9 / 15
9
しおりを挟む
「えっとね~。やっぱりマサキ君には問題が無いと思う。問題があるのはたっくんだよね」
俺は先程から機嫌が悪い。誰とでも気楽にやれる2人のノリに、なんだか腹が立っていたのだ。
目の前であんな風にキスされて、気分いいわけないだろ!?
俺はじっとイツキを見る。
「…俺の何が問題?」
「たっくんがねーマサキ君に集中してない」
「そりゃ、あんな状況じゃ集中できないだろ」
「状況以前に、たっくん自身の気持ちが?やる時はね、相手に対して、こう…ぐわっとするの!」
「ぐわっと…って…」
なんだそれ。説明が全く分からない。
俺は呆れてイツキを見ると、イツキは腑に落ちないような様子で続けた。
「それとね、どこかマサキ君に対して思うところがあるような?フィルターのような?遠慮みたいな?
マサキ君の事を想っているのは分かるんだけれど…でもこれって…」
そう言って、イツキは黙り込む。俺は不機嫌を隠さずに言う。
「これって、何だよ?」
「まるで、"嫉妬"みたいだよね~。たっくんが”嫉妬”の悪魔なら分かるんだけれどさ。たっくんて本当に”淫魔”?」
「俺はそれをずっと疑問に思ってる」
「冗談。淫魔だけれどね。まぁ、”嫉妬”みたいな感情が邪魔をして、吸収力が悪くなっているのかな?でもねー、嫉妬ねー…。」
歯切れが悪くなるイツキ。
「何だよ?」
俺がイツキを見ると、イツキは何故かマサキ君を見ていた。
「本人を前にして言うのもなんだけれど。たっくん。”強欲”に嫉妬は駄目だね」
「どういうこと?」
俺はそこでマサキ君を見上げた。マサキ君は相変わらず表情を変えずにいる。
「何?強欲って嫉妬されるのが嫌なの?」
俺はマサキ君に言うが、マサキ君は俺を見ない。イツキがため息をついて言った。
「何でも欲しがる”強欲”に、いちいち嫉妬なんてしてられないでしょ。嫉妬するだけ無駄だし、疲れるだけだよ?というかたっくん。マサキ君に嫉妬してる自覚あるの?」
「いや?あれ?…そう、なのか…?」
そこで初めて動揺する俺。
マサキ君は相変わらず何を考えているか分からないし、俺は自分の気持ちすらも分からなくなっていた。
イツキと2人で部屋を出て、俺たちは教室に向かって歩いていた。
「たっくん分かってる?”強欲”を独占しようなんて、一番出来ない事なんだよ」
「…うん」
「それって、ずっと同じおかず一品で、ご飯を食べ続けてって言っているようなものだよ?」
「…うん」
「でもたっくんの”嫉妬”は意外だったけれど、マサキ君のこと好きになっていたんだねー」
「…うん。うん!?!?!?違う違う違う!!!」
俺は慌ててイツキの言葉を否定する。
俺がマサキ君を好き?なわけないだろ!
「イツキ、すごく勘違いしている。俺は…悪魔の価値観に慣れていないんだ!」
「でも、マサキ君を独占したいんでしょ?思えば、それも”強欲”っぽいねー」
「いや…独占したいというか…ただただ理解しがたいというか…」
どうやら元人間だった俺の感覚と、悪魔との感覚の違いが好意と見られるようだな…これ、どうやったら好意じゃないと分かってもらえるんだ?
イツキは俺の言葉を真剣に聞いていないような表情で俺を見ている。
「はいはい。まぁ、どちらにせよ、たっくんが元気になってくれないとねー。
このままだと、またどこかの誰かに連れ去らわれそうになるよ?僕はそれが心配だなー」
これは…また振り出しに戻ってしまっているんだな…。
淫魔として生きていくためには精力がいる。他の悪魔を拒否する俺が、やっとマサキ君になら助けてもらえると思ったら、なぜかマサキ君から精力をもらえなくなっている。それは俺の嫉妬のようなものが原因かもしれなくて…?
