転生先は猫でした。

秋山龍央

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勧誘

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「ロデリックさん、クロちゃん。今日はありがとうございました! ぜひ、またぜひとも遊びに来てくださいね」

小一時間ほど遊んだ後、リリちゃんはこれから習い事の時があると言って、車椅子をメイドさんに押されて名残惜しそうに客間を退出した。
まだ小さいのにえらいもんだ。おれはリリちゃんに、習い事頑張ってねーという意味を込めて「にゃあ」と鳴く。
すると、リリちゃんは本当に嬉しそうに、にこにこと愛らしい笑みでおれに手を振ってくれた。
なるほど、これはコリン君が溺愛する気持ちも分かろうというものだ。

「ロデリックさん、クロ君。今日は本当にありがとうございました! お礼と言ってはなんですが、ぜひ、昼食を用意したので食べていって下さい」
「ありがたいお言葉だが、そこまで気を遣って頂くわけには。それに、俺はマナーなんざ分からないぞ」
「あはは、本格的な食事会ではないので大丈夫ですよ。ただ、僕の長兄が同席したいと言っているのですが、かまいませんか?」
「それは、構わないが……」

リリちゃんやコリン君と客間で遊んだ後には、コリン君の提案で昼食をみんなで共にすることになった。
それにしても、コリン君は話を進めるのが上手いな。ロディは昼食会の参加をやんわりと辞退していたのにも関わらず、なぜかロディが参加することは決定したかのように話をしていた。
さすが商人の息子だぜ……!

まぁ、昼食会の参加はロディに不利益なことではないし、おれとしても商人のお家のご飯は興味がある。なので、これぐらいの強引さは許せる範囲だ。おれはロディの足にすり寄って、「にゃあ」と鳴く。
コリン君はそんなおれを見下ろして、にっこりと微笑んだ。

「クロ君、今日は本当にありがとう。あんなに楽しそうなリリは初めてだったよ」
「にゃん」
「クロ君にも特別なご馳走を用意したから食べていってね。魚は好きかい?」
「にゃんっ!」
「ふふ、それなら良かった」

おお、魚!
魚料理なんて、この世界に来てから初めてじゃないだろうか。
この街は海から距離があるようだし、文明水準的に交通網がそんなに発達しているわけではなさそうだ。だからきっと、海辺の町から取り寄せる魚は、ここの辺りでは高級料理的な扱いなんだろう。言っておくが、おれが猫だから特別に魚が好きということではない。魚も好きといえば好きだけど、どっちかといれば甘い物の方が好きだ。

おれとロディはコリン君に誘われて、客間を出ると別室へ向かった。
客間から廊下でつながっている食堂室は、客間よりもさらに広々としていた。中央に10人以上は座れそうな楕円形のテーブルがあり、その周囲をぐるりとビロードの布張りがしてある椅子が置かれている。
そして、部屋には一人、おれ達の初めて見る男性がいた。

「ロデリックさん、クロ君。こちら、僕の一番上の兄です」
「初めまして、ロデリック殿。自分はリアン・ロットワンダと申します」

にこやかにおれ達を出迎えてくれたのは、コリン君と同じシルバグレーの髪を持つ、細身の男性だった。
年齢は30歳前後だろうか。仕立てのいいスーツと穏やかな物腰は、商人というよりは銀行家のような雰囲気がある。

「先日はありがとうございました。おかげさまでうちの末弟が無事に帰ってこれましたよ」
「いえ、俺の引き受けた仕事ですから当然です」
「何をおっしゃいます! 護衛の依頼自体が、もともと弟の我儘だったという話じゃありませんか」
「ねぇ、兄さん。そろそろロデリックさんを席につかせてあげてよ。さっきはリリとずいぶん遊んでもらったばかりなんだし」
「これは失敬。さ、ロデリック殿、ぜひ今日はうちのコック自慢の魚料理を食べていってください」

コリン君のお兄さんーーリアンさんに背中を押されるようにしてロディは食卓へついた。
うーむ、なんという優雅な強引さ。コリン君のお兄さんだけあるな。

おれはとてとてと歩き、ロディの座った椅子の足元に座る。
食卓の並びは、ロディの正面にリアンさん、左隣にコリン君が座っている。おれがロディとコリン君の間に来ると、コリン君がにこにこと笑顔でおれを見下ろす。そして、何か手振りで給仕のメイドさんに指示を出した。

「本日はサーケレ魚のムニエルをご用意させて頂きました。クロ君にも同じメニューを用意いたしましたが、大丈夫でしたでしょうか?」
「ああ、問題ない。クロは……基本、人間と同じものを食べるからな」

メイドさんが浅めのお皿にもってきてくれた魚はきつね色の衣をまとい、濃厚なバターの匂いを漂わせていた。
衣の間から見えるピンク色の魚の身が脂でてらてらと輝き、思わずヨダレが垂れそうになる。
うわー! め、めっちゃうまそう……!

