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過去と今
第17話
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優雨にとって父親の存在は、自身が思い描く理想の人物そのものだった。決して口やかましい方ではないが、必要なときに自分を正しく導いてくれる。かつて警察官として職務を全うしていた頃の彼の姿が、幼かった優雨に多大な影響を与えていた。
息子が過剰なまでの正義感に則っていたことに対して漠然とした不安感を覚えていた優雨の父だったが、妻の晴子を亡くしてからというもの、幼いながらも健気に自分を支え続けてくれたかつての優雨を思うと、彼が自身で定めた生き方を蔑ろにすることはできなかった。それが大きな誤りであったことに気がついたのは、優雨が中学生になってからのことだ。
*
操原真冬は学校中の教師が手を焼く絵に描いたような問題児だった。明るく染めた髪色はいかにもな校則違反だったし、学業に対しても不真面目ときた。校内には一切の交友関係を持たず、やれ援助交際に手を出しているだの、やれ暴走族だか暴力団だかの男と付き合っているだのと、好き勝手に尾ひれのついた噂を流されたところで止める者もいなかった。
学校側が真冬の問題行動を黙認していたのは、彼女の両親が地元の有力者であったことも理由の一つだが、昨今取沙汰されることの多くなった教師から生徒への体罰問題によるところも大きかった。声の大きな生徒やその保護者によって糾弾されることを恐れた教師陣が、問題の対処に及び腰となっていたのである。
当然、周囲に同調できない真冬は校内でも孤立した存在となった。なまじテストの点数だけは良かったばかりに、彼女は担任教諭にも咎められることなく素行不良な生徒であり続けたのである。そして、他の生徒たちも問題を先送りにする教師たちに倣って真冬を腫れ物のように扱った。
ただ一人、秋山優雨だけを除いて。
「操原さん、宿題やってきた?」
真冬は答えない。鬱陶しいと言わんばかりにあらぬ方向に目を向けるばかりで、優雨に取り付く島も与えないのはいつものことだった。まだまだ成長を続けているらしい大きな身体に、窮屈そうに学校指定の制服をかっちりと着込みながら、彼は辛抱強く真冬の返答を待った。
無視されると分かっていてもめげずに話しかけようとするものだから、今やすっかり周囲から優雨は真冬とのパイプ役と見做されていた。真冬が課題に熱心に取り組むはずもないのに、気弱な担任の女性教諭がその確認すら満足にできない有り様なので、優雨が彼女の義務を代行しているというわけだ。
「持ってきてたら教えてね」
いつも通りといえばそれまでなのだが、こうして露骨に無視を決め込まれるのもいい気はしない。かといって自分の大柄な体格に物怖じするタイプでもない真冬に、強気な言動で挑んでも暖簾に腕押しといったところだろう―――誰が相手であろうと、そんなことをするつもりはないのだが。
正直なところ、ほとほと困り果てていた。それでもこのようなことを続けていたのは、真冬の問題を解決できるのは自分をおいて他にいないと確信していたからだった。
彼女が優雨の通う中学校に転入してきたのは、二年生になったばかりの春のことだった。初めこそ先生の助けになればと軽い気持ちで引き受けていたのだが、あわよくば彼女をクラスに馴染ませたいと思って事に臨んで間もなく、それが甘い考えだったということを思い知らされた。
問題は、意思疎通ができないという一点に限られていた。誰とも関わりたがらないように見えるが、不思議と学校には来る。不登校ならいっそ諦めがついたかもしれないが、こうして顔を突き合わせていると放っておくこともできない。
そんな風に一方的なコミュニケーションを試み続けてしばらく経ち、中学生になって二度目の夏休みを満喫した後のことだった。学校生活の再開に不満はなかったものの、再び真冬と顔を合わせることに躊躇いがないと言えば嘘になる。
夏休み明けに久々の制服に袖を通すと、以前よりも窮屈に感じられた。僅かばかりの憂鬱さを胸の内に抱えながら、優雨は新学期に臨んだ。
*
「久しぶり」
以前と変わらず、ホームルームの開始直前に真冬は教室へ入ってくる。周囲がそれに気づかない振りを決め込んでいるのを肌で感じながら、優雨は以前と変わらない態度で彼女と挨拶を交わそうとした。とはいっても、返ってくる声などないのが常だったが。
しかし、彼女の反応は夏休み前と大きく変わっていた。声を掛けられた真冬がこちらを一瞥すると、彼女は無言で席に着く。その仕草に違和感を覚えたのも束の間、
「・・・・・・はよ」
優雨の耳に、小さく呟かれた真冬の声が届いた。それからすぐにそっぽを向かれると、今の挨拶は自分の聞き間違いだったのではないかと思わず疑ってしまう。結局、彼が答えあぐねているうちにホームルームが始まってしまった。
*
「あんたさ」
「えっ」
「どうしてあたしに構うわけ」
ある日、放課後の教室で真冬から唐突に声を掛けられた。新学期に入って間もない頃だ。向こうから声を掛けられたのは、これが初めてのことだった。彼女の声をまともに聞くのも初めてだった生徒もいたに違いない。思わずぎょっとしたのは自分だけではないはずだ。