訳が分からない…。もう本当に…どうしたらいいんだ…?
放課後。俺は校舎裏にやって来て、座ってぼおっと空を眺めていた。
最近は知らない奴が俺に声を掛けてくることもないし、イツキとも離れて、少し一人になりたかった。
俺はこれからどうなるんだ?というか、どうしたらいいんだ?
俺はこのままこの世界で、この淫魔の体で生きていけるのだろうか?
すると、俺のポケットが何だかごそごそしている。俺はポケットに手を入れて、イツキから預かっている使い魔を取り出した。
ウサギのような人形は、口を動かさずに喋り始めた。
「ご機嫌いかがですか?」
「…」
「おや?私の声、聞こえていませんか?」
「お前が話しかけてくるって事は…他の悪魔が近くにいる…?」
「いえ?近くにはいませんよ?少し離れたところに二人いますが、ずっとその場で動かないので、おそらくーーー」
「いい。大体分かったありがとう」
「そうですか?では、タクミ様、実はあなたにお伝えしたい事があります」
「伝えたい事?」
「悪魔、やめませんか?」
「…は?」
突然の発言に、俺は言葉を失ってじっと人形を見る。人形の表情は変わらないが、どこか楽しげな様子に見えた。
「悪魔をやめるのです。この生活とおさらばするのです」
「おさらば?どういうこと…?」
「実は私、イツキ様の使い魔じゃないんですよ」
「…え?」
「私、天使なんです。今、この使い魔の体をお借りして、タクミ様にコンタクトを取っているのです」
「え…は?天使…?」
悪魔の次は…天使かよ!え?これ以上ややこしくなるの?というか…さっき悪魔をやめるって…。
「悪魔をやめるって…どういう…」
「そのままの意味です」
「え?やめれるの?この淫魔の体じゃなくなるってことだよな?」
「そうです。もう悪魔から精力を頂かなくてもよくなりますよー」
「…っ!本当かっ…今までのっ…苦労よっ!!!」
俺は思わずガッツポーズをする。
今までの問題が一気に解決だ。そうだよ、俺がこの体になったのが問題なんだよ!!!
俺はふと我に返り、天使に話しかける。
「なんで天使がそんなことしてくれるんだ?俺がどうして悪魔になったのか知ってるのか?」
「実はですね…天使の業務の一つに魂の運搬がありまして」
「天使の業務…?」
「はい。タクミ様の魂を、我々天使が運んでいたのですが…偶発的な事故があり、運んでいた魂がこぼれてしまったのです。
その時こぼれたタクミ様の魂が、何故か淫魔として生まれ変わってしまったんですよねー」
「え…?魂がこぼれる…?よく分からないけど、俺がこうなったのは、そちら側のミス…?」
「不慮の事故ですってー。なので私が救済処置を行おうと、こうして使い魔の体をお借りしてタクミ様に話しかけているんですよ。それにも少し時間がかかりましたがーーー」
そう言って天使は続ける。
「チャンスは一度です。次の満月の夜は、この世界の魔力が高まりますので、それに乗じて悪魔ではなくなるよう処置を行います。それまではお待ちいただかないといけませんが…」
「待つ!それくらいだったら我慢する!」
「分かりました。では、私は処置の準備を行いますので。これから当日まで応答できませんがご了承下さい」
そう言って、人形がくったりして動かなくなった。
俺は人形を数秒間見つめてから、再びガッツポーズをする。
その後、俺はその場から部屋に戻るまで、思わずスキップしそうなほど浮かれた気持ちを必死に抑えていた。
やった!淫魔でなくなる!!!もう…やるのやらないので悩む必要が無くなる!!!
