転生したら、HEROになれるはず

緋咲 ツバメ

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選考

書類選考

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街に戻り、ギルドで依頼完了の報告を済ませると、いつもの宿ではなく、イグランド家の屋敷に向かった。
応募の書類に目を通しとかないと、そんなに猶予がある訳でもなかったので。
それにイグランド家には大量の資料がある為、ある程度の各家についての立ち位置が分かる。
別に他の人に聞けば、分かるのだろうが……それにはその人の私見も入り込む余地がある。
そして、幾らこの国に長居する気はなくても、疎過ぎるので、勉強しておいて無駄にはならないだろう。
そして、応募して来た者に諸事情がある可能性がある。
なるべく応募して来た者の情報を知る者は少なくしておく必要があった。
応募書類に目を通しながら、分からない情報については書庫の資料と照らし合わせた。
応募者の総数は108名。
偶然だろうが、煩悩の数と同じだ。
貴族からの応募は3割程であった。
貴族と言っても殆どが下の方に属する者ばかりであった。
中には数名、驚く様な家柄も居たが。
書類で数を減らすつもりであったが、書類に目を通したくらいではよく分からないのが本音であった。
とりあえず全員に第一次選考と称して、集まる様に文を出した。
先日の応募者はギルドの時点で除外してもらった。
誇らしげに家名を名乗ってくれていたので、見つけるのは簡単であった。

ようやく一息をつこうとした瞬間、声をかけられた。
「こっちのも頼んだぞ。」
そう言うと、いつの間に居たのか知らないが、フランは山の様な書類を机に置いて、立ち去った。
嫌な予感しかしなかったが、ペラペラと数枚めくると……それはやはり応募書類であった。
しかも、文官としての書類がほとんどであったが、中には武官としての応募も混ざっていた。
文句を言う訳にもいかず、まずは文官と武官を分けて、武官に関しては追加で招集の文を出した。
文官の応募についてはどういう選考にすればいいか、少し考える事にした。
と言うよりも書類を見てるのが嫌になり、外に身体を動かしに行きたくなった。
虎丸はソファーに横になり、寝ていたが……何故か目を覚まし、ついてくるようだ。
街から少し離れたいつもの森へ向かい、少し身体を動かし、再び屋敷へと戻った。
実はこの近くに出てくる魔物では物足りなくなってきていた。
リョーは再び、書類に目を通し、一枚の銀貨を添えた文を全ての応募者へ送った。
文には応募に対する御礼のみが記されていた。
銀貨の意味を応募者がどう捉えるか、丸投げする事にした。
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