「時間とか、もったいなくない」
「それは、」
「他の子と話すとか、バイトするとか。部活もしてないじゃん」
邪険に扱われていたにも関わらず、優雨に全く懲りた様子がなかったことを不思議に思っていたのだろう。当然の疑問だが、こちらからすれば頑なに人を遠ざけようとする方がよっぽど不可解だったのだが。
「部活は、やってる時間がないから。バイトも。気軽に話せる友達もいないし」
少し考えてから、彼女には正直に話すことにした。しかし、答えを得たことでこちらへの関心が薄れてしまったのか、真冬はそれきり黙り込んでしまう。そんな彼女を尻目に帰り支度を進めていると、ふと気になることがあったので優雨も尋ねてみることにした。
「操原さんは、どうして俺と話してみる気になったの」
当然、答えは返ってこなかったが。
*
真冬本人の口から聞かされた「二人が付き合っている」という噂は、優雨にとってもまさに寝耳に水といった話だった。二人に真っ向から噂の真偽を問い質すような人間は一人もいなかったので、真冬がたまたま件の噂を立ち聞きしたということらしかったのだが、
「言わせておけば」
珍しく上機嫌な様子で真冬はそう言ったのだった。彼女は校内一と言っても差し支えのない美貌の持ち主だったから、これには優雨もまんざらではない気分にさせられた―――とはいえ、彼女が気難しい性格であることを除けばもっと素直に喜べるのだが。
それにしても、優雨としてはそんな噂が立つこと自体が心外であった。これではまるで、自分に下心があって真冬に近づいたみたいではないか。それを正面から否定したくとも、面と向かってその話題を持ち出すような者は周りに誰もいなかった。
結局、噂の出所もわからなければ真冬から又聞きするに留まった程度の話だ。優雨の胸の内にはもやもやするものが残ったものの、二人の関係や自分の学校生活がこれまで通りであることに違いはない。少しだけ、彼にものの見方を変えさせた点を除けば。
それは、どれだけ自分が善意で行動していると信じ込んだところで、周囲の目にも同じように映るとは限らないということ。その事実に優雨は落胆させられたが、そもそも見返りを求めて人の助けになろうとしたわけでもない。腑に落ちないと思いながらも、彼は今まで通りに行動することを選んだ。
優雨にとって父親の存在は、自身が思い描く理想の人物そのものだった。決して口やかましい方ではないが、必要なときに自分を正しく導いてくれる。かつて警察官として職務を全うしていた頃の彼の姿が、幼かった優雨に多大な影響を与えていた。
息子が過剰なまでの正義感に則っていたことに対して漠然とした不安感を覚えていた優雨の父だったが、妻の晴子を亡くしてからというもの、幼いながらも健気に自分を支え続けてくれたかつての優雨を思うと、彼が自身で定めた生き方を蔑ろにすることはできなかった。それが大きな誤りであったことに気がついたのは、優雨が中学生になってからのことだ。
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操原真冬は学校中の教師が手を焼く絵に描いたような問題児だった。明るく染めた髪色はいかにもな校則違反だったし、学業に対しても不真面目ときた。校内には一切の交友関係を持たず、やれ援助交際に手を出しているだの、やれ暴走族だか暴力団だかの男と付き合っているだのと、好き勝手に尾ひれのついた噂を流されたところで止める者もいなかった。
学校側が真冬の問題行動を黙認していたのは、彼女の両親が地元の有力者であったことも理由の一つだが、昨今取沙汰されることの多くなった教師から生徒への体罰問題によるところも大きかった。声の大きな生徒やその保護者によって糾弾されることを恐れた教師陣が、問題の対処に及び腰となっていたのである。
当然、周囲に同調できない真冬は校内でも孤立した存在となった。なまじテストの点数だけは良かったばかりに、彼女は担任教諭にも咎められることなく素行不良な生徒であり続けたのである。そして、他の生徒たちも問題を先送りにする教師たちに倣って真冬を腫れ物のように扱った。
ただ一人、秋山優雨だけを除いて。
「操原さん、宿題やってきた?」
真冬は答えない。鬱陶しいと言わんばかりにあらぬ方向に目を向けるばかりで、優雨に取り付く島も与えないのはいつものことだった。まだまだ成長を続けているらしい大きな身体に、窮屈そうに学校指定の制服をかっちりと着込みながら、彼は辛抱強く真冬の返答を待った。
無視されると分かっていてもめげずに話しかけようとするものだから、今やすっかり周囲から優雨は真冬とのパイプ役と見做されていた。真冬が課題に熱心に取り組むはずもないのに、気弱な担任の女性教諭がその確認すら満足にできない有り様なので、優雨が彼女の義務を代行しているというわけだ。
「持ってきてたら教えてね」
いつも通りといえばそれまでなのだが、こうして露骨に無視を決め込まれるのもいい気はしない。かといって自分の大柄な体格に物怖じするタイプでもない真冬に、強気な言動で挑んでも暖簾に腕押しといったところだろう―――誰が相手であろうと、そんなことをするつもりはないのだが。
正直なところ、ほとほと困り果てていた。それでもこのようなことを続けていたのは、真冬の問題を解決できるのは自分をおいて他にいないと確信していたからだった。
彼女が優雨の通う中学校に転入してきたのは、二年生になったばかりの春のことだった。初めこそ先生の助けになればと軽い気持ちで引き受けていたのだが、あわよくば彼女をクラスに馴染ませたいと思って事に臨んで間もなく、それが甘い考えだったということを思い知らされた。
問題は、意思疎通ができないという一点に限られていた。誰とも関わりたがらないように見えるが、不思議と学校には来る。不登校ならいっそ諦めがついたかもしれないが、こうして顔を突き合わせていると放っておくこともできない。
そんな風に一方的なコミュニケーションを試み続けてしばらく経ち、中学生になって二度目の夏休みを満喫した後のことだった。学校生活の再開に不満はなかったものの、再び真冬と顔を合わせることに躊躇いがないと言えば嘘になる。
夏休み明けに久々の制服に袖を通すと、以前よりも窮屈に感じられた。僅かばかりの憂鬱さを胸の内に抱えながら、優雨は新学期に臨んだ。
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「久しぶり」
以前と変わらず、ホームルームの開始直前に真冬は教室へ入ってくる。周囲がそれに気づかない振りを決め込んでいるのを肌で感じながら、優雨は以前と変わらない態度で彼女と挨拶を交わそうとした。とはいっても、返ってくる声などないのが常だったが。
しかし、彼女の反応は夏休み前と大きく変わっていた。声を掛けられた真冬がこちらを一瞥すると、彼女は無言で席に着く。その仕草に違和感を覚えたのも束の間、
「・・・・・・はよ」
優雨の耳に、小さく呟かれた真冬の声が届いた。それからすぐにそっぽを向かれると、今の挨拶は自分の聞き間違いだったのではないかと思わず疑ってしまう。結局、彼が答えあぐねているうちにホームルームが始まってしまった。
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「あんたさ」
「えっ」
「どうしてあたしに構うわけ」
ある日、放課後の教室で真冬から唐突に声を掛けられた。新学期に入って間もない頃だ。向こうから声を掛けられたのは、これが初めてのことだった。彼女の声をまともに聞くのも初めてだった生徒もいたに違いない。思わずぎょっとしたのは自分だけではないはずだ。
「時間とか、もったいなくない」
「それは、」
「他の子と話すとか、バイトするとか。部活もしてないじゃん」
邪険に扱われていたにも関わらず、優雨に全く懲りた様子がなかったことを不思議に思っていたのだろう。当然の疑問だが、こちらからすれば頑なに人を遠ざけようとする方がよっぽど不可解だったのだが。
「部活は、やってる時間がないから。バイトも。気軽に話せる友達もいないし」
少し考えてから、彼女には正直に話すことにした。しかし、答えを得たことでこちらへの関心が薄れてしまったのか、真冬はそれきり黙り込んでしまう。そんな彼女を尻目に帰り支度を進めていると、ふと気になることがあったので優雨も尋ねてみることにした。
「操原さんは、どうして俺と話してみる気になったの」
当然、答えは返ってこなかったが。
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真冬本人の口から聞かされた「二人が付き合っている」という噂は、優雨にとってもまさに寝耳に水といった話だった。二人に真っ向から噂の真偽を問い質すような人間は一人もいなかったので、真冬がたまたま件の噂を立ち聞きしたということらしかったのだが、
「言わせておけば」
珍しく上機嫌な様子で真冬はそう言ったのだった。彼女は校内一と言っても差し支えのない美貌の持ち主だったから、これには優雨もまんざらではない気分にさせられた―――とはいえ、彼女が気難しい性格であることを除けばもっと素直に喜べるのだが。
それにしても、優雨としてはそんな噂が立つこと自体が心外であった。これではまるで、自分に下心があって真冬に近づいたみたいではないか。それを正面から否定したくとも、面と向かってその話題を持ち出すような者は周りに誰もいなかった。
結局、噂の出所もわからなければ真冬から又聞きするに留まった程度の話だ。優雨の胸の内にはもやもやするものが残ったものの、二人の関係や自分の学校生活がこれまで通りであることに違いはない。少しだけ、彼にものの見方を変えさせた点を除けば。
それは、どれだけ自分が善意で行動していると信じ込んだところで、周囲の目にも同じように映るとは限らないということ。その事実に優雨は落胆させられたが、そもそも見返りを求めて人の助けになろうとしたわけでもない。腑に落ちないと思いながらも、彼は今まで通りに行動することを選んだ。
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