マサキ君は、部屋に戻った俺の様子を見て怪訝そうな顔をし、珍しく声を掛けてきた。
「タクミ…今すぐやる?」
「え?あ、やらなくていい!大丈夫!」
「そう…あのさ、考えたんだけどーーー」
「ごめんマサキ君、ちょっと教えて欲しいんだけれど、次の満月っていつか教えてくれる?」
「満月?確か…3日後だ」
「3日後か~。そっか~。それだったら何とかなりそうだな…。
あ、そういえば、何?ごめん、何か言おうとしてた?」
「あー…うん。いや…えっと…そうだ。タクミ。俺の事、まだマサキ君て呼ぶわけ?」
「え?ずっとマサキ君って呼んでるけど?」
「この前、呼び捨てだったけど?」
「そうだっけ?」
この前?呼んだっけ?
俺がピンとこないような顔をしていたからか、マサキ君が言った。
「この前、俺がイツキとキスした時」
俺は数秒固まっていた。
え?イツキとマサキ君がキスした時!?俺呼び捨てで呼んだ?覚えてないぞ…。
俺はその時の事を思い出し、動揺しながら答える。
「え?えっと、言ったかな?あ、言ったのかも?」
「呼び捨てで呼んで。俺だけずっと呼び捨てだし」
別に呼び捨てがどうってことないのだが、なんで急に?それに、もうすぐマサキ君ともお別れなのにな…。
そうだ、もうすぐこの世界からお別れなんだ。マサキ君とも、イツキとも…。
黙り込んでいる俺を、じっとマサキ君が見ている。俺はマサキ君の視線に気づいた。
「?マサキ君、どうした?」
「だから、呼び捨て」
「あ、そっか…。マサキどうした?」
俺が何気なしに呼ぶと、まさかのまさか。マサキ君が…いや、マサキが珍しく笑っていた。
「うん。それがいい」
マサキはそう言って嬉しそうに俺を見る。
「…うわー…まじか」
俺はマサキが嬉しそうにしている顔を見て、何故かそう呟いてしまった。
俺は先程から機嫌が悪い。誰とでも気楽にやれる2人のノリに、なんだか腹が立っていたのだ。
目の前であんな風にキスされて、気分いいわけないだろ!?
俺はじっとイツキを見る。
「…俺の何が問題?」
「たっくんがねーマサキ君に集中してない」
「そりゃ、あんな状況じゃ集中できないだろ」
「状況以前に、たっくん自身の気持ちが?やる時はね、相手に対して、こう…ぐわっとするの!」
「ぐわっと…って…」
なんだそれ。説明が全く分からない。
俺は呆れてイツキを見ると、イツキは腑に落ちないような様子で続けた。
「それとね、どこかマサキ君に対して思うところがあるような?フィルターのような?遠慮みたいな?
マサキ君の事を想っているのは分かるんだけれど…でもこれって…」
そう言って、イツキは黙り込む。俺は不機嫌を隠さずに言う。
「これって、何だよ?」
「まるで、"嫉妬"みたいだよね~。たっくんが”嫉妬”の悪魔なら分かるんだけれどさ。たっくんて本当に”淫魔”?」
「俺はそれをずっと疑問に思ってる」
「冗談。淫魔だけれどね。まぁ、”嫉妬”みたいな感情が邪魔をして、吸収力が悪くなっているのかな?でもねー、嫉妬ねー…。」
歯切れが悪くなるイツキ。
「何だよ?」
俺がイツキを見ると、イツキは何故かマサキ君を見ていた。
「本人を前にして言うのもなんだけれど。たっくん。”強欲”に嫉妬は駄目だね」
「どういうこと?」
俺はそこでマサキ君を見上げた。マサキ君は相変わらず表情を変えずにいる。
「何?強欲って嫉妬されるのが嫌なの?」
俺はマサキ君に言うが、マサキ君は俺を見ない。イツキがため息をついて言った。
「何でも欲しがる”強欲”に、いちいち嫉妬なんてしてられないでしょ。嫉妬するだけ無駄だし、疲れるだけだよ?というかたっくん。マサキ君に嫉妬してる自覚あるの?」
「いや?あれ?…そう、なのか…?」
そこで初めて動揺する俺。
マサキ君は相変わらず何を考えているか分からないし、俺は自分の気持ちすらも分からなくなっていた。
イツキと2人で部屋を出て、俺たちは教室に向かって歩いていた。
「たっくん分かってる?”強欲”を独占しようなんて、一番出来ない事なんだよ」
「…うん」
「それって、ずっと同じおかず一品で、ご飯を食べ続けてって言っているようなものだよ?」
「…うん」
「でもたっくんの”嫉妬”は意外だったけれど、マサキ君のこと好きになっていたんだねー」
「…うん。うん!?!?!?違う違う違う!!!」
俺は慌ててイツキの言葉を否定する。
俺がマサキ君を好き?なわけないだろ!
