転生したら、HEROになれるはず

緋咲 ツバメ

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トラント

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翌日も気まずい雰囲気のまま、旅を続いた。
予定通り、昼過ぎにトラントの城壁が見えてきた。
だが、どんどん一行の進行速度が落ちてきている。
トラントに着けば、グランへの審査がいつ始まるか分からない。
大丈夫かどうか不安の現れなんだろう。
審査内容も不明だから、余計にタチが悪い。
だが、そんな事は虎丸には関係なかった。
嬉しそうにトラントへ向かっている。
だが、予想してた通りに付近は武装した兵士が至る所にうろついている。
反乱軍の摘発も出来ず、噂の真偽もまだ掴みきれてない様だ。
街に入ると、ダートは近付いてきた。
「さて、とりあえず今日は休むが、小僧らはどうする?あっ、その子を届けないとダメか。」
ダートは男児を見ながら。
「ん……届けなくても、多分帰れますよね?」
男児は今までとは違い、虎丸の背中から地面に降りると。
「バレてたのか?」
男児はリョーを見ながら。
「はっきりと何者かは分かりませんが、それなりの地位の御方だとはね。まぁ、一人でトラントまで来るのに何の問題もない実力だって事だけは分かってましたよ。」
男児は照れて、笑いながら。
「それは買い被りすぎだな。この体ではそこまでの力はないぞ。」
ダートは何の事を話してるか、分からずに二人のやり取りを呆然と見ていた。
「でも、お前は何者なんだ?何故、Eランクなんだ?それにお前の使役獣も。後でギルドへ来なさい。」
男児はそう言うと、指笛を吹いた。
すると、気付かぬ間に一人の男が現れた。
「ようやくお帰りですか?今の状況を……」
男児は疲れた顔で。
「戻れば、分かる。相変わらずだな。」
そう言うと、男児はその男の背中に乗り、消えていった。
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