おれの食事を運ぶのと同時に、給仕さんたちがロディやリアンさん達の食事もセッティングする。ロディたちのテーブルにはおれとは違い、白パンやドライフルーツ、付け合せの野菜や肉料理なども並べられているようだ。
ふと気になったけど、こっちの世界の料理の出し方は、フランス料理みたいに一品ずつ出す形式じゃないんだな。それとも昼食会だから、こういう出し方なんだろうか?
傍らのロディの様子を伺うも、ロディはあまり疑問に思っている様子はなかった。

「では、ロデリックさんとお会いできた僥倖に感謝を」

おれの疑問をよそに、リアンさんの一声によって昼食会はスタートした。
皆がガラスの酒盃を乾杯しあっているので、おれも乾杯に合わせて「にゃあー」と声を上げる。すると、リアンさんとコリン君がおかしそうに笑い声を上げた。

「あははは。ロデリック殿の従魔はなかなかかしこいですなぁ」
「でも、本当に。僕らの会話やロデリックさんの指示をほとんど理解している風でもありますよね。この従魔のランクはEでしたっけ?」

なごやかなムードで会話をしつつ、昼食会は進んでいった。
時折、会話の合間に、周りに待機しているメイドさんがさっと飲み物を注ぐ。おれも試しに「にゃぁん……」とすがるような声を出してみると、メイドさんの一人がすぐにお皿に飲み水を注いで持ってきてくれた。
その様子を見てコリン君とリアンさんが笑いつつも、どこか関心したようにおれを見た。

「人間と同等の知性持ちであればランクAに相当するはずですが、冒険者ギルドではどういう判定だったのですか?」
「えっと……特に知性持ちかどうかの試験はされませんでした。魔力判定でEランクでしたので、そのままランクEのモンスターとして従魔登録されました」
「それは……なんともまぁ」

ロディの言葉に、リアンさんとコリン君が食事の手をとめ、呆れたような苦笑いを浮かべた。

「……昨今、冒険者ギルドは杓子定規な仕事が多いと噂を聞きましたが、どうやら噂だけではないようですな」
「でも知性持ち判定しないなんて、怠慢もいい所だよ! クロ君はとても知性が高いみたいだし。魔力判定Eクラスとはいえ、もしもクロ君が知性持ちだった場合は大変なことになるよ」

苦笑いを浮かべるリアンさんと、ぷんすか怒っているコリン君。
そして、二人の会話に冷や汗をだらだらと浮かべているロディとおれ。

……ま、まぁ、おれは『人間と同等の知性持ちモンスター』ではないよな。だって人間そのものになれるもん。
だからセーフだよね? ねっ?

「そ、そういえば、ロットワンダ商会はお子さんが多いのですね。何人兄弟なのですか?」

このままこの会話が続くのはまずいと判断したのか、ロディがおもむろに話題を変えた。
ロディの質問に、隣で白パンを裂いていたコリン君が「五人です」と答える。

「兄が二人に、姉が一人。僕は四番目で、先程会っていただいたリリが末妹で、五人兄弟です」
「なるほど……それでコリン殿は冒険者に?」
「ええ。もう上が三人もいますから、ロットワンダ商会の跡継ぎは安泰でしょう。というか、安泰どころかあぶれるぐらいです。だから僕は商人ギルドに冒険者として登録して、ロットワンダ商会専属の冒険者グループを作成しようと思ってるんです」

ここらへんの話は、昨日、ロディから詳しく説明してもらっていた。
なんでもこの世界には、冒険者といっても二種類のパターンがあるのだそうだ。

冒険者ギルドで登録した冒険者は、街の防備のためにモンスターの討伐を行ったり、また、街のインフラに関わる素材の採取や回収を主とする。
対して、商人ギルドに登録している冒険者は、商会のバックアップを受けて活動をする。受ける仕事も、治世のためのモンスター退治というよりは、商売に関わるような素材の回収を行ったり、また商会の人の護衛についたりすることが多い。
つまり、冒険者ギルドの冒険者は街の安寧のために働くところが大きく、商人ギルドの冒険者は営利目的のための仕事が大きいというところだ。