「イツキ、すごく勘違いしている。俺は…悪魔の価値観に慣れていないんだ!」
「でも、マサキ君を独占したいんでしょ?思えば、それも”強欲”っぽいねー」
「いや…独占したいというか…ただただ理解しがたいというか…」
どうやら元人間だった俺の感覚と、悪魔との感覚の違いが好意と見られるようだな…これ、どうやったら好意じゃないと分かってもらえるんだ?
イツキは俺の言葉を真剣に聞いていないような表情で俺を見ている。
「はいはい。まぁ、どちらにせよ、たっくんが元気になってくれないとねー。
このままだと、またどこかの誰かに連れ去らわれそうになるよ?僕はそれが心配だなー」
これは…また振り出しに戻ってしまっているんだな…。
淫魔として生きていくためには精力がいる。他の悪魔を拒否する俺が、やっとマサキ君になら助けてもらえると思ったら、なぜかマサキ君から精力をもらえなくなっている。それは俺の嫉妬のようなものが原因かもしれなくて…?
訳が分からない…。もう本当に…どうしたらいいんだ…?
放課後。俺は校舎裏にやって来て、座ってぼおっと空を眺めていた。
最近は知らない奴が俺に声を掛けてくることもないし、イツキとも離れて、少し一人になりたかった。
俺はこれからどうなるんだ?というか、どうしたらいいんだ?
俺はこのままこの世界で、この淫魔の体で生きていけるのだろうか?
すると、俺のポケットが何だかごそごそしている。俺はポケットに手を入れて、イツキから預かっている使い魔を取り出した。
ウサギのような人形は、口を動かさずに喋り始めた。
「ご機嫌いかがですか?」
「…」
「おや?私の声、聞こえていませんか?」
「お前が話しかけてくるって事は…他の悪魔が近くにいる…?」
「いえ?近くにはいませんよ?少し離れたところに二人いますが、ずっとその場で動かないので、おそらくーーー」
「いい。大体分かったありがとう」
「そうですか?では、タクミ様、実はあなたにお伝えしたい事があります」
「伝えたい事?」
「悪魔、やめませんか?」
「…は?」
突然の発言に、俺は言葉を失ってじっと人形を見る。人形の表情は変わらないが、どこか楽しげな様子に見えた。
「悪魔をやめるのです。この生活とおさらばするのです」
「おさらば?どういうこと…?」
「実は私、イツキ様の使い魔じゃないんですよ」
「…え?」
「私、天使なんです。今、この使い魔の体をお借りして、タクミ様にコンタクトを取っているのです」
「え…は?天使…?」
悪魔の次は…天使かよ!え?これ以上ややこしくなるの?というか…さっき悪魔をやめるって…。
「悪魔をやめるって…どういう…」
「そのままの意味です」
「え?やめれるの?この淫魔の体じゃなくなるってことだよな?」
「そうです。もう悪魔から精力を頂かなくてもよくなりますよー」
「…っ!本当かっ…今までのっ…苦労よっ!!!」
俺は思わずガッツポーズをする。
今までの問題が一気に解決だ。そうだよ、俺がこの体になったのが問題なんだよ!!!
