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賊討伐
カシューの小言
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だが、一度しか会った事ないんだけどな。
そんな事を考えてると、ベイルは先程とは違い、何やら様子がおかしい。
「A級が出てくるのかよ。せっかくの儲け時だと思ってたのに。」
ベイルは小声でブツブツ言っていたので、問い詰めると。
ベイルは敵に武器を売ったらしい。
それが商売だからって、悪びれる様子もなく。
ベイルの中では長引きそうなので、食糧や薬などで儲けれると皮算用してたらしい。
依頼書の金額ではそれなりの冒険者しか来ないだろうと思っていたらしい。
ダートはイライラしながら。
「で、そいつは来るのか?ワシが自分で助けに行く。」
ダートは街から出ていこうとする姿を見て、ベイルが情報を教えた。
それはダートにとって、良い情報ではなかった。
敵は元メンバーでダートの片腕的存在であり、良き友であったカルバ。
そして、湖などを縄張りとしてるリザードマンのルドラ。
もう一人がベイルもはっきりと正体を掴みきれない黒いローブの魔道士であろうヨジ。
規模的にはダート率いる紅き閃光よりも大きく、構成もバランスが取れてるらしい。
ベイルは念を押すように。
「オレなら、単騎なんかで行けねぇ。ただ犬死にしに行くだけ。」
ダートはそれを無視して、出ていこうとしていた。
「虎丸、言ってあげな。」
虎丸は急にふられて、ビックリしながら。
「………勇敢と無謀は違うんでしょう?」
ダートは虎丸ではなく、こちらを睨んできた。
そして、これは冗談抜きで戦うのか?
そんな風に覚悟を決めた瞬間。
「何、やってんだ?」
振り返ると、白のローブ……刺繍とかかなり高級そうなのを着た人物を先頭にした一行さんが。
「ちゃんと魔法の鍛錬してたか?」
その人物はカシューであった。
「質問の答えは?」
笑って、適当に誤魔化すと。
「お前さ、今のランクは何?」
「………Eです。」
申し訳なさそうに言うと。
「そんな事聞いてるんじゃないんだよ。」
頭がパニックになってきた。
「仮にもお前はレイさんの弟子だろ?レイさんに無断で登録して……。色々あったのは分かってるが、村出たばかりだったら、何とか出来たのに。とりあえずレイさんは激怒されてる。そして、オレも1週間だけとは言え、教えてやったのに、お前は師なしになってる。お前に説教しに来た。」
「すいません、取り込み中のところ……。」
ダートは流石にA級ランカー相手だと気を使ってるのか。
「えっ、どうかされました?」
「私の娘を助けて貰えるんでしょうか?」
しばらく考えてると、カシューのパーティーの一人が耳打ちした。
「あっ、あの件ね。救出はしますよ。なぁ、リョー?」
何となくさっきからの流れで分かったんだよ。
「もしかして、レイさんからの依頼込み?」
カシューはニコッと笑い。
「当たり前だろ。お前の上達ぶり……ナマクラになってないかをチェックしてきてくれって依頼だ。まぁ、ヤバくなったら助けてやるから。レイさん、期待してたんだからな、お前に。」
それから小言は続いた。
パーティーの一人が呟いた。
「どうせ大した事ないんだよ、黒いヤツなんて。」
カシューはその方を睨み。
「すまん。今回は急いでメンバーを集めたんで、こんなヤツも混じってしまって。」
その言葉に反応する様に一歩前に出てきたのは、リョーとほぼ同い年であろうシルバーの髪をした男であった。
「お言葉ですが、ランクはそんな奴と違って、C+です。師は王国でも指折りの剣士、オーランドです。」
そんな事を考えてると、ベイルは先程とは違い、何やら様子がおかしい。
「A級が出てくるのかよ。せっかくの儲け時だと思ってたのに。」
ベイルは小声でブツブツ言っていたので、問い詰めると。
ベイルは敵に武器を売ったらしい。
それが商売だからって、悪びれる様子もなく。
ベイルの中では長引きそうなので、食糧や薬などで儲けれると皮算用してたらしい。
依頼書の金額ではそれなりの冒険者しか来ないだろうと思っていたらしい。
ダートはイライラしながら。
「で、そいつは来るのか?ワシが自分で助けに行く。」
ダートは街から出ていこうとする姿を見て、ベイルが情報を教えた。
それはダートにとって、良い情報ではなかった。
敵は元メンバーでダートの片腕的存在であり、良き友であったカルバ。
そして、湖などを縄張りとしてるリザードマンのルドラ。
もう一人がベイルもはっきりと正体を掴みきれない黒いローブの魔道士であろうヨジ。
規模的にはダート率いる紅き閃光よりも大きく、構成もバランスが取れてるらしい。
ベイルは念を押すように。
「オレなら、単騎なんかで行けねぇ。ただ犬死にしに行くだけ。」
ダートはそれを無視して、出ていこうとしていた。
「虎丸、言ってあげな。」
虎丸は急にふられて、ビックリしながら。
「………勇敢と無謀は違うんでしょう?」
ダートは虎丸ではなく、こちらを睨んできた。
そして、これは冗談抜きで戦うのか?
そんな風に覚悟を決めた瞬間。
「何、やってんだ?」
振り返ると、白のローブ……刺繍とかかなり高級そうなのを着た人物を先頭にした一行さんが。
「ちゃんと魔法の鍛錬してたか?」
その人物はカシューであった。
「質問の答えは?」
笑って、適当に誤魔化すと。
「お前さ、今のランクは何?」
「………Eです。」
申し訳なさそうに言うと。
「そんな事聞いてるんじゃないんだよ。」
頭がパニックになってきた。
「仮にもお前はレイさんの弟子だろ?レイさんに無断で登録して……。色々あったのは分かってるが、村出たばかりだったら、何とか出来たのに。とりあえずレイさんは激怒されてる。そして、オレも1週間だけとは言え、教えてやったのに、お前は師なしになってる。お前に説教しに来た。」
「すいません、取り込み中のところ……。」
ダートは流石にA級ランカー相手だと気を使ってるのか。
「えっ、どうかされました?」
「私の娘を助けて貰えるんでしょうか?」
しばらく考えてると、カシューのパーティーの一人が耳打ちした。
「あっ、あの件ね。救出はしますよ。なぁ、リョー?」
何となくさっきからの流れで分かったんだよ。
「もしかして、レイさんからの依頼込み?」
カシューはニコッと笑い。
「当たり前だろ。お前の上達ぶり……ナマクラになってないかをチェックしてきてくれって依頼だ。まぁ、ヤバくなったら助けてやるから。レイさん、期待してたんだからな、お前に。」
それから小言は続いた。
パーティーの一人が呟いた。
「どうせ大した事ないんだよ、黒いヤツなんて。」
カシューはその方を睨み。
「すまん。今回は急いでメンバーを集めたんで、こんなヤツも混じってしまって。」
その言葉に反応する様に一歩前に出てきたのは、リョーとほぼ同い年であろうシルバーの髪をした男であった。
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