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選考
お手並み
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本当の事を言えば、一泊や二泊の依頼を選んでも問題はなかった。
だが、グランメンバーの中でついて行きたいと言う者が出て来るのが分かっていたし、それに他のメンバーの事をルドラ達に押し付ける事になるのも明らかだったので、基本日帰りでこなせる(しかも、半日程度)しか選ばなかった。
虎丸とルドラ達は定期的に少し遠出する依頼をこなしていた様だが、それも仕方ない。
だが、必ずどちらかは闘技場に顔を出していた。
多分、度を越えた鍛え方をしない様にだろうが……何処まで信用されてないのかとリョーは内心、不満に思っていた。
度を越える事など滅多に……いゃ、確かにたまにやり過ぎる事はあるが…それは期待の表れであってだな……。
………あの二人が居なければ、怪我人は増えていたかもしれない。
そんな事を考えながら、依頼をこなす為に街から森へと向かっていたが、街から……正確にはギルドから誰かに尾行されているのを感じていた。
無論、虎丸やルドラも気付いていたが、相手が特に何もしてこない以上、こちらから何か行動に出るつもりはなかった。
駆除対象を相手にしてる時も自生してる素材を採取してる時も特にこちらに何かをしてくる訳ではなく、ただこちらの様子を監視しているだけであった。
多分、三人組であろう尾行してるグループは本当に何もしてこなかった。
このまま、街へと帰るまでただ付いてくるだけなんだろうと思いながらも…。
やはり人に目的も分からずに監視されてるのはいい気はしない。
徐々に虎丸が隠れてるであろう方向をチラチラと気にし始めた。
それと同時にリョーに目で確認するかの様な態度を見せ始めた。
リョーは首を横に振り、我慢する様に促した。
虎丸は頑張って、気にしないようにした。
えぇ、虎丸さんは頑張りました。
それに比例する様に駆除の方法が乱暴になっていきました。
リョーは諦めて、早めに街に戻る選択をした。
だが、普通に考えれば分かると思うが、ただリョーらを監視する事など不可能だと。
ここは平和な日本ではない、あちらこちらに猛獣やモンスターの居る世界なのだ。
しかも、中途半端にリョーらが駆除して、刺激したので、辺り一帯の生物は警戒レベルが上昇させていた。
虎丸が少し気にし始めたのに、流石に気付いたのか今までより距離を取ろうと考えたようだ。
結果から言えば、それは明らかな選択ミスであった。
リョーから距離を取り、再び尾行を開始しようとした瞬間、取り囲まれていた。
茂みから転がる様に飛び出し、武器を構えようとしていたが、焦りからなのか少し手間取ってしまっていた。
その僅かな時間のロスが命取りになる事は世の常であった。
結果から言えば、麻痺をさせられたのを見て、仕方なしにリョーらが助けた。
しばらくすれば、麻痺も治るのだが、放ったらかしにして行けば、また襲われかねない。
状態異常、解除の魔法を唱え、面倒ではあったが、尾行していた目的を問いただした。
答えは至って、簡単であった。
募集に応募はしたが、後で噂を聞いて、こちらの品定めに来たらしい。
その場は敢えて言わなかったが、今後関わる事はないであろう。
リョーらが鍛えたグランメンバーは楽勝とは言わないが、あの程度の敵を処理出来ない者は居なかった。
ましてや、近衛騎士団にその程度の者を推薦する位なら、該当者なしと報告する。
リョーは転生前に身に付けていた大人の社交辞令を発揮し、水を濁して立ち去った。
だが、グランメンバーの中でついて行きたいと言う者が出て来るのが分かっていたし、それに他のメンバーの事をルドラ達に押し付ける事になるのも明らかだったので、基本日帰りでこなせる(しかも、半日程度)しか選ばなかった。
虎丸とルドラ達は定期的に少し遠出する依頼をこなしていた様だが、それも仕方ない。
だが、必ずどちらかは闘技場に顔を出していた。
多分、度を越えた鍛え方をしない様にだろうが……何処まで信用されてないのかとリョーは内心、不満に思っていた。
度を越える事など滅多に……いゃ、確かにたまにやり過ぎる事はあるが…それは期待の表れであってだな……。
………あの二人が居なければ、怪我人は増えていたかもしれない。
そんな事を考えながら、依頼をこなす為に街から森へと向かっていたが、街から……正確にはギルドから誰かに尾行されているのを感じていた。
無論、虎丸やルドラも気付いていたが、相手が特に何もしてこない以上、こちらから何か行動に出るつもりはなかった。
駆除対象を相手にしてる時も自生してる素材を採取してる時も特にこちらに何かをしてくる訳ではなく、ただこちらの様子を監視しているだけであった。
多分、三人組であろう尾行してるグループは本当に何もしてこなかった。
このまま、街へと帰るまでただ付いてくるだけなんだろうと思いながらも…。
やはり人に目的も分からずに監視されてるのはいい気はしない。
徐々に虎丸が隠れてるであろう方向をチラチラと気にし始めた。
それと同時にリョーに目で確認するかの様な態度を見せ始めた。
リョーは首を横に振り、我慢する様に促した。
虎丸は頑張って、気にしないようにした。
えぇ、虎丸さんは頑張りました。
それに比例する様に駆除の方法が乱暴になっていきました。
リョーは諦めて、早めに街に戻る選択をした。
だが、普通に考えれば分かると思うが、ただリョーらを監視する事など不可能だと。
ここは平和な日本ではない、あちらこちらに猛獣やモンスターの居る世界なのだ。
しかも、中途半端にリョーらが駆除して、刺激したので、辺り一帯の生物は警戒レベルが上昇させていた。
虎丸が少し気にし始めたのに、流石に気付いたのか今までより距離を取ろうと考えたようだ。
結果から言えば、それは明らかな選択ミスであった。
リョーから距離を取り、再び尾行を開始しようとした瞬間、取り囲まれていた。
茂みから転がる様に飛び出し、武器を構えようとしていたが、焦りからなのか少し手間取ってしまっていた。
その僅かな時間のロスが命取りになる事は世の常であった。
結果から言えば、麻痺をさせられたのを見て、仕方なしにリョーらが助けた。
しばらくすれば、麻痺も治るのだが、放ったらかしにして行けば、また襲われかねない。
状態異常、解除の魔法を唱え、面倒ではあったが、尾行していた目的を問いただした。
答えは至って、簡単であった。
募集に応募はしたが、後で噂を聞いて、こちらの品定めに来たらしい。
その場は敢えて言わなかったが、今後関わる事はないであろう。
リョーらが鍛えたグランメンバーは楽勝とは言わないが、あの程度の敵を処理出来ない者は居なかった。
ましてや、近衛騎士団にその程度の者を推薦する位なら、該当者なしと報告する。
リョーは転生前に身に付けていた大人の社交辞令を発揮し、水を濁して立ち去った。
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