俺はふと我に返り、天使に話しかける。
「なんで天使がそんなことしてくれるんだ?俺がどうして悪魔になったのか知ってるのか?」
「実はですね…天使の業務の一つに魂の運搬がありまして」
「天使の業務…?」
「はい。タクミ様の魂を、我々天使が運んでいたのですが…偶発的な事故があり、運んでいた魂がこぼれてしまったのです。
その時こぼれたタクミ様の魂が、何故か淫魔として生まれ変わってしまったんですよねー」
「え…?魂がこぼれる…?よく分からないけど、俺がこうなったのは、そちら側のミス…?」
「不慮の事故ですってー。なので私が救済処置を行おうと、こうして使い魔の体をお借りしてタクミ様に話しかけているんですよ。それにも少し時間がかかりましたがーーー」
そう言って天使は続ける。
「チャンスは一度です。次の満月の夜は、この世界の魔力が高まりますので、それに乗じて悪魔ではなくなるよう処置を行います。それまではお待ちいただかないといけませんが…」
「待つ!それくらいだったら我慢する!」
「分かりました。では、私は処置の準備を行いますので。これから当日まで応答できませんがご了承下さい」
そう言って、人形がくったりして動かなくなった。
俺は人形を数秒間見つめてから、再びガッツポーズをする。
その後、俺はその場から部屋に戻るまで、思わずスキップしそうなほど浮かれた気持ちを必死に抑えていた。
やった!淫魔でなくなる!!!もう…やるのやらないので悩む必要が無くなる!!!
マサキ君は、部屋に戻った俺の様子を見て怪訝そうな顔をし、珍しく声を掛けてきた。
「タクミ…今すぐやる?」
「え?あ、やらなくていい!大丈夫!」
「そう…あのさ、考えたんだけどーーー」
「ごめんマサキ君、ちょっと教えて欲しいんだけれど、次の満月っていつか教えてくれる?」
「満月?確か…3日後だ」
「3日後か~。そっか~。それだったら何とかなりそうだな…。
あ、そういえば、何?ごめん、何か言おうとしてた?」
「あー…うん。いや…えっと…そうだ。タクミ。俺の事、まだマサキ君て呼ぶわけ?」
「え?ずっとマサキ君って呼んでるけど?」
「この前、呼び捨てだったけど?」
「そうだっけ?」
この前?呼んだっけ?
俺がピンとこないような顔をしていたからか、マサキ君が言った。
「この前、俺がイツキとキスした時」
俺は数秒固まっていた。
え?イツキとマサキ君がキスした時!?俺呼び捨てで呼んだ?覚えてないぞ…。
俺はその時の事を思い出し、動揺しながら答える。
「え?えっと、言ったかな?あ、言ったのかも?」
「呼び捨てで呼んで。俺だけずっと呼び捨てだし」
別に呼び捨てがどうってことないのだが、なんで急に?それに、もうすぐマサキ君ともお別れなのにな…。
そうだ、もうすぐこの世界からお別れなんだ。マサキ君とも、イツキとも…。
黙り込んでいる俺を、じっとマサキ君が見ている。俺はマサキ君の視線に気づいた。
「?マサキ君、どうした?」
「だから、呼び捨て」
「あ、そっか…。マサキどうした?」
俺が何気なしに呼ぶと、まさかのまさか。マサキ君が…いや、マサキが珍しく笑っていた。
「うん。それがいい」
マサキはそう言って嬉しそうに俺を見る。
「…うわー…まじか」
俺はマサキが嬉しそうにしている顔を見て、何故かそう呟いてしまった。
9
あなたにおすすめの小説
【完結】人見先輩だけは占いたくない!
