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王女リリアと西の魔王
チャラティス湖・3
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「うわ、出たあ!」
ジョージが叫んだ。
水面に姿を現したのは、一匹の巨大な蛇だった。
「シーサーペント!!」
ホルスが叫ぶ。
私も聞いたことぐらいはある。
海に出て船を襲うっていう、巨大な水海蛇。
要は巨大な海蛇で、船の上の漁師を食べ殺し、長い体で船を包んでぶっ壊してしまう。
船乗りにはなによりも恐れられてる相手だ。
「あれって、海にしか出ないんじゃないの?」
私は、剣を構えながら言った。
「そんなこともねえべな、川や湖に出たって話を、何度かは聞いたことがあるべ」
ジョージは必死にオールを動かす。
とはいえ、そんなことで振り切れるわけがない。
シーサーペントはたちまち、私たちのボートに接近したが、
「ごめんっ!」
ホルスがそう叫んで、炎の弾丸を指から発射した。
見事にシーサーペントの左目に命中し、じゅっと焼く。
とはいえ、もちろん致命傷にはならない。
目を焼かれて一瞬ひるんだシーサーペントは、ますます怒り狂って、私たちにその牙を突き立てようと迫り来る。
私は、船上に立ち、深呼吸してシーサーペントを待ち受けた。
足元はむちゃくちゃ揺れているけれど、鍛え抜いたバランス感覚を持ってすれば、それで足元がおぼつかなくなることはない。
「来た!」
シーサーペントがギリギリまで近づいた一瞬。
私は、剣で薙ぎ払った。
シーサーペントの頭が、スパリと斬れ、ぼちゃりと水の中に落ちた。
「相変わらず、姫さんはチャンバラは見事なもんだべな」
ジョージがつぶやいた。
私たちはしばらく待ったが、もうなにも起きなかった。
シーサーペントはもう動けないし、仲間がいるようなことも、ないみたいだった。
「渡し守の悩みのタネはおっ死んだようだべな」
と言ったジョージの声が、静かな湖の上に響いた。
※
ジョージの漕ぐ船が、湖の向こう岸へとたどり着いた。
「はい、ご到着だんべ。……さっきみたいに抱き合わねえように」
と、ジョージが笑った。
「まったく、シーサーペントが出た時には震えてたくせに」
私はジョージにあかんべえをして、岸に飛び乗った。
続けてホルスも陸に上がる。
今度はこけたりはしなかった。……別にそれを期待してたわけじゃないわよ。
最後にジョージが、ボートをゆわいてから陸に上がった。
「帰りは心置きなくボートに乗れるべな」
と、ジョージは言った。
ホルスが、
「シーサーペントがいなくなったこと、そのうち、みんなに知らせた方がいいかもしれませんね」
と言ったので、私は、
「そうね。パパとママに、おふれを出すように頼んどくわ」
と、答えた。
ジョージが叫んだ。
水面に姿を現したのは、一匹の巨大な蛇だった。
「シーサーペント!!」
ホルスが叫ぶ。
私も聞いたことぐらいはある。
海に出て船を襲うっていう、巨大な水海蛇。
要は巨大な海蛇で、船の上の漁師を食べ殺し、長い体で船を包んでぶっ壊してしまう。
船乗りにはなによりも恐れられてる相手だ。
「あれって、海にしか出ないんじゃないの?」
私は、剣を構えながら言った。
「そんなこともねえべな、川や湖に出たって話を、何度かは聞いたことがあるべ」
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とはいえ、そんなことで振り切れるわけがない。
シーサーペントはたちまち、私たちのボートに接近したが、
「ごめんっ!」
ホルスがそう叫んで、炎の弾丸を指から発射した。
見事にシーサーペントの左目に命中し、じゅっと焼く。
とはいえ、もちろん致命傷にはならない。
目を焼かれて一瞬ひるんだシーサーペントは、ますます怒り狂って、私たちにその牙を突き立てようと迫り来る。
私は、船上に立ち、深呼吸してシーサーペントを待ち受けた。
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「来た!」
シーサーペントがギリギリまで近づいた一瞬。
私は、剣で薙ぎ払った。
シーサーペントの頭が、スパリと斬れ、ぼちゃりと水の中に落ちた。
「相変わらず、姫さんはチャンバラは見事なもんだべな」
ジョージがつぶやいた。
私たちはしばらく待ったが、もうなにも起きなかった。
シーサーペントはもう動けないし、仲間がいるようなことも、ないみたいだった。
「渡し守の悩みのタネはおっ死んだようだべな」
と言ったジョージの声が、静かな湖の上に響いた。
※
ジョージの漕ぐ船が、湖の向こう岸へとたどり着いた。
「はい、ご到着だんべ。……さっきみたいに抱き合わねえように」
と、ジョージが笑った。
「まったく、シーサーペントが出た時には震えてたくせに」
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ホルスが、
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「そうね。パパとママに、おふれを出すように頼んどくわ」
と、答えた。
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