転生したら、HEROになれるはず

緋咲 ツバメ

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武者修行

虎丸、挫折

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翌朝、目覚めたが………相変わらず虎丸は元気がない。
だが、虎丸の回復力は凄いのか……傷はほぼ塞がっていた。
虎丸は目は覚ましてるが、動こうとしない。
「行こうか、虎丸。」
虎丸はこちらをジッと見つめて、ゆっくりと口を開いた。
「僕、行けない。」
瞳に一杯の涙を溜めながら。
行けない?行かないじゃなくて。
「虎丸、なんで行けないの?」
涙を堪えながら。
「だって、ボク………強くないから。」
思わず虎丸をギュッと抱きしめた。
「バカだな。強くなる為に旅に出たんだろう。それに虎丸は未だ子供なんだから、そんなに慌てなくて良いんだよ。それに泣きたい時は泣いてもいいんだよ。」
虎丸は我慢してた涙をポロポロと流し始めた。
そして、咆哮し始めた。
耳元で急に驚いたが、虎丸をヨシヨシと撫で続けた。
虎丸はしばらく泣き続け、しゃくり始めた。
そして、落ち着いて、泣き止んだ虎丸の第一声は………。
「………お腹、空いた。」
思わずコケそうになったが、虎丸らしさが戻ってきた。
早速、出発したが……気づかないうちに危険地帯に足を踏み込んでいた様だ。
なんか敵が強い、あの大蛇レベルとは段違いだが、楽勝で勝てる相手は全くと言っていいほど居ない。
しばらく鍛練する為にこの付近に滞在する事に決めた。
あの大蛇の強さがどの位か分からない以上、向上出来るチャンスは大事にしていかないと……怖い。

それでも虎丸は傷付きながら、何とか勝ててる結果に自信をまた失っていた。
「ボク、やっぱ……あんま強くないんだ……。」
でも、虎丸は大蛇の時よりは前向きではあったが、フェンリルとしてのプライドから素直に受け入れ難いんだろう。
実際は強くなってるとは思うんだよな。
だって、オレ……あんま手出ししてないもん。
最近は苦戦してるのは複数相手に虎丸1人で戦わせている。
虎丸から溢れ出てる闘気が敵をおびき寄せてるって言ってはみたが、それを抑える事は既に虎丸は諦めてしまった。
力を抑えるとかは苦手らしい。

虎丸は刈ったモンスターを食べて、少しずつ体も大きくなってきてる気がする。

体を小さくするのは取得したらしい。
まぁ、大きいままではもう街には入れないでかさになってしまったので。
そして、虎丸は口から火を吐けるようになった。
拳より小さな大きさで攻撃としては実用的ではないが、吐けるようになった時は嬉しそうに吐いて……。
その後、「あれっ?何か凄くカラダがダルい」って、グッタリしてた。
そら、体力を使って、吐いてるんだからさって……そんな少し抜けてる部分も虎丸の愛嬌だろう。
そこで約10日程、鍛練した後旅を再開したが…街道近くを通ったせいもあったのか。
フェルメール付近までは虎丸は無双状態であった。
虎丸は力の差を感じたのか、力のセーブを何となく取得した。
それでもやり過ぎ感はあったが、それでも以前より悲惨な状況はなくなった。
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