鳥居之イチ
BL
【登場人物】
受:新島 爽《にいじま そう》
→鮫島高等学校/高校二年生/帰宅部
身長 :168センチ
体重 :59キロ
血液型:A型
趣味 :タロット占い
攻:人見 孝仁《ひとみ たかひと》
→鮫島高等学校/高校三年生/元弓道部
身長 :180センチ
体重 :78キロ
血液型:O型
趣味 :精神統一、瞑想
———————————————
【あらすじ】
的中率95%を誇るタロット占いで、校内の注目を集める高校二年生の新島爽。ある日、占いの逆恨みで襲われた彼は、寡黙な三年生の人見孝仁に救われる。
その凛とした姿に心を奪われた爽だったが、精神統一を重んじ「心を乱されること」を嫌う人見にとって、自分は放っておけない「弟分」でしかないと告げられてしまうが……
———————————————
※この作品は他サイトでも投稿しております。
記憶を無くしたら家族に愛されました
レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない…
家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…
嘘つき王と影の騎士
篠雨
BL
「俺の役割は、貴方を守ることだ。……例え、貴方自身からも」
国の平穏を一身に背負い、十二年間「聖王」という偶像を演じ続けてきたセシル。
酷使し続けた心身はすでに限界を迎え、その命の灯火は今にも消えようとしていた。
そんな折、現れたのは異世界からの「転移者」。
代わりを見つけた国は、用済みとなったセシルからすべてを剥奪し、最果ての地へと追放する。
死を待つためだけに辿り着いた冬の山。
絶望に沈むセシルの前に現れたのは、かつて冷徹に王を監視し続けていた近衛騎士団長、アルヴィスだった。
守るべき王も、守るべき国も失ったはずの二人が過ごす、狭い小屋での夜。
無価値になり、壊れかけた自分を、なぜこの男は、そんな瞳で見つめるのか。
なぜ、そんなにも強く、抱きしめるのか。
これは、すべてを失った「聖王」が、一人の男の熱に暴かれ、再生していくまでの物語。
転生したら親指王子?小さな僕を助けてくれたのは可愛いものが好きな強面騎士様だった。
音無野ウサギ
BL
目覚めたら親指姫サイズになっていた僕。親切なチョウチョさんに助けられたけど童話の世界みたいな展開についていけない。
親切なチョウチョを食べたヒキガエルに攫われてこのままヒキガエルのもとでシンデレラのようにこき使われるの?と思ったらヒキガエルの飼い主である悪い魔法使いを倒した強面騎士様に拾われて人形用のお家に住まわせてもらうことになった。夜の間に元のサイズに戻れるんだけど騎士様に幽霊と思われて……
可愛いもの好きの強面騎士様と異世界転生して親指姫サイズになった僕のほのぼの日常BL
噂の冷血公爵様は感情が全て顔に出るタイプでした。
春色悠
BL
多くの実力者を輩出したと云われる名門校【カナド学園】。
新入生としてその門を潜ったダンツ辺境伯家次男、ユーリスは転生者だった。
___まあ、残っている記憶など塵にも等しい程だったが。
ユーリスは兄と姉がいる為後継者として期待されていなかったが、二度目の人生の本人は冒険者にでもなろうかと気軽に考えていた。
しかし、ユーリスの運命は『冷血公爵』と名高いデンベル・フランネルとの出会いで全く思ってもいなかった方へと進みだす。
常に冷静沈着、実の父すら自身が公爵になる為に追い出したという冷酷非道、常に無表情で何を考えているのやらわからないデンベル___
「いやいやいやいや、全部顔に出てるんですけど…!!?」
ユーリスは思い出す。この世界は表情から全く感情を読み取ってくれないことを。いくら苦々しい表情をしていても誰も気づかなかったことを。
寡黙なだけで表情に全て感情の出ているデンベルは怖がられる度にこちらが悲しくなるほど落ち込み、ユーリスはついつい話しかけに行くことになる。
髪の毛の美しさで美醜が決まるというちょっと不思議な美醜観が加わる感情表現の複雑な世界で少し勘違いされながらの二人の行く末は!?
