芸
架空の国の後宮物語。
若き皇帝と、彼に囚われた娘の話です。
有力政治家の娘・羽村 雪樹(はねむら せつじゅ)は「男子」だと性別を間違われたまま、自国の皇帝・蓮と固い絆で結ばれていた。
しかしとうとう少女であることを気づかれてしまった雪樹は、蓮に乱暴された挙句、後宮に幽閉されてしまう。
幼なじみとして慕っていた青年からの裏切りに、雪樹は混乱し、蓮に憎しみを抱き、そして……?
あまり暗くなり過ぎない後宮物語。
雪樹と蓮、ふたりの関係がどう変化していくのか見守っていただければ嬉しいです。
※2017年完結作品をタイトルとカテゴリを変更+全面改稿しております。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユニークアイテムな女子(絶対的替えの効かない、唯一無二の彼女)「ゆにかの」
masuta
キャラ文芸
恋と友情、そして命を懸けた決断。青春は止まらない。
世界を股にかける財閥の御曹司・嘉位は、U-15日本代表として世界一を経験した天才投手。
しかし、ある理由で野球を捨て、超エリート進学校・和井田学園へ進学する。
入学式の日、偶然ぶつかった少女・香織。
彼女は、嘉位にとって“絶対的替えの効かない、唯一無二の存在”だった。
香織は、八重の親友。
そして八重は、時に未来を暗示する不思議な夢を見る少女。
その夢が、やがて物語を大きく動かしていく。
ゴールデンウィーク、八重の見た夢は、未曾有の大災害を告げていた。
偶然か、必然か……命を守るために立ち上がる。
「誰も欠けさせない」という信念を胸に走り続ける。
やがて災害を未然に防ぎ、再びグラウンドへと導く。
その中で、恋もまた静かに進んでいく。
「ずっと、君が好きだった」告白の言葉が、災害と勝負を越えた心を震わせる。
それぞれの想いが交錯し、群像劇は加速する。
一人ひとりが主人公。人生に脇役はいない。
現代ファンタジーとリアルが交錯する青春群像劇。
本作は小説家になろう、オリジナル作品のフルリメイク版です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる