転生したら、HEROになれるはず

緋咲 ツバメ

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育成

所用

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ギルドに来た理由は二つあった。
一つは勿論、イグランド家として出てた選考の応募者の書類を受け取る事。
もう一つは現在のグランメンバーの審査の申し込みであった。
全員がそれなりにランクアップしてると思うんだよね。
じゃなかったら、あんなに頑張ってるのに可哀想。
とりあえず申し込み用紙を貰い、審査にかかる大まかな費用を計算してもらう事にした。
告げられた金額は予想してた金額にかなり近かったが、グランとして依頼をこなしてきて貯めた金額ではとても払える金額ではなかった。
リョーが引き継いだ時点でグランの金庫はカラであった。
トラントに来る事に全てを賭けていたので、それも当然であった。
審査を受けるにはメンバー個人に費用を出してもらうしかない。
何よりも当初から審査にかかる費用に関してはグランは半分しか負担しない事は告げてあった。
ほとんどのグランが必要経費として、全額負担してくれるらしいので、最初は戸惑いの表情を隠しきれなかったメンバーが多かった。
半分負担させる代わりに他のグランとは違い、個人の依頼に対しての吸い上げはない。
多くのグランは依頼報酬に対する何割をグランに対して納めるというのがソロであろうが、なんであろうが当然になっていた。
グランに対する依頼、もしくはグランで受けた依頼以外の報酬をグランに納める必要はないとリョーは考えていた。
勿論、今後作るグランに関しても基本的に同じスタンスで行くつもりである。
だが、現状を言えば半分を負担するのも実はキツかった。
今回はリョーの私財から少し出すつもりではいた。
昔から言うだろ、武士は食わねど高楊枝って。
流石に金がないので個人の負担割合を増やすって事はリョーの人よりも低いプライドでも口が裂けても言うつもりはなかった。
………今日から頑張って、依頼こなすしかないな…って、リョーは金額の説明を聞きながら考えていた。
それよりも高額であったのがギルドを通してのイグランド家の募集であった。
だが、こちらに関してはイグランド家の方から出せばいいだけの事であったから、大して気にはしてなかった。
支払いのサインを済ませると、ギルドマスターであるゲイガ自ら、応募された書類を手渡してきた。
その時、ゲイガは複雑な表情で。
「条件が条件だから、色んなのが集まって……これからが大変になるぞ。」
後で書類を見て、この言葉の意味を理解した。
だが、この時は大変なのは百も承知だと思っていた。
とりあえずその足で審査料のグラン負担分を稼ぐ為に依頼を漁る事にした。
だが、依頼の紙は少なく、近場のモノはどれも大した稼ぎにはなりそうもなかった。
それでも適当に幾つかの駆除系の依頼書を取り、カウンタへ。
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