祖国に棄てられた少年は賢者に愛される
結衣可
BL
祖国に棄てられた少年――ユリアン。
彼は王家の反逆を疑われ、追放された身だと信じていた。
その真実は、前王の庶子。王位継承権を持ち、権力争いの渦中で邪魔者として葬られようとしていたのだった。
絶望の中、彼を救ったのは、森に隠棲する冷徹な賢者ヴァルター。
誰も寄せつけない彼が、なぜかユリアンを庇護し、結界に守られた森の家で共に過ごすことになるが、王都の陰謀は止まらず、幾度も追っ手が迫る。
棄てられた少年と、孤独な賢者。
陰謀に覆われた王国の中で二人が選ぶ道は――。
婚約破棄された公爵令嬢アンジェはスキルひきこもりで、ざまあする!BLミッションをクリアするまで出られない空間で王子と側近のBL生活が始まる!
山田 バルス
BL
婚約破棄とスキル「ひきこもり」―二人だけの世界・BLバージョン!?
春の陽光の中、ベル=ナドッテ魔術学院の卒業式は華やかに幕を開けた。だが祝福の拍手を突き破るように、第二王子アーノルド=トロンハイムの声が講堂に響く。
「アンジェ=オスロベルゲン公爵令嬢。お前との婚約を破棄する!」
ざわめく生徒たち。銀髪の令嬢アンジェが静かに問い返す。
「理由を、うかがっても?」
「お前のスキルが“ひきこもり”だからだ! 怠け者の能力など王妃にはふさわしくない!」
隣で男爵令嬢アルタが嬉しげに王子の腕に絡みつき、挑発するように笑った。
「ひきこもりなんて、みっともないスキルですわね」
その一言に、アンジェの瞳が凛と光る。
「“ひきこもり”は、かつて帝国を滅ぼした力。あなたが望むなら……体験していただきましょう」
彼女が手を掲げた瞬間、白光が弾け――王子と宰相家の青年モルデ=リレハンメルの姿が消えた。
◇ ◇ ◇
目を開けた二人の前に広がっていたのは、真っ白な円形の部屋。ベッドが一つ、机が二つ。壁のモニターには、奇妙な文字が浮かんでいた。
『スキル《ひきこもり》へようこそ。二人だけの世界――BLバージョン♡』
「……は?」「……え?」
凍りつく二人。ドアはどこにも通じず、完全な密室。やがてモニターが再び光る。
『第一ミッション:以下のセリフを言ってキスをしてください。
アーノルド「モルデ、お前を愛している」
モルデ「ボクもお慕いしています」』
「き、キス!?」「アンジェ、正気か!?」
空腹を感じ始めた二人に、さらに追い打ち。
『成功すれば豪華ディナーをプレゼント♡』
ステーキとワインの映像に喉を鳴らし、ついに王子が観念する。
「……モルデ、お前を……愛している」
「……ボクも、アーノルド王子をお慕いしています」
顔を寄せた瞬間――ピコンッ!
『ミッション達成♡ おめでとうございます!』
テーブルに豪華な料理が現れるが、二人は真っ赤になったまま沈黙。
「……なんか負けた気がする」「……同感です」
モニターの隅では、紅茶を片手に微笑むアンジェの姿が。
『スキル《ひきこもり》――強制的に二人きりの世界を生成。解除条件は全ミッション制覇♡』
王子は頭を抱えて叫ぶ。
「アンジェぇぇぇぇぇっ!!」
天井スピーカーから甘い声が響いた。
『次のミッション、準備中です♡』
こうして、トロンハイム王国史上もっとも恥ずかしい“ひきこもり事件”が幕を開けた――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる