13 / 24
約束
しおりを挟む初めて他人から受けた愛撫は、とんでもなく気持ちよかった。
まるで、下半身から身体中がすっかりとろけそうな錯覚を覚えるぐらいには。
……そして、あまりの快楽の余韻にベッドから起き上がれなくなるぐらいには。
「っ……!」
「あ、ご主人ちゃん。目が覚めた?」
アレクとのあれやそれやを思い出したおれは、精神的と肉体的の両方の意味でベッドから起き上がることもままならず、顔を覆ってひたすらゴロゴロとのたうち回っていた。
しかし、そんなおれの奇行を意に介した様子もなく、アレクはあっけらかんとした様子で顔を覗き込んできた。
「宿屋の人に言って、ご主人ちゃんの分の夕食は特別に部屋に持ってきてもらったよ。食べれそう?」
「……うん」
「じゃあこっちに持ってくるね」
にこにことしたアレクはおれと違い、衣服の乱れ一つなく、また動揺している様子もない。
もしかしてあれは全部、おれが眠っている最中の夢であったのかと疑うぐらい、なんてことない普段通りの様子だ。けれど、おれの下半身に残る痺れやうずきが、先程の出来事を夢ではないと示している。
おれはベッドから起き上がると、自分がいまだ何一つ身につけてないのに気がついた。
けれど、先程の行為の体液や汗はすっかり拭き取られ、綺麗に清められている。
もしかして、アレクがやってくれたんだろうか?
「お待たせー。スープはちょっと冷めちゃったから、そこだけ我慢してね!」
「あ、ああ……ありがとう」
アレクは木製のお盆を器用に片手で持って、寝室に入ってきた。
そして、ベッドの傍らに椅子を移動させると、お盆を持ったままそこに座る。
お盆の上に乗った食事のメニューは、黒パンと焼いた肉、ほうれん草に似た草とナッツのような木の実の炒めもの、そして野菜のごった煮ともいうべきスープであった。
おれはお盆を受け取ろうとしたが、アレクはそれを押しのけると、自分で手にスプーンを取ってスープをよそう。
そして、すくったスープをおれの口元へ持ってきた。
「えっ。あ、あの……ちょっと、アレク?」
「いいからいいから! さっきは俺の我儘にいっぱい付き合ってもらって、たくさんご褒美頂いちゃったしね! 俺に甘やかさせてよ、ね?」
「っ……!」
……アレクもご褒美の件を口に出してきた以上、やっぱりさっきのあれは、おれの悪夢ではないようだ。
顔を真っ赤にしたおれに、アレクがずずいとスープをすくった匙を差し出してくる。
おれはしばし考えた後に、おずおずと匙に口をつけた。
「美味しい?」
「ん……まぁまぁ、かな」
冷めたスープは、塩味をことさら濃く感じた。
けれどそこまで悪い味じゃない。疲れた身体に染み渡っていくような滋味を感じた。
スープを三口ほど飲むと、今度はアレクがいそいそと黒パンをちぎり、おれの口元に持ってきた。思わずアレクの顔を見返すが、アレクはにこにことした表情のまま引く様子はない。
……なんか、ツバメの雛みたいだな、おれ……。
「そういえばさ、どうだった?」
「どうって、何が?」
アレクの手ずからパンを食べさせて貰うと、一瞬だけ、アレクの指先がおれの下唇をなぞるようにかすめた。
多分、偶然だったのだろうけれど、その触れ方に先ほどの行為を想起させられてしまい、背筋がぞくりと泡立つ。
「俺のテクだよ! 上手だったかな?」
「ぶっ! ゲホッ、ごほっ……」
「うわっ、大丈夫ご主人ちゃん? 変なところに入っちゃったかな?」
「お、お前のせいだぞ……」
涙目でアレクを恨みがましく見る。
な、なんてタイミングでなんちゅうことを聞いてくるんだコイツは。
「そ、そんなこと聞かれても困る。上手とか下手とか、誰とも比べようがないし、比べるようなものでもないだろ?」
「んー……じゃあ、ご主人ちゃんはちゃんと気持ちよかった?」
「っ……!」
アレクの顔にますますおれは顔を真っ赤にさせた。先ほどの行為の最中で、アレクがおれに言わせたこと、言わされたことを思い返してしまったからだ。
「そ……そんなのアレクが一番分かってるだろ」
「そっか。えへへ、なら良かった。ちゃんと気持ちよくなってくれたんだ」
ご機嫌そうにニコニコと笑うアレクは、無邪気と言ってもいいほどの表情だった。
先ほどのアレクは、俺が嫌がってもどんなに泣いても、責める手をゆるめてくれなくて、これでもかと追い立ててきたのに。
……どっちのアレクが本当のアレクなんだろう?
それとも、どっちも本物なんだろうか。
「ねぇねぇ。ご主人ちゃん、俺とえっちするの気持ちよかったでしょ?」
「……っ」
アレクは低い声でそっと囁くと、手を伸ばして、おれの頬に掌を当てた。そして、おれの頬をそっと優しく撫でる。
でも、優しい手付きとは反対に、指先は耳元の柔らかい部分や、首筋の薄い皮膚に爪を立てるように弄ってくる。そうやってアレクが触れる箇所から、炙られるような熱を感じた。
思わずおれは毛布の下にある片足を立てた。
このまま触られていると、また自分の下半身が反応してしまいそうだったからだ。というか、すでに反応しかけていた。
けれど、アレクはおれのそんな状態はお見通しだったのかもしれない。
おれが片膝を立てて身じろぎすると、愉しそうにくすりと笑ったからだ。
「ねぇ、ご主人ちゃん」
「……な、なんだよ」
うっとりとおれを見つめるアレクの水色の瞳。
その奥に宿っているぎらぎらとした光に、おれはこれから告げられることがあまり良くないことだろうと、なんとなく分かってしまった。
「これからさぁ、俺が何か良い感じの働きができたら、またご褒美ちょうだいよ」
「えっ……」
「それだったら俺、なんでもできる気がする。いや、もちろんご主人ちゃんのためなら何でも100%の気合でやるつもりはいるけどさ。でも、ご褒美があれば200%の力だって出せちゃうよ!」
そう言うと、アレクは膝の上に置いていた食事のお盆を傍らのテーブルに移して、ベッドへと座ってきた。
そして、シーツの上に置かれていたおれの手に自分の手を重ねる。
「ご主人ちゃんだって、俺に色々されるの気持ちよかったでしょ」
「う……」
プライドと恥ずかしさのためアレクの言葉には頷けなかったけれど、本音を言えば、そうだった。アレクに触られるのは、自分で行う自慰行為なんかよりも遥かに気持ち良かった。
「ふふ、言葉にしなくても分かるよ。だって俺、そう作られたもんね」
「? 作られた?」
「そうだよ。俺、ご主人ちゃんにそう設定されてるじゃん。ヒロインを快楽寝取りするモブ男だもん」
「…………」
そういやそうだったね。
なるほど、道理で童貞のおれが一切、太刀打ちできないわけだ……。
わけだ、とか言ってる場合じゃない!
じゃあ何か? 今のおれは自分の生み出したキャラクターに快楽落ちさせられたってこと?
ま、まさしくミイラ取りがミイラになったようなものじゃないか……。
「俺、やろうと思えばもっと色んなコトできるよ! 具体的に言うと、ご主人ちゃんの同人誌の中でヒロインがさせられたことなら一通りプレイできまーす!」
「そこはオブラートに包んでおいてほしかった! 恥ずかしいから!」
再びおれは顔を覆ってベッドに突っ伏した。
掌に伝わる自分の顔の温度がすごく熱い。
そ、そうか……正直、さっきのアレクとのプレイもなんかどっかで既視感があるなぁと思ったんだよ。
確かに、過去に描いたおれの寝取られ落ちヒロイン陵辱プレイの同人誌のネタで、あんなプレイがあったね……。
「ねぇー。いいでしょ、ご主人ちゃん」
羞恥と後悔のあまりにうめき声を上げ始めたおれに、子供が親にねだるような声音でアレクが話しかけてくる。
「俺、絶対に痛いことはしない、気持ちいいことだけするって約束するよ!」
「いや、その気持ちいいことだけでもおれ、かなりもうイッパイイッパイだったんだけど……」
「うー……ならさ、ご主人ちゃんの気が向いた時だけでいいよ」
アレクの言葉に、おれは首を傾げた。
……おれの気が向いた時だけでいいって、それじゃあむしろアレクの働き損じゃないのか?
