転生したら、HEROになれるはず

緋咲 ツバメ

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鍛錬

厄介事

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ベイルの手紙には男児をトラントまで連れて行って欲しいらしい。
足手まといにはならない実力はあるらしい。
この子の素性は明かせないらしい。
あまり乱暴に扱わない方が良いとの注意が大きな字で記載してあった。
謝礼はトラントへ行けば、とある人物から貰えると。
絶対、面倒くさい依頼だな。
だが、断る選択肢が用意されていない。
この子をここに置いていく事も出来ない。
仕方ない、連れていくしかない。
だが、この男児を連れ始めて、急にモンスターとの遭遇率が上がった気がする。
急に強い敵が現れるよりはマシなんだが、男児が自分の身を守れると書いてたが、放ったらかしに出来ず、背中にリックに入れてみた。
「楽ちんだな、これは。」
意外と気に入ってるようで良かった。
だが、大変なのはポレの街に着いてからだった。
急に森で拾ったと言っても、誘拐したのかと疑われる始末。
ただでさえ、グランの存続の危機なのに厄介事を持ち込むなって感じなんだろう。
だが、街の中である人に出会った時、その人物が動揺したんだよな。
冷静なイメージしかなかったのに、その表情が印象に残ってしまった。
だからと言って、その事を追及するとかはしなかった。
ただトラントに連れて行けば、金は貰える事だけは濃厚になってきた。
それから何度か出会ったが、この男児について唯一、一度も聞いてこなかった。
本日の目的地である武具店についたが、思ってた以上にいいモノがなかった。
だが、虎丸は嬉しそうに飾られてる剣を見ていた。
何とか質が見合う手頃な価格のモノを五、六本選んだ。
実際、この本数では不安であったが、それでも他のモノは質が悪く、直ぐにダメになるのが分かりきっていた。
それなりの値段を出せば、他にもあったのだが、あまり持ちすぎても重くなるので、虎丸にはしっかりと言い聞かせながら、購入した。
虎丸は何度も頷きながら、嬉しそうにしていた。
この街からはいくつかの乗り物を使い、トラントヘ向かう。
この先、あまり自由な行動は出来なくなる。
乗り物は大人数で貸し切った方が安い為、仕方ない。
男児を届けるという目的が出来たので、寄り道をしている場合ではない。
虎丸は新しい剣を買って貰えた事で素直に受け入れてくれた。
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