また、冒険者ギルドはその特性上、国から大きな資金提供などのバックアップを受けている。なので、依頼料が安くすむのだそうだ。
だが、仕事の依頼内容によってはなかなかすぐに受け付けてもらえなかったり、緊急的なものでなければ後回しにされることも多いという。先日の、コリン君たちの護衛依頼がドタキャンされたのがまさにそれだな。

対して、商人ギルドへ仕事を出す場合には、依頼料は割高になるものの、その分仕事も早く、また細かい要望についても対応してもらえるというメリットがある。

また、登録する冒険者についてもそれぞれメリットとデメリットがある。

冒険者ギルドに登録する冒険者は、自分の特技や仲間の特性にあわせて仕事を受けることができる。だが、要は外注として仕事を承っている状態であるため、何か不足の事態……たとえば怪我で冒険者の仕事が急にできなくなったり、たとえば仲間と諍いを起こしてパーティーを離脱せざるを得なくなると、その時点で収入が途絶えてしまうのだそうだ。まぁ、これについても、すぐそばにいい事例がいるな。

対して、商人ギルドに登録する冒険者は、パーティーを支援する商会……いわゆるスポンサーがバックにいるため、そういった不足の事態でも商会から最低限の生活保障をしてもらえることができるそうだ。
しかし逆に、スポンサーの意向で、自分がやりたくない仕事や、遠方の街までの護衛のような出張仕事も発生する。

まっ、つまりはどちらも一長一短ということだな。

で、商人ギルドの三男や次男が商人ギルドの冒険者になるのも珍しい話ではないらしい。
商人ギルドの冒険者として、自身の実家の商会にスポンサーになってもらえれば仕事の融通もきくし、商会側もほとんど専属の冒険者という扱いで商団の護衛や、商会が欲する素材の採取や回収を依頼できる。
それに、商売の中では『社外秘』にしておきたい仕事というのもある。たとえば、その商会が独占で販売する薬品。その材料となる薬草など。商会が後ろ盾になっている冒険者パーティーなら、そういった社外秘案件の仕事も安心して任せられるということだ。

「ロットワンダ商会のご子息が直々に冒険者パーティーの筆頭をするとは、立派なことだ」
「あはは、とは言えまだ企画段階ですからね。お褒めの言葉を頂くのはまだ早いですよ」

コリン君がどこかまんざらでもなさそうに笑う。
そんなコリン君とロディ二人の様子を見ていたリアンさんの纏う空気が、そこでふっと変わった。

「実は、今回ロデリック殿をお招きしたのはそのことなのです」
「……と、申されますと?」

ロディも、リアンさんの雰囲気が変わったことに気がついたようだ。
真剣な表情でリアンさんを見返す。

「聞けば、ロデリック殿は要塞都市ドンミルでランクBの冒険者にまで登りつめたというではないですか。ですが、今はお仲間と別れてソロで活動されているといいます。これも何かのご縁です、我が弟の作る冒険者パーティーに加入して頂くというのはいかがでしょうか?」
「……俺が、ロットワンダ商会の冒険者パーティーに?」

ロディが説明を求めるように、隣席に座るコリン君に顔を向ける。
どうやら、コリン君ももともとこの話をするためにおれ達を呼んでいたようだ。穏やかな微笑みのまま、彼はロディに頷いてみせた。

「この提案は僕がもともと言い始めたことなんです。先日のロデリックさんの戦いぶりを見て、僕、本当に感激しました! ロデリックさんがよろしければ、ロットワンダ商会の冒険者になって頂けませんか?」
「……その、俺は……」
「ああ、すみません。ランクBまで登りつめた地位を捨てるのは、今、すぐに判断できることではないですよね」

突然の提案に眉を八の字にするロディ。そんなロディに、コリン君の表情も陰る。
ん……? いや、ちょっと待って。またよく分からなくなったぞ。
今、ロディはロットワンダ商会の冒険者にならないかって勧誘されてるんだよな? ランクBの地位を捨てる、ってのは何の話だ?
もしかして、ロットワンダ商会の冒険者になるには、冒険者ギルドの登録はいったん削除になるんだろうか。だから、今ロディが持っているランクBも削除されちゃうってことなのか?
……とは言え、ロディが迷っているのはそれだけが理由じゃないだろう。

「だが、その、俺は……」

困っているというのを通り越して、いっそ苦しげとも言える表情のロディ。
その瞳がちらりとおれの方に向けられる。
おれは床をたんっと蹴り上げると、ロディの膝の上に飛び乗った。そして、彼の身体に頭をごつりと押し付け、そのまますりすりと擦りつける。