というかおれとそういうコトをするのが、本当にご褒美になってるんだろうか。
給料ということなら、正式におれは給金をアレクに支給するべきなんじゃないのか。
いや、給料どころか、今のおれは無一文なんだけれどね?
「そもそもさ、おれの身体じゃなくて、普通にお金じゃダメなのか?」
「お金? そもそも俺のお金って全部ご主人ちゃんのものだし」
「おれのものなの!?」
「そうだよ。俺はご主人ちゃんのものだし、俺のものはご主人ちゃんのものでしょ」
「そんなことないよ!?」
や、やばい。こうしてちゃんと顔を突き合わせて分かったけれど、アレクの考えていることとおれの常識にはだいぶ差がありそうだ……。
……この会話、外じゃなくて室内でしておいて良かった。
外で「俺のお金はすべて主人のもの」なんて発言をアレクがした場合、おれがどんな鬼畜人間なんだと思われちゃうよ……。
「毎回ご褒美あげるってなると、ご主人ちゃんの負担になってきちゃうかもだし。だから、俺の働きが利益になったって認めてくれて、ご褒美を上げてもいいかなって判断した時だけでいいよ」
「……そんな条件でいいのか? だって、それだとおれの考えでどうにでも出来ちゃうだろ」
「大丈夫! いつかご褒美が貰えるっていう希望さえあれば、俺、どこまででも、いつまででも頑張れるからさ」
うっ……!
そ、そんなことをキラキラした笑顔で言われると……!
っていうかその顔、前におれが飼ってたアレキサンダーをすごく思い出させる…!
あいつもおれが四泊五日の修学旅行から帰ってきた時、『どこ行ってたの? 怪我とかしてない? 大丈夫だった? 僕はお利口にお留守番してたよ! 褒めて褒めてー!』って感じでこんな風に健気な笑顔でおれを出迎えてくれたなぁ……。
「……っ。ほ、本当に、おれの気が向いた時でいいんだな?」
しばしの沈黙の後、絞り出した声でそう尋ねると、アレクは顔をぱっと輝かせた。
「うん! もちろんだよ!」
「…………じゃあ、これからのアレクの働きがおれ達二人のためになったって判断したら、また、その……ご褒美とか、あげないこともないから」
「わーい! ありがとう、ご主人ちゃん!」
「で、でもおれがギブアップしたら少し待つか、止めるかしてくれよ。おれ、さっきのアレでも、もう許容量超えてたんだからな!?」
「うんうん大丈夫! モブ男の立場にかけてめちゃくちゃ気持ち良くするから、任せてね!」
はしゃいだ声をあげたアレクは感極まったように、正面からがばりとおれに抱きついてきた。
おれを抱きしめたアレクは、おれの頬に自分の頬をすりすりと猫みたいに擦り寄せてくる。
……なんだか、とんでもない約束をしてしまった気がするけど。
っていうかアレク、おれの言ってることちゃんと理解してる? なんか今、微妙に意味が通じてない会話だった気がするよな……。
ま、まぁ、おれの采配で決めていいっていうことだし、大丈夫だろ、うん。
……そういや思ったけど。おれ、ヒロインを責める男役はイケメンの方が好きだから(人によっては醜男の方がいいとか様々だよな)、アレクのことも結構カッコいい外見で描いてたけど……。
もしもおれがモブおじさん×ヒロインものの寝取られ同人誌とか書いてたら、今頃はおれは異世界でモブおじさんと旅をしてたんだろうか?
それで今頃、おれがモブおじさんに雌落ちさせられてたり?
…………。
…………ここにいるのがアレクでよかったよ、本当に。
290
あなたにおすすめの小説
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
冷酷無慈悲なラスボス王子はモブの従者を逃がさない
北川晶
BL
冷徹王子に殺されるモブ従者の子供時代に転生したので、死亡回避に奔走するけど、なんでか婚約者になって執着溺愛王子から逃げられない話。
ノワールは四歳のときに乙女ゲーム『花びらを恋の数だけ抱きしめて』の世界に転生したと気づいた。自分の役どころは冷酷無慈悲なラスボス王子ネロディアスの従者。従者になってしまうと十八歳でラスボス王子に殺される運命だ。
四歳である今はまだ従者ではない。
死亡回避のためネロディアスにみつからぬようにしていたが、なぜかうまくいかないし、その上婚約することにもなってしまった??