「にゃあ」

そして、大丈夫だよ、という想いをありったけ込めて鳴いた。
ロディの掌がおれの身体に這わされ、指先で優しく背筋を撫でてくる。

「……その、先日、コリン殿にはお伝えしたのですが。俺が今、冒険者ギルドではパーティーの申請が却下される状態になっています」
「おや……そうなのですか?」

リアンさんはその話は初めて聞くことだったようで、ちょっとだけ驚いたようにコリン君を見やった。
コリン君はその視線を受けて、舌をぺろっと出して肩をすくめてみせる。言葉がなくとも、『言ってなかったっけ?』と答えたのがおれにも分かった。

「はい、そうなんです。まず、それに至った経緯を説明しますので、お二人にはその話を聞いてから、俺を改めて勧誘するかどうかの判断をして頂きたく思います」

見れば、ロディの手が膝の上でぎゅうっと固く握りしめられていた。
指先が真っ白になるほどの力の込めようだ。

無理もないか。この話、おれ以外には初めて打ち明けるもんな。
あの時はおれも猫の状態だったから、人間相手にきちんと打ち明けるのはこれが初めてといってもいいぐらいだし。

おれは首をのばすと、目の前にあったロディの拳を舌先で舐めた。
びくりと拳が震えたが、かまわず、ざりざりと舌で舐め続ける。そうしていると、ゆっくりとロディの指先はほどけていった。

そして、ロディは二人に話を始めた。
パーティーの仲間と別れることになった経緯、そして、この街に来ることになった経緯を。

なお、ロディの話が始まる直前、部屋に待機していたメイドさんたちはリアンさんの手振りで退出していったので、ロディの話を聞いたのはこの三人と一匹だけだ。その気遣いがおれ的にも嬉しかったので、リアンさんがこの後、勧誘の話を辞退したいと申し出ていても、おれは許すことができただろう。

だが幸い、リアンさんはそうは言わなかった。

「なるほど……ロデリック殿のような優秀で、貴重な職種の冒険者がどうしてドンミルを出てこの街へ来たのかとは思っていましたが……」

意外にも、リアンさんは同情的な視線をロディに向けていた。
なお、ロディの隣にいるコリン君は「お、女の人って怖い……」と真っ青な顔でガクガクブルブルしている。

「……驚かれないのですね?」
「まぁ、少し予想はしておりました。優秀なパーティーが解散する理由は、第一に怪我や病気、第二に恋愛関係、第三に金銭関係の問題ですからねぇ……」
「そ、そうなのですか」

へー、こっちの世界にもサークルクラッシャーってざらにあるんだね。
でもどっちかって言うと、こっちの世界の方が修羅場が多そうだ。この世界って、同性間の恋愛ってわりかし有りな方なんだよね? なら、恋愛関係の問題での揉め事も単純に二倍になるだろう。

「ただ、そうなるとロデリックさんの直面している問題は難しいですね。うちの商会で冒険者ギルドに出されている届け出を取り下げるように働きかけても、かなり時間がかかるでしょう」

リアンさんの言葉に、おれは先日会った、冒険者ギルドの事務員の女性を思い出す。
カウンターに乗ったおれを怒鳴ってきたあの女性の仕事ぶりを思い出すと、確かに、ロディの届け出問題がすぐに対応してもらえるとは思えなかった。
コリン君の護衛依頼がドタキャンされてるぐらいだしなぁ。

「じゃあやっぱり、ロデリックさん! ロットワンダ商会の冒険者になって下さいませんか? あ、もしも僕のような若輩者がリーダーなのは納得できないというなら安心してください。実質的なリーダーは経験を積まれた冒険者の方がいいと思っておりましたので、僕は名ばかりのリーダーでかまいませんので!」
「コリン、お前それを私の前で言うんじゃないよ」

リアンさんはコリン君の言葉に呆れたように笑う。
そんなリアンさんに構わずに、勢いづいたようにコリン君はロディに詰め寄った。その瞳は期待にきらきらと輝いている。

おれとしても、今回のロットワンダ商会の話は渡りに船だと思った。
このまま冒険者ギルドに登録し続けていても、ロディの仕事はどうなるか分からない。商人ギルドに登録を変えることで、ランクBという地位は消去されてしまうようだが、このまま仕事がない状態で留まっていても仕方がないと思う。

おれもまた、期待を込めてロディを見上げた。
この時のおれの予想として、ロディもきっと喜んでいるに違いないと思った。そして、すぐにでもこの提案を受けるのではないかと思っていたのだ。

けれど――、

「……しばらく考えさせて下さい。改めて、お返事をさせて頂きます」

おれの予想に反して、ロディは重苦しい表情のままであったのだ。
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