十八歳で死にたくないので、婚約も従者もごめんです。だけど家の事情で断れない。
こうなったら婚約も従者契約も撤回するよう王子を説得しよう!
そう思ったノワールはなんとか策を練るのだが、ネロディアスは撤回どころかもっと執着してきてーー!?
クールで理論派、ラスボスからなんとか逃げたいモブ従者のノワールと、そんな従者を絶対逃がさない冷酷無慈悲?なラスボス王子ネロディアスの恋愛頭脳戦。
義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。
※(2025/4/20)第一章終わりました。少しお休みして、プロットが出来上がりましたらまた再開しますね。お付き合い頂き、本当にありがとうございました!
えちち話(セルフ二次創作)も反応ありがとうございます。少しお休みするのもあるので、このまま読めるようにしておきますね。
※♡、ブクマ、エールありがとうございます!すごく嬉しいです!
※表紙作りました!絵は描いた。ロゴをスコシプラス様に作って頂きました。可愛すぎてにこにこです♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
巻き戻りした悪役令息は最愛の人から離れて生きていく
藍沢真啓/庚あき
BL
11月にアンダルシュノベルズ様から出版されます!
婚約者ユリウスから断罪をされたアリステルは、ボロボロになった状態で廃教会で命を終えた……はずだった。
目覚めた時はユリウスと婚約したばかりの頃で、それならばとアリステルは自らユリウスと距離を置くことに決める。だが、なぜかユリウスはアリステルに構うようになり……
巻き戻りから人生をやり直す悪役令息の物語。
【感想のお返事について】
感想をくださりありがとうございます。
執筆を最優先させていただきますので、お返事についてはご容赦願います。
大切に読ませていただいてます。執筆の活力になっていますので、今後も感想いただければ幸いです。
他サイトでも公開中
有能すぎる親友の隣が辛いので、平凡男爵令息の僕は消えたいと思います
緑虫
BL
第三王子の十歳の生誕パーティーで、王子に気に入られないようお城の花園に避難した、貧乏男爵令息のルカ・グリューベル。
知り合った宮廷庭師から、『ネムリバナ』という水に浮かべるとよく寝られる香りを放つ花びらをもらう。
花園からの帰り道、噴水で泣いている少年に遭遇。目の下に酷いクマのある少年を慰めたルカは、もらったばかりの花びらを男の子に渡して立ち去った。
十二歳になり、ルカは寄宿学校に入学する。
寮の同室になった子は、まさかのその時の男の子、アルフレート(アリ)・ユーネル侯爵令息だった。
見目麗しく文武両道のアリ。だが二年前と変わらず睡眠障害を抱えていて、目の下のクマは健在。
宮廷庭師と親交を続けていたルカには、『ネムリバナ』を第三王子の為に学校の温室で育てる役割を与えられていた。アリは花びらを王子の元まで運ぶ役目を負っている。育てる見返りに少量の花びらを入手できるようになったルカは、早速アリに使ってみることに。
やがて問題なく眠れるようになったアリはめきめきと頭角を表し、しがない男爵令息にすぎない平凡なルカには手の届かない存在になっていく。
次第にアリに対する恋心に気づくルカ。だが、男の自分はアリとは不釣り合いだと、卒業を機に離れることを決意する。
アリを見ない為に地方に移ったルカ。実はここは、アリの叔父が経営する領地。そこでたった半年の間に朗らかで輝いていたアリの変わり果てた姿を見てしまい――。
ハイスペ不眠攻めxお人好し平凡受けのファンタジーBLです。ハピエン。
【完結】流行りの悪役転生したけど、推しを甘やかして育てすぎた。
時々雨
BL
前世好きだったBL小説に流行りの悪役令息に転生した腐男子。今世、ルアネが周りの人間から好意を向けられて、僕は生で殿下とヒロインちゃん(男)のイチャイチャを見たいだけなのにどうしてこうなった!?
※表紙のイラストはたかだ。様
※エブリスタ、pixivにも掲載してます
◆この話のスピンオフ、兄達の話「偏屈な幼馴染み第二王子の愛が重すぎる!」もあります。そちらも気になったら覗いてみてください。
◆2部は色々落ち着いたら…